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FQ (Future Questions) では10年後20年後、私たちの身近なところで起こっている価値観の変化に着目。今回は「ファッション」をテーマに、将来何を身にまとっているのか、デジタル技術やテクノロジーが変えるデザインや素材、おしゃれの楽しみ方に焦点を当てます。
2022.08.26.Fri 2040年、欲しいものをどう手に入れるか? お金に縛られない。欲しいものはつくる未来 「2049年にはお金という概念が消失する」と大胆な未来を予測するのが、早稲田大学大学院経営管理研究科教授の斉藤賢爾(57)さんだ。お金があることは、むしろ自由を制限すると警鐘を鳴らしている。SFをこよなく愛し、インターネットと社会を専門に研究する斉藤さんが考える、2040年代の社会とは。 お金が自由を制限する 未来の社会でも、人は今と同じように、欲しいものをお金を払って手に入れ続けるのだろうか。斉藤さんは、未来ではお金の概念がなくなり、欲しいものを自分で作る社会が到来すると考えている。 テクノロジーの発達、とりわけ自動化技術が進むことで、エネルギーや食料の生産コストはゼロに近づいていく。すると、生きるために働いたりお金を稼いだりする必要がなくなり、お金が消滅するという考えだ。
フェイスブックが昨年社名をメタ(Meta)に変えてから、ネットの中のVR世界を現実のように自由に操れるメタバースが世界的トレンドに。さらに社会のデジタル・トランスフォーメーション(DX)が加速し、ネット自体もWeb3と呼ばれる次のステージに進化しようとしている。 従来の文字やグラフィックスの表現も、現実とそっくりなデジタルツインを構築し、世界全体を鏡のように写し取ろうとする試みが活発化。この新たなデジタル世界こそ、人間の身体の限界を超えた"超能力"を発揮できる世界なのだろうか、はたまた物理世界を超越するタイムマシンを実現することができる世界なのだろうか。こうした新世界構築のパイオニアで、デジタルツイン技術で注目されるSymmetry Dimensions inc.の沼倉正吾社長に、今後の展望を伺った。 VR技術で現実の"いま"をデジタル化 ――最近のメタバースのブームをどうご覧になっていま
かつてはSF的・非現実的なものとして捉えられていた「超能力」。だが、昨今のテクノロジーの進化とともに、人間の能力を拡張する技術は医療・企業・ 社会に実装され始めている。 今回のテーマは「テレパシー」。身体的経験の記録・共有・創造により未来はどう変わるか。テクノロジーを駆使して「テレパシー」の能力を得られるようになるかーー。 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD) 教授の南澤孝太さんが研究するテクノロジーについて、タレント・エンジニアの池澤あやかさんが対談形式でレクチャーを受けた。なお、今回はメタバースプラットフォーム「Cluster」上にあるヤフーのオープンコラボレーションスペース「バーチャルLODGE」で取材を実施。ぜひ読者の皆さんも池澤さんと一緒に現代の「超能力」について、学んでみてはいかがだろうか。 身体体験をデジタルテクノロジーと繋ぐ 池澤:私は学生時代、慶應大学SFC
FQ (Future Questions) は、未来に向けた「問い」と、未来を作り出す人々が対話できるコミュニティーを作るための特集です。かつてはSF的・非現実的なものとして捉えられていた「超能力」。しかし、昨今のテクノロジーの進化とともに、人間の能力を拡張する技術は医療・企業・社会に実装され始めています。本特集では最新テクノロジーが私たちの未来とどのように関わっていくかを、各領域の第一人者とともに考察します。
