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―どんな幼少期を送っていましたか? 母親が洋楽好きで、家ではビヨンセ、レディ・ガガ、マイケル・ジャクソンの映像や音楽が常に流れているような環境だったんです。なかでも母親はビヨンセが好きで、音楽が流れ始めると一緒に真似て踊るのが定番でした。音がなると自然と踊りだすような子だったので、お姉ちゃんが習っていたダンススクールに、3-4歳の頃から通い始めました。ダンスだけでなく、ミュージカルもあって、歌ったり踊ったりしてましたね。 ―もともと人前に出るのは得意なほうだったんですか? 1年に何回も発表会があったので、ステージに立つのが大好きな子でした。大阪では結構有名なスクールで、3~4歳の頃からリーダーズになるまで通っていたので、いろんなことを経験させてもらいましたね。 ースクールでの時間はどのようなものでしたか? 200人くらいのメンバーが発表会に出るので、センター争いのオーディションがあって、殺
第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺。この事件は日本の授業でも必ず取り上げられ、史上最悪の出来事の一つとして世界中で知られている。しかし、戦後約50年間にもわたり隠蔽されていたホロコーストの記録が存在した。1度で最も多くの犠牲者を出したとされる事件「バビ・ヤール大虐殺」だ。 2022年9月24日、この事件が起こり81年が経ったその日に映画『バビ・ヤール』が日本で公開される。第74回カンヌ国際映画祭にてドキュメンタリー部門《ルイユ・ドール》審査員特別賞を受賞した本作の全編アーカイブ映像がこの歴史の悲惨さを描き出す。 現在、侵略を試みるロシア軍と交戦を続けているウクライナのある街で事件は起こった。1941年6月、独ソ不可侵条約を破棄してソ連に侵攻したナチス・ドイツ軍。ソ連の占領下に置かれていたウクライナはその大半がドイツに占領され、9月19日には首都キエフが占拠された。 9月24
NEUT 2022年 特集「イエローライト」 2020年、世界中で新型コロナウイルスが拡大していくと同時に、最初に広がった地域が中国だったことを理由に各国でアジア人に対するヘイトクライムの増加が問題となった。そんななか、欧米を中心に「#StopAsianHate」というハッシュタグの元、アジア人差別に対抗するムーブメントが生まれた。 NEUT Magazineは、海外におけるアジア人差別に声を上げると同時に、日本を拠点とするウェブマガジンとして、日本国内でおきている同じアジア人への差別に目を向けたい。 外国で起きているアジア人差別に関するニュースを遠い国の出来事として見てはいないだろうか? 「アジア料理」「アジアン雑貨」「アジア人」。日本国内でアジアという言葉が使われるとき、どこか日本はアジアではないような印象を受ける。意識の奥深くで、他のアジア諸国と日本を区別し、差別してしまっているので
『サラリーマンはなぜサーフボードを抱えるのか?』。このタイトルを見て、あなたは何を想像するだろうか。働いているサラリーマンが休憩中にサーフィンにでも行くのか? はたまた、サーフィンが大好きなサラリーマン? など、一見共通項がなさそうな2つのものに対して、想像を膨らませることだろう。 これは、日系アメリカ人のグラフィックデザイナーである真崎嶺(まさき れい)が自費で出版し、日本のデザイン業界における白人至上主義とその背景について綴ったバイリンガルの本である。 “なぜ日本の広告には白人のモデルが多いのか”、“どうして商品のパッケージには間違った英語が使われてしまうのか”、“どうしてブラックフェイスやステレオタイプの黒人像がバライティやCMで流れてしまうのか”など、日本のクリエイティブ業界に存在する人種差別に対して、疑問を掲げた一冊だ。 自分の人種を自覚すること ニューヨークで生まれ、ニューヨー
