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レイングッズ
michikaifu.hatenablog.com
夏野さんと孫さんのツイッター喧嘩に端を発した「iモードの評価」について、池田さんが書いた記事をRTしてコメントをつけたら結構反応があったので、ちょっと解説しておく。 http://news.livedoor.com/article/detail/6054212/ iモードの価値評価については、世界のケータイ業界ではすっかり定まっていると思う。私の考えも、それ以上でも以下でもない。当時の携帯電話の技術水準や「音声オンリー」であった業界趨勢において、画期的なサービスであった。規模がモノをいう「コンテンツ・パブリッシングと課金を提供するプラットフォーム」を大手がブランケットとして提供し、その上で栄枯盛衰は激しいが小さい投資で作れるコンテンツ/アプリが百花繚乱するという「プラットフォーム+エコシステム」の考え方も画期的だった。2000年代初め頃は、このiモードの成功が携帯業界では世界的に注目され、
先日、ヤボ用があって息子と一緒に近所のベライゾンの店に行ってきた。ベライゾンは最近iPhoneも出したし、モトローラやサムスンのLTE対応端末をがんがん出して相変わらずの横綱相撲をやっているわけなのだが、実は店にはいって一番目立つところに、意外な端末が陳列されていた。それを見て、少々深読みをしてしまった。 「意外な端末」とは、HTC Rhythmという。中身は、どってことのないただの3G Android端末。違いといえば、躯体が紫色であることだけといってよい。まぁ、ちょっと薄型になっているし、つや消しのメタリックな紫の躯体デザインはけっこう私は好きで、ずらりと並んだ端末の中でちょっと目を惹かれることは間違いない。 つまり要するに、女性向けのデザインなのである。クリスマス商戦に突入し、奥さんやお母さん向けのギフトとしての端末が売れるから、そこにこれを据えたのだろうと思う。そしてこれは、アメリ
オリンパスの件は、野次馬根性でずっと追ってきた。押っ取り刀で日本の警察やメディアも動き出したようで、「better late than never」でこれから頑張っていただきたい。 その中で、こんな話が・・・ http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111110/crm11111001300002-n2.htm この元某国内大手証券会社幹部氏が、「みなさん、こーゆーふうにやっていらっしゃいますよ」と助言したのかな?他にも似たような話が転がっているのかな?などと疑ってしまう。さて、真相はどうなのだろうか? それで思い出したのが、昨年私の手元に届いた分厚いパンフレット。我が母校スタンフォード・ビジネススクールを出ると、このぐらいの歳になると大企業の経営者とか取締役になる人々が多いわけで、そういう方々のための「企業取締役のためのコーポレート・ガバナンス講座」な
まさに、そのとおり。お気持ち、よくわかる。 勉強できる人しか便利に暮らせない社会 - シロクマの屑籠 技術を使いこなすことが、特定の人にしかできないというのは、まだまだ技術がこなれていない証拠。だいぶ以前の記事で恐縮だが、私はここで「オートマ車」を例にとって書いている。 「透明度」の高いネットの萌芽,Xbox LiveとKindle | 日経 xTECH(クロステック) 例えば、その昔のゴチャゴチャしたYahoo!の「ポータル」よりも、Googleのミニマリストな検索が勝ったのは、Googleのほうが検索技術が上で、しかもより多くの人にとって使いやすかったから。その背景に「Big Data」があるというのは、先日の日経ビジネスオンライン記事に書いた。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20111007/223074/ 今の「勉強できる
私はうつ病ではないが、うつ傾向が強くなることが時々あると自覚している。身の回りの同世代の女性にうつ病が多く、「本格的にうつ病になったら大変」と身にしみているので、本格的に病気にならないように、気をつけてあちこちでブレーキをかけている。しかし、こうして自分でブレーキをかけられるのは、私が根本的に図々しくて、家庭の中で発言権が大きいからできることだと思う。ブレーキをかける、というのは別名「怠ける」ということなので、特に専業主婦ではそれが夫や周囲に理解されないことが多く、「ただ怠けている」というプレッシャーに対して戦う気力もなく、ますます自分を追い込んでいく人が多いだろうことは容易に想像がつく。 私が最近特に辛いのは「料理」である。午後になると夕方が来るのが怖くて、仕事に集中できない。献立を考えるのも店に買い物にいくのも面倒。キッチンに立つと疲れてしまって、気を紛らわすために、いけないと思いつつ