「宇宙旅行元年」と呼ばれた2021年。民間人が次々と大気圏外に飛び出し、無重量状態を味わった。民間主導の宇宙旅行の動きは、これからさらに加速していくことが予想される。一般の人が一生のうちに一度「夢の宇宙旅行」ができる未来は、そう遠くないところにまで来ている。宇宙の魅力を多方面で発信し、2021年12月から募集が始まったJAXAの宇宙飛行士募集にもチャレンジするタレントの黒田有彩さん(34)に、宇宙飛行士への想い、そして夢の宇宙旅行について語ってもらった。 日常生活と宇宙が掛け合わさる未来は遠くない 「月面で地球や星を眺めながら、地球の香りを感じられるヒノキのお風呂に入りたいんです!」 黒田さんにどんな宇宙旅行をしてみたいかをたずねると、思いがけない答えが返ってきた。しかし、よくよく聞いてみると、単なる夢で終わらせる気はさらさらなさそうだ 「宇宙飛行士として叶えたいことでもありますが、本当に
FQ (Future Questions) は、未来に向けた「問い」と、未来を作り出す人々が対話できるコミュニティーを作るための特集です。今回のテーマは、未来は都市を「安全」にするのか。テクノロジーの発展から描きだせる未来の安全都市を考えます。
デジタルによって様々なものが効率化された先に、何が起こるのだろうか。IT技術を活用して、地域や社会の課題に多くの人が参加する仕組みをつくっているCode for Japan代表の関治之さん(46)に、デジタルで高まる社会の創造性について聞いた。 課題の当事者が参加する 日本のシビックテックを牽引してきたCode for Japanの関さん。2011年の東日本大震災発生後、被災地周辺の情報を収集したWEBサイト「sinsai.info」を立ち上げたことをきっかけに、この10年間、いくつもの市民主体の課題解決プロジェクトを推進してきた。 コロナ禍で生まれた東京都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」は記憶に新しい。ソースコードはインターネット上に公開され、多くの人がサイトの改善に参加。2021年10月時点で15,000以上の改善提案とアップデートが行われている。また、ソースコードを参考にして
2030年、日本の就労人口の6割がデジタルネイティブになるという予測がある。様々な分野でデジタル化が進んだ社会で、暮らしは今以上に豊かになっているのだろうか。今回、私たちの生活に密接な政治が、デジタル活用でどう変化するかを考えてみた。 インターネット投票は投票率を上げるのか? デジタルと政治のかかわりでは、「インターネット投票」を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。インターネットを使い、国内外のどこからでも投票できるようになれば、選挙が身近になり、投票率も上がるという期待の声は根強くある。 「電子国家」として注目されるエストニアでは、すでにインターネット投票を実現している。人口は130万人ほどで、「e-government」と呼ばれる国民データベースが構築されており、ICチップ付きIDカードによって、ほとんどの行政サービスがオンライン上で完結する。 2002年に地方議会の選挙でインター
デジタルテクノロジーの発展は、私たちの生活を急速に変化させている。膨大なデジタルデータが処理され、効率的で合理的な暮らしが実現されつつある。一方で、私たちが慣れ親しんだアナログの世界は残り続けるのだろうか。徹底した効率化の先に、非合理的とも思われる伝統文化や個性は残るのだろうか。今回、こうした問いに迫るために「伝統×デジタル」の領域で活動するメディアアーティスト市原えつこさん(33)に話を聞いた。未来に残る、伝統の価値とは――。 四十九日法要をデジタル技術でアレンジ 「デジタルシャーマン・プロジェクト」は、市原さんが提案する新しい弔いのかたちだ。 家庭用ロボットに故人の顔を3Dプリントした仮面をつけ、故人の性格、しぐさ、口ぐせが憑依したかのように、モーションプログラムを出現させる。故人の死後49日間だけ生前のようなやりとりができ、49日目に遺族に別れを告げてプログラムは消滅する。 これは、