前作と同様、全編モノクロでBGMは存在しない。色や音などの要素を可能な限り映像から削ぎ落とし、語り手に集中させる手法をとった。製作を行ったのはオーストリア、ウィーンを拠点とする「ブラックボックス・フィルム&メディアプロダクション」。同社は現代社会におけるあらゆる問題を高いアート性を持って映像化しているドキュメンタリープロダクションである。 NEUT Magazineは前作に引き続きクリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督に、ホロコースト証言シリーズの2作目となる『ユダヤ人の私』について取材した。 2人の意外な共通点 『ゲッベルスと私』では、1942年から1945年の間にナチスの宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッべルスの秘書として働いていた女性ブルンヒルデ・ポムゼルが当時の記憶を語った。「なにも知らなかった 私に罪はない」という映画のキャッチコピーが表しているように、社会で起こっ
Oops × NEUT 「EDに悩む、すべての思い合うふたりのため」に、新しい形のメディカルブランドを提案する「Oops」とNEUT Magazineのコラボレーションで、“性”について考える記事シリーズが2021年8月にスタート。全3回にわけて、毎月記事を発信していく。 成人男性の約4分の1。これは、日本国内でED(勃起障がい)を経験したことのある人の割合だ。2019年時点の調査により、全国で深刻なEDに悩む男性は約1400万人にものぼると推測されている(参照元:浜松町第一クリニック)。同調査では、20代、30代の若年層においても7人に1人が抱えていることが明かされた。一見、遠い話題のように感じられるEDは、実は多くの人が経験する可能性のある、国民的な悩みなのである。 そんな悩みを解決するために、2021年4月にローンチされたのがED診療サービスの「Oops(ウープス)」だ。オンラインで
世界で1日に4~5万人が飢餓を原因に命を落としている。原因が飢餓というと、世界には食べ物が足りていないのか?と思う人もいるかもいれないが、そうではない。実際、年間人類の人口に対して必要な約2倍の量である24億トンもの穀物が生産されている。(参照元:ネットワーク『地球村』) 実は、食べ物にアクセスができる人々が食べ物を「無駄」にしており、先進国の中でもこの食料廃棄で悪名高いのが日本なのだ。日本では年間家庭からでる残飯の総額はなんと11兆円。その上、その処理費に2兆円がかかっている。いわば、お金を無駄にしながら人の命を間接的に奪っているようなものなのだ。 この衝撃の世界の食料廃棄事情を受けて、イギリス、ロンドンの街ではある取り組みが行われている。 その取り組みとは、「コミュニティ冷蔵庫」。コミュニティ冷蔵庫とは、地域のレストラン、スーパー、そして個人が余った食べ物を自由に入れたり、取ったりでき
Googleの創業者のラリー・ペイジは言う。 「アイデアに価値はない」。 これは、世の中を変えるポテンシャルのある人全てが感じていることだった。 「些細なきっかけ」は「貴重なきっかけ」 海に大量に捨てられているペットボトルなどのプラスチックのゴミ。プラスチックは自然へと分解できないため、環境を傷つけるとてもやっかいなものなのだ。このゴミ問題をなんとかしなくてはと立ち上がったのは、オランダの高校生ボイヤン・スラット。 彼が考え出したシステムは、海に巨大な「浮き」を設置し、プラスチックゴミをかき集めるというものである。メンテナンス費用は、回収したゴミをリサイクルに回すことによって賄うことが可能。コスト面の心配もない。 また、その浮きにはもちろんエンジンなども備えられていないため、生態系を傷つけることもないのだ。大変シンプルなつくりだが、これによって年間725万トンものゴミを回収できるという。
※記事内の銭湯での撮影は特別に許可を取ったうえで行なっています。 光る刺繍糸から紡ぎ出される独創的な作品は見る者をその世界に引き込む不思議な力を持っている。彼女の作品の一貫したテーマは「人の手が加えられた生命」。大学在学中に「あいちトリエンナーレ2019」への出展を果たしたインスタレーション作品「1996」はその斬新な視点と表現で各方面から大きな反響を呼んだ。今年大学を卒業したばかりの青木美紅(あおき みく)は、今後の活躍が期待される若手美術家のなかでもひときわ異彩を放つ存在だ。 彼女の出生にはある秘密がある。 幼い頃から絵を描くことが好きで美術大学を目指して予備校に通っていた18歳のとき、母親に何気なく 「うちって何か秘密とかないの?」と尋ねたことがきっかけで、自身が人工授精で生まれてきたことを知った。この事実は彼女の持ち前の探究心に火をつけた。 無事、美術大学に進学した後も油絵科で学ぶ
