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WWDC24
debunovels.blog.2nt.com
雨が降る中、僕が病院に着いたのは 昼過ぎだった。 すぐにでもリン君の搬送された病院に 行きたい気持ちだったが親族や 家族でもない僕が堂々と退勤する事は 出来ずに散々葛藤した挙句、 体調不良と偽って学校を昼頃に 早退する事にした。 病院は寂れた田舎町には 不釣り合いな4階建ての 真新しい建物だった。 リン君の病室を受付で聞き、 足早に向かう。 辿り着いた病室はキレイな個室で ベットに横たわるリン君と、 小林旅館の女将さんである リン君のお母さんがいた。 「白鳥さん、来てくれたんだな。」 リン君はいつもと変わらない様子で言う。 違うのは病院のパジャマを 着せられている事くらい。 褐色の豊満な身体のリン君には あまり病院着は似合わない。 だがこの時は心底、安心した。 小林旅館の女将さんも さすがに病院ということもあり、 いつもの大きな声ではなかったが、 笑顔で温かく迎えてくれた。 ふと見るとベッ
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