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掃除・片付け
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右京さんと亘さん、そして豪華なゲストの皆様の顔合わせで、お正月らしい、華やかなSPとなりました。脚本が撮影現場でかわっていくことはよるあることで、今回も楽しいアドリブ満載でした。 ただ、それとは全く別に一点だけ脚本家の立場から申し上げておきたいことがございます。 右京さんと亘さんが、鉄道会社の子会社であるデイリーハピネス本社で、プラカードを掲げた人々に取り囲まれるというシーンは脚本では存在しませんでした。 あの場面は、デイリーハピネス本社の男性平社員二名が、駅売店の店員さんたちが裁判に訴えた経緯を、思いを込めて語るシーンでした。現実にもよくあることですが、デイリーハピネスは親会社の鉄道会社の天下り先で、幹部職員は役員として五十代で入社し、三、四年で再び退職金を得て辞めていく。その一方で、ワンオペで水分を取るのもひかえて働き、それでもいつも笑顔で「いってらっしゃい」と言ってくれる駅売店のおば
今年は上半期に慌ただしい日々が続き、気がつくともはや風は冷え冷え、木々は葉を落として年の瀬。久しぶりのブログです。 まずお知らせから。来年のお正月、相棒17元日スペシャル『ディーバ』の脚本を担当しました。予告編は公式サイト→こちらでご覧になれます。タイトルロールのディーバ(歌姫)を大地真央さん、剛腕の代議士を西岡德馬さんという凄いお二人が演じてくださいます。もちろん、右京さん、亘さんをはじめとするレギュラー陣、甲斐さん、衣笠副総監、社課長、日下部法務事務次官、そして劇場版Ⅳ以来の神戸さんも加わってくださってセミレギュラーの方々も勢ぞろいです。 今回ひとつだけとても残念だったのは、元日スペシャルではいつも活躍してくださった大木刑事に登場していただけなかったことです。『サクラ』では幸子さんのマンションの警護に行き、『ボマー』では指名手配犯となったカイト君に銃を奪われる大芝居を、『アリス』では大
予告編が流れましたので、そろそろお知らせしてもよい頃かと。 来年の相棒16 元日スペシャル『サクラ』の脚本を担当しました。 今回のお話は、第3話『銀婚式』のオーソドックスなミステリーとはガラリと趣を変え、クリスマスで賑わうイベント会場での発砲事件を発端としたサスペンスです。銃撃犯は逃走、だが現場に残された銃弾から、警視庁を震撼させる事実が発覚し……と、こんな感じで始まります。 撮影が先日、終わったばかりで、書いた本人もさきほどの予告編で初めて映像を見たところ。本編が観られるのを心待ちにしています。 ゲストには、ベテランの鶴見辰吾さんや梶原善さん、若々しさのはじける健太郎さんや小原唯和さんらに加えて、篠井英介さん、林泰文さんなど劇場版Ⅳから続けて参加して下さった方々もいらっしゃいます。もちろん、右京さん、亘さんをはじめとするレギュラー陣、甲斐さん、衣笠副総監、美しい社課長らのセミレギュラー陣
相棒season15の13話と14話の脚本を担当しました。 来週25日はお休みですので、放映は2月1日と8日です。 ストーリーは前編後編の作りになっています。 右京さん亘さんレギュラーの皆さんに加えて、尊さん米沢さんも2週続けて参加されて、賑やかに2月11日公開の劇場版へと続きます。 13話と14話は私もまだ完成作品を観ていないので、待ち遠しいかぎりなのですが、脚本では、亘さんと尊さんがお互いをどう思っていて、今、どんな関係なのかさりげなく解る感じになっています。 また、右京さん亘さんと、伊丹さん芹沢さんのちょっとコミカルな絡みもございます。 米沢さんは以前にも増して右京さんと亘さんに翻弄されております。 内村部長、中園参事官、大河内監察官、組対五課の面々も健在。 そして今回、劇場版に登場する山崎警視監が初登場となります。 どうぞお楽しみにお待ちください。
先日、野田秀樹作・演出の『パイパー』を観てきた。松たか子さん、宮沢りえさんの二人の女優さんを軸に大倉孝二さん、橋爪功さんら豪華なキャストと錚々たるスタッフによる野田さんの最新作だ。 舞台は1000年後、未来の火星。はるかな昔、人類は夢と希望を託して火星へと移住者を送り出した。彼らは新たな故郷・火星に幸福な営みと繁栄を築き上げるはずだった。ところが1000年後の今、赤い大地に築かれた都市の多くは廃墟と化し、しかも僅かな数の末裔たちが荒廃した町の一角に生き残るばかりだ。いったい火星では何が起こったのか。『パイパー』は火星に移住した人類の歴史をめぐって1000年の時空を往還する壮大な物語だ。 「パイパー」という不思議なタイトルは劇中で複数の意味を持っている。その一つがSF的なガジェットとして登場する生体機械の名称なのだが、この着想がとても面白かった。かつて人類と共に火星に渡ったパイパーたちは、人
