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2023.2.20お知らせ教育機関における遠隔講義等でのイリュージョンフォーラム利用について 2023.2.20お知らせ触覚の錯覚「錯触」や、異なる感覚間の関係性によって生ずる錯覚「多感覚統合」のカテゴリを新設したほか、聴覚の錯覚「錯聴」に新しいデモを追加しました。追加されたデモの詳細についてはこちらをご覧ください。 過去のお知らせ 2023.2.20お知らせ 教育機関における遠隔講義等でのイリュージョンフォーラム利用について 新型コロナウィルス(COVID-19)感染症対策として、教育機関において遠隔授業が広く実施されています。この状況を考慮し、NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、教育機関の正規の教育課程としての遠隔講義・演習の場合に限り、イリュージョンフォーラム(以下、本サイト)のコンテンツを弊所の事前の承諾なく資料として利用することを認めます。講義・演習には遠隔講義(zoom
私たちの目や脳にとっていかに影が重要か、このデモではそれを体験しましょう。画面下にある4つの黒い楕円はボールの影です。 動画を再生してみましょう。最初は、図1のように影が配置されています。ボールは、自分の前から等距離にある平面上を動いているように見えたと思います。影も合わせて動きます。 さて、この一連の映像を見て、何か気づかれたことはあったでしょうか? そうです。実は、図1と図2では、ボールの軌跡は全く変わっていないのです。変わったのは影の軌跡だけです。図1や図2の状況で、影を手や紙などで隠してしまうと、ボールの軌跡がいつでも全く同じなのがはっきりわかります。 このように影の動きを置き換えると、ボールの見かけの動きは劇的に変わってしまいます。脳がモノの動きを判断する時は、影の情報を無意識に使っていることをこのデモは教えてくれます。 しばらくすると、図3のように影が動きます。すると、ボールは
この音は「無限音階」と呼ばれるものです。無限音階を最初に作ったのはシェパードという人で、のちにジャン・クロード・リセという作曲家が音楽の中に用いました。似たようなパターンは視覚にもあります。図の「無限階段」は、ペンローズという人が考案した不思議な立体図形で、オランダの画家エッシャーの『上昇と下降』という作品にも使われています。 無限音階は、音の高さの感覚に二つの性質があることを示しています。一つはピッチ(音高)で、例えばピアノの鍵盤で言えば右に行くほどピッチは高くなります。もう一つは調性的な高さで、オクターブ上がってもドはドというような意味での高さです。この調性的な高さは循環します。無限音階は、この循環性を利用しているのです。 このデモの作り方を説明しましょう(ちょっとややこしいですが)。ひとつの音は1オクターブ間隔の多数の純音を足し合わせたものになっていて、それに釣鐘状のフィルタがかかっ
100年以上前に報告された、おなじみの錯視図形です。上下の水平線の長さを比べてください。この2本の水平線が同じ長さである、ということを知っていても、やはり下の方が長く見えます。2枚目の画像は、1枚目の画像から斜め線をとったものです。水平線から斜め線をとれば、錯視効果が消えてしまうことがわかります。 この強力な錯視はなぜ生じるのでしょうか。一つの可能性は、水平線の長さを判断するときに、視覚システムが斜め線をも含めてしまう、ということです。ミュラーリヤー図形では、斜め線と水平線は接していますから、これはありうることです。このデモでは、水平線と斜め線の色が違っています。赤い水平線の長さのみを判断しようとしても、黒い斜め線の影響を避けることはできない、ということになります。 この説明だけを聞くと、人間の目とは不正確なものだな、と思われるかもしれません。しかしながら、もう一方でまったく異なる説があり
静止した画像が動いて見える錯視を3点紹介します。最初の錯視図形は、北岡明佳教授(立命館大学総合心理学部)により作成されたものです。実際には静止していますが、じわじわと拡大しているように見えます。目を動かしたり、じっと見つめたり、いろいろ見方を変えてみましょう。それでも動きの錯覚は消えません。北岡教授による有名な「回転する蛇」錯視も必見です。書籍やネットで探してみよう。 2枚目の錯視図形は、作成したアーティストの名前から、「オオウチ錯視」と呼ばれています。中心のしま模様が、ゆっくりと一定の方向に動いているように見えます。 これらの静止した画像が動いて見えるのは、目の動きが関係していると考えられています。わたしたちの目は、つねに動いています。何かをさがすときのような大きな目の動きだけではなく、じっと見つめているときでも、じつは止まらないで、細かく動いています。目が動けば、たとえ見ているモノが止