ロボットは私たちにとって、どんどん身近な存在になりつつある。なぜ機械であるロボットを、私たちは「身近」な存在として感じるのだろうか。 将来、この「距離」がゼロに近づいたとき、人と機械の境界が曖昧になることはあり得るのだろうか。今回こうした問いに迫るため、ウェアラブルロボットの研究開発に取り組むロボティクスファッションクリエイター/メカエンジニア、きゅんくん(27)に話をうかがった。人とロボットが触れあう先に、一体何が起きるのだろう。 ロボットを「着る」ことでより親密な存在に まるで鳥が肩に止まっているみたい――。 約5年前、きゅんくんの開発したウェアラブルロボット「METCALF(メカフ)」シリーズを装着した、展示来訪者の感想だ。その感想をきっかけにきゅんくんは、ウェアラブルロボットが人に与える影響について研究を始める。さらに「Fylgear(フィルギア)」という研究用のウェアラブルロボッ
人工知能が日常のなかに浸透しつつある昨今、ロボットは「考える」ことにも乗り出している。ただし、人間は物事を頭で「考える」だけではない。そう、私たちには「感情」があるのだ。ところがそんな感情も、人類の専売特許ではないとする研究者たちがいる。奈良先端科学技術大学院大学助教の日永田智絵さん(29)もそのひとりだ。ロボットに感情が宿るとき、私たちの関係性はどのように変化するのだろうか。 感情をつくることで、感情を理解する SF作品には、人間のパートナー役のロボットが登場する。ときに頼れる相棒として、ときに心許せる家族として、ときに最愛の恋人として振る舞う。彼らには、人間と同じ「感情」が宿っているように感じられるが、現実にそんなことは可能なのだろうか。人工的に造られたロボットが、私たちと同じように何かを「感じる」ことはあるのだろうか。そんな難問に取り組むのが、奈良先端科学技術大学院大学の日永田さんだ
吉崎航さん(36)は、世界を驚かせるような成果を挙げてきたロボットエンジニアのひとりだ。独自のロボット制御ソフトウェア「V-Sido」を開発し、人が搭乗できる巨大ロボット「KURATAS」など、さまざまな開発に携わってきた。横浜で展示中の「実物大の動くガンダム」を制作したプロジェクト「ガンダムGLOBAL CHALLENGE」でも、システムディレクターを務めている。今回、吉崎さんにロボットの頭脳とも言えるソフトウェアと人工知能の進化について、話を伺った。 人もロボットも、無意識のうちに「考え」ている マジンガーZやガンダムのような人が乗り込む巨大ロボットは、「ロボット」なのだろうか。そんな疑問が浮かんだのは、多くの研究者がロボットを「感じ、考え、行動する機械」と定義しているからだ。自らの意志を持たず、パイロットの操縦に従って動くロボットの様子からは、「考える」というプロセスが抜け落ちている
1921年。チェコスロバキアの劇場で、作家・カレル・チャペックの『ロボット(R.U.R)』が初演された。人類の労働を肩代わりする人造人間を描いたこの戯曲から「ロボット」という言葉が生まれ、世界中へと広まっていった。それからちょうど100年。ロボットは今後どう進化し、何を成し遂げるのか。国内のロボット研究をリードする千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(fuRo)の古田貴之所長(53)とともに、ロボットの次の100年を考える。 万能ロボットはいつ生まれるのか かつて空想の産物だったロボットは、今や私たちの生活に欠かかせない存在になっている。自動車などの製造にかかわる産業用ロボット、医師の診断や手術を支援する医療ロボット。東京五輪の開会式を彩ったドローンも、ロボットの一種だ。ほかにも掃除洗濯から災害復興、軍事行動に至るまで、あらゆるシーンでロボットは人間の活動を支えている。 しかし、これら