2020年5月30日、東京の渋谷周辺で黒人差別問題を訴えるムーブメント「Black Lives Matter(ブラック・ライブス・マター)」のためのデモ行進が開かれた。3,500人以上が集まり、そこには若者の姿が多く見られた。 驚くことにこのデモ行進を企画した団体「Black Lives Matter Tokyo」は、デモ行進のたった2週間前にできたという。 今回NEUT MagazineはBlack Lives Matter TokyoのクリエイティブディレクターであるJaime Smith(ジェイミー・スミス)に話を聞いた。 一晩で30人から300人、2週間で3,500人に 2020年5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドが警察官によって殺害された。ジョージ・フロイドは食料品店で偽の20ドル札を使用したと容疑をかけられ警察官に拘束された。彼は無抵抗だったにも関わ
世界中の女の子たちの多くが毎月必ず使うもの。日本では気軽に買えるが、国によって使用状況に格差がある。たとえば韓国では、お金がなくて使えない人が続出。欧米では無料化が叫ばれている。 果たして何のことか、おわかりだろうか。 多くの女の子の生活必需品って? 多くの女の子たちに毎月やってくる「生理」。ただ出血するだけでなく、ホルモンバランスが乱れて肌が荒れたり、気分が落ち込んだりと、悩みの種でもある。 さらに、生理中のケアをきちんと行わないと、感染症にかかり、将来子どもを授かれなくなってしまう可能性だってある。女性のデリケートな部分を清潔に保ち、いろんなリスクから体を守るための「必需品」が、ナプキンやタンポンといった「生理用品」なのだ。 そんな生理用品だが、世界中でその使用状況は異なり、社会問題にも発展している。「世界の女の子の日事情」をのぞいてみよう。 ①韓国~靴の中敷きがナプキン代わり!?~
現在7歳の息子の子育てをしているアーティスト草野絵美(くさの えみ)が、多方面で頭角を現した2000年代生まれのティーンエイジャーに、「自分の好きなことをどう見つけて、それをどのようにして突き詰めたのか」のストーリーを聞いていく連載 草野絵美とスーパーティーンの「わかってくれない親の口説き方講座」。 最終回の今回は、1997年生まれの22歳でティーンではないものの、彼との出会いが本連載を始めるきっかけとなったといっても過言ではないくらい草野にとって大きな存在である“ワイルドサイエンティスト”こと片野晃輔(かたの こうすけ)と草野が特別に対談した。 片野晃輔は、既存のレールに乗らない科学者である自らを“ワイルドサイエンティスト”と呼ぶ。母親の乳がん罹患を機に生物学の道を志した彼は、高校卒業後に大学教育を受けるのではなく自由に研究するべくさまざまな研究機関と連絡を取り、MIT Media La
「スマホを持たずに1時間、どこかで時間を潰してきてください」と言われたらできるだろうか。できるかもしれないが自ら進んでやろうとは思わないだろう。なぜなら現代人はいつも忙しい。動く前に目的地を決め、考える前に検索し、記憶する前に撮影する。新作のPlaylistを再生しながら、エレベーターを待つ数秒でさえStoriesをスワイプする。もはやスマホは身体の一部だし、隙間時間の不安を埋めるお守りだ。 そんな私たちの習慣を軽やかに一蹴し、風穴を開けるような作品が2020年代の幕開けに現れた。1ヶ月ごとに分けられたプレーンなダイアリー『White Magazine』だ。 ドイツ・ベルリン在住のアーティスト松田将英(まつだ まさひで)による本作は「物語(ナラティブ)の記録装置」をコンセプトに作られた。現代美術ギャラリーで証明書・エディション付で販売されるアート作品だが、価格は1冊1,000円と文房具並み
米オレゴンのポートランドには、週5日手作りのヘルシーランチを30年前から変わらない、たった約170円($1.5)で提供しているカフェが存在する。 その名も「シスターズ・オブ・ザ・ロード」。同名のNPOも運営する彼らのユニークなところは、現金やフードスタンプでの支払いはもちろん、労働の対価としての支払いも受け付けていることだ。 Be inspired!は、そんな風変わりのカフェとNPOを運営するシスターズ・オブ・ザ・ロードのコミュニティ・エンゲージメント・マネージャーのShannon Cogan(シャノン・コガン)さんに、日本にも必要な「多くの人の心を満たせるコミュニティの作り方」を教えてもらった。 ストリートのニーズを聞いて、誕生したカフェ シスターズ・オブ・ザ・ロードが誕生したのは、1979年11月7日のこと。かれこれ37年以上も前だ。創業者のふたりの女性は、共にポートランド州立大学(P
