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最近、書店に並ぶ本を見ていると、ビジネスシーンにおける認知バイアスへの注目度の高まりを感じる。 認知バイアスとは元来、認知心理学や社会心理学の用語。 人が何かを判断する時などに、統計学的な誤りや、個々人の物事の見方によって認知に歪みが生まれ、その結果非合理的な判断をさせる要因となるものを指す。 ユーザー理解の究極として人間の認知の理解があるのかもしれない、などと感じつつ、今回は、マーケティングに役立つ8つの認知バイアスを実際の活用シーンや事例を用いながらご紹介していく。 人は他者や周囲に影響を受ける人は想像以上に周囲の影響を受けている、そんなことを実感する効果からまずはご紹介しよう。 1. バンドワゴン効果これは、多数が選択をしている対象に、より多くの支持が集まるという効果である。 日々生まれるあらゆるトレンドは、どれも最初はマイクロトレンドから始まり、次第にメガトレンドになっていくが、こ
リモートワークやDXが進んだことにより、働き方も急速に変化し始めている。場所や時間に縛られない働き方や、半永久的にリモートワークを承認する仕組みを導入した例もある。 その変化に伴い、企業側も生産性の向上や、採用戦略の一つとして新しいワークスタイルを導入する必要性が高まっている。 求められる10のワークスタイル変革これから紹介するJacob Morganによる10の新しい時代のワークスタイル変革は、すでに多くの欧米企業で採用されている。 その生産性の高さと従業員満足度の高さを考えてみると、どうしても保守的になりがちな日本企業も採用を検討してみても良いのではないかと感じる。 1. 勤務時間と場所が自由にまずはこれ。リモートワークの一番の醍醐味が、場所と時間に縛られない働き方。日本では「ワーケーション」という言い方もする。 例えばAirbnb社では年間最大90日まで世界のどこからでも仕事をしても
先日、こちらのツイートに対して多くの反響をいただいた。 この動画に出演されている女性は実際には存在していない。AIによって生成されたCG女優だそうです。最新テクノロジーはすでにこんなことまで実現できるようになってる。モデルさんキラー。 pic.twitter.com/VfMEPTrFf9 — Brandon K. Hill | CEO of btrax 🇺🇸x🇯🇵/2 (@BrandonKHill) May 15, 2022 その中でも “これは本当にできているのか?本当のフェイクではないのではないか?顔だけではないか。前から似たようなものもあった。” といった内容のコメントもいただいた。 ちなみに、この動画は香港のパンテオンラボというスタートアップが自分達の技術のプロモーション用に製作した技術デモである。 その技術レベルの真偽は謎のままであるが、それがかなりスタートアップっぽいな
この記事は2023年10月に最新の情報に変更されています。 ここ数年でまた日本でWebやアプリの制作会社が増えてきているように感じる。新たにデザイナーを目指す人も多く見かけるようになった。 Web制作会社が生き残りにくいアメリカ的な感覚で考えると、かなり興味深い。 アメリカの場合は、英語でやりとりする事ができればよりコストの安い国に発注したりできる。 また、デザイン自体が事業のコアに近いということで、デザインチームのインハウス化を進めている状況が増えていることで、単独の制作会社として生き残るのは非常に難易度が高い。 アメリカでWeb制作会社が存在出来ない5つの理由 日本の制作会社はコスパがめっちゃ良い世界的に見ても日本の制作会社のコスパはかなり高い。かなり技術力があり、責任を持って仕事をしてくれる割に値段がリーズナブル。 おそらくその背景には以下に紹介する10のファクターが要因になっている
最近とあることに気づいた。UXデザイナーポジションへの応募が多いが、そのバックグラウンドがかなり多種多様なのである。 元々Webデザイナーをしていた人もいるし、マーケター出身の人もいる。デザインとは関係のない学部や職種出身の人もいるし、前職がスタバのバリスタのケースもあった。 UXデザイナーの肩書きがインフレ気味最近では多くのデザイナーがUXデザイナーになりたがっている。 どうしてそうなってしまったのだろうか?おそらく、その裏には我々デザイナーの悲しい存在価値がある。 企業におけるデザイナーの存在は、テクノロジーやマーケティングなど、「動くか動かないか」や「数字」で判断される分野とは異なり、デザインは常に数値化が困難な分野。その不透明さゆえに、ビジネスのフィールドにおいて我々の仕事はあまり真剣に捉えてくれない壁があった。 そこで出てきたのがデザインとビジネスを融合させ、結果に繋がるデザイン
