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機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第二十一話】ジョン・コーウェン 宇宙世紀0081年1月8日 9時 「おはようございます」 呼び鈴の次にアンディの声がインターフォンに響いた。 「おはよう、今出る」 シンジも既に準備は万端だ。襟のホックも今回は溜める。現地で提出するという辞令も持った。 玄関のドアを開けると、アンディは待ち構えたように敬礼していた。 「おはようございます」 アンディは改めて挨拶した。 「そんなに堅苦しくする必要ないっていつも言ってるだろ」 「そういう訳にはいきませんから」 もうこのやり取りは何度も続いている。 二人はエレベーターで一階に降り、エントランスからマンションを出た。 エレカに乗り、昨日の発着場とは違う、ジャブロー最大の司令塔に向かう。セキュリティを通過すると目的の建屋に到着した。ただでさえ広いジャブローの敷地内にあって、一際目立った大きさの建屋だ
機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十九話】地球へ 宇宙世紀0080年12月31日23時00分 「シンジ・アラタ、ガンダムストームブリンガー、行きます!」 ホーネットのカタパルトからストームブリンガーが発艦された。 隊長のアレン機とミック機は既に発艦されている。 グリニッジ標準時、あと1時間程で宇宙世紀は0081年を迎える。それは、ジオン独立戦争が終戦を迎えて1年が経つことにもなる。 「まもなく日付が変わります。来ますかね、ジオンの連中」 「俺たちが待ち構えていることは奴らにも分かっているはずだ。このまま監視をしていれば奴らも攻めては来ぬよ」 アレンとミックのやりとはシンジの無線にも入ってくる。 日付の変更と同時に黙とうをささげることを各コロニーの首長達が宣言していた。 宇宙全体が祈りを捧げている間にジオンが攻めてくることも考えられる。アルバトロス隊はパトロールのためサ
機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第十五話】一騎打ち 宇宙世紀0080年7月4日13時15分 「ガンダム!貴様の相手は俺だ!!」 ストームブリンガーの目の前を通り過ぎると、すぐさま急制動、体勢と砲身をストームブリンガーに向けたが、チャージ完了まであと3秒の表示が出ていてロックオンできない。 「チッ」 舌を打ったナイジェルは一旦構えを解いたが、今度はストームブリンガーのライフルがこちらを向いている。 ロックオンアラートが鳴らないため単なる威嚇だと思ったが、何と発砲してきた。 「ロックオンしないで発砲するのか!?それでこそガンダムだ!」 直撃を避けるため回避行動を取ろうとすると、ストームブリンガーは今度は左手に持ったビームサーベルで斬りつけてきた。 「そう来ると思ったぞ!」 動きを読んでいたナイジェルはリックドムの胸部拡散ビーム砲を放つと、一瞬ストームブリンガーの動きが鈍っ
機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第八話】始まりの場所 「何だ??」 大きな衝撃の後、突然後方に向かって猛スピードで加速した。 「ビッ ビッ ビッ ビッ」 速度異常のアラームが鳴り、インパネや全てのモニターにも速度異常のEmergencyが赤点滅している。 シンジは機体の状態を確認したが異常は見つからない。 となると原因はゲルググだ。 ミックの狙撃によりダメージを受けたジェネレータが暴走したのかもしれない。 しがみついた事が逆に仇になった。 だがこのまま流され続けたら宇宙漂流だ。 隕石やデブリに衝突なんてしようもんなら木っ端みじんとなってしまう。 幸い背中越しに進んでいるからバーニアの出力で減速できる。 普段はしない出力100%に設定、シンジはフットペダルを踏み込むと、ジェネレータがうなりをあげ、バーニアから機体を覆うくらいの光が放たれた。 背中にGが一気にのし掛かる。
機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第七話】宇宙(そら)の残骸 宇宙世紀0080年6月27日 ストームブリンガーに改修されて初めての捜索作戦である。 今回の捜索エリアは、L3を挟んで反対側(L4寄り)の月軌道上で、比較的近傍だ。 このエリアも開戦以前はデブリなど無かったのだが、開戦後のジオンの攻撃でサイド1、2、4、5の四つのサイドが攻撃を受け、特にサイド2は壊滅的な被害を受け、他のサイドにも甚大な被害をもたらした。 更にルウム戦役で連邦艦隊は100隻近い戦艦を撃沈させられている。 それらの残骸がデブリとなって地球軌道上に広がっていき、一年以上かけて月軌道も覆うくらいのデブリとなっている。 元は生活空間だったコロニーの残骸には生活感のある漂流物も数多く、人の遺体も回収しきれていない。 地球にはコロニー落としにより甚大な被害が出ているが、宇宙にもまた「戦争の代償、と言うには
機動戦士ガンダムAfterwar~戦後の戦士たち~ 【第一話】Unknown 宇宙世紀0080年6月18日11時45分 サイド4宙域 「まもなく予定地点に到着する」 アレン隊長からの無線だ。 アレン・ビーズン隊長は階級は大尉、第15独立試験部隊(アルバトロス隊)の隊長として隊を纏めている。年齢は30歳。元々は戦闘機乗りだったが、初期のモビルスーツパイロット候補としてモビルスーツに搭乗し、大きな戦果を上げている。既にベテランの風格もあるパイロットだ。 搭乗機はジム・キャノンである。 母艦ホーネットから出撃して約15分、コンソールパネルにも予定地点に近づいたことを知らせるアラートが点滅している。 アステロイドの宙域の割にはミノフスキー粒子の濃度は低いようだ。 無線も届くしレーダーも生きている。 「了解しました!」 別の若い声が先ほどのアレン隊長の呼びかけに反応した。ローラン・シーム曹長だ。搭乗
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