サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
掃除・片付け
gendaihaiku.gr.jp
第60回現代俳句全国大作品作品応募数は、12,515句に達しました。 大会行事は、予定通り11月3日(金)に東京都台東区の東天紅にて開催いたしました。 ご投句くださいました皆様に厚く御礼申し上げます。 現代俳句全国大会賞 みんないて一人がいない終戦日 茨城県 浅野浩利 暗がりを遠き夜汽車のやうに蛇 静岡県 伊藤孝一 現代俳句協会会長賞 包帯は夕日のにほひ八月来 大阪府 押見げばげば 毎日新聞社賞 雑踏はいつも空腹鳥渡る 東京都 古寺ななえ 朝日新聞社賞 かぞえられて死は数となり霜の声 鹿児島県 秋山青松 読売新聞社賞 子よ撃つな子よ撃たれるなこどもの日 東京都 川崎果連 俳句のまちあらかわ賞 名をつけし日より金魚のよく泳ぐ 千葉県 浪岡 玄 特別選者特選句 【宇多喜代子選】一本は神に残して山櫻 北海道 平川靖子 【宮坂静生選】 炎天の何にも触れず
正岡子規(慶應三年1867〜明治三五年1902)の俳句を読むときには、友人から頂戴したアルス版『子規全集』をゆっくり開く。少々カビ臭いが読みやすい。特に第二巻『寒山落木 巻四』(『子規全集』大正十四年刊)は、彼の自筆を複写で完全収録。まざまざと子規の句として楽しめる。 句意はシンプルである。「こんな湿っぽい六月なのに、ああなんと思いがけないほどきれいな風が吹いてくることだろうよ」、とだけ。梅雨時のしっとりした緑濃い庭からすっと吹きつけるそれを「奇麗な風」という、このダイレクトな形容が嬉しい。五月から真夏へ移るまでの中途半端な季節である六月を、生命感ある視覚的な景にしている。風の動きに伴う身体感覚がそのまま心理の躍動と一体化している。 実はこれは病中吟。明治二十八年日清戦争の従軍記者として金州城にわたる。(このとき森鷗外に会う)。帰国途中五月十七日、船中で喀血し危篤状態となり国立神戸病院に入
第59回現代俳句全国大作品作品応募数は、9,168句に達しました。 大会行事は、予定通り11月12日(土)に北九州市のJR九州ステーションホテル小倉にて開催されました。 ご投句くださいました皆様に厚く御礼申し上げます。 全国大会優秀作品受賞者(左 朝日新聞社賞 田村 葉氏、右 読売新聞社賞 伊藤惠美子氏) 令和4年度協会各賞の受賞者 記念講演 平出隆先生(詩人・多摩美術大学名誉教授) 現代俳句大会賞 尻といふ平和が並ぶ汐干狩 神奈川県 衣川次郎 七夕やおとなになりませんように 兵庫県 石原糸遊 毎日新聞社賞 窓の雪寝たきり妻の尿ぬくし 大阪府 森 教安 朝日新聞社賞 卒業の以下同文を生きてゐる 山口県 田村 葉 読売新聞社賞 手を置けば石語り出す広島忌 山口県 伊藤惠美子 西日本新聞社賞 下校児がもうとんぼうになっている 徳島県 中川秀司 時事通信社賞
「富澤赤黄男の没後、彼の門下たることを自覚している者は二人おり、一人は詩人として頭角を現わした鷲巣繁男、もう一人は私である。」(『講座日本現代詩史・第三巻』昭和48年)、という「私」、即ち高柳重信は、 身をそらす虹の 絶巓 処刑台 や、 沖に 父あり 日に一度 沖に日は落ち などの句で、富澤赤黄男の一字空白表記による「切れ」の認識を、四行表記を典型とする多行形式へと発展、「言葉の連続性と不連続性との統一」を造型性に置こうとしたが、高柳重信という署名を拒み、山川蝉夫の筆名で発表した一行形式の掲句は、重信の言葉通り「夕暮れの物憂さに誘われる単純素朴な言葉の遊びに過ぎない」のであろうか。 重信の従来の考え方、「言葉の集合の一単位としての心象は、当然に、それだけで明確な一行を形成すべきだ」ということからすれば、友人、そして自身の内面への呼びかけである「友よ」を際立たせるためにも多行形式となるはずで
現代俳句評論賞 現代俳句協会評論賞の受賞作品を『現代俳句』掲載ページPDFで掲載しています。 (第35回以降はテキストも掲載。サイドバーの当該作品をクリックして下さい。) PDF をご覧になるには Adobe Reader が必要な場合があります。 プラグインをお持ちでない方は右のボタンをクリックしソフトをダウンロードしてください。(別ウィンドウで開きます。) 回 年度 賞 タイトル 著者
自由律の句。没後の昭和46年に山頭火著作集が編まれ、俳人に加え一般の人の間にも、一寸した山頭火ブームが巻き起こった。その中の注目句。滴るような夏の山、緑を分けて行く実感。自然謳歌が共鳴されたのかも知れない。でもこの句怖さがある。どこまで行っても緑から抜け出せぬ、出口のない怖さ。前書きには「大正15年4月、解くすべもない惑ひを背負うて行乞流転の旅に出た」とある。この懐疑は母の自殺、父の女狂いに己の酒浸り‥‥。人間の弱さ、業、果敢さ。そこから、藻掻いても藻掻いても、抜け出せない寂しさこの句、怖いというよりも寂しい句のようだ。そんな人間に対してのこの目の前の、緑の山の素晴らしさ、自然の美しさ‥‥と鑑賞すると、更に味わいが深くなってくる句のようだ。