地元の友人でもある起業家、柴田尚樹さんが、テッククランチに寄稿している。とてもよい記事なのでぜひ読んでほしい。 シリコンバレーで起業した日本人が語るスタートアップガイド――受け入れられる投資家へのプレゼンとは | TechCrunch Japan 彼は「プレゼン」の話として書いているが、実は「プレゼン=見せ方」だけの話ではなく、また「ベンチャー」だけでなくどんな事業でも、そもそものスピリットというか、ミッションというか、そういったところからこの順番を心に置き、特に「何の問題を解決したいのか」にフォーカスしていないと、結局はユーザーに受け入れてもらえないし、成功もできないだろうなと思う。 地震以降、日本の将来に不安を持つ若い人が増えたせいなのか、この夏は「シリコンバレーに進出したい」という人が日本からずいぶんたくさんやってきた。それ自体はいいことだが、「事業をこちらで展開」という話になると、
またしばらくご無沙汰していたが、我が家の次男T(10歳)の「EEGセラピー」の効果がようやく出てきたようなので、レポートしてみる。とある友人からご自身のお子さんに関して相談を受けており、彼女の参考になるようにかなり詳しく書くので、長くなるがご容赦願いたい。 これまでの経緯は下記を参照してほしい。 「sensory processing disorder」(感覚処理障害?)のお話 - Tech Mom from Silicon Valley ADDを「瞑想」で治すトレーニング、というワケか! - Tech Mom from Silicon Valley 聴覚セラピー開始、「マイアヒ」で果たして学習障害が治るか!? - Tech Mom from Silicon Valley オーディオ・セラピー AIT終了後の経過 - Tech Mom from Silicon Valley 聴覚問題その後
恒例のワイヤレス展示会、CTIA(サンディエゴ)にきているわけだが、スプリントCEO Dan Hesseの講演を聞きながら、突然考えた。 日本の少子化問題は、実は「介護」がキーなんじゃないか、と。 なんで考えたかというと、今アメリカの携帯業界での話題の一つが「モバイル・ヘルスケア」で、無線機器を使ったリモート健康状態監視の話の中で、「これにより、介護をする立場の人が会社を休まなくてすむ」という点を、効果の一つ(生産性向上)として挙げていたから。 そういえば、「小町」を読んでいると、介護を期待する姑と嫌がる嫁のバトル、結婚を決める際に親の介護が大きなポイントになってもめている話などがわんさか出ている。高年齢になってからの結婚(特に男性)の話では、自分自身の介護問題を考慮するようにとの話もよく回答の中に出てくる。日本では、今でも「嫁」がまだまだ介護の担い手になっている。嫁でなくても、とにかく家
スティーブ・ジョブズの話は、もうたっくさんの人が書いているので細かいことは省くが、今日はSJ本人がナレーションを行なった「Think Different」コマーシャルの未公開バージョンが話題になっている。 まさに、これがSJ自身の言葉なんだろう。彼は、多くのシリコンバレーのビジョナリーと同じように、「世界をよくするために」という信念をベースにして、技術をつくり、商売としていた。儲けたお金をチャリティに寄付するという意味では、ビル・ゲイツに負けてるとよく言われていたが、そうではなく、商売そのものを通じて、「世界をよくする」ことに努力してきた。 これが、ジョブスが稀代の偉人として尊敬される所以であり、またシリコンバレー文化の象徴である所以だ。 シリコンバレーは、こんな「理想主義」と、一攫千金を狙う「ゴールドラッシュ文化」がアウフヘーベンした土地なのだ。シリコンバレーで尊敬される会社は、なんらか
