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note.com/asai_takashi
1)映画館で上映するDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)プロジェクターは1秒間24コマの静止画ファイルが映写されています。正確には、JPEG2000という静止画の連番ファイルからなるデータです。 2)なぜ1秒間24コマなのかは、35ミリフィルム上映が1秒間24コマの静止画の上映フォーマットだったからです。 フィルム映写機の仕組みはこちらの漫画をご覧ください。 https://note.com/ohutondetai/n/n764cb5166c0d フィルムの映写機では、1コマを瞬間的に一旦止めて、その止めた瞬間に2度光を当てていますが、DCPプロジェクターでは、静止画に常時光を当てています。一つの静止画が、次の静止画に変わる間隔は10万分の1秒です。 3)ビデオカメラで撮られた撮影データは、よく1秒間30コマだとか言われたりしますが、正確な表現ではありません。まず、ビデオカメラの撮影デー
アップリンク代表、未来の映画館プロデューサー。1987年にアップリンクを設立、最新配給作品はエシカルライフ・シネマ『リファッション』と『ミート・ザ・フューチャー』。映画館、アップリンク吉祥寺・京都を運営する。ミニシアター・サブスク『DICE+』を運営。
映画館再開に向けて、すべての映画ファンへ。 誰よりも早く映画という「神のようなもの」が祀られた映画館に集い、映画を蘇えらせるのだ! 「明日6月1日、アップリンク渋谷と吉祥寺の映画館の運営が再開する。京都は6月11日にオープンする。 以下、映画秘宝の最新7月号に寄稿したテキストをnoteに採録します。岩田編集長からのオーダーはミニシアター特集のトップに掲載するので檄文をということだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 映画を一月くらい観ることができなくても死ぬ映画ファンはいないだろう。でも、映画を観る人が一月誰も訪れなければ、映画館は死ぬ。 2022年4月18日(ほぼ)日本中の映画館が閉まった日である。黒沢清監督が『ミニシアター・エイド基金』に寄せたコメント「映画館はこの世に映画が存在するあかしだと言っていい。早いはなし、映画館がなければ映画はな
現在、「アップリンク京都」という映画館を京都の烏丸御池に4月16日オープンする新風館の地下1階に作っています。 これから説明することは、映画館が安全だという事ではなく、映画館というのは厚生労働省の管理下の元、各都道府県の興行場法の条例を元にして作っているので、映画館とはこういう換気の基準で作られているということを知って欲しく記するものです。 映画館は密室だから、2時間も映画を観ていると一気にウィルスに感染してしまうと普通は思うのではないでしょうか。ただ、今回の新型コロナウィルス (COVID-19)だけでなく、毎年冬にはインフルエンザが流行するので、興行場法では、映画館内でのインフルエンザ感染予防対策として換気の量を決めています。 具体的には床面積1m2あたり、1時間あたり75m3の換気をしなさいと東京都では定められています。ただし、加湿器を設置した場合は、1時間あたり25m3の換気量でい
アップリンクが1998年に配給した95~96年内戦終結間際のサラエヴォを私的な観点で見つめたドキュメンタリー『エグザエル・イン・サラエヴォ』タヒア・カンビスの監督の言葉「世界を均質化する力に抗う」をアップリンクの活動の指針としてきた。 経済的には、お金という世界共通の価値観で資本主義の世界はグローバルに活動する企業に支配され世界は均質化に向かっている。が、経済とは別な角度、政治と言うよりも、もっと広い意味で考え方、世界の捉え方、価値観では、2017年にアメリカでトランプ大統領が就任してから、アメリカの共和党、民主党の2大政党に象徴されるように、世界では分断化が進んでいる。 さて、この分断化は、どうして進んだのだろうか。その答えをイギリスのジャーナリストCarole CadwalladrのTEDの動画で一つの解を得た。 (https://www.ted.com/talks/carole_ca
第1弾 7月21日(日)の参院選当日に、ユース(22歳以下)料金で映画をご覧になる方で、投票を証明するもの(投票済証明書など)を受付でご提示いただいた方に、次回、アップリンク渋谷またはアップリンク吉祥寺で映画を無料でご鑑賞いただける招待券をプレゼントいたします。 第2弾 全国どこからでもOK、年齢不問! アップリンク・クラウドでホドロフスキーの『エンドレス・ポエトリー』ロウ・イエの『ブラインド・マッサージ』フェイク・ニュース時代のドキュメンタリー『すべての政府は嘘をつく』のどれかをVODでご覧いただけます。 応募方法:選挙に行った証となる投票証明書などを写真で撮り、どの作品を見たいか1作品を選び、info@uplink.co.jpに件名を「選挙キャンペーン」と記して、証明写真、作品名、都道府県名、お名前、年齢を明記の上ご応募ください。 締切:7月21日22時 応募条件を満たした方、先着10