2021.07.20.Tue 個人と社会が共創する未来 目指すは「お節介なお母さん」ーー18歳が挑む、格差解消 1990年代中盤以降に生まれた「Z世代」。そのひとり、高木俊輔さん(18)はN高校の起業部に在籍していた2020年10月、行政の支援制度を知らないがゆえに生じる「格差」をなくすことを目的とした通信会社を創業した。今は災害の被災者にも、利用できる支援内容をわかりやすく伝えている。公共性の高い事業だが、思いついたきっかけは何だったのか、これからどんな社会を創りたいのか。お話をうかがった。(取材・文/FQ編集部 岩田庄平) 幼少期の読書が原動力 「戻れる意思決定であれば、いくら失敗してもあんまり関係ないと思っています」 こう話す高木さん。昨秋、個人それぞれに適した行政サービスを、チャット機能を通じて伝える株式会社「Civichat」を創業した。行政の子育て支援や補助金制度など、情報を知
霞が関からイノベーションが起きようとしている。「官僚と美大生」の相反するように見える組み合わせから新たな価値を生み出したり、世代や業種などの垣根を越えた "全世代型"のプロジェクトを考えたり。2050年の未来を積極的に描いている。その中心で活躍する官僚の水口怜斉(みずぐちりょうせい、26歳)さんに、これまでの取り組みや、どんな社会を創りたいのかなどを聞いた。(取材・文/FQ編集部 石川一樹) 10年後を見据えた「行政とデザインの共創」 「行政という遠い存在を、国民や企業にとって身近なものにしていきたいんです。だから『行政と社会との接点づくり』をやっています」 こう話す水口さんは、2017年に経済産業省に入省した。官民でスタートアップ企業を支援する「J-Startup」の運営や、2025年開催の大阪・関西万博の業務に携わった後、今年3月から内閣府へ出向。おもに大学改革に関する業務を行っている
2019.08.16.Fri 「リープフロッグ現象」が導く爆発的発展 20年後のアフリカが「世界地図」を変える? 「リープフロッグ」──。 略せば「カエル跳び」。道路、電気など基礎インフラが未整備な地域が、最先端技術の導入により一気に発展することを指す。同時にアフリカの経済発展を語るうえで欠かせないキーワードだ。2040年に生産年齢人口が中国を上回り、世界経済で存在感が増すとみられている同地で、いま先端的な新規ビジネスが続々と立ち上がっている。20年後の「世界地図」を変えるイノベーションが、まさにこの場所で起きているのだ。 輸血用血液をドローンが運ぶ 東アフリカの小国、ルワンダの首都キガリの郊外に、「ドローン空港」と呼ばれる山の上の発射基地がある。そこから1日に30便ほど飛び立つのは、翼幅約3メートルのセスナ機のような形をしたドローンだ。機体は、耐久性と保温性に優れた発泡スチロール製。約1
人間が生きていくために欠かせないもの、それは食事である。だが近い将来、世界的に食料の不足が大問題になると言われている。その背景にはどんな課題があるのかを紐といていきたい。タンパク質の危機はどんな未来を創り出すのか? 私たちの未来の食卓はどうなるのか? 未来の食卓はバラ色か、否か? 私たちは20XX年に、いったいどのような食事をしているのだろうか。 食に関わる技術の発展は目まぐるしく、「培養肉」や「完全食」など、新たなキーワードが次々とメディアを賑わせ、話題が尽きない 私たち日本人の食生活は、ここ数十年で飛躍的な進化を遂げてきた。戦後の飢餓の状態から復興を果たし、高度経済成長期を経て食をめぐる環境は驚くほど豊かになり、今や一般家庭の食卓にも、和食だけでなく、洋食、中華、イタリアンと、実に多国籍なメニューが日常的に並んでいる。 今や東京は、世界的な食の中心地として、他国から一歩抜きん出ており、
不老長寿の時代にはどんな暮らしが待っているのだろうか。本稿では、これまで当たり前とされてきた生き方や価値観を大きく変える企業などの取り組みを紹介したい。そして、その先にどんな家族とのつながりや自身の成長、暮らしがあるのか想像してみよう。 ロボットが家族になる日 近年のロボット技術の発達は、ロボットと人が寄り添う未来を切り開きつつある。その様はまるで、新しい家族のあり方を見ているようだ。 ロボットスタートアップGROOVE X社が開発した「LOVOT〔らぼっと〕」は、次世代の家族型ロボットとして2019年末に出荷を開始した。その後、コロナ禍で注目が集まり、20年10月には、同年3月と比べ月間の販売台数が最大11倍に増えた。コロナ禍で寂しさを感じる人たちの拠り所になったのだ。 LOVOTは、各種センサーによって人の顔や動きを認識し、自ら近づいたり、まぶたや瞳を巧みにコントロールしたりすることで