1967年に『夜空に星のあるように』で長編映画デビューを果たして以来、階級や移民問題に切り込み、社会的弱者に愛を持って光を当て続けてきたイギリスの社会派映画監督、ケン・ローチ。脚本を手がけたものも含めると、これまで30本以上の作品を作り続けてきたにも関わらず、賞を取っていない作品の方が少ないというから驚きである。 ローチの作品といえば、カンヌ国際映画祭における最高賞パルムドールを受賞して世界中で賞賛を受けた『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)が記憶に新しいが、同作の制作後に引退を宣言した彼が自身の発言を撤回してまでも作りたかった映画がある。それが2019年12月13日(金)に日本での公開を控える『家族を想うとき』である。 舞台はイギリスの北東部、タイン川河口近くに位置する工業都市ニューカッスル。この街で暮らす父リッキー、母アビー、長男セブと妹のライザ・ジェーンのターナー家は10年前
SNSが私たちの生活に浸透するなかで、個人の声が社会を変える原動力になる事例が増えた。アメリカから始まって日本を含めた全世界へ広がったセクシャルハラスメントや性的暴行の被害体験を告白・共有する#MeToo運動などはその代表例と言える。個人の声が可視化されて、インターネット上で連帯が可能になったことから、世の中の不条理は少しずつ解消されていっている一方、誹謗中傷や炎上を目にする機会も増えた。タイムライン上では毎日、さまざまな立場の人が主張をぶつけ合い、そこには永遠に交わることのない対立軸がいくつも存在するように思える。世の中は少しずつ良くなっていっているはずなのに、息苦しさや社会の分断を感じるのはなぜだろう。私たちは、この対立を乗り越えることは出来ないのだろうか。 今回NEUT Magazineは、そうした現状に課題意識を持って活動をしている辻愛沙子(つじ あさこ)に話を聞いた。 大学に在籍
今回はtrialogの代表を務める若林恵と共同企画者でゲームデザイナーの水口哲也(みずぐち てつや)が司会を務め、トークセッションのゲストにコンセプトアーティストとして国内外の映画制作に携わる田島光二(たじま こうじ)を招いた。また、ミュージックセッションでライブパフォーマンスを披露するゲストには、以前NEUTでも取材したSASUKEが迎えられている。 田島光二:コンセプトアーティスト。VFX制作会社DNEGを経て、現在Industrial Light & Magicに所属。学生時代に「3DCG AWARDS 2010」で最優秀賞、2017年にWIRED Audi INNOVATION AWARDを受賞。2018年、Forbesの30 under 30 Asiaに選出される。 SASUKE:クリエイター。10歳でNYのアポロシアターでのパフォーマンスを経験。直近では、元SMAPメンバーの稲
「近くて遠い国」。 歴史的背景や文化の違いから、そう言われてきたおとなりの国「中国」。 近年、政治経済共に世界に大きな影響力を持つ大国に成長し、音楽やアートなどのカルチャーシーンも若者を中心に盛り上がりを見せている今、中国は世界中から注目を集めている。一方で、日本で暮らしている私達は正確な情報を知る機会がいまだに限られているのが現状だ。 そんな中、“親しみやすい中国”を見せてくれる女性がいる。彼女の名は、なつよ。 2018年に彗星の如くテレビ、雑誌、ラジオなど様々なメディアに現れ、彼女のTwitterプロフィール欄にはただ「ラッパー」とだけ書かれている。現在フォロワーは約3万人弱。日本には馴染みのない中国のカルチャー・エンタメ事情を中心に、時には日中の時事問題に対して独自の見解をキャッチーな切り口で発信している。 中国事情に詳しいインフルエンサーとして有名な彼女の本業は、数多くの大企業を相
私たちが日々追っている様々なニュース。しかし、日本のニュースは他国に比べて明らかに「異様」であったのだ。 知りたくない、恐ろしい「数字」 全世界で最新の情報を配信している『Yahoo!』。なかでも、人々が最も興味のあるものを並べるのがページの最初にくる「トップニュース」だ。 下記の数字は、とある一週間、「アメリカ」「イギリス」「日本」の『Yahoo!』を開くと出てくる「トップニュース」のカテゴリーの割合を比べたものである。実は、ひとつだけ空欄をつくったのだが、そこにはとあるカテゴリーが入る。 それは何なのか?あなたはおわかりになるだろうか。 【アメリカ】 世界のニュース:24% 自国のニュース:65% スポーツニュース:7% ●●:3% その他:1% 【イギリス】 世界のニュース:22% 自国のニュース:51% スポーツニュース:15% ●●:12% その他:0% 【日本】 世界のニュース
