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news.yahoo.co.jp/byline/sakamotofumie
オミクロンBA.5の特徴を踏まえて、職場で行うことが勧められる対策をまとめました(内容は2022年7月30日現在の知見に基づきます)。 会議・打ち合わせマスクを着けていても、互いに近い距離で、比較的長い時間(十数分間)話をした場面で感染したと考えられるケースを筆者、および複数の同業者が経験しています。そのため、以下のような対策で、近い距離でのエアロゾル粒子の吸入や飛沫による粘膜曝露を防ぐことをお勧めします。 なるべくリモートで開催する。現地開催の場合は、なるべく開催回数を減らす。参加者全員が不織布マスクを着用し、互いの間隔をなるべく1m以上空け、短時間かつ少人数で行う。換気を図る(後述)。職場での食事マスクを外して会話をすることは、感染者が多い状況では、特にハイリスクな行動です。飲食の際には話をしないのがベストです。黙食している最中に声をかけられたら、マスクを着けて返答するくらい用心深いと
新型コロナウイルス感染症を防ぐためのマスクの着用について、推奨される場面や条件の見直しが進んでいます。新型コロナウイルスの感染経路と不織布マスクの性能について改めて見直しておくことは、安全かつメリハリのある活用のために有益です。 見直そう① 【新型コロナの感染経路】 ① 鼻や口から出る微粒子(水分がほとんどない軽いつぶ)を吸い込む 声を発している人の近くは、屋内外を問わず、微粒子の濃度が濃いために吸入のリスクが高まる。発生源から離れるほど気流で薄まるので吸い込むリスクは下がる。換気が悪い空間では離れた場所でも吸い込むことがある。 ② 鼻や口から出る飛まつ(水分を含む重いつぶ)が目に入る 声を発している人の近くで起こりやすい。 ③ ウイルスで汚染された環境に触れた手で目、鼻、口に触れる この経路での感染は比較的少ないと考えられている。 https://www.who.int/news-roo
全国的に陽性者数が増加 全国で新型コロナ新規検査陽性者数(以下、陽性者数)が増加しています。 かつて"東京問題"と称されることもあった新型コロナですが、秋以降は首都圏から染み出すように拡大しています。 2020年12月21日 西村担当相・尾身会長臨時会見より https://www.youtube.com/watch?v=KXoEyb1fLQQ そして首都圏に限らず、いま、全国各地で陽性者数が増加しています。また、それに伴って入院患者数や重症者数が増加しているために、病床が不足する懸念が各地で生じています。東京都では12月17日に、医療提供体制が4段階のうち最も深刻な「体制が逼迫(ひっぱく)している(レベル4)」に引き上げられました。関西二府四県や岡山県でもそれぞれ医療の非常事態を宣言しています。 https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainoh
新型コロナの発生から1年がたちます。その間に知見や経験が増えて、力を入れたほうがよい対策とそうでもない対策の違いも分かってきました。2020年12月7日現在までに分かったことをもとに、職場内クラスターを防ぐ対策を8つあげてみました。 1. 予防のための体制 新型コロナに関する情報収集、予防を行う上での課題と対策、感染者(疑いを含む)が発生した時の対応などについて協議する体制(部門あるいは会議体)を設ける。組織の長は上記で協議した内容を把握し、迅速に必要な支援および指示を行う。新型コロナについて職員が相談可能な窓口を設け、中立的かつ非懲罰的な対応を行う。症状を申告した職員や感染した職員を責めるようなことはあってはならない。懲罰は積極的な申告を阻むという弊害を生みやすい。 2. マスクの活用 屋内でも屋外でも互いの顔が1~2メートル以内に近づくときはマスクをつける。窓がなく、十分な換気が行われ
新型コロナの国内発生が最初に報告されたのは今年の1月半ば。現在は第3波といわれるように、全国的に新型コロナの感染拡大が続いている状況です。ただ、これまでに得られた知見や経験の蓄積によって対策の勘所、つまり「どこをおさえれば感染が広がりにくいか」も分かってきました。今回はそれらをもとに、これから迎える年末・年始、特に初詣について考えてみたいと思います。 まずは基本的な対策を無症状の時期から感染性を発揮し、軽症なら気づきにくい。一方で、飛沫、そしてときに空気を介して一度に多くの人に感染することがあり、その一部は重症化する。新型コロナはこのようなやっかいな特徴を持っています。新型コロナに感染しないために日常的に実践することが勧められる基本的な対策を下にまとめました。新型コロナの特徴や対策については、こちらの記事もぜひ参考にしてください。 飛沫を飛ばさない・浴びない…互いの顔が1~2メートル以内に