コロナや戦争による物流危機や転職ブームの影響で、アメリカではこの1年間でインフレ率が7.9%にまで登っている。これは前代未聞の状況。 当然のように物価は高くなり、商品の値段も爆上がりしている。その一方で、値段をそのままに、中身の量を減らすことで辻褄を合わせている商品もある。 価格アップ以外に企業が行っている施策例値段を上げる以外にインフレに対応する方法として下記のような例が挙げられる。 個数(量)を減らす。ピースを小さく縮める嵩増しでサイズが変わってないように見せる製品の品質を低下させるパッケージの中に余分なスペースを空けるデザインでユーザーを錯覚させるしかし、あまりに露骨に量を減らすと消費者にネガティブイメージを与えてしまうので、パッケージを上手に “ごまかす” ことで、その影響を最小限に収めようとする動きもある。 底上げ、錯覚、確信犯。パッケージデザインのダークパターン例この消費者やユ
いつもノースフェイスしか着ない友人がいた。理由を聞いてみたら「どんな過酷な状況でも果敢にチャレンジする人たちをサポートしたいっていうブランドストーリーに共感したから。」と答えた。 このブランド名称の由来になった、「ノースフェイス」とはヨセミテの登山ルートの名称。北側に面しており、陽のあたりが良くなく、凍りやすいことで、最も過酷な登山ルートである。 The North Faceは、そこに挑戦するような人たちをサポートするべく名付けられた。ロゴもハーフドームの形をモチーフにしている。 ブランドの差別化要因となるストーリーこの例の様に、ブランドを選ぶ理由として、プロダクトのクオリティーだけではなく、そのブランドストーリーを重要視する消費者が増えてきている。 ニューロエコノミストのPaul Zak氏による2014年の研究では、キャラクターを中心としたストーリーがあると、消費者は56%も多くのお金を
“優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む “という言葉を聞いたことがあるかもしれない。ピカソが言ったとか、スティーブ・ジョブスが引用したとかで、デザインの世界では一つの基準にもなっている。 模倣は良くないが、アイディアを盗むのはアリということか? これに関して、以前にインスパイアとパクリの違いをまとめた。クリエイティブな世界では誰もが何らかの理由で誰かに影響を受けており、100%オリジナルはかなり稀であるという話。ざっくりと考えてみると下記の感じなのかなと思う。 パクリ: バレたら困るインスパイア: バレた時の言い訳として使うオマージュ: わかる人にだけにわかってもらいたいリスペクト: 他のクリエイターに気づいて欲しいパロディー: バレなきゃ困るどこからがアウト?インスパイアとパクリの境界線とは そして最近ふと思った。アートや音楽、ロゴやイラストのパクリはあるが、UIやUXにもパクリとい
認知バイアスとは、思考のプロセスにおける系統的な間違いのこと。簡単に言い換えると、思い込み。意思決定や判断を行う際の精神的な近道として機能するが、間違った判断を生み出すこともある。 年齢、性別、文化的背景に関係なく、誰もが認知バイアスの影響を受けていると言われる。 これを理解しておくことは、デザインを生業にする我々にとってはとても重要だと思う。なぜなら、人間である以上は、そこに認知バイアスがあり、それを熟知しておくことで、より適切なデザインをすることができるようになるから。 ユーザーエンゲージメントを向上させる7つの要素 認知バイアスが存在する理由我々の脳は、日々信じられないほどの量の情報を取り込んでいる。同時に、できるだけ思考エネルギーを節約したいとも思っている。そのため、難しい判断を迅速に行うために、一般論や経験則(ヒューリスティックとも呼ばれる)に頼っている。 脳がより効率良く判断を
UXデザインとは?そもそも、UXとは User Experience (ユーザー体験) の略で、ユーザーが製品やサービスを介して得られる体験そのものを示しています。 また、UXデザインとはユーザーが製品やサービスを通して得られる体験をデザインし、そのサービスの価値を見出してもらえるようにすることです。 UXデザイナーは、観察やインタビュー手法を用いてユーザー自身も気づけていないペインを解決し、良い体験を設計することが大切です。UXを向上させることで、ユーザーに製品やサービスを長く使って貰えたり、他サービスとの差別化を図ることができます。 UXデザインプロセスの基本的な6ステップ UXデザイナーに求められる10のスキル 1. UXリサーチサービスが継続的にグロースしていくには、ユーザーが抱えるペインを深く理解する必要があります。 UXデザイナーは、ユーザーのインサイトを軸に、サービスの使用前