次の日経ビジネスオンラインの原稿用に、前からよく使っているコムスコアの「モバイルOSのシェア」の数字をアップデートしてグラフにしてみた。この数字は、あちこちで「AndroidとiOS合わせて、市場の7割」という記事になっているが、こうして過去からのトレンドを見るとまた別の趣があっていとをかし。 ベライゾンがiPhoneを売りだしたのが今年2月のこと。私はかねてから、Androidの躍進はベライゾン様のおかげ、とこれまたあちこちで書いているが、巷ではベライゾンがiPhoneも扱いだし、店ではiPhoneをプッシュするのでAndroidは売れなくなる、との話も流れた。 でも、半年たってそうでもないことがわかったわけだ。ずっと見事に横一線でシェアを維持していたiPhone(緑)は、2月以降わずかに鎌首を持ち上げ、これまでの25%から26%に。一方、Android(赤)はカエルの顔になんとやら、ま
米東海岸をハリケーンが襲撃している。信じられないほどの天変地異が続く今年だが、これ以上被害が広がらないことを祈っている。 夏の終わり。Twitterでフォローしている、故郷の湘南や江ノ島の情報で、鵠沼海岸でTUBEが「震災復興ライブ」をやると聞き、YouTubeでその昔のヒット曲を聞いたら、懐かしさに涙が出そうになった。 私にとって、湘南の海は子供の頃からの(無料の)遊び場で、夏は大好きで、波の音と青く広い水面には特別の思い入れがある。しかし、私は彼らの「シーズン・イン・ザ・サン」がヒットしていた頃、その華やかな「湘南的なるもの」の世界とはまるきり縁がなかった。(実は17歳でアメリカに交換留学に来て以来、湘南には定住していない。) 水着姿に自信はなく、それでも海もプールも好きだからよく行っていたけれど、ゴーグルつけてひたすら泳ぐ。水の中にいれば顔も体も見えないからね。一度だけ実家近くの海岸
Bossypants 作者: Tina Fey出版社/メーカー: Little, Brown and Company発売日: 2011/04/05メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る ティナ・フェイといえば、サタデーナイト・ライブでのサラ・ペイリンのモノマネで一躍有名になったコメディエンヌであり、アレック・ボールドウィンと共演しているコメディドラマ「30 Rock」の脚本・制作・主演をやっている人でもある。映画にもいろいろ出ている。私もサラ・ペイリンからしか知らなかったが、これを読んでみると、強烈な「フェミニスト(女性の権利擁護論者)」なのだそうだ。 この本は、ティナの半生記でもあるが、一方では彼女のいるメディアの世界で、男性が自分では意識せずに女性を差別している状況を、サタデーナイト・ライブ流の毒のある笑いで味付けしておちょくる、というのが言い
車を修理に持って行き、待っている間、つらつら考えた。 修理工場でツナギを着たメカニックを見るとなんとなくほっとする。自分が自動車会社に勤めたことがあって、自分もあれを着て仕事したことがあって、見慣れた姿だからなんだろうけれど、それだけでなく、古き良き時代のまじめな庶民の正しい姿の象徴、のような懐かしさを覚える。 シリコンバレーはいいところだけれど、「高学歴職業」でない限り生活は苦しい。古き良き時代には、日本でもアメリカでも、高校を出て自動車修理の技能を身につけたり、自動車会社で働いたりすれば、まともな生活ができた。「中流の崩壊」に関しては、しばしばこうした「雇用」の観点から語られるが、きっと本当はお金の話だけではない。 いまどきのブルーカラー的な仕事、例えば介護の仕事を考えたらどうだろう。たとえ何かの仕組みが変わって介護の給料が高くなったとしても、自動車のように、暴走族あがりのにいちゃんで
日本では、民放の合弁でネットで番組を個別課金で配信、という話が出ている。ネット上での評判をざっと見ると「ダメに決まっている」、または「最初からガン無視」ということのようだ。私としては、「それでもゼロじゃなくて半歩を踏み出したことを評価すべきか、下記のようにかえってみんなに迷惑をかけることになりそうなのでdisるべきか」悩んでいる。 映像のネット配信は、それこそ90年代の最初のネットバブルの頃から、日本でもアメリカでもその他の国でも、いろんな人がいろいろなものを試していて、「成功例」というのはとても少なくて、それはクリエイティブに考えないとダメなのだけれど、少なくとも「こうすれば必ず失敗する」という経験値は膨大に積み上がっている。それと照らしても、これが成功するとはどうも思えない。 可哀想なのは、このプランに対応したテレビを作らされる家電メーカーである。ただでさえ、世界的には長期的かつ壮大な
