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中東情勢
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「理想」と「現実」の差を埋めることが成長に繋がる 国内でもリテールメディアという言葉が広告・マーケティング、販促領域で多く聞かれるようになり、久しくなりました。店頭にデジタルサイネージを置く店舗がますます増えていたり、この前買った気がする商品のクーポンがアプリで届いたり……。小売を取り巻くメディアの変化は、街を歩いていても肌で感じるほどになってきました。これまでに発表された市場予測を見ても、その注目度や期待値は右肩上がりであることは明らかです。 しかしその中で、編集部が感じていたのは「リテールメディアを活用している様子は見かけるようになったが、広告主が一部の企業・ブランドに偏っているのではないか」ということでした。「リテールメディアを使えばこんなことが可能になる」という「理想」や価値は理解しているものの、メーカーには出稿に踏み切れない「現実」があり、媒体を提供する小売にも使いやすいサービス
名画から最新作まで、映画に数多く登場する広報・メディアの仕事。1本の作品から、気になるセリフと名シーンをピックアップします。
常識と考えられていることについて、実はそうではないと提言していく本連載。今回のテーマは「SKU(Stock keeping Unit)」。SKUを絞り込む際、評価が高かったものだけを残すと陥る罠について著者が解説する。 常識10 売上・利益や消費者からの評価が高いSKUから順に残す ▷評価が高いものの組み合わせが最適とは限らない ▷消費者の異質性に応える ▷SKUを増やすときも考え方は同じ 当たり前に受け入れられている常識を、一歩下がって疑うことで本質を炙り出す連載「その常識を疑おう」、第10回目のテーマは「SKUの増減」です。SKUを削減することによって管理コストを節約することができたり、マーケティングに係る人員を主要ブランドに集中させることができたり、原材料の一括注文によりコスト削減に成功したり、と生産性の観点で大きなメリットが見込まれ、取り組む企業が増えてきた印象があります。 例えば
いよいよ始まる販促コンペ。本稿では『販促の基本』特別編として、コピーライター・プランナーの多々良 樹氏が文化祭から新事業まで、販促にも使える発想法のさわり、いわばアイデア術の「ア」の部分を解説する。 アイデアって、なんだか特別で、高級で、美しいもののように感じませんか。だけど、それを考える方法は……全然特別でも、高級でも、美しいものでもありません。どんなに輝かしいアイデアも、普通に日々を生きる、普通の人が、ごく地道に考えた結果なのです。アイデアを考えること、に魔法は存在しません。「これをやればおもしろいアイデアがバンバン出てくる!」という発想法はないのです。 とはいえ。アイデア出しを宿命づけられた職業に就つ者として、「なぜ自分のアイデアがおもしろくないのか」についてはよく考えています。その中には、皆さんに役立つ経験が含まれているかもしれません。もしあなたが「アイデア」を前に途方に暮れている
報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。 創刊:1979年発行日:毎週月曜日製作体制:編集部員18人。所属記者は2012年開設のウェブ版「WWD JAPAN.com」、2016年にスタートした定期購読者向けサービスの日刊PDF版「デジタルデイリー」の記事もカバーする。 『WWDジャパン』編集部DATA 1979年の創刊以来、日本唯一のファッションビジネスの週刊紙として国内外の業界の動向を伝える『WWDジャパン』(INFASパブリケーションズ)。ファッション全般を網羅し、「クリエイション」と「ビジネス」の2本を大きな柱として、ファッション業界人を中心に厚い支持を得ている。 1910年にアメリカの出版社フェアチャイルドが創刊した「WWD(Women’s Wear Daily)」の日本版として誕生。2019
