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世界禁煙デー
mainosuke-31.hatenadiary.org
白ワイシャツ+黒ズボン+一般の28歳女性=OL風 白ワイシャツ+黒ズボン+私=男子中高生 中島敦『中島敦全集1』を再読。 やっぱり「山月記」は効くなぁ〜。 一生懸命やるって、怖いことでもある。一生懸命やってダメだったら、いよいよ本当にダメってことだからだ。なんやかんやと言い訳をつけて一生懸命に足らない位置でそれなりに流している分には「まだ俺は本気出してないだけ」という逃げ道が出来る。それなのにやけにプライドだけ、「自己採点のみの将来性の見積もり」だけが高いと、虎になってしまうわけだ。主人公・李徴は虎になってやっと自覚する。それでもなおこう言う。 (虎になって)天に踊り地に伏して嘆いても、誰一人己の気持ちを分って呉れる者はない。丁度、人間だった頃、己の傷つき易い内心を誰も理解して呉れなかったように。 理解してもらおうと務めなければ、他人からの理解など得られない。「内心」であればなおのこと。誰
濱野智史『アーキテクチャの生態系』を何度も行ったり来たりしながら読んでる。 これ、今年の文芸以外部門(何部門?)ダントツ一位っす。 ネットと言えば殺人予告ばかりが取り上げられる2ちゃんねる、と思っている人は多い。ウェブ・ネットの世界が現実の生活から切り離された「異世界」として論じられてきたのは、「論壇」という場所にいる年長の論者たちにとって「大人になってから突如現われた世界」だったからだろう*1。または、ビジネスとか可能性とかそういう見方しかしない。評論家で、若くて理解があるのは東浩紀くらい? しかしどうしたって「ちょっと上」で、東浩紀は好きだけど、「アキバ事件の加藤を背負う」にはどうしても無理があるんだよね。東でさえ。あ、アキバの彼が象徴ってことじゃなくてね。 だが本書の著者は八〇年生まれ。 ネットは社会から逃避する場所などではなく、むしろ社会空間の原始的な生成という場面にナマで遭遇する
光市裁判を考える有志の会編『橋下弁護士VS光市裁判被告弁護団―一般市民が見た光市母子殺害事件』を読む。 この件についてはいずれ本が出されるだろうと思っていた。それも、事件そのものではなく裁判経過について、当事者以外の手で。で、出たら読むつもりだったのですぐ買ったのだが、三十分で読めてしまった。 裁判の経過や弁護団、橋下弁護士の発言などよくまとまっているが、よくまとまっている程度。個人でちんまりやっているブログそのもので、「有志の会」と書いてありながら、主語が「私」で「誰?」だし、「詳しいことは分からないが」「ネットで見る限り」などの文言が限りなく頼りない。あとがきでものすごく自信なさげに「一介の会社員がこんな本を出してしまって関係者には申し訳ない」と書かれていて、これはいただけない。 光市の被告人弁護団を見て、疑問と怒りを感じ、文書をしたためたのだろう。それを本にしたからには自信を持っても
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