現在6歳の息子の子育てをしているアーティスト草野絵美(くさの えみ)が、多方面で頭角を現した2000年代生まれのティーンエイジャーに、「自分の好きなことをどう見つけて、それをどのようにして突き詰めたのか」のストーリーを聞いていく連載 草野絵美とスーパーティーンの「わかってくれない親の口説き方講座」。第三回目の今回は、2001年生まれで現在17歳の会田寅次郎(あいだ とらじろう)と、その両親である岡田裕子(おかだ ひろこ)、そして会田誠(あいだ まこと)と対談した。両親の口から“スーパーティーンの育て方”を直接学ぶ、貴重な機会となった。 会田寅次郎は現在、都内の高校に通いながら企業でブロックチェーンエンジニアとしてアルバイトをしている。ともに現代美術家である両親とのアートユニット「会田家」で、2015年に東京都現代美術館で開催された『おとなもこどもも考える ここはだれの場所?』展にて教育問題
最悪な家庭環境の中で出会った『記憶の一着』とは 赤澤 える(以下、える):『記憶の一着』について聞かせてください。 清水 文太(以下、文太):このコートです。ANREALAGE(アンリアレイジ)というブランドのもの。これは高校生の時、初めてのバイト代で頑張って買いました。中学生の時にショーの写真や映像を見て感動して、その後たまたまANREALAGEのフラッグシップに行った時に好きになって。当時憧れだったブランドです。このコートは13万くらいなんだけど受注会の時に勢いで頼みました。 える:13万って、高校生にはかなり重たい金額だね。 文太:そう。頼んではみたものの、周りも自分も「払えないんじゃない?」ってなったんです(笑)それで毎月ショップにお金を少しずつ持っていって、何ヶ月もそれを続けました。受け取った時にはシーズンを過ぎてしまっていたけど、やっと手に入れたって感じだった。そんなの買ってる
「イエローフィーバー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。欧米文化でアジア人を差別的に指す「イエロー(黄色い肌の人種)」と、病気を示唆する“熱”という意味を持つ「フィーバー」を掛け合わせたこの言葉はアジア人フェチを皮肉的に表現している。 中国系オーストラリア人のライターMichelle Zhu(ミシェル・ヂゥー)はジャーナリズムの勉強のために日本に一ヶ月ほど滞在していた。彼女はそのときに目撃した日本にいる一部の外国人と彼らのイエローフィーバーについて本国のメディアGlobal Hoboで発信。記事の名は『I HOPE YOU CATCH YELLOW FEVER AND DIE(イエローフィーバーにかかって死んじゃえばいい)』。オーストラリアで中国系としてイエローフィーバーの対象とされてきた長年の体験と、日本で目撃した一部の外国人の日本人への横暴な態度に対して爆発した怒りをユーモアたっぷ
こんにちは、mayuです。今回私が紹介したいのはロック界において異彩な存在を確立したイアン・デューリー。ロックでありながらFUNKやレゲエ、DUB的な顔を覗かせる彼の楽曲はロック好き以外にも支持が熱いはず。楽曲の素晴らしさは勿論のこと、彼は生き方そのものが最高にクールだ。高校時代に初めてかれのSEX&DRUGS&ROCK&ROLLを聴いた時のシビれが今でも忘れられない。是非彼の楽曲を聴きながら読んで頂きたい! イギリスの文化として知られているパブで70年代頃に発生し盛えた音楽のムーブメント、パブロックの代表的アーティストとしても知られるロックンローラー、イアン・デューリー。彼は子供のころに患った小児麻痺の後遺症で左半身が不自由。少年時代は一般校と施設を行き来する生活の中でいじめや差別に直面しながらも、絵を描くことが好きだった彼はアート・スクールに入学。のちに美術教師となる。その後ロックンロ