プロモーション界の個人顕彰と呼ばれ、最も優れたプロモーションプランナーに贈られる「JPM The Planner 2022」の受賞経験がある、プランナー/クリエイティブディレクターの市川晴華さん。これまで、サントリー・ペプシ「本田とじゃんけん」シリーズや、東亞合成 アロンアルフア「時間が余るCM」などを手がけてきた市川さんの企画は、奇抜な設定がバズを生むこともしばしば。そのユニークな発想はどう生まれているのか。 CHOCOLATE プランナー/クリエイティブディレクター 市川晴華氏 1990年生まれ。SNSを主軸にしながら、マスも意外とやっている。2022年よりCHOCOLATEに所属しながら、読売広告社にもパートナースタッフとして所属している。JPM The Planner 2022、ADFEST 2020 GOLDなど受賞。 市川さんの企画 ① 花王「アタック」/北斗の拳コラボ 「アタ
2024.02.21OPEN dacō お茶の水 「AMAM DACOTAN」「I'm donut?」など、出店する度に行列が生まれるベーカリーを複数展開するヒラコンシェ。同社の最も新しいブランド「dacō」の2号店が東京・お茶の水にオープン。カフェ併設型店舗の中心には、パンの製造工程が見えるファクトリーを配し、手づくりにこだわる店の魅力を楽しめる仕掛けがあった。 席数は椅子が25席。落ち着きのあるアースカラーを基調に、地層をイメージした曲線でデザインした。パンを製造する「ファクトリー」を囲むようにカウンターテーブルを設置。 2021年、コロナ禍で厳しい状況にある業態が多いなか、大きな躍進を遂げたベーカリーがある。そのルーツは、福岡県福岡市にあるイタリアンレストラン「ヒラコンシェ」。その快進撃はオーナーシェフの平子良太氏が2018年11月に、ベーカリー「AMAM DACOTAN」をオープン
スキンケアからベースメークまでの個肌対応カウンセリングブランド「アペックス・アイ」が「アペックス」に改名し、7月、装いも新たに発売。ビューティをエンターテインメントに。女性の顔をレーダーチャート化したコミュニケーションが話題を呼んだ。 ポーラレディの意識を高め、販売促進を 後押しするコミュニケーション 1989年からの約25年間、肌分析センターで培ってきた1500万件の肌データをもとに詳細な肌分析を行い、256万通りのスキンケア、3600通りのメークからアドバイザーのカウンセリングのもと一人ひとりに適合したスキンケアを提案している「アペックス」。今回のリニューアルにともない、ブランドコミュニケーションを一新している。企画制作はライトパブリシティ+もり。テレビCM、OOH、新聞、雑誌、中吊りなど広範囲で広告展開したほか、店舗、Tシャツやツール類も作成。全国に約14万人いる美容販売員のポーラレ
広報の未来と働き方を議論する「PR-AI Day」AIによるプレスリリース作成のデモ公開広報会議 2024年5月 ...ていきそうだ。 業務効率化プラットフォーム「PRオ-トメーション」 プレスリリースの作成・配信に留まらず、反響分析や取材管理などメディアリレーション業務を一元管理できるプラ... バリューチェーンを包括的に捉えた 東急エージェンシーの「広告事業変革」宣伝会議 2024年5月 ...て「ビジネスモデル」と「ビジネスプラットフォーム」の両輪での変革が必要と考えています。その構想は本年度から始まる新中期経営計画に盛り込みました。ひとつめの「ビジネスモデル」の変革では、お客さまのバリューチェーン全体を包括的に捉える視点が重要... 70周年記念特別企画『宣伝会議』70年分の特集タイトル―消費と社会の変遷を読み解く宣伝会議 2024年5月 ...号/特集「メーカー& 流通、巨大プラ
不二家は2023年9月、今年創業114年目を迎えた洋菓子販売チェーン店「不二家洋菓子店」のリブランディングを発表した。アートディレクションは6Dの木住野彰悟さん。ブランドのビジュアルアイデンティティを整理し、新たな器として「スマイルマーク」を生み出した。マーク化のプロセス、ブランディングプロジェクトへの向き合い方など話を聞いた。 「キャラクター」から「マーク」に格上げ 不二家が洋菓子店を開いたのは、明治時代の1910年。1950年にはおなじみのキャラクター「ペコちゃん」が生まれ、1961年にはレイモンド・ローウィが手がけた「ファミリーマーク」が生まれた。そのほかにも、同社にはゴシック体の「不二家」や、「ファミリーマーク」の下に付く平体の「FUJIYA」などのロゴタイプも存在する。 店舗数の拡大と共に各店舗でもそれぞれ独自にVI・CIを活用することも増えたため、乱立している状態だった。「お菓
