ある仲間の日記を読んで、はっとした。 彼女にしては珍しく、口調が厳しい。 いつもほのぼのとした日常を綴っていた人だけに、その憤りが伝わってくる。 怒りにまかせて書きなぐった文章なら、あちこちで見ることが出来る。 その怒りに共感し、コメントをする人も少なからずいるが、私は逆に醒めてしまう方。 気持ちはわかるのだが、共感できないのだ。 その点、彼女の文章は違う。 本当は腸が煮えくり返っているのだろうが、それは微塵も見せない。 出来るだけ感情を殺し、出来るだけ事実のみを綴ろうとしている。 時折顔を覗かせる「本音」がいい意味でアクセントとなっている。 言葉を選びながら、彼女はきっと自分と向き合っていたに違いない。