以前に別所で書いたものを再録します。いわゆる検診の考えかたや専門用語についての説明です。それらは、日常的によく使われる語であるにもかかわらず、世間一般に正確には知られてはいませんので、整理しておく意義があります。おそらく、そもそも検診なる語の意味を把握していない人も多いでしょう。専門分野が絡む所で建設的な議論をおこなうには、まずその分野に関する用語の意味をきちんと共有しておく必要があります。 検診は症状の無い人におこなう大前提です。検診とは、自覚症状の無い人におこなうものです。症状が出たのをきっかけに受診して病気を見つける事は、検診とは言いません。 陽性と陰性陽性とは、検査をおこなった結果の内、病気があるのではないかという判定の事で、陰性は逆に、病気は無いだろうという判定の事です。これはあくまで、推測の段階です。 診断と確定診断最終的に、病気があるかどうかの判定をくだす事を診断と言います。