ECでギフト事業に参入するケースが増えてきている。その背景にある、カジュアルギフトへのシフトと注目を集めるソーシャルギフトについて、ソーシャルギフト対応のショッピングカートASPを提供するロックウエーブの黒河宏太郎氏に話を聞いた。 ECにおいてギフト市場は非常に活況だ。矢野経済研究所の「ギフト市場に関する調査(2021年)」によると、2020年の国内ギフト市場規模は小売金額ベースで、前年比92.5%の9兆8905億円、2021年は同102.2%の10兆1040億円を見込んでいるという(図1)。 カジュアルギフトの伸長 こうした状況について、ロックウェーブの企画開発チーム マネージャーの黒河宏太郎氏は市場の変化について次のように話す。 「ギフトの市場規模は、一見すると大きな成長のない市場のようにも見えます。コロナ禍の影響で2020年に一時的に落ち込み、その後徐々に回復の兆しを見せていますが、
2023年、日用品の値上げが相次ぎ、消費者の節約意識がさらに高まったと言われている。これまで、安さを維持することが正義のような捉えられ方もあったが、値上げが続くなか、消費者はどのようなことを考え、何に支払い意思を示しているのだろうか。消費者の「ROI」意識について、野村総合研究所の髙橋弓子氏が解説する。 85%が「負担を感じている」値上げに伴い消費者行動が変化 2023年12月の毎月勤労統計調査(速報:24年2月6日に厚生労働省が発表)では、物価を考慮した、働き手ひとりあたりの実質賃金は前年同月より1.9%減少した。減少は21カ月連続で、名目賃金は増えても物価の上昇には追いつかず、賃金が目減りする状態が間もなく2年を迎えようとしている。生活者の暮らし向きのゆとり(日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」、前年対比)も、2021年後半以降の下降傾向から回復していない。 最近の食料品や日用品
新型コロナウイルス感染症の流行は消費者のライフスタイルや食生活に大きな変容を与えた。コロナが収束し、消費者はさまざまな混乱や制約から解放されたものの、相次ぐ物価高により賃金の伸びが追いつかない状況が続いており、消費者の節約志向が高まっている。消費者の価格意識と消費行動の現在地を、デロイト トーマツ コンサルティングの松岡和史氏が解説する。 消費者の不安や緊張感は「コロナ」から「経済・財務」へ デロイト トーマツでは、生活様式の移行に伴う消費者の価値観・マインド、購買行動の決定要因等を把握する目的で2022年・2023年4月に「国内消費者意識・購買行動調査」、同5月には「食生活に関する消費行動調査」を実施したとともに、2020年4月より世界19カ国で毎月消費者意識の変化について定期調査「Consumer Signals」を実施している。本稿では3つの調査結果をもとに消費者の価格意識の変化につ
リアル体験空間の極意 ☑企画はシェアされるイメージから考える。 ☑どのように拡散されていくかを想像し逆算する。 ☑「自分だったらそこに行きたくなるか?」を徹底的に考える。 企画の軸になるのはシェアされるイメージ 私は2020年に電通から独立し、今も変わらず広告代理店業をしています。1週間のうち、5日はコピーライターやCMプランナーとして広告クリエイティブをつくっていて、残りの2日は自社事業としてお店の経営の仕事や自分の企画展などの創作活動を行っています。「やだなー展」とか、「友達がやってるカフェ」とかがそれにあたります。 企画展やお店などの体験空間をつくるとき、まず何から始めていくか。私の場合は、アートディレクターとか空間のプロフェッショナルではないので、まずは「シェアされるイメージ」から考えるようにしています。シェアされるイメージというのは、タイトルであったり、映像であったりです。言葉つ
