「われわれは今回、アジアは中国だけでないことを思い知った。アジアには日本があるのだ。日本はもはや、経済が停滞した"過去の国"ではない。アベノミクスで完全に復活した。その上、2020年にはオリンピックまでやって来る。 この偉大なる日本を、皆で称えようではないか!」 日本酒が注がれたグラス片手にこう雄叫びを上げたのは、「ダボス会議」(世界経済フォーラム)創始者のシュワブ総裁である。 「経済界のオリンピック」と言われるダボス会議は、毎年1月末にスイスの寒村ダボスで開かれているが、中国ブームが沸騰したことから、'07年から「夏のダボス」を、毎年9月に大連と天津で交互に開いている。今年も9月11日から13日まで大連で開かれ、李克強首相を始め、内外のVIP約1500人が参加した。 日本のすぐ隣に世界の政財界のVIPが集結するというのに、「夏のダボス」ではこれまで、日本パッシングが甚だしかった。「ガラパ