バスターミナルの地下に「ザ・昭和」な雰囲気の食堂街がある。以前から話には聞いたことがあった。場所もちゃんと分かっていた。でも実際に足を踏み入れたのは、今回が初めて。昭和の風情が色濃く漂うディープなスポット「中央バス札幌ターミナルの地下食堂街」を訪ねてみた。 札幌テレビ塔の北東、創成川沿いの東1丁目にある中央バス札幌ターミナルは、1日300便ものバスが行き交う交通の拠点。それなのに、この地下にこんなノスタルジックな食堂街があると知っている人は意外に少ない。 階段を下りていくと、すぐにいい匂いが漂ってくる。軒を並べるのは、おでん、ラーメン、手打ちそば、中華料理、カレー、喫茶店、洋食屋、定食屋の8店舗。入り口には色のあせた暖簾、ガラスケースには食品サンプル。ラップがかけられているのも昔っぽい。 この食堂街をこよなく愛し、40年来通い続ける人がいる。ビルの2階に事務所を構えるシィービーツアーズ社長