「ビッグマックなんて」篇(30秒) 後輩:お先です 永山:お疲れ 心の声(永山):ゆとりはないし...... 竹原:申し訳ございません 心の声(竹原):さとりもしないけど...... 永山:だからどうした! 行くか! 竹原:行こうか! 永山:俺たちまだまだ 永山+竹原+S:ビッグマックなんて、ペロリだよ。 S:REMEMBER,BIGMAC NA:BIG MAC! CI 日本マクドナルド/ビッグマック® 「ビッグマックなんて」篇 テレビCM、Web動画 「ビッグマックを卒業した人たち」がターゲットという明快な指針を立てられたのは大きかったと思う。普段食べている人はどうか普段通り食べてくれればいい。「食べたら元気になる」そう見られたがる、多くの食品に共通する売り手の欲望がある。そんな中ビッグマックは「それを食べること自体がすでに元気の証」という、皆がひしめく窮屈な場所のひとつ手前に、気持ちの
「広報関連の新たな企画を実現しようとするも、社内で企画書が通らない……」。そんな悩める人のために、広報の企画を実現するポイントを伝授。筆者の実務経験をもとに、企画書作成に必要な視点を整理していきます。 急激な観光客の増加への対策 オーバーツーリズムとは、観光客が特定の地域に過度に集中することで、環境や地域文化、住民生活に悪影響を与える現象である。この問題は観光業界において極めて重要な課題であり、持続可能な地域社会と観光業発展のためには無視することができない。単に「観光客を多く集める」広報活動とは異なり、「持続可能な観光地としての発展」のために、広報担当者がどのような戦略を練るかが大きな問題となる。今月号では、オーバーツーリズムに対する「戦略的広報活動」の企画と実施に焦点を当てる。この時代の課題に効果的に対処するための広報戦略と手法を考える。 視点1 教育・啓発を関連づけた広報活動 広報活動
光文社が発行する雑誌『Mart』は、時代によって変化するファミリー層や母親のインサイトを捉え、読者のニーズを先回りしたような情報を発信してきた生活情報誌だ。まさに“今”を生きるファミリーの価値観を捉えるプロである『Mart』から、編集長の小松伸司氏が登場。今どきの家族が重視する消費への意識をもとに、2024年の流行を予測する。 光文社発行の『Mart』の創刊は2004年。ファミリーや母親向けの生活情報誌として、日々の暮らしがより豊かになるような情報を発信してきた。しかし、コロナ禍を経て読者を取り巻く環境や価値観が変化していることをきっかけに、扱う情報も少しずつ変わっている。編集長の小松伸司氏によると、それまでの『Mart』は「母親自身の生活」に焦点を当ててきたが、コロナの影響で「家族とともに過ごす生活」で使える情報も発信するようになったという。 「コロナ禍は学校が閉鎖されたり、外出が難しい
2016年シーズンより新スタジアム「市立吹田サッカースタジアム」に移転したガンバ大阪。今月は2016年シーズンの平均入場者数が2015年シーズンと比べて1万人増加したガンバ大阪の取り組みについて紹介する。 観客席からピッチまでの距離は最短で7メートル 創設1980年(当時は松下電器産業サッカー部)のガンバ大阪は、大阪府の吹田市、茨木市、高槻市、豊中市、摂津市、池田市、箕面市の7市をホームタウンとするサッカークラブだ。Jリーグが開幕した1993年当時から加盟している鹿島アントラーズや横浜F・マリノスなど、10クラブのうちのひとつ。 2016年シーズンよりホームスタジアムを万博記念競技場(約2万人収容)から、市立吹田サッカースタジアム(4万人収容)に移転し、2016年シーズンの平均入場者数は、2015年シーズンと比べて約1万人増加し、2万5342人となった。 スタジアムの最大の特長は観客席から
山形日産グループは6月30日、創業60周年を記念したテレビCM「山形が好き、クルマが好き。」の放送を開始した。主人公は山形生まれ、山形育ちのヒカリ。山形日産グループで働く彼女はクルマの説明をする中で、山形で過ごした日々とこれから自分が歩む道に想いを馳せる──。 「山形で事業を展開する企業として、山形に感謝を伝えたいとスタートした企画です。若年層への興味喚起と、長期にわたっての使用を想定し、アニメーションにしたいと伝えました」と山形日産自動車 鈴木宏貴さん。 この話を受けた日本ブレス広告社 八鍬祐磨さんは、『君の名は。』などの新海誠作品や大成建設のCMシリーズを担当する伊藤耕一郎プロデューサーに声をかけた。「アニメーションCMは簡単にできると思われることもあるんですが、質の高いものは実写より...