2020年11月29日現在、全国から報告される1日あたりの新規感染者数が2000人を超える日が続いています。重症者数も増加しており、流行地域の医療資源が逼迫しているとの声も聴かれるようになりました。このような状況を受けて、政府の分科会の尾身会長は衆議院厚生労働委員会において「個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた」と発言されています。 これまで日本では、大きな波を2つ経験し、今は3つめの、過去最大の波を乗り越えようとしているところです。正直なところ、私も医療者として、また何より生活者として、「もう疲れた、もうたくさんだ」と思うことは何度もあります。ただ、過去2回の波を乗り越えられたのは、感染者が増加に転じるたびに、自主的に感染を防ぐような行動を選択してきた(私を含む)生活者の力によるところが大きいと感じています。 個人の努力「だけ」に頼るステージはとうに過ぎています。ただ、個人の努力はこ
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、手洗いや手指消毒の意識が高まった!という方は多いと思います。一方で、手を洗いすぎたり、消毒しすぎたりして、手が荒れて困るという方もいらっしゃるようです。 今回は、やりすぎでもない、やらなすぎでもない「ちょうどよい手洗い・手指消毒」をその理由とともにご紹介できればと思います。 まずは、正常な皮膚の構造を知ろう!ちょうどよい手洗い・手指消毒について知るには、正常な皮膚の構造について知っておくことをお勧めします。大事なところは太字にしていますので、拾い読みしていただくだけでも十分です。 皮膚は表皮、真皮、皮下組織からできています。あまり上手な絵ではありませんが、おゆるし下さい。 皮膚の基本的な構造(筆者作成) 表皮表皮の厚さは0.1~0.2ミリです。表皮は、外側から、角層(かくそう)、透明層(手のひらと足の裏のみにある)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆう
大都市圏を中心に全国で新型コロナの感染者数が増えています。東京都では、感染経路が判明している人のうち家庭内で感染した人の占める割合が約30%と最も多くなりました。今回は新型コロナの家庭内感染を防ぐにはどうすればよいのか考えてみたいと思います。なお、この記事は2020年8月19日現在までに得られている知見に基づいて執筆しています。 おさらい・・・新型コロナの感染経路を振り返る感染予防の第一歩は、感染経路を知るところから始まります。感染経路を切ってしまえばうつらないからです。新型コロナの感染経路についてすでにご存じの方は、ここは読み飛ばしてください。 新型コロナには2つの感染経路があることが知られています。最も重要なのは飛沫感染、次いで接触感染です。 また、いわゆる3密空間においてエアロゾルやマイクロ飛沫などと呼ばれる微粒子により一時的に空気を介した感染のリスクが生じる可能性が指摘されています
咳、くしゃみ、発声の際に、口や鼻から病原体を含む大きなエアロゾルが飛び出し、近くにいる人の顔に直接かかり、眼、鼻、口の粘膜から感染する経路飛沫感染する代表的な感染症は、季節性インフルエンザ、百日咳、風疹、おたふくかぜなど 病原体が小さなエアロゾル(あるいは飛沫核)や埃に付着した状態で空気中を浮遊し、これを吸入することで感染する経路空気感染する代表的な感染症は、はしか、水ぼうそう、肺結核など エアロゾルと飛沫核の違いは?ここでエアロゾルと飛沫核という言葉が出てきましたので、説明します。 エアロゾルとは、空気中を漂う液状あるいは固形の微粒子を指します。 エアロゾルの定義は定まっていません。ただ、感染対策の分野では慣わしとして、水分を多く含み、粒子径が比較的大きな微粒子を飛沫 dropletと呼び、水分量が少なく、粒子径が比較的小さな微粒子をエアロゾル aerosolと呼んで区別するのが一般的で
この記事のアップデート版はこちらです。 職場内クラスター2020年6月24日の東京都の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)新規感染者数は55人。小池都知事は、この数字には職場内クラスターが含まれるとコメントしました。職場内クラスターとは、”普通の会社”において複数の社員が感染する事例を指すようです。最近はクラスターと言えばもっぱら病院やクラブで起こるものというイメージが定着している感がありますが、人が集まる場所ならどこででも、条件さえ合えば、クラスターは起こり得ます。 筆者は日ごろ病院で院内感染を防ぐ仕事をしています。幸い今のところは抑えられていますが、COVID-19は無症状の時期に感染性が出現するというやっかいな特徴のある感染症ですから、クラスターの予防は本当に難しいと感じています。ただ、やれることはいくつかあります。今回は病院でのクラスター予防の経験と、いくつかの資料(文末に
新型コロナウイルス感染症を経験したことによって、私たちの暮らしは今後どのように変化するのでしょうか。Yahoo!ニュースの記事に寄せられた「人と接触が避けられない仕事で新型コロナにどう対応すればいいのか」という声を参考に、筆者なりの見解を述べたいと思います。 リスクと対策の落としどころ新型コロナウイルスは、今後ワクチンや治療薬が開発されたとしても消滅することなく、人類と共存する可能性が高いと考えられています。 経済活動には人との接触がつきものです。従って、経済活動を再開するということは、感染のリスクがゼロにならないことを受け入れた上で、「許容できる感染のリスク」と「経済活動を縛りすぎない感染対策」の程よい境界線を模索しながら生活することを意味します。 この記事では、COVID-19について2020年6月18日時点で分かっている科学的知見を踏まえながら、経済活動(=仕事)において人と人との接