相棒season13、次の脚本担当回『アザミ』の放映日が決まりました。 2月4日(水)21:00~ テレビ朝日系です。 今回は、昨年の第8話『幸運の行方』の商店街の楽しい雰囲気とは一転して、或るヴァイオリン工房の一族とその美しい娘をめぐる、ちょっと怖いお話です。 今回は、初めて橋本一監督と組ませていただきました。 舞台は古い洋館とヴァイオリン工房。 映像が出来上がるのはまだしばらく先なので、私も楽しみに待っているところです。 お時間がございましたら、ぜひご覧ください。
文芸評論家の西上心太さんが、2013年のミステリー10選に選んで下さいました。 (12月18日 毎日新聞夕刊) 太田愛 『幻夏』 (角川書店) 柚月裕子 『検事の死命』 (宝島社) 中山七里 『追憶の夜想曲』 (講談社) 雫井脩介 『検察側の罪人』 (文芸春秋) 長岡弘樹 『教場』 (小学館) 佐々木譲 『代官山コールドケース』 (文芸春秋) 大沢在昌 『海と月の迷路』 (毎日新聞社) 芦辺拓 『奇譚を売る店』 (光文社) 東野圭吾 『祈りの幕が下りる時』 (講談社) 蓮見恭子 『拝啓17歳の私』 (角川春樹事務所) 先日、WOWOWで録画しておいた『新米刑事モース オックスフォード事件簿』の「華麗なる賭け」を観た。本作は御存じ、コリン・デクスターのモース・シリーズに登場する、あの個性豊かなモース警部の若い頃の事件、という設定で描かれた
目の前に好きな人がいるとする。その人から「あなたは私のどこが好きですか?」と訊かれたとする。「あ、どこもここも好きで……」と答えに窮する。いきなり何を言い出すのか!? と思われるむきもあろうが、何が言いたいかと言うと、好きな映画について書こうとすると、いつもこんな感じになってしまい『シネまんだら』のコーナーに今まで一本もアップできなかったの、という言い訳がしたいわけだ。ブログを始めた当初は、ホームページの『お気に入り』のコーナーにズラズラと書いている大好きな映画について一作品ずつ書いていこうなどという野望を抱いていた私だった。(HP『お気に入り』コーナーは→こちら ) ということで、今日は先日WOWOWで観た『バニー・レイクは行方不明』について。この作品は65年のイギリス映画で、監督はオットー・プレミンジャー。タイトルどおり、幼い女の子バニー・レイクの行方不明を題材にした傑作スリラーだ。物
いよいよ来週、10月14日(水)からテレビ朝日で『相棒season8』が始まります。 初回は2時間スペシャルで、午後8時スタートです。 第2話と第3話は太田が脚本を担当しました。オンエア日は以下です。 10月21日午後9時~ 10月28日午後9時~ それ以後の担当回はまた随時、アップしますね。 相棒8のホームページはこちらです。 ↓ http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/ 『ヒラPブロク』のコーナーには伊東Pさんが、ロケや記者会見の写真、楽しいこぼれ話などアップして下さっています。 皆さん是非、ご覧下さいませ。 追伸・kikuさん、プレゼントありがとうございます。
深夜の路地、一人の若い女の後ろから無気味な足音が迫る。怯えて駆け出す女の背後で、ブロック塀に男の歪んだ影がよぎったかと思うと、低く唸る風に女の長い髪が逆立ち、電柱の白熱球が粉砕。次の瞬間、女の体はバラバラに切り裂かれて中空へと四散し、濁った川の中へと落下する。キャメラが汚れた川の水面をゆっくり横切り、水中から突き出した腕を映し出し、そしてタイトルがクレジットされる。傑作『かまいたち』の圧倒的なオープニングだ。『かまいたち』は長野卓監督の演出と鈴木清さんの撮影によるスタイリッシュな映像が全編に冴えわたる作品だが、上原正三先生のシナリオも破格の大胆さで凄みがある。(*以下、未見の方は、ぜひご覧になってからお読みください) 『かまいたち』に描かれるのは、いわゆる「動機なき無差別連続殺人」を犯す一人の青年だ。この「動機なき無差別連続殺人」のうち、力点が置かれているのは「無差別連続」ではなく、「動機
『犯罪者』(KADOKAWA) 『幻夏』(KADOKAWA) 第67回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補 『天上の葦』(KADOKAWA) 『彼らは世界にはなればなれに立っている』(KADOKAWA) 第4回山中賞受賞 『鯉』(光文社刊「Jミステリー2022FALL」所収)
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