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news.yahoo.co.jp/byline/horimukaikenta
新型コロナ オミクロン株の大きな流行により、感染者数・死亡者数ともに過去最多となっています。 そして連日、東京消防庁からは救急車の出動率が95%を超えていると発信され、さらに各地から救急搬送困難例が増えるという状況に陥っています。 『ワクチンの接種率が高いのに、なぜ』 『オミクロン株は軽症なのでは』 という質問を受けることも増えました。 そこで今回は、段階を追って解説いたします。 感染の広がりやすさに関し、インフルエンザを例に考えてみましょう最初に、インフルエンザを例に挙げてみましょう。 インフルエンザは流行しやすい感染症であることは、皆さんご存知かと思います。 インフルエンザは、インフルエンザウイルスが体に入ってきて感染が成立した後、1.4日の潜伏期間を経て症状がでてきます(人によって差があります)[1]。 そして、感染しやすい方(感受性が高いといいます)1.3人に感染を成立させることが
大阪府の吉村府知事から、『ポビドンヨード(商品名イソジン)のうがいで新型コロナウイルスの量が減る』もしくは『重症化を防ぐ』という趣旨の発表があり波紋を呼んでいます。 発表後の状況をみると、現場からみるとちょっと心配になる情報発信ではと思い、医師の目から解説してみようと思います。 ポビドンヨードによるうがいは、『風邪予防に有効ではない』という研究結果がありますイラストAC医療者のなかで、とても有名な研究があります。 『風邪を予防するために、どんなうがいをすればいいか』というテーマの研究です。 その研究には、健康な大人387人が参加しました。 そして、1)水でうがいをするグループ、2)ポビドンヨードでうがいをするグループ、3)特にケアをしないグループ(対照群)にランダムにわかれ、その後60日間でどれくらい風邪をひくリスクが変わるかというテーマで検討されました。 すると、水のみでうがいをすると、
陽射しが強くなってきましたね。 こんな時期、私の外来では「顔にワセリンを塗っても大丈夫ですか?日焼けがひどくなりませんか?」という質問が増えてきます。 『いえいえ、実はワセリンは、紫外線をむしろ多少ブロックする作用があるくらいですので、塗っても大丈夫ですよ』とお答えすると、驚いた顔をする方も多いのです。 どうもこの勘違いは少なからずあるようですね。 そこでいくつかの研究結果から、ワセリンと紫外線の関係に関して解説してみましょう。 ワセリンは、紫外線をブロックする?写真ACトルコの健康な成人35人に対し、ワセリンを事前に塗っておき、24時間後に皮膚が赤くなって炎症を起こす程度を比較した研究があります。 すると、ワセリンをより厚く塗ったほうが、皮膚が赤くなりにくくなったそうです(※1)。 (※1)Eur J Dermatol 2002; 12:154-6. (日本語訳) つまりワセリンには紫外
新型コロナウイルス(SARS-Cov2)の情報が連日報道されています。 多くの保護者の方々は、お子さんの感染を心配されていることでしょう。 そして最近、予防接種や乳児健診の延期を希望される方も増えていることを感じています。 お気持ちはよくわかります。 しかしはたして、予防接種の延期はするべきなのでしょうか? 『感染症の広がりやすさ』を示す、『基本再生産数』という指標があります写真AC『基本再生産数』という、感染性のある病原体がどれくらい広がりやすいか表現するための基準があります。 たとえば、基本再生産数が1.5であるとすると、その感染症が治るまでに1.5人に感染させてしまうという指標です。つまり、1以上であれば流行が広がり、1未満であれば流行が収まるということです。 この基本再生産数に関して、季節性インフルエンザでは1.28、2009年の新型インフルエンザでは1.46、1918年のスペイン
新型コロナウイルス感染症(SARS-Cov2)が各地で流行しており、心配なニュースも日々報道されています。そんな中、新型コロナが川崎病と関連しているのではというニュースがありました(※1)。 (※1)欧州で川崎病に似た症状の子ども 新型コロナとの関連調査 『川崎病』をご存知でしょうか?イラストAC川崎病とは、1967年に日本人の川崎富作先生により初めて報告された、乳幼児によく診られ発熱を伴って全身の血管炎が起こる『原因不明の』病気です。決して少なくはなく、日本では、2018年に17364人の報告があります(※2)。 (※2)第25回川崎病全国調査成績 川崎病は『原因不明』の病気ですが、症状による診断がおこなわれます。 その症状としては、(1)発熱、(2)眼球結膜(目の白い箇所)の充血、(3)くちびるや口の中が赤くなる、(4)発疹、(5)手足の先の変化(赤くなったり腫れたりする)、(6)首の
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