AとBのひし形の明るさを比べてみてください。ずいぶん違って見えると思いますが、例えば下の図のようにつなげてみると、ひし形の明るさは全く同じであることがわかります。 この錯覚も「チェッカーシャドウ錯視」と同様、影の効果が明るさの対比効果を強めているのです。明るく見えるひし形の近くには、必ずぼやけた影が描かれているのに気がついたでしょうか? 「すすむ」で2枚目の画像に進んでみてください。すると、影を含めた背景が消えてしまい、ひし形はすべて同じ明るさであることがわかります。 参考文献 Logvinenko, A. (1999) Lightness induction revisited. Perception, 28, 803-816 デモについて デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。
米国マサチューセッツ工科大学のエドワード・エーデルソン教授により発表された、すばらしい錯視図形です。タイルAとタイルBを比べてください。Aはチェッカーボードの黒いタイル、Bは白いタイルに見えます。つまり、AとBの明るさはあきらかに違って見えるのです。 しかし、驚いたことに、AとBはまったく同じ明るさです。「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして2枚目の画像に進み、本当にAとBが同じ明るさなのかどうか、確認してください。AとB以外の模様が消えると、AとBが全く同じであることがわかります。 たとえばAとBをこのようにつないでみると、たしかに同じ明るさであるとわかります。 この錯視は、私たちの明るさの判断が不正確であることを示しているのではありません。この錯視のポイントは、Bのタイルに影がかかっているように見えることです。このような影は日常生活においてもいたるところで見られます。自分の身の回り
まずは、最初の画面の中心(黒い点)を、目をそらさずに20秒ほど見てください。ほどよいところで、「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして2枚目の画像に進んでください。一瞬、カラー画像が見えませんでしたか?すぐにその印象は消えてしまい、実際に提示されていたのは白黒画像であることがわかります。 「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして3枚目の画像(オランダの風車)に進み、同じように試してみましょう。やはり白黒画像に、鮮やかな色がついて見えたのではないでしょうか。きれいな錯視を体験するためには、画像の観察中には、決して目を動かさないことです。 このデモは、ひとつ前の「色の残効」デモの発展版です。「色の残効」実験を繰り返せば、ある色を見続けた後で、無彩色(灰色、白色)を見た場合、どのような色が見えるか、ということがわかります。「色の残効」でも、いくつかの色を試すことができます。その結果を用いれば
音量に注意して、ヘッドフォンで聞いてください。目を閉じると効果的です。耳のそばや頭のまわりで何かが起きています。何かかゆいような、くすぐったいような感じがすることもあるかもしれません。 このデモの音は、ダミーヘッドと呼ばれる、マネキンの頭部の左右の耳の部分にマイクを埋め込んだもので録音されています。Aは綿棒で耳をくすぐられている音です。Bはビニールの緩衝シートを頭のまわりにかぶせてグシャグシャされている音です。Cは蜂が頭のまわりを飛び回っている音です。Dは右後ろからささやかれている音です。ふつうのCDなどをヘッドフォンで聴いているときと違って、耳のそばや頭のまわりで生々しく音が聞こえるのではないでしょうか。 人間が音源の位置を判断する際には、さまざまな音の特徴を利用しています。左右方向の判断では、音源からの音波が両耳に到達する時間差(周波数成分の位相差)や、頭の陰で音波が減衰することによる