情報をシェアすることで、少しずつ社会は変わっていく。新たなビジネスを生み出す起業家自身だけでなく、そのアイディアや価値観を広く伝えるメディアも、未来を創るための大きな役割を果たす。そのことを10代の頃から実践し続けているのが草野美木さんだ。彼女たち若い世代が強い好奇心を世界に発信することで、未来のビジネスが変わる。時代の最先端を牽引するクリエイティブを彼女は作り出している。(取材・文/柴 那典、編集/Qetic) スタートアップへの好奇心を自ら発信 現在、海外のスタートアップやテック関連のトピックを扱う複合型メディア「Off Topic(オフトピック)」の編集長をつとめる彼女。その活動の原点は高校時代に始めたオフィス訪問インタビューブログだったという。 「最初のスタート地点は、高校生時代にスタートアップに取材をする『ミキレポ』というブログを始めたことです。始めたきっかけは姉(※)が学生のと
未来を生きていく私たちがパラダイムシフトに直面するとき、どのような視座に立ち、どんなアクションを起こしていけるのだろうか。 経済思想家・大阪市立大学准教授の斎藤幸平さんは日夜マルクス研究に取り組み、博士論文をもとに出版した『Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economy』(邦訳『大洪水の前に』)では、権威あるドイッチャー記念賞を史上最年少で受賞。また、気候変動や人々の働き方に警鐘を鳴らす『人新世の「資本論」』(集英社新書)がベストセラーとなり、新書大賞2021に輝いている。 アメリカ、フランス、ドイツで学生時代を過ごし、いまマルクスに注目する斎藤さんは、10年後、20年後にどんな未来を見るか。お話をうかがった。(取材・文/遠藤光太、編集/Qetic) 何が本当に
不老長寿の先にある不老不死。人類はその夢を、神話や伝説に託して語り継いできた。近年でも『紙の動物園』などのSF小説から、『ブラック・ミラー』や『アップロード』といった映像作品まで、不老不死を題材にした作品は枚挙に暇がない。日本の純文学の領域で、不老不死というテーマを突き詰めてきたのが、芥川賞作家の上田岳弘氏(41)だ。同氏に話をうかがい、不老不死のシナリオに迫ってみる。 不老不死は十分に実現する 不老不死を実現した人類が、あらゆる経験と感情を味わいつくした果てに、地球ごと太陽にのみ込まれ、宇宙空間に浮かぶ巨大な金塊と化す----。そんな空前絶後の未来を描いた「太陽」でデビューして以来、上田岳弘作品において「不老不死」は欠かすことのできないモチーフだ。芥川賞受賞作の「ニムロッド」や最新作「キュー」でも少しずつタッチを変えながら、「寿命の廃止された世界」を描いてきた。 そんな上田氏の目には、不
FQ (Future Questions) が今回着目するのは20代の起業家たち。活躍する人を育て、環境や社会に働きかける若きリーダーにインタビューし、その原動力を紐解きます。
新型コロナウイルス感染症の流行によって、人が密集して暮らす都市型生活の課題が指摘されている。人が少なく開放的な、地方での生活を見直す動きもある。だが一方で、都市には、都市だからこその安全性があるのではないだろうか。地震や台風など度重なる災害に襲われてきた日本の都市は、様々な防災対策を施し、安全性を向上させてきたはずだ。災害に対する都市の安全性はどう変化し、今後どう進化していくのだろうか。大都市東京を事例に、防災という観点から未来の都市の安全性を考えてみた。 耐震化における都市の優位性 多くの人が災害と聞いて思い浮かべるのは、地震だろう。対策として重要な建造物の耐震化は、東京をはじめとする都市に優位性がある。総務省の調べによると、発災時の防災拠点となる公共施設の耐震化率は、東京が9年連続で全国1位を獲得している。上位5位以内に大阪、愛知が入っており、これは都市部ほど揺れに強い建物が整備されて
