プロ野球の南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也氏が死去したことが11日、分かった。84歳だった。 【写真】死の20日前「私に何か用はないですか?」高津監督に売り込む野村克也さん 現役時代は南海、ロッテ、西武でプレー。契約金なしのテスト生からはい上がり、通算3017試合に出場した。日本歴代2位の2901安打をマーク。8年連続の本塁打王、65年には捕手として史上初めて戦後初の三冠王にも輝くなど、輝かしい成績を残した。 名捕手としても、日本球界の発展に貢献した。鋭い観察眼で相手の弱点をつき、投手の長所を生かす配球を徹底的に研究。打者への「ささやき戦術」で集中力もかき乱すなど、勝つためにあらゆる手段を駆使した。 ライバルだった阪急・福本の盗塁を阻止するため、投手に素早い投球モーションで投げるよう要求。これが後のクイックモーションとなった。 監督としても、球史に名を刻んだ。南海では1度の