あれから4年――父はいまだ帰ってきません わたしは松本智津夫の次女です。 2018年7月6日、父の死刑が執行されました。 1995年に父が逮捕され、面会室で再開したのは、9年後のことです。しかしこのころ父はすでに、壊れた人形のようになっていました。精神科医の先生によると、父は外的刺激に反応できない、昏迷状態にあったそうです。 父には聞きたいこと、話したいこと、たくさんありました。それが贅沢な望みであれば、一言だけでも話がしたい。名前だけでも呼んで欲しい。せめて治療だけでも受けさせてあげたいと、そう願っていました。 しかし、父は逝きました。 14歳で生き別れてから、一度も話ができないまま迎えた、永遠の別れ。 ……お父さん、お父さん、お父さん! 喪失感は言葉に尽くせず、自分が空っぽになったかのように感じられました。 考えたくはなかったけれど、いずれ万が一のときが来るかもしれない。それさえ耐えれ