さて、そろそろ「高岡某vs.フジテレビ」の騒ぎも鎮静してきたようなので、落ち着いて経営戦略としての「スーパーニッチの考察」を粛々と続けたいと思う。 前記事→ 韓流に見るスーパーニッチ戦略の落とし穴 - Tech Mom from Silicon Valley 「Big in Japan」と「スーパーニッチ」 - Tech Mom from Silicon Valley コンテンツの世界で、最もわかりやすいスーパーニッチは「アダルト」だろう。手っ取り早く儲かるために、新しい配信メディアが立ち上がる場合の先行コンテンツとなりやすく、しばしば「必要悪」のように扱われる。 例えば、その昔NTTが「ダイヤルQ2」を始めたときがそうだった。現在の種々の「オンライン・コンテンツ商売」の先駆けになる可能性をもった仕組みだったが、このスーパーニッチ依存のために悪いイメージがべったりと貼りついてしまい、メイン
昨日、「スーパーニッチ戦略」について書いたきっかけは、アメリカ人の友人(日本語堪能で日本のことをよく知っている)と、ここに書いたいくつかの例の話をしていた際、彼が「まさにBig in Japanなんだよね」とコメントしたのが面白く、いろいろ考えてみたことだった。 Wikipediaなぞを調べてみると、Big in Japanというフレーズは、80年代以前、洋楽がポピュラーだった頃からあったらしい。日本でだけやたら人気があるのだが、本国である欧米ではサッパリ、というバンドのことを揶揄していった用語で、例としてスコーピオンズやMr. Bigなどが挙がっている。「Big in Japan」という名前のバンドやアルバムもあったらしい。日本での人気をテコにしてその後世界的にブレイクする例(クイーン、ボン・ジョヴィなど、おーなつかしい!)もあったが、当時は今よりずっと日本のブランド・イメージが低かった
今週初めにアップされた日経ビジネスオンライン記事「電子書籍」は、おかげさまでアクセスランキング4位をいただきました。お読みいただいた皆様、ありがとうございます。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110726/221682/ さてこの中で、日本とアメリカの電子書籍市場の違いとして、規模は今でも日本のほうが大きいながら、日本は「携帯コミック」というニッチ、米国は紙の書籍と同じベストセラー本が中心の「メインストリーム」を指向している、ということを書いた。 ニッチといってもこれだけの規模があるというのは大したもので、これが日本市場のスゴいところである。実際に私の周辺で、携帯コミックが好きという人はおらず、どういう人なのだかわからないが、おそらくは数は少ないながら、一人あたりの購入額の大きいマニアということなのだろう。一方、米国でKind
昨日、日経ビジネスオンラインの「なでしこ報道」への違和感についての記事に非常に同感したのでツイートしたら、すごい勢いでRTされ、私史上最大のtrending topicになってしまって驚愕した。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110726/221679/?rt=nocnt 単なるツイートではなく、日経ビジネスオンライン画面のツイート・ボタンから吐き出したので、同サイトのRTまとめ経由で読まれたのだろう。面白い現象だった。 まぁなにしろ、プロフェッショナルの女性に対するこういう目(男性から、だけではなく、多くの女性も同様の価値観を持っている)についての感想は記事を読んでいただければ、私は全く同感である。(ちなみに私自身は、すでにこの歳に至ったので、くだらんことを聞いてくる輩もなく、超然とできているのでありがたい。年をとるという
先週、ブラックベリーのRIMが業績低下により株価暴落という話題がありましたが、これに関する分析記事がWirelessWire Newsに掲載されました。 http://wirelesswire.jp/Inside_Out/201106201730.html 米国でのスマートフォンシェアの推移、「iPhone前」と「iPhone後」の市場の変化、RIMが抱える深い悩みなど、私の考察をまとめてみました。これまでのスマートフォン業界の歴史と、その中で重要な役割を果たして消えていった「パーム」と「デンジャー」のこと、マイクロソフトやノキアのことなどについても、少々言及しています。