はじめに ながく続く俳句賞というものの効用のひとつに、通時的視点を持つことが出来るという点がある。昨年六一回目を迎えた角川俳句賞はそのひとつである。この賞の良い点は、選評が記事としてかなり詳細に報じられ、候補になった作品が比較できるように示されているところだ。これは賞の選考委員にとってはかなり厳しいことにちがいない。己の俳句観が知らず試されることになるからだ。また賞に選ばれた作品の面から言えば、それは俳人が見てきた「もの」の表現史の一部でもある。この「もの」とは江藤淳が『リアリズムの源流』(1971年)で指し示した「もの」であり、柄谷行人が『日本近代文学の起源』(1980年)の中で「風景の発見」と題して示した「風景」のことと同じである。その「風景」が昨今いささか変容してきたのである。それがこの度の第六一回角川賞選考対象作品に現れてきている。本論は「風景」の変遷を概観しながら、現代に起きつつ
第20回現代俳句大賞の選考委員会が2月27日(木)に開かれ、受賞者は黒田杏子氏に決定しました。 現代俳句大賞は、広く現代俳句の発展に寄与され、優れた功績を残された方を顕彰するものです。平成13年度に現代俳句協会大賞を受け継いで設けられました。 選考委員 中村和弘、寺井谷子、高野ムツオ、伊藤政美、秋尾 敏、対馬康子、小林貴子、柏田浪雅 黒田 杏子(くろだ・ももこ)俳人、エッセイスト 昭和13年8月10日生。昭和13年、東京都本郷生まれ、戦時疎開により栃木県にて高校卒業まで過ごす。東京女子大学入学と同時に俳句研究会「白塔会」に入会、山口青邨に師事し、のち「夏草」に入会。昭和36年、東京女子大学文理学部心理学科を卒業。広告会社の博報堂に入社。のちに、雑誌『広告』編集長をつとめ、定年まで同社に在籍。昭和50年、夏草新人賞受賞。昭和57年、句集『木の椅子』により現代俳句女流賞および第5回俳人協会新人
平成30年度 第36回現代俳句新人賞 なつはづき(なつ・はづき) ・昭和43年(1968)6月22日、静岡県生まれ。 ・平成20年(2008)母の影響により俳句を始める。 その後、ネット句会、神奈川県現代俳句協会のブロック句会、現代俳句協会の火曜教室(講師:対馬康子)等で俳句の経験を積む。 ・平成28年(2016)「青山俳句工場05」(代表:宮崎斗士)に参加。 ・平成29年(2017)「奎」(代表:小池康生)入会 ・現代俳句協会会員、神奈川県現代俳句協会幹事(横浜ブロック ブロック長) 「からだ」 なつ はづき はつなつや肺は小さな森であり 五月来る鉛筆すべて尖らせて 夏あざみ父を許すという課題 森はふとひかがみ濡らし楸邨忌 右手から獣の匂い夏の闇 地に刺さる喪服の群れよ油照り 日傘閉じここに暮らしがあった海 ふと触れる肘ひんやりと原爆忌 身体から風が離れて秋の蝶 夕花野ことば何処
■インターネット句会をご利用される方は、必ず規約の内容をご承諾の上、ご利用ください。 ■新規登録はこちらから。 ■インターネット句会には、誰でも参加できる合同句会と、現代俳句協会会員だけのインターネット句会(協会員インターネット句会)とがあります。 協会員インターネット句会にご参加になるには、「協会の会員区分」を「会員」とする必要があります。 ご変更は、ご登録後、管理者が管理画面で行います。「お問い合わせ」からメールで、「協会員インターネット句会参加希望」の件名でご連絡ください。 ※おそれいりますが、『現代俳句』のお届け先のお名前(協会にご登録の俳号)でご連絡下さいませ。 ■句会一覧にあるインターネット句会が、だんだん多くなって参りました。 さがしにくいとのご指摘もございますので、徐々に削除いたします。 削除してしまいますと、管理画面にも残りません。 必要な方は、csvファイルをダウンロー
現代俳句協会は昭和22年9月に創立された全国的な俳句団体です。 有季定型で作る人たちのほか、有季・無季を問わず定型で作る人、さらには口語書きや自由律で作る人まで、さまざまな俳句観の人たちが集まっています。 当協会ではインターネット句会、青年部オンライン句会・勉強会、現代俳句講座ウェブ版、俳句データベース、センバツ!全国高校生即吟俳句選手権、書籍のオンライン販売など、インターネットを利用した活動も積極的に行っております。 会長挨拶:<俳句自由>を未来に
現代俳句協会は、戦後間もない昭和22年(1947年)9月に設立された、最も歴史のある、全国的な俳句団体です。 令和5年度に、一般社団法人となりました。 現代俳句協会が俳句界に果たしてきた役割は前衛俳句、社会性俳句等の俳句表現史、俳壇史を含め戦後の俳句史そのものです。 現代俳句協会は〈俳句自由〉を掲げています。 有季定型で作る人たちのほか、 有季・無季を問わず定型で作る人、 さらには口語書きや自由律で作る人まで、 さまざまな俳句観の人たちが集まっています。
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『現代俳句協会 - トップページ - 現代俳句協会』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く