アメリカ・サンフランシスコ発の体験型ストア、b8taが全米の全店舗をクローズした。事実上の倒産であるが、興味深いことに日本法人であるb8ta Japanは継続される予定。 代表の北川さんによるエントリーによると “日本事業はお陰様で大変好調” とのこと。おそらく本国のアメリカよりも、日本の商習慣やユーザー体験、消費者の購買パターンとの相性が良かったと思われる。 海外ブランドにセカンドチャンスを与えてくれる日本市場今回のb8taの例のように、発祥地のアメリカではうまくいかなかったが、日本ではヒットしている。そんなボン・ジョビ的 (失礼) な “Big in Japan” ブランドは他にもいくつかあり、それらストーリーも興味深いのでご紹介。 ローソン 国内コンビニTop3に入るローソンは、元々オハイオ州が発祥。1939年に酪農家のJ・J・ローソンが乳製品工場で、ミルクを販売するための店を始めた
先日サンフランシスコ市内にある丸亀製麺 (アメリカだとMarugame Udon) に行った。コロナの期間は閉店していたが、今年に入ってからは営業を再開している。地元の人たちにも大人気の繁盛店。 入口でトレイを取り、列に並んで、カウンター越しにオーダーを行う仕組み。 そこであることに気づいた。 「めっちゃ人多くない?」と。それも、お客さんだけではなくて、従業員の数が。 従業員がめっちゃいる。列に並んでいる客と同じぐらいに。そして、それぞれのスタッフが “一つ” の作業しかしていない。
足すより削る方が難しい。これはデザインをした者であれば誰もが直面したことのあるチャレンジだろう。現在のサービスデザインでは、足し算よりも引き算の方が何倍も重要である。 事実、現在ヒットしている商品やサービスのその多くが、機能の多さよりも必要最小限の機能でユーザーの目的を果たすことで人気を集めている。 リリース当初、Snapchatは、しばらくすると消えてしまう画像をユーザー同士で送り合うだけのアプリだった。Uberでは、タクシーの事前予約はできなかったし、Amazonは本だけを売っていた。 Googleは検索エンジンに過ぎなかったし、マクドナルドはフォークとナイフを提供していなかった。 たくさんのことがそれなりにできるよりも、ある一つのことを最高レベルの洗練された体験で提供することにフォーカスしているプロダクトに人々は熱狂する。それなのに、我々プロダクトチームの多くは、成功する製品には多く
「言葉」は気付かぬうちに絶大な力を発揮している。ビジネスの世界においては、今やコピーライティングはどの職種でも必須のスキルになりつつある。D2Cブランドやオンラインショッピングが増え、物が売れる、売れないの鍵を一番握っているのは商品説明やタイトル、ヘッドラインの言葉と言っても過言ではない。 いかにターゲットとなる人を惹きつけるか。これはどんなシーンでも提起されるべき問いではあるが、これが、国境や文化をまたいだものになるとその難易度は高まる。逆に言うと、その国の国民性に合ったコピーライティングができることは、ローカライゼーションの一歩となる。 しかし、実際には、日本語のキャッチコピーを英語に訳そうとしてもうまくいかない、英語のキャッチコピーを日本語に訳そうとしてもうまくいかないということは往々にしてありうる。 今回はアメリカにおけるコピーライティングの特徴を、日米の違いに着目しながらご紹介す
ブランドにはストーリーがあり、そのストーリーを表現するのがロゴの役割である。それも上手にビジュアルデザインに入れ込むことで、そのメッセージがさりげなく消費者に届く。 以前にも紹介したロゴに隠されたメッセージの第二弾として、よりさりげない12の例を紹介する。 有名ブランドロゴの中に隠された秀逸なメッセージとは Starbucksあまりにも有名すぎるスタバのロゴ。ツインテールの人魚、セイレーンををモチーフとしたもの。ギリシャ神話では、セイレーンが船乗りを誘い、スターバック諸島とも呼ばれる南太平洋のある島の沖合で難破したとされている。 時代と共に洗練されてきたこのロゴの女性の顔に注目してほしい。左右対称になりがちなロゴデザインにおいて、スタバのロゴはあえて左右のデザインを少しを崩すことでより人間的なイメージを演出している。 The Bronx Zooニューヨーク州のブロンクスにある動物園、The