P&G ジャパンが展開する柔軟剤入り洗剤ブランド「ボールド」は2月1日、「Sexy Zone」の菊池風磨を起用した新テレビCMを公開した。実はこのCM、「Behind The Scene」を見るとストーリーの見え方が一気に変わるしくみになっている。 機能するテレビCMと人々を巻き込む「Behind The Scene」 テレビCM「洗濯大名登場」篇は、菊池風磨が演じる洗濯を愛する大名が、リニューアルした「ボールドジェルボール4D」のさまざまな特長を体感して喜ぶ、という内容だ。扇子を手に「ひとつで究極パーフェクト♪」と小躍りし、CMのラストには「みなのもの、洗うぞ!」と清々しく呼びかける大名。ところが、同じタイミングで公開されたWeb動画「Behind The Scene/洗濯大名ボールド誕生秘話」を見ると、その見え方が180度変わってしまう。 テレビCM、Web動画共に企画を手がけたのは、
「うちの会社もPR会社に頼んでみよう」「他のPR会社に変えよう」─。広報関連部門で活動を進めるなかで、こんな議論がなされることも多いでしょう。本稿ではPR会社と組み、最大限の成果を出すためのポイントを解説します。 私自身、小さなPRエージェンシーを11年にわたり経営していますが、実は「他のPR会社さんに依頼した方が、成果に結びつくのでは」と思われる案件があった場合は信頼できる他社を紹介することもあります。もちろん、逆に当社をご紹介いただくこともあります。 そんな経験もあり、PR会社選定時のお悩みも時折目にしてきました。その原因の大半は「目的やゴールを共有できていない」というミスマッチにあると実感しています。広報会議編集部が実施した調査を見ても、読者の方々のお悩みの大半はミスマッチに起因しているといえます(図1)。 まずは双方のミスマッチをなくし、最大限の結果を出すための方策について考えてい
これまで捉えきれていなかった購買周りの消費者データを取得できるとして、年々注目を集めているリテールメディア。しかし、その活用にはまだ課題も多いのが現状だ。その課題を解決しながら、これまでにない画期的なリテールメディア運用を実現するのがLMIグループの「AdCoinz」。同社が着目したのは、消費者への「リワード」付与。それによって認知の先にある消費者のアクションが可視化できる新たなリテールメディアの運用が実現した。 米国での隆盛が著しいリテールメディア広告。国内でも注目度は年々高まっているが、その活用はあまり進んでいないのが現状だ。商空間の企画・デザインや、リテールメディア事業を展開するLMIグループの望田竜太氏も、国内のリテールメディア広告の成長が遅れていることには課題を感じている。 「国内で活用が進まない理由のひとつは、リテールメディアが広告になりきれていないことだと考えています。要は『
オンライン動画に瞬発力が必要とされている現代。どんな風に考えれば、ユニークかつ見られる動画をつくれるのだろうか。今回は本誌主催のオンライン動画のアワード「BOVA」で最終審査員を務めるディレクターのなかじましんやさんとプランナーの眞鍋海里さん(PARTY)が対談。(2023年11月に開催されたBOVAのキックオフイベントから抜粋してお届けします)。 右脳と左脳の反復横跳び なかじま:これまで広告は「課題解決」だといわれてきたんだけれども、近頃は課題を見つけることが重要視されているじゃないですか。今でもテレビCMではそういうお題も多いかもしれませんが、長尺の動画になると、クリエイターがどこに目を付けるかが重要視されますよね。眞鍋さん、課題を発見するにはどうしたらいいでしょうか? 眞鍋:難しいのが、BOVAのような公募賞だと、お題が決められているがゆえに、表面的に同じような課題に目をつける方々
ユニークかつ効果的なプロモーションを展開する企業のトップに、どのような視点で販促を考え、展開しているのかを聞く。 ビビッドガーデン 代表取締役社長 秋元里奈氏 神奈川県相模原市の農家に生まれる。慶應義塾大学理工学部を卒業後、ディー・エヌ・エーへ入社。Webサービスのディレクター、営業チームリーダー、新規事業の立ち上げを経験した後、スマートフォンアプリの宣伝プロデューサーに就任。2015年より、業務と並行し実家で保有している遊休農地の活用方法を検討開始。その中で農業分野の課題に直面し、起業を決意。2016年11月にビビッドガーデンを創業。 収穫されたばかりの無農薬野菜を農家が消費者へ直送 オーガニック農産物の生産農家と消費者とを結ぶ直販サイト「食べチョク」が、生産農家と消費者双方から注目を集めている。2017年8月に本格オープンして以来、2カ月あまりで契約農家は約100軒、購入者である一般消
