週刊少年ジャンプが創刊50周年を迎え、中野博之編集長(40)にインタビューした。「友情、努力、勝利」の三原則は今も絶対なのか? 「アンケート至上主義」がもたらした弊害はないのか? ◇ ――50周年を迎えました 「2017年に編集長に就任し、50周年の節目が来ると意識してきました。とはいえ、実際は毎週毎週の誌面づくりに精いっぱい。漫画家さんも編集者も、先のことよりも今週の人気をいかに取れるかが重要です。50周年の記念号もあまり普段と変わりませんでしたね」 「ただ、様々な記念企画を実施したことで、年配の方から『久しぶりにジャンプを読んだよ』との声をもらいました。この50年で、多くの方の青春にジャンプがあったのだと改めて実感しました。私自身も『キン肉マン』や『キャプテン翼』をきっかけにジャンプを読み始めた世代です」 ――ライバルはやはり「マガジン」「サンデー」ですか? 「両誌に面白い作品が掲載さ