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jinbutsuken.hatenablog.com
2018 年 7 月 4 日、人物研究会は松本智津夫死刑囚の三女・松本麗華氏をゲストに講演会を行った。以下、講演録の補足として企画の経緯と当日の様子。 松本さんは「テロ組織に関係しているから」という理由で教育の場から追い出された人だ。教育を受ける権利とは、本来誰にでも同じように保障されている。過去や何に属しているかに左右されることなく、一人の人間として個人を受け入れられない線引きはどこにあるのか。「多様性」の一部として受け入れられる人間とそうでない人間の差は何なのか。一度は大学に拒否された人を呼び、発言と議論の場をそこに設けるという企画は、最近掲げられがちな「多様性」の現状を大学に問い直す面もあった。実際の大学との交渉で条件とされたのは「被害者の気持ちを考える事」であり、幣会としてはあくまで「オウムがしたことは悪」という立場を示すよう念を押された。確かに今回の講演会は松本さんが一方的に自分
人物研究会の7月企画『教育と人権』のきっかけは『A3<上・下>(森達也, 集英社文庫)』を読んだことでした。オウム真理教の教祖麻原彰晃(本名:松本智津夫)について、その人物像から一連のオウム事件まで、これまでの報道とは異なる視点で書かれており、第33回講談社ノンフィクション賞を受賞しています。本書の中で私の印象に残ったことは麻原ではありませんでした。私が最も衝撃を受けたのは、麻原の娘が大学から入学拒否されていたという事実でした。麻原の3女、松本麗華さんは合格した3つの大学(2003年に武蔵野大学、2004年に和光大学と文教大学)から入学を拒否されています。 理由は松本さんの父親でした。「国家を揺るがした凶悪犯罪者の娘」というレッテルが松本さんの教育を受ける権利を剥奪したといえます。これを知って驚愕しました。それなのに調べてみてもこの事例についての意見は多くはありませんでした。麻原の娘を擁護
町田 康 (1962~) 作家・パンクロッカー。 1981年、パンクバンド「INU」のボーカリスト「町田町蔵」としてデビューし、アルバム『メシ喰うな!』を発表。INU解散後も様々なバンドで音楽活動を続ける傍ら、本名の「町田康」として1996年に処女小説『くっすん大黒』を発表。2000年、『きれぎれ』で第123回芥川賞受賞。以後は主に作家として活動し著書多数。現在はバンド「汝、我が民に非ズ」のボーカルとしても活動。 私の精神的ヒーロー、町田康に光栄にも話を聞くことができた。今まで幾度となく聞いた歌声や、夢中で読んだ数々の文章の出処であるひとと机を挟んで座り話を聞く、というのは現実感が無く奇妙なことだった。自らの体験や考えを見ず知らずの大学生に笑いを交えて語ってくれる彼はあくまで柔和かつ軽快だった。だからこの人も年を取ったのだな、と不遜にも思ってしまうことがあった。しかし、我々の質問に答えるふ
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