今回の私の日経ビジネスオンライン記事は、おかげさまでアクセスランキング上位に入れていただきました。お読みいただいた皆様、ありがとうございます。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110607/220527/?P=1 で、そのランキングトップだったのが、「スーパークールビズ」のおはなし。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110609/220635/?P=1 この記事に関して、私のFacebook仲間が 「一歩進んで、男性向けにも日傘をお勧めしたい」 というコメントを書いた。帽子よりも広い影を作る日傘は暑さよけには効果が高い。それは一理ある。でも多分日傘ではをじさま方には抵抗があるだろう。日傘を持つのは手がふさがって面倒でもある。 それで、私は代替案を出した。 「それならば、
クレイ・シャーキーは、ネット世界に関する著述家としてよく知られている。例えばティム・オライリー、クリス・アンダーソンなどといった人々と同じようなカテゴリーに属する。ニューヨーク大学で教えていたり、コンサルタント業もしているようだ。彼の「みんな集まれ」(Here Comes Everybody)という本は日本でも翻訳が出ている。 彼の「Cognitive Surplus(知的余剰)」という考え方は、私はだいぶ以前、2008年のオライリー主催「Web2.0 Expo」での彼の講演で聞き、面白いと思ったので、これまで講演会などでは何度も引用している「ネタ」の一つである。クリス・アンダーソンの「Free」などと並び、「なぜ人は無料で自分の書いたものや作成したものをネットに公開するのか」「それがどういった社会的な意義をもつのか」をわかりやすく解説しており、シリコンバレーとネット界での「シェアの哲学」
内閣不信任案が否決された件。私がTwitterでフォローしている人はそれなりに偏っているので、TwitterのTLだけ見ていると日本の感情世論を読み間違うこともある。例えば都知事選で石原が再選されるとは思えなかった。 でも、今回はどうやら、私のTwitterワールドの「こんな時に何やってんだか」という感情世論が当たりだったようだ。 先週日本で友人と飲んだ際にも、「まぁそれにしても、菅さんは福田や安倍みたいに投げ出さないからまだいいよね。どんなに叩かれても辞めないで頑張ってるからいいよね。」という意見が出て、私もそうだなぁと思ったところだった。 不信任案出すってことは、それを出してる人たちは「菅はダメ」というだけでなく、その続きとして「自分ならもっとうまくやる」と思ってるはずなのだけど、その「続き」の部分が信用できないというのが「民意」だったんじゃないか。 テクニカルには、「落ち着いたら辞任
あらかじめ申し上げておくが、私は東電を擁護する気はまったくなく、経営面で東電がパニッシュされることはまぁ当然だろうと思う。ただ、世上よく言われる「発電と送電の分離」に関しては、絶対反対ではないが「今」やるのがいいのかというと、通信を20年近く見てきた肌感覚で「今は適切ではないのでは」と思ってしまう。電力のことはあまり知らないので、これはあくまで、似たコスト構造をもつ通信とのアナロジーによる感想である。 電力も通信も、設備投資が巨大なユティリティ産業である。いったん投資したり仕組みを導入したりすると、その影響が長い期間に及ぶ。個々のユーザーが支払う料金の単価が非常に小さく、そのために膨大な数のユーザーを持つという「規模」が、製造業以上に大きな参入障壁となる。巨大な投資を10年単位で回収することが可能な体力がなければやっていけない。 通信は日本ではモノポリーから出発して、1985年以来、何度か
今日の日経ビジネスオンラインのこのコラムは、私が想像していたとおりのことを専門家が事実を示して説明してくれていて、面白かった。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110510/219890/?rt=nocnt ここ一連、エジプト・チュニジア・リビアなど北アフリカの民主化運動のことを、「アラブの春」というのだ、と友人に教えてもらった。「プラハの春」からきているのだろうが、なかなか風情のある言葉だ。 そういえば、これらの国で「反米」というスローガンは出てこない。ビンラディン殺害に関しては、アメリカでももうそろそろ、あまりニュースにも登場しなくなった。「報復するぞ」という声明が出たらしく、相変わらず飛行機周りなどは警戒が続いているし、オバマの支持率は絶賛急上昇中だが、まぁそれだけの話だ。 一方で、アメリカの報道では「イスラム圏の人たちの
