前回に引き続き、四季賞について。以下の作品の共通点、何だかおわかりになるでしょうか? 『無限の住人』沙村広明氏 『ヨコハマ買い出し紀行』芦奈野ひとし氏 『BLAME!』弐瓶勉氏 『蟲師』漆原友紀氏 『ラブロマ』とよ田みのる氏 『臨死!!江古田ちゃん』瀧波ユカリ氏 上にあげた作品はいずれも、四季賞投稿作がそのままアフタヌーンで連載され、大ヒット作になったものです。他誌にも例があるでしょうが、90年代から2000年代初頭にかけて四季賞からそのままヒット連載化する作品数の多さは、四季賞とアフタヌーンの特徴の一つだったと言えるでしょう。 僕の講談社入社は1994年。配属はモーニング編集部。その頃まだアフタヌーンはモーニングから機構上独立しておらず、四季賞の選考はモーニングとアフタヌーン両編集部で行っていました。新入社員として初めて参加した1994年四季賞春のコンテストの選考会で、芦奈野ひとしさんの