いつ必要?どう使い分ける?新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防するために生活の場で使われる個人防護具の種類が増えてきました。これまではマスク一択でしたが、フェイスシールドや手袋を着けている方の姿を多く見かけるようになりました。 一方で、個人防護具の必要性や使い方については理解が曖昧なまま、何となく心配だから、あるいは職場で命じられたから仕方なく着けているという方も少なくないようです。また、これから高温多湿の夏を迎えるにあたって、個人防護具の使用が熱中症のリスクを高める可能性が指摘されていますので、本当に必要な個人防護具を正しく使うことが大切になります。 今回はCOVID-19の感染予防を目的とした日常生活における個人防護具の適切な使用について考えてみたいと思います。マスク、フェイスシールド、手袋について、それぞれ【ポイント】と【解説】をまとめました。長くなりましたので、ポイン
院内感染の発生状況新型コロナウイルス感染症による院内感染が各地で発生しています。日本看護協会の調査によると、4月20日現在、全国19都道府県の54施設で院内感染が疑われる事例が発生し、感染者数は783人にのぼります。 日本看護協会 新型コロナウイルス感染症対策に関する 日本看護協会の取り組み 院内感染を起こす病原体は新型コロナウイルスだけではありません。医療施設ではこれまでも多種多様な病原体による院内感染に悩まされ続けてきました。例えば、薬剤耐性菌、結核菌、インフルエンザやノロウイルスなどは一般の方にも比較的なじみがあると思います。院内感染を防ぐ仕事(感染管理)に従事する私のような医療従事者にとって、これらの病原体は厄介な存在ではありますが、制御するためのノウハウも長年にわたり蓄積されていますから、ゼロにはならなくとも低い水準に抑え込むことが可能です。ところが、この新型コロナウイルスには全
東京都では感染者数が増加東京都では3月下旬から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数が上昇を続けています。イタリア北部やニューヨークのような爆発的急増は起きていないものの、コンスタントに増えている印象をCOVID-19の医療に携わる私たちも持っています。 都内の最新感染動向 https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/ 診療協力病院の現状現在COVID-19が疑われる患者さんが病院を訪れるルートは全部で3つあります。ウォークイン(直接外来を受診)、救急車での搬送、行政機関や近隣のクリニックからの診察依頼です。患者数の増加に伴い、診療協力病院では、外来にあるCOVID-19専用待合エリアを拡大したり、集中治療室や病棟をCOVID-19専用にして対応しています。 【診療協力病院はこれから増える見込み】 今もまだ、不安やマスクなどの防護具の不足から
新型コロナ、もう飽きた…新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内発生が最初に報告されたのは今年1月半ばでした。それから感染者数は徐々に増加し、北海道で緊急事態宣言、そして全国的な臨時休校の要請が2月下旬に相次いでなされたことから、多くの人が「これは(全国的に)相当まずいことになっているようだ」という危機感を覚え、息をひそめるように暮らしていたと思います。 ところが、中国やイタリアのように感染者が急増するわけではなく、3月19日に行われた専門家会議の状況分析では「北海道で感染症の爆発的な増加を避けることができた」というグッドニュースを耳にし、一斉休校も解除、そしてタイミングよく3連休に突入したものだから緊張が一気に解けてしまった、というのが連休中の私たちの多くの心境ではなかったでしょうか。 しかし、そのような気持ちに水を差すように、3月23日に小池東京都知事が記者会見で、4月12日
新型コロナウイルスがエアロゾルの状態で3時間以上生存できるという研究結果が2020年3月17日に医学雑誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に掲載されました。これを受けて「やっぱり新型コロナウイルスは空気感染するのではないか」という疑問の声がSNS上で散見されます。 エアロゾルとは何か? エアロゾルは空気感染のイメージを抱かせやすい言葉ではありますが、「エアロゾルが生じると空気感染する」という考え方は正確ではありません。エアロゾルは、空気中に存在する細かい粒子のことです。ただし、その大きさについて明確な定義はありません。つまり、粒子径が20μmでも5μmでも、エアロゾルと呼ばれます(1μmは1000分の1mm)。 例えば、くしゃみや咳をしたときに口から出てきたばかりのエアロゾルは水分量が多く、重たいため、放物線を描きながら重力によって1~2m先の地面に落下します。粒
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