「アメリカのレーベルと契約」「去年はサマソニ、今年はフランスの音楽フェスに出演」など話題の尽きない音楽ユニット、Dos Monos(ドスモノス)。 特に今年5月に日本人として初めてアメリカ・LAのレーベル「Deathbomb Arc」(デスボム・アーク)と契約したことでメディア露出は広がり、音楽メディアやファッションメディアを中心に彼らを取り上げる媒体が多くみられる。今回のインタビューでは「“バグ”として日本のコミュニティに違和を生じさせたい」と話す、彼らの思想に迫ってみた。 ヒップホップにこだわってはいない 荘子it(ソウシット)、TAITAN MAN(タイタン マン)、没(ボツ)からなるDos Monos。共に中高一貫の進学校に通っていた三人は同じ感度で笑い合える気が置けない仲間で、2015年に同ユニットを結成。異彩を放つヒップホップユニットとして語られる彼らだが、ヒップホップという音
こんにちは、そしてお久しぶりです、谷村リサです。 前回の記事でもサラッと書いたけれど、私は今ベルリンに住んでいる。 2015年の欧州難民危機以降、ヨーロッパで最も多くの難民を受け入れたドイツ。 そのドイツのなかでも多くの移民が暮らす街、ベルリン。 ベルリンには近年シリアからの移民だけでなく、トルコ系やベトナム系のルーツを持つ人々、そしてほかのヨーロッパ都市からより活動しやすい環境を求めてやってきたアーティストたちなど、多くの異なる文化的、そして人種的背景を持つ人々が住んでいる。 実際私の住んでいる家の近くを走る大通りのコットブッサーダム通りに並ぶ店のほとんどは中東系で、道を歩いていても半数ほどの人がドイツ語以外の言語を話しているように感じる。 そしてベルリンといえば、有名クラブであるベルグハインなどに代表されるようなLGBTQカルチャー。1920年代にはすでに世界初のゲイタウンが存在してお
「生涯を通じて、決意した自分に絶望的に賭けるのだ。変節してはならない。精神は以後、不変であり、年をとらない。ひたすら、透明に、みがかれるだけだ」。これは日本を代表する芸術家岡本太郎が生前残した言葉だが、今の時代に自分を曲げず、孤独とともにただひたすらに自身の運命に挑みつづけているひとは、一体どのくらいいるだろう?さまざまな事情が複雑に絡み合い、我々を運命の存在から遠ざけるかのように物質ばかりが豊かになってしまった現代では、出逢えることは稀だろう。 しかし、彼に会って確信した。 磯村暖(いそむら だん)さん、26歳。彼はまさに「そのひと」だった。 アーティストの彼は、自身の作品を通してLGBTQや移民の権利問題を訴え続けてきた。しかし、彼の作品は決して我々にそれらを押し付けてはこない。その多角的な視点は、東京と埼玉と佐賀とオーストラリアという土地で育ったことで育まれたのだろうか?それとも何か
パリス・ヒルトンが着ていたネイティヴ・アメリカンのハロウィンコスチューム、セレーナ・ゴメスがつけていたインドのビンディ、ケイティ・ペリーの着物風ステージ衣装。どれも「ある問題」として話題となっていたことをご存知だろうか?これがなぜ問題であるのかわからないあなた。実はあなたも、知らないうちに加害者になっているかもしれない。 「文化を盗む」という問題 「文化を盗む」とはなんだろう? 実は全米の人気アイドル、セレーナ・ゴメスはこの問題で「有罪」となっている。事の発端は、彼女が自身のコンサートで額につけたビンディ*1。彼女はそれによりインドのヒンドゥー教団体から抗議を受けたのだ。なぜかというと、ファッションとして自分の属さないマイノリティ(少数派)の「文化」の一部をまねるという行為は、その文化を自分の都合で使っているとみられることがあるから。今回は、ヨーロッパ系とメキシコ系のルーツを持つセレーナ・
中学に入ったばっかの頃、校則が厳しい学校に通っている友達が数多くのルールのひとつに「黒と茶色以外の髪ゴムを使っちゃいけない」というのがあると言っていた。意味がわからない、と混乱したのを覚えている。なんのためのルールなのだろう、どうして青やピンクではいけないの?、といくら考えても納得のできる理由が思いつかなかった。 現代の日本社会のタトゥーへの視線はそれと似たような「中身のないルール」なのではないだろうか。もちろん、歴史のなかで刺青が罪人やヤクザと関連されてきたのは事実だ。でもタトゥーを入れている人たちが全員そういったことと関係があるわけではないことは、誰もがわかっていると思う。それでもタトゥーを入れている人たちは、彼らがどんな人間か、何をしているのかは関係なく「タトゥーを入れているという事実」だけで偏見を持たれることがある。 今回Be inspired!はタトゥーを入れている日本人の若者3
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