GW中の5月1日映画サービスデー、私はバルタン星人になり不寛容な観客を制し、そしてブースカになることにした ゴールデンウィーク(GW)、この言葉は映画業界用語だという。ウィキペディアによると『NHKや一部の民放、新聞などは「ゴールデンウィーク」という言葉が映画業界用語だったことから、NHKで禁止されている業界の宣伝(放送法第83条(広告放送禁止規定)に抵触する)になることや、年配者に分かりづらいという理由などで、単なる「(春の)大型連休」という表現で統一している』。確かに映画館の人出は多い。特に1日は映画サービスデーなのでアップリンク渋谷・吉祥寺とも『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』が大ヒットしたおかげもあり、満席が続出した。 その1日、僕は、吉祥寺のフロアに立ち、お客さんを案内していた。この映画館を作った当初の目的について会社テキストには「自分と違う価値観に不寛容であり、自分が属
気が狂ったようにヒットしている『愛がなんだ』、カットされたポスターのシーンと、なぜ大ヒットしているのか、ヒントは「金麦」にあった。 アンダー35の女性8割の客席でシニアの男性客はいなかった。満席のシネクイントで、なんでこの映画が気が狂ったようにヒットしているのだろうかと思った。 『愛がなんだ』既に興収1億3千超えだという。映画を観るとポスターのシーンはない。成田凌にオンブしてもらうなんてなんと幸せ!撮影したけどカットしたと監督が語っている。二人がパーティーで出会った帰りヒールの足が折れてオンブしたシーンだという。 観客に頭の中には、幸せな二人の姿が刷り込まれている。どうみても両想いのカップルだ。しかし映画は違う、相当こじらせた山田さんの片思いというかとにかく恋人ではない関係の話だ。痛い。ポスターの写真に恋して観に来た観客は戸惑う。始めから痛すぎるというのが確定していればパスしたかもしれない
メディアに姿を見せないミステリアスな存在とともに、それまでのモードに反旗を翻す禁欲的なデザインで脚光を浴びながらも2009年に引退を発表したデザイナー、マルタン・マルジェラと彼のブランド“メゾン マルタン マルジェラ”をめぐるドキュメンタリー映画『We Margiela マルジェラと私たち』が4月5日(金)よりアップリンク吉祥寺にて、4月13日(土)よりアップリンク渋谷にて上映します。 webDICEの監督インタビューの記事の前文として映画の感想を書きました。 ファッション通では全くないが、ハイブランドのダメージジーンズが嫌いだ。コンセプトがわからないし見苦しい。カウボーイのズボンをなんども洗濯すれば裾はほつれてくるし、穴も開く、それを自然に着るのはいい。ただ、あえて生地をダメージするのは、洋服に対するリスペクトを感じられない野蛮な行為としか思えない。という自分だが、マルジェラの古着のジー
アップリンクの映画館では年間700本以上の映画を上映するが、その編成を一体どうやっているのか教えます。 アップリンク吉祥寺については、まずスピーカー、スクリーンなど施設技術面のことを記し、次にデザイン面について述べた。 さて、今回は、運営のかなめと言える「番組編成」について述べたいと思います。 アップリンクの映画館がかつてのミニシアターとまず大きく違うところは、上映本数が多い。アップリンク渋谷・吉祥寺合わせて今のペースだと年間700本以上の作品を上映するだろう。当然、一人の人間が観ることのできる量を超えているので複数のスタッフで手分けして観て上映作品を決めている。僕も加わり、毎週、映画館にアップリンクで上映する可能性のある作品を観にいっている。 シネマライズなどのかつてのミニシアターは、その劇場がこれを観て欲しいという、劇場が推す作品を上映していた。ミニシアターの編成担当やオーナーは、観客
ノーマルが €13、12時前が€9、シニアが€10.9 €1=¥126として¥1134-¥1638 ベルルリンはどうだろう。以下のサイトはヨーロッパの各国の平均チケット料金を知ることができる。 https://www.statista.com/statistics/398393/cinema-tickets-average-price-germany/ ベルリンの2019年度の映画の平均料金は、€8.26 、¥1040である。 先日TOHOシネマズの一般料金が1900円に値上げされることが発表されたが、シニア料金や、サービスデーがあるので、日本の映画館の平均料金はいくらなのだろうか。 これは、アップリンクの3月のデータから見てみると、 ¥1277 だ。 現在の多くの映画館の一般料金1800円を基準に比較すると、ニューヨークよりは安いが、他の都市より高いということになるが、平均単価の127
映画館について取材を受ける事が多いがミニシアターという概念が曖昧過ぎる。普通は小さくてメジャーではない作品をかける映画館というところだろうか。ちょっとその考え古すぎない⁈ 歴史を紐解くと日本最初のミニシアターは、新宿のシネマスクエアとうきゅうは、81年オープンでキャパは224席。広い!224席だよ! 2016年に閉館したシネマライズは3館の時は303席、220席、38席だった。今のユーロスペースは145席、92席。そして、昨年オープンしたTOHO シネマズ日比谷は11スクリーン中98席が5スクリーンある。ユーロより小さいのが5つである。TOHOは日比谷にミニシアターを5つ作ったと言ってもいいのではなかろうか。 というようにミニシアターは客席が100席前後というのは間違っている