動画を再生すると、トラが首を回しながら、私たちの方を見続けているように見えます。しかし実際は、トラの首は全く動いていません。なぜなら、このトラは紙で作成した模型にすぎないのです。 トラが首を動かしているように見えるのは、もちろん目の錯覚です。 このトラの模型は、インターネットで有名な「Gathering for Gardner Paper Dragon」と呼ばれる龍(ドラゴン)の紙模型を参考に作成しました。ドラゴンの紙模型は、数学者・パズル研究家であり、科学に関する数々の優れた著作を残したマーティン・ガードナーを記念して、1998年にアトランタ(アメリカ)で開催された会合「Gathering for Gardner」で配布されたものです。ドラゴンがもたらす驚異的なイリュージョンは人々に衝撃を与えました。 この錯視を楽しむ方法は以下の通りです。まずはトラ模型の紙型を下のリンク先からダウンロー
声を聞いていると思っていても、実際には視覚情報の影響を強く受けていることを示す有名なデモで、発見者の名をとって、「マガーク効果」と呼ばれています。 一つ目の動画「A」は、映像は「が」、音声は「ば」のものを合成してあります。目を閉じて聞くと「ば」ですが、映像をつけると「だ」や「が」などに聞こえます。「ば」ではいったん両唇が閉じますが、「だ」や「が」では唇は半開きです。唇を閉じないで「ば」と発声することはできない、という調音の制約を、思い出せるような形の知識としては知っていなくても、暗黙の知識としては「知って」いて、映像と音声を解釈しているのです。 二つ目の動画「B」は、映像は「ば」、音声は「が」です。たまたまこのデモではあまり映像の影響はなく、多くの人は音声の通りに「が」に聞こえるのではないでしょうか(一般にこの組み合わせではマガーク効果が弱いという意味ではありません)。ところが、この背景に
Aはある文を読み上げていますが、ところどころ音がとぎれています。何と言っているのでしょう。BもAと同じ内容の文ですが、とぎれたところに雑音が入っています。CとDは同じ音楽をとぎれとぎれにしたものですが、Dの方はとぎれたところに雑音が入っています。聞こえ方を比べてみてください。 AとB、CとDは、雑音以外はまったく同じです(図1:Aの音、図2:Bの音の、振幅波形(上段)とサウンドスペクトログラム(下段))。雑音の部分には、声やピアノの音は存在していません。それにもかかわらず、AよりもB、CよりもDが、明らかに聞き取りやすいのではないでしょうか。BやDでは、雑音の背後で、声やピアノがなめらかにつながっているように聞こえます。このように、音響信号の中断部分に別の強い音を挿入すると中断部分が補完される現象を「連続聴効果」、とくに話し声の場合を「音韻修復」と呼びます。 人の話し声や音楽など、日常生活
Bはでたらめなメロディーですが、A、C、D、Eは「きらきら星」のメロディーが聞こえたのではないでしょうか?しかし、D、Eの音にはちょっと 「しかけ」があります。 図1~5は、A~Eそれぞれの音が、どのような周波数成分からできているかを示したものです。横軸は時間(単位: 秒)、縦軸は周波数(単位: Hz)、色の赤いところはパワーが大きい部分(ここではそれぞれの音符を構成する周波数成分に対応)、青いところはパワーが小さい部分、黄色い部分はその中間を表しています(ここでは背景に入れてある「サー」という雑音に対応)。 まず図1から見てみましょう。これはAの音です。赤い横棒がひとつの音符につきひとつずつあって、それがメロディーの上下に対応して変化していますね。このように、ひとつの周波数成分だけからなる音を「純音」といいます(音叉の音がこれです)。純音の場合には、知覚される音の高さ(これをピッチと言い
ジェレミー・ヒントン(Jeremy Hinton)により、2005年頃に発表された錯視です。まずは再生ボタンをクリックして、動画を再生してください。そして、目を動かさず、中心の十字をじっと見続けてください。驚異的な錯視があらわれます。 何が見える? 淡い緑色の円が、ライラック色(うす紫色)の円の上を、高速で回転しはじめます。さらにがんばって目を動かさないでいると、ライラック色の円が画面から「すべて」消えてしまい、緑色の円だけが画面上を回転しています。 まるで緑色の円がライラックの円を追いかけて、食べつくしてしまうような印象です。これが「ライラックチェイサー」という名前の由来でしょう。目を動かすと、錯視はすぐに消えてしまいます。また、目をそらすと、円形に配置された緑色の残像が見えるでしょう。 錯視が生じる理由 この錯視は、二つの現象が組み合わさっていると考えられます。一つは「色の残効」、もう
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