日経ビジネスオンラインに、2回シリーズでアメリカの「電力」対策について書いた。第一回の「発電編」に続き、第二回「送電・節電」編は明日あたりアップされる予定。 これを書き終わった後に、ビンラディン殺害成功事件があったのだが、その話を聞いていて、この記事ではサラっと触れただけのオバマの一連の「環境政策」は、単なる「エコ」ではなく、別の意味があったのだろうな、ナルホド、と思った。 オバマ政権は、電気自動車推進を支援している。ブッシュのときは、いったんカリフォルニア州などが「電気自動車推進」の法律を作ってやり始めたのが引っくり返され、相当数市場に出はじめていたGMなどの電気自動車をメーカーが突然全量回収し、切り刻んで砂漠に埋めてしまったという話があったらしく、その様子は「Who killed the electric car?」というドキュメンタリー映画になっている。これがどこまで「政権の陰謀」だ
設立当初より、私も陰ながら応援している自閉症の方のためのアプリが、昨日日経BP主催のA3(Android Application Award)表彰式において大賞を受賞した。 http://www.sv4u.net/blog-jp/2011/04/voice4u-a3-first-prize/ このアプリは、自分の考えを言葉にして表現するのが苦手な自閉症の方が、絵を選ぶことで他の人とコミュニケーションするためのもの。言いたいことを絵のリストから選び、タッチすると音声も出る。現在のところ、日本語と英語に対応している。従来は、カードや専用の高価な機器が使われていたが、このアプリは大量のカードや重い専用機器を持ち歩かずに済み、選びかたも簡単で、安価なうえに自分で好きなものの写真を撮ってカードを作ることも簡単にできる。 設立者の久保由美さんは、ご自身も自閉症の子供のお母さんで、シリコンバレー在住の日
昨日、わが息子の通っている中学(Middle School)にて、毎年恒例の「マルチカルチュラル・フェア」が開催された。前から私は、日本ブースの企画チームの一員で、剣道のパフォーマンスを知り合いにお願いしたり、日本出張時に我が中学で大流行中の「ハイチュウ」(アメリカで売っているバージョンでなく、日本で売っているモノが特に貴重とされている)を調達したりなど、(料理やクラフトや飾り付けが大の苦手な私なりの)役割をいただいてごちゃごちゃやっていた。 たまたま大震災のため、ブースで単に「展示」のつもりだった折り鶴は、「折ったものを日本に送る」という話が持ち上がった。わがブース委員会からの話ではなく、地元のガールスカウトがそういう運動をやっているので手伝ってくれと言われた、ということだった。 しかし、以前にハイチの地震のとき、「ハイチに千羽鶴を送ろう」と言いだした人が「アホか」とネットで叩きまくられ
福島原発に関心が集まっており、ここカリフォルニアでも、「こっちにも放射能来るかも」という情報が飛び交っている。数日前のメディアの過熱報道は、すでに関心がリビアの移ってしまったこともあって一段落しているが、一般市民は正確な情報が得られず、ニュースで見かけるマスク姿の日本人(=花粉対策)を「放射能対策」だと思ったり、「放射能が来たらどうすればいい?」と医者に電話問い合わせが殺到するような状況がいまだに続いている。 私自身も、日本語情報があるだけ米国一般市民よりはまだ情報量が多いとはいえ、しょせん素人なので正確に判断するだけの知識を持っていない。しかし少なくとも、原発のすぐ近くの地域以外では、生活に支障があるほどのことはないだろうと思っている。だいたい、アメリカ人の赤ちゃんたちは中国製のプラスチックのおもちゃを毎日なめている。厳重に監視されている福島のほうれん草を食べるのと、どっちが危険なんだか
男の子二人を育てた経験から、大型車両や軍用ヘリコプターなどを見ると、ついコーフンしてしまう悪いクセがある。なにせ、数年前までは、毎日のように「はたらくくるま」のビデオや絵本を見て、「はたらくくるま」の歌は全部歌えたのである。 最近、やたらと原発が気になるのは、実はそのせいだ、と気づいた。自衛隊のヘリや、東京消防庁ハイパーレスキューのスーパーポンパーが、なんと本当に人の命を救うために活躍している、そしてそれがテレビでリアルに見られる、というのはついついやめられない。 さて、それで、英語ブログで続けているJapan Telecom Recovery シリーズでも、「はたらくくるま」の特集をしてみた。災害地に展開している移動基地局などである。写真はNTTとドコモだが、現地ではKDDIやソフトバンクの設備も展開されている。 http://hogacentral.blogs.com/japan_te
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