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インターネットもテレビもない時代、書物は多くの人々にイメージを届ける媒体でした。 NDLイメージバンクでは、浮世絵、図書、雑誌などの様々なメディアに載ったイメージをお届けします。 桜
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博物誌資料について博物誌資料を正しく理解し、評価するには、いくつかの注意が必要です。ここでは主な注意点5つについて実例を挙げて解説します。 1. 転写図の多出江戸時代の図譜、とくに動物の図譜には、他人の描いた図の転写がたいへん多いのが特徴です。しかも図だけではなく、注記や年月日までそっくり写すことが普通に行われていました。それを心得ていないと、転写図をその著者の実写と思い込み、本人の力量や活躍した年代まで誤って判断してしまうおそれがあります。ただし、転写は剽窃ではありません。写真のない時代に動植物を同定(品名の考定)するには図がもっとも頼りになりますが、江戸時代には費用のかさむ図鑑の出版は皆無に近かったので、役立つ図は転写して手元に置いておくしか手段が無かったのです。 ここに示すミコアイサ(雌)の図4点は、体型が少し異なるものがあるものの、互いに酷似しています。というのも、これらはすべて高
江戸時代には、清船やオランダ船に乗って、多くの異国の鳥獣が海を渡ってきました。この時代の博物誌には、交易によって舶来した鳥獣のほかに、たまたま日本に迷いこんできた外国の鳥などもいろいろと記録されています。第3章では、当時の人々の目を驚かせた珍しい鳥獣や魚介類の一部をお目にかけます。 1.迷鳥・珍鳥稀に飛来する珍種や、台風が運んでくる迷鳥は現在でも新聞種となりますが、江戸時代も同じで、ペリカンやアホウドリの記録が少なくありません。すでに絶滅したカンムリツクシガモや、蝦夷地の珍鳥の図も残っています。
展示にあたって「博物誌」に明確な定義はありませんが、ここでは動植鉱物そのものの記述はもちろん、衣食住や医薬・文学・趣味などの面からの叙述も含めて、広く「博物誌」と呼ぶことにします。 博物誌は、先祖がどのような動植物を衣食住や医療に用いていたのか、四季の景物として和歌や俳句に詠んできたのか、園芸品や飼い鳥として愛好してきたのか等々、人と自然との関わりを記録した文化史であり、生活史です。それはとりもなおさず、日本文化の歩みを現代の私たちに伝えてくれる文化遺産にほかなりません。一方で、博物誌はかつての自然がどれほど豊かだったかを雄弁に物語っており、これは私たちが現在・未来の自然環境について考える際の、貴重な環境資料にもなることでしょう。 この電子展示会では、とくに江戸時代の博物誌をご紹介します。江戸時代の日本では、博物誌やその周辺の書物が数多く著されました。その後、大火や戦災による損失はあったも
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