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新型コロナウイルス感染症の急速な拡大に伴う一斉休校や外出自粛などにより、多くの子どもたちは今とても苦しい状況にある。 私たちの元にも、子どもたちのストレスや運動不足、学習の遅れ、生活リズムの乱れなど、様々な不安の声が届いているばかりか、既に家庭への経済的な影響も表面化している 今後、貧困の拡大、オンライン教育の普及に伴う通信環境格差の問題等、私たちが向き合っていかなければならない重要な論点もたくさん出てきている。 そんな中、子どもたちの学びに関して、まだ十分に光が当たっていないテーマがある。 それは、子どもたちが文化やスポーツ、体験活動など、オンライン教育だけでは代替できない学びの機会を失っているという問題だ。 今、感染拡大防止のためにスポーツクラブやピアノ教室、キャンプなどのあらゆる活動が自粛され、同時にそのような子どもの教育支援活動に従事する地域のNPOや団体が存続の危機に瀕している。
あなたは「音のない世界」を想像できるだろうか―。 私たちの多くは、普段、無意識に耳から様々な音の情報を得ながら生活している。 しかし、それはすべての人にとっての当たり前ではない。日本では、年間約1,000人の子どもが聴覚に障害を持って生まれてくる。 今回お話を伺ったのは、牧野友香子さん、31歳。聴覚障害の当事者であると同時に、難聴の子どもの教育支援を行う団体「デフサポ」の代表者だ。 牧野さんは、2歳のときに先天性の重度感音性難聴が判明。難聴者としては最も重度で、飛行機のごう音が聞こえない。 しかし、当時はろう学校への通学が一般的だった中、幼稚園から大学まで一般の学校に通い、耳が聞こえる子どもたちに交じりながら学校生活を送った。大学卒業後は、ソニー株式会社に入社し、7年間人事を担当した。 2017年、第一子が50万人に1人の難病をもって生まれてきたことを契機に、「デフサポ」を立ち上げた。現在
大阪府箕面市。緑に囲まれた閑静な住宅街の一角に小さな塾がある。 多くの人がイメージする「進学塾」とは少し異なる。ここは、ひとり親家庭の子どもたちを支えるために設立された塾だ。塾の名前は「渡塾(わたりじゅく)」。今年で10年目を迎えた。 塾長の渡剛(わたり つよし)さん(29)は、自身が未婚のシングルマザーの家庭で三人兄弟の末っ子として育った。母は保険会社の外交員として働き、一人で育ててくれた。父はどんな人なのかも知らず、一度も会うことがないまま渡さんが18歳のころに他界したと聞いた。 小学生のころは大きな困り事なく過ごしたが、中学生になると家庭の状況が一変。兄が抱えた借金、祖母の介護によって、母一人で支えていた家庭が大きく揺らいだ。 毎晩のように母と兄の怒鳴り声が聞こえ、借金の取り立て電話が鳴り止まない日々——。家が安心していられる場所ではなくなった。母に「死にたい」と手紙を書いたこともあ
あなたは何か一つのことを極めたことがありますか。学問でもスポーツでも、「やれるだけやった」といえることがあるでしょうか。そう言えるものができたとき、どんな世界が見えるのでしょうか。 世界にはあらゆる「道」を極めた人たちがいます。今まで一度も触れたことのないものから、誰もがやったことのある身近なものまで幅広く、奥が深いです。 「口笛を芸術に変えたい」。幼少期、何気ないきっかけで口笛を吹いた青年は、世界大会で優勝し、口笛を生業とする演奏家になりました。儀間太久実さん(30)。彼は様々な音楽家とともに演奏会を開催し、口笛の新たな世界を切り開こうとしています。 誰もが一度は吹いたことのある口笛。「極める」ということはどういうことなのか、そこにはどんな学びが存在しているのか。今回は、儀間さんの思いに迫ってみました。 【儀間太久実(ぎま・たくみ)】口笛奏者。10歳より独学で口笛を始める。2007年に米
私は沖縄県那覇市で生まれ育ちました。以前仕事で、米軍基地の近くに住むお年寄りの方々の戦争体験や基地被害の聞き取り調査に携わる機会がありました。 事務所にいると、「書けないから、代わりに書いて」と言って、何も書かれていない質問票を持ってくるおじぃ、おばぁたちにたくさん会いました。私はその頃、「書けない」ということがどういうことか分かっておらず、単に高齢だから、文字が見えづらかったり、手が動かなかったりするのかな、それとも、戦争体験を思い出したくないのかなと考えていました。 もちろん、そのまま帰すわけにはいかないので、こちらが質問票を読み上げ、一問ずつ聞き取っていきました。そうすると、おじぃやおばぁは、過去の経験や、今の気持ちが溢れてきて話し出すと止まらない。ゆっくりと空白を埋めていきました。 それから数年が経ち、31歳になった私の中でおじぃやおばぁとの経験が遠い記憶になりかけていた頃でした。
スタディ通信は Chance for Childrenが運営する「学ぶ」を深掘るウェブマガジンです。
義務教育を受け、高校、大学と進学する。スムーズに学歴のレールに乗って、優良企業に就職する。多くの人が目指す道かもしれない。しかし、いったんそのレールから外れてしまった人はどうだろう。社会の脱落者なのだろうか。 「高校中退」。いじめ、引きこもり、貧困……。様々な背景を抱え、厳しい現実に直面する高校中退者に手を差し伸べる人がいる。 山口真史さん(37)。元高校教師で、中退者支援の学習塾「TOB(とぶ)塾」(兵庫県西宮市)を運営する。彼自身、幼少期に航空機撃墜事件により父を亡くした。その後、ひとり親家庭で育ち、入学した高専からも中退————。しかし、「中退者には、ただ何となく学校に通っているよりも可能性がある」。そう語る山口さんの思いと人生に迫った。 【山口真史(やまぐち・まさし)】引きこもりや不登校、非行、経済的事情などで中等・高等教育のドロップアウトを経験した子どもたちの進学、就労の支援を行
先日読んだ苅谷剛彦先生の『学力と階層』(朝日文庫)。 今後の社会では、「蓄積された知識」ではなく「学ぶ意欲」(=学習資本)が最も重要であるということ、そしてこの「学習資本」は家庭の文化的な階層によって明らかな格差があり、それが年々広がっているということが本著では主張されています。 経済格差が学力格差を生んでいる事実はCFCのWEBサイトでも紹介していますが、苅谷先生の主張の特徴は、努力する能力自体が、子どもの出身階層に深く影響される という点にあります。階層下位の子どもたちは、努力が成果に結びつかず、努力するだけ無駄だと感じている人が周囲に多く、努力することへの動機づけそのものに決定的な差があるというのです。 では、どうしたらよいか?というと、最近お会いした道中隆先生(関西国際大学教授)が繰り返し言われていたのが「自己効力感」に着目した支援です。 ◆「自己効力感」とは 自己効力感(self
毎月の寄付で支援する「CFCサポート会員」 毎月1,000円からの継続的なご寄付で、子どもたちを支える方法です。 継続的に子どもたちの成長の様子をご報告させていただきます。
日本では子どもの約9人に1人が貧困。この事実を知って、自分にできることを考えたいと思っているあなたへ。子どもの貧困や教育格差・体験格差の問題への理解を深め、解決方法を考えるイベントを1/25にオンラインにて開催します。
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