2020.07.15.Wed 田坂広志インタビュー 田坂広志・パンデミックの未来は、「デュアルモード社会」にシフトせよ 【#コロナとどう暮らす】 新型コロナウイルス感染症により、世界は大きな痛手を被った。多くの人命が失われたことに加え、企業の「コロナ関連倒産」も相次いだ。第二波、第三波、そして、別のウイルスによるパンデミックに備え、我々がすべきことは何なのだろうか。多摩大学大学院名誉教授で危機管理や未来社会論を専門とする田坂広志さんに、withコロナ時代の社会のあり方について聞いた。 「リスク・マネジメントの原則」は現実を正しく捉えて未来を予測すること 現在、世界中の国々が新型コロナウイルス感染症への対応を急いでいる。日本政府もワクチン開発や企業向け給付金の準備などさまざまな打ち手を講じるが、国民からは「遅い」「緩い」「ズレる」と厳しい評価を受けている。政治家や官僚が日本を正しく導くために
2020.07.13.Mon 安宅和人インタビュー 安宅和人・新しい未来を作るために、5000年後の目線で今を考える 【#コロナとどう暮らす】 新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が解除されて、約1ヶ月。未曾有のウイルス災害を経た日本は、これからどこへ向かえばいいのか。新しい未来を作るため、我々は何をするべきなのか。『シン・ニホン(2020年2月刊行)』で注目を集める、慶應義塾大学SFC教授でヤフーCSO(チーフストラテジーオフィサー)の安宅和人さんに聞いた。 「withコロナ」を前提に「開疎化」へ 安宅さんの新著『シン・ニホン』では、膨大な分析データを元に、AI×データがもたらす時代の変化の本質と、それに対して日本人がどう行動すべきか書かれている。日本の将来に対する危機感から書かれているが、悲観論や現状批判では決してない。残すべき未来を描き、未来への行動を仕掛けるための武器である。
2020.07.03.Fri 夏野剛インタビュー 夏野剛「リーダーの決断で産業構造を再編すべき」 【#コロナとどう暮らす】 新型コロナウイルス感染症の影響で日本のデジタル化は進んだ。対面で行われた会議はリモートへ。書面手続きの印鑑は必要最低限になり、在宅勤務も広まりつつある。withコロナ時代、我々はテクノロジーとどう向き合うべきなのか?「iモードの父」であり、実業家・研究者として日本企業のデジタル化を牽引してきた夏野剛さんに、日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)の未来について聞いた。 Beforeコロナの暮らしに本当に戻りたいか? 満員電車に乗って通勤し、朝から晩までビルの一室で仕事する。たった一つの会議のために、時間をかけて出張する。社内で決済を通すために、各課の印鑑をもらいに行く。以前は見られたこれらの光景が、新型コロナの影響で当たり前ではなくなった。 「今回のコロナで、三
2020.06.25.Thu 中野信子インタビュー FQ×文化放送 連携企画第六弾 緊急事態、人々の心に起きていること 【#コロナとどう暮らす】 新型コロナウイルス感染症は多くの人の命を奪っただけではない。外出自粛による社会の閉塞感は、人々の心にも影響を与えた。日本国内で話題になった「自粛警察」や、アメリカで起こった「黒人差別への抗議デモ」もその一部といえる。人々の心にはどんな変化が起きているのだろうか。Future Questionsと文化放送の共同企画「浜松町Innovation Culture Cafe」(6月13日放送)では、脳科学者の中野信子さんをゲストにお招きし、現在起きている社会問題を、日本人の心の観点から伺った。 【出演者】 パーソナリティ 入山章栄(早稲田大学ビジネススクール教授) ゲスト 中野信子(脳科学者) 宮内俊樹(Yahoo! JAPAN FQ編集長) 怖がりだけ
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