時代に応じて飲酒文化も変化している。若者のアルコール離れが進んでいるとも言われる中、宝酒造はスパークリング清酒「澪」と松竹梅「昴」の2商品を軸に、日本酒市場の開拓を行っている。商品第二部の田和綾子氏がそれぞれの戦略を話す。 縮小する市場の活性化を狙い 日本酒を“飲まない層”を開拓 日本酒市場は1970年代から縮小し続けており、ピーク時の1975年と比較すると2018年は28%ほどの市場規模になっているという※。このような状況の中、日本酒や焼酎をはじめ独自の技術力を生かした商品を開発する和酒メーカーである宝酒造では、新たな価値・ベネフィットを持つ商品を開発・育成していくことで日本酒市場全体の活性化を目指している。 ※出所:日本酒造組合中央会 課税移出数量 宝酒造 商品第二部の田和綾子氏は、そのような市場活性化を担う新たなプロダクトとして、スパークリング清酒「澪」と松竹梅「昴」の2つの事例を挙
「澄みわたる梅酒」シリーズが好調だ。2015年1~5月の販売実績は、計画比160%に上る。梅酒の香りはそのままに、甘さを抑えてすっきりさせた風味が30~40代女性を中心に支持された。2014年4月の発売以降、「柚子酒」や「葡萄酒」と商品を拡充し、2015年5月までに累計販売本数は約1340万本に到達。6月にはスパークリングタイプの「澄みわたる梅酒 天然水仕上げスパークリング」を発売、購買者拡大に拍車をかける。 従来の「梅酒」のイメージを覆した青色のボトル。甘さを抑え、すっきりとした口当たりと見た目の透明感を「澄みわたる」と表現し、そのコンセプトから生まれたデザイン。 グラスに注いですぐ飲める「Ready to Serve(RTS)」商品として登場した「澄みわたる梅酒」。RTSカテゴリーは2014年、前年比225%増の市場規模225万ケースに拡大している。「澄みわたる梅酒」はこの急成長を支え
1983年、ソニー・クリエイティブプロダクツのクリエイターによって誕生した『タマ&フレンズ~うちのタマ知りませんか?~』。裁縫箱やドリルでおなじみの同キャラクターが2023年に40周年を迎え、さまざまなタイアップや記念イベントを実施している。担当者に話を聞くと、『タマ&フレンズ』にしかない強みが見えてきた。 1983年にデビューした『タマ&フレンズ~うちのタマ知りませんか?~』(以下、『タマ&フレンズ』)。その当時に販売していた商品をかつて使用していた、40代を中心とした世代だけがファン層と思われがちだが、そうではない。漢字・計算ドリルや銀行通帳、動物病院の薬袋に長く採用されていることもあり、10代~20代からも高い認知度を誇っている。また、コアファンの親世代である60代以上も含め、親子三世代にわたって人気があることも特徴だ。 『タマ&フレンズ』として新たなステージを目指す そんな『タマ&
資生堂は11月22日から、反町隆史と松嶋菜々子の夫妻を起用した「SHISEIDO MEN」の新CM「男の美しさは、肌に出る」篇を全国で放映開始した。 美容の大切さを他者目線の気付きで訴求 資生堂は11月22日から、プレステージブランド「SHISEIDO」のメンズシリーズ「SHISEIDO MEN」のCM「男の美しさは、肌に出る」篇を全国で放映開始。 連動したデジタル広告やポップアップなどのプロモーションを実施した。男性の肌の先進的な皮膚科学研究に基づきアプローチする、先端テクノロジーを搭載した男性向けスキンケア・メイクアップブランド「SHISEIDO MEN」は、2003年に登場して以来、メンズスキンケア市場を牽引してきた。しかし、発売から約20年で、ブランド・エクイティは高まってきているものの、まだまだブランドの認知やターゲットとの接点について課題を抱えていた。 そこで、男性のスキンケア
ユニークかつ効果的なプロモーションを展開する企業のトップに、どのような視点で販促を考え、展開しているのかを聞く。 FEEL CONNECTION 代表取締役社長 橋本英治氏 1977年東京都生まれ。専修大学経営学部卒業後、土木、外食、総合コンサルティング会社と、さまざまな業界を経験したのちに、2009年8月にベンチャーバンクに入社。新規事業責任者としてFEELCYCLEを2012年に立ち上げた。 直営店35店舗 全国展開 FEEL CONNECTION(フィールコネクション)のフィットネス事業「FEELCYCLE(フィールサイクル)」が、30歳代~40歳代を中心に、支持を集めている。 「FEELCYCLE」は、2012年6月に1号店を東京・銀座にオープンした。その後、5年半ほどで、首都圏を中心に、仙台市や福岡市など全国で35カ所のスタジオを運営している。 「FEELCYCLE」は、暗闇の中
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