数日前、新聞の小さな記事に目が留まりました。 「『点と線』舞台のレストラン 破産手続き」 東京・有楽町にある、『レバンテ』という老舗レストラン。 名店も時代の流れには抗えず苦戦していたところに、コロナショックが追い討ちをかけ、閉店に追い込まれたといいます。 こんなニュースが続かないよう、祈るしかありません。 そして、今回採り上げたいのは、店ではなく作品のほうです。 ※以下、多少のネタバレがあります 日本ミステリー史の金字塔 『点と線』をご存知ですか? 松本清張の出世作で、社会派推理小説の草分けと言われるミステリー。 ビートたけしさん・高橋克典さん・柳葉敏郎さんのトリオでドラマにもなりました。 点と線 (新潮文庫) 作者:清張, 松本 発売日: 1971/05/25 メディア: ペーパーバック 福岡の海岸で若い男女の遺体が発見される。男性は中央省庁の官僚、女性は割烹料亭の女中(多少"水商売風