世界的なパンデミックの流行が我々の生活を一変させてからすでに2年近く経っている。この2年間でインターネットと技術的なデバイスの使用量が増加し、仕事とプライベートでの交流方法を大きくシフトさせた。 それに伴い、オンライン・オフライン共にユーザーニーズも変化し、新しいユーザー体験の設計が求められている。 また、あらゆる業界でユーザー体験の重要性が急激に高まったこともあり、2022年はUXデザインにおける大きな変革の年となりそうだと感じる。 そんな変化を7つほど考えてみた。 “UXデザイン” の概念が再定義される目的ごとのデザインプロセスデザインでストーリーを届ける時代ユーザー体験がブランド形成の主軸インクルーシブデザインの重要性B2B向けのAR & VRニーズが高まるWeb3っぽいデザインが広がり始める“UXデザイン” の概念が再定義されるユーザー体験 (UX) を設計 (Design) する
2021年も後わずかということで、毎年恒例、その年に無くなってしまったスタートアップ特集。 その失敗理由やサービス内容を知るだけでも今後の大きな学びになる。 ベンチャー企業とスタートアップ その定義と違いとは? それでは2021年に生き残れなかったスタートアップを紹介する。 1520事業エリア: 食料品デリバリー メイン拠点: ニューヨーク 失敗理由: 資金繰り悪化 15分から20分で食料品のデリバリーを行うスタートアップ 1520が2021年12月に閉鎖された。今年1月に立ち上げられた同社は、20分以内の食料品配達サービスを手数料無料で提供することを目指し、当初は成功を収めていた。 4月に投資家から780万ドルのシード資金を調達し、マンハッタン全域にダークストアの新店舗をオープンし、9月にはシカゴにもサービスを拡大した。 しかし、JokrやGopuffといった資金力のある競合に追いつくの
社会的プレッシャー, リセットボタン, プロダクト拡大、イメージ変革など、企業がリブランディングを行う理由は複数考えられる。社会的に見て2021年はかなり変化の大きな一年だった。それに合わせてか、今年リブランドやロゴのリデザインを行った企業が複数存在する。 ロゴをアップデートする主な理由ではなぜロゴを変える必要があるのだろうか?主に下記の理由が挙げられるだろう。 デジタルデバイス普及などの時代の変化ブランドやサービス価値の変化ターゲットユーザーの変化世の中のトレンドの変化会社のフェーズの変化主要プロダクトの変化予算が余ったから2021年の7つの代表的なリブランド事例を、その内容や狙いを含めて紹介する。 意外と知らないデザインとブランディングの関係性
近年、何かとよく耳にする「SDGs」や「エシカル」のワード。流行に便乗して、関連する活動を社内外に向けて実施しているが、本当は実態を理解していないため、あまり手応えを感じていないのではないだろうか? 今回は「SDGs」や「エシカル」というワードがどのような経緯で広まるようになり、そのトレンドが表す現代の消費者の購買動機をご紹介したい。 さらに、ブランドストーリーの観点から、ブランドは今後どのように現代の消費者との距離を縮め、ブランドとしての価値を上げていく必要があるのかを解説していく。 海外ブランドが「できるだけ買わないでください」を広げる意外な理由 そもそも「SDGs」とは?最近、ニュースや雑誌など、メディアに常に取り上げられている「SDGs」というワード。「SDGs」は2021年の流行語大賞にもノミネートされ、今年のトレンドワードの一つである。 「SDGs」とは「Sustainable
日本で起業家になりたいと思う人が少ない3つの理由さて、ここからは個人的な見解&本題。日本に行って感じたり、日本の方々とお話して気づいた下記の「3つの事柄」も起業をすることが選択肢になりにくい理由なのかなと思っている。 1. 解決するべき社会課題が少ないこれは日本以外に行ったことのない人にはなかなか気づきにくい点なのであるが、日本はかなりさまざまな部分で恵まれていて、日常生活で不便を感じることが少ない。 例えば、日本で「普通」だと思われている、電気・水道が来る、コンビニがある、バス・電車が時間通り、携帯電波が入る、銀行がある、などなどの社会的インフラは他の国に行くと全く状況が異なる。 こちらアメリカでは99%のエリアで公共交通機関がないし、結構停電になるし、都心から1時間もドライブすれば携帯電波が途切れてしまう。これが東南アジアとかになってくると解決するべき社会的課題は山ほど出てくる。 最近
これまでのロゴの基本は、どのようなサイズにも対応できるデザインを施すことだった。例えば、高速道路脇の巨大なビルボードから、新聞に小さく掲載される白黒のバージョンまで、さまざまな利用用途に対応したロゴをデザインするのが基本。
先日サンフランシスコ市内の公園を歩いていたら、ふとあることに気づいた。本来設計されている道とは異なるルートが作られているのだ。 そう、アスファルトで舗装されている通行用ルートではなく、芝生になっている箇所を複数の人が通ったことによる近道、いわゆる「けもの道」が生成されている。 これはデザイナー的観点から見るとかなり興味深い。 というのも、ユーザーに対して元々設計されていた「導線」とは異なるルートをユーザーが選択した結果、いつの間にかそのルートの方を他のユーザーも利用するようになった。これは明らかにデザインミスでは無いのか?と。 けもの道 (Desire Paths) について英語ではこの現象をDesire Pathsと呼び、Wikipediaには下記のような説明がされている。 公認されていない自転車道や歩道のことで、定期的に自転車や人間が通ることによって時間をかけて作られた道のことを指す。
ビジネスにおけるデザインの重要性が高まるにつれ、自ずとデザイナーの重要性も高まっている。 同時にデザイナーの守備範囲も広がり、見た目を装飾するだけではなく、プロダクトの体験設計、組織仕組みづくりや経営判断に関わる部分まで、デザイナーの役割が及び始めている。 業績にインパクトを与える企業のデザイン性それに伴い、デザイン思考などのメソッドを利用して非デザイナーでもデザイナー的なマインドセットを身につけることに注目が集まっている。 というのも、世界的に見ても企業の業績とデザインの関連性がデータとして示されている。例えば、マッキンゼーの調査でも、デザインを経営に活用している企業は平均と比べ、売り上げの伸びが32%もアップし、株主へのリターンも56%高くなっているという結果が発表されている。 それもあり、経営者も投資家も、デザインオリエンテッドな企業に変換していくことが急務なのである デザインオリエ
先日、とある起業家と出会った。今後のグローバル展開を見据え、リサーチのために日本からサンフランシスコに来ている。 プロダクトもかなりユニークで素晴らしい。そのスケールしやすいSaaS系のビジネスモデルから考えるに、さぞ多くの投資家が興味を持つだろうと思った。 早速「かなり投資を受けているんですか?」と聞いたところ、全て自己資金で回しているという。むしろ、自分たちのやりたいことをやりたいように進めるために、無理に資金調達を行わず、自己資金で頑張っているとのこと。とても素晴らしいと思った。 「まずは資金調達を」と考えるスタートアップ起業家が多い中で、あえて外部資本を入れずに自分達の資本力だけでビジネスを進めている。これはかなりしたたかで賢い。 資金調達は起業家が最も知りたいこと実際に起業家へのメンタリングを行う際に、最も頻繁に聞かれる質問の一つが「どのように資金調達をしたらよいか?」というもの
プロダクトやサービスのアイディアを考える際に最も重要とされているのが「ユーザーの課題解決に繋がるか」という点。これは、どう考えても正しい考え方な気がする。だって、そもそも課題を解決してくれないサービスなんていらないし、お金も払う気にもならない。 と、思いがち。でも現実は大きく異なる。 意外と課題を解決していないヒットサービスが多い現在大ヒットしているプロダクトのその多くが、実は元々あった課題の解決をしていないのだ。まさかと思うが、下記のようなサービスは、ユーザーのどんな課題を解決したのだろうか? FacebookYouTubeTikTokそう。どうしても解決してほしい課題があったわけではない。でも、使い始めたらなぜか使い続けてしまう。これらのサービスは、課題を解決していないのに、新たな習慣を通じ、ユーザーに大きな価値を生み出した。 これこそがプロダクトやサービスを考える際の大きな盲点。 特
デザインとブランディング、どこかクリエイティブな雰囲気ゆえに一括りに認識されていることが多く感じる。 本記事では、そんな「デザイン」と「ブランディング」という2つの概念について、両者の関係性を考えてみたい。 同じ「デザイン」でも3つの顔があるまず、日本語では一口に「デザイン」といっても、実は英語圏には、デザインを3つの種類で捉える考え方が存在する。その場合、以下のように大文字と小文字の表記でその違いを区別するケースが多い。 designDesignDESIGN1. design小文字のみで表記されるこちらは、いわゆる「見た目のデザイン」。グラフィックデザインや、工業デザイン、広告デザインが対象となる。明確なターゲットを設定した上で、彼らに訴求するデザインを完璧に仕上げることを目的とするデザインだ。 2. DesignDのみが大文字のこちらは、利用されることを目的としたデザイン。例えば、UI
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