日米の金融政策と為替の動き リーマンショック直後の2009年頃から、日本の株価指数(日経平均株価やTOPIX)と為替レート(ドル円レート)との相関性は極めて高い。 日銀による積極的なETF購入によって、従来と比較すると、株価指数の水準は現在の為替レート水準との比較ではやや高いところに位置しているようにみえるため、「真の株価水準が見えにくい」という批判もあるが、為替レートと株価の相関は現在も生きており、直近で日経平均株価が2万円を超えたのも、円安がきっかけであった。 ところで、将来の株価を当てるのも将来の為替レートを当てるのも同じくらい難しいが、為替レートの方が、マクロ経済の動向、特に経済政策の動向を反映する度合いが強いと思われるため、トップダウン・アプローチ(マクロ経済動向から将来の価格を予想する)を行う場合には、為替レートの将来予想の方がイメージがわきやすい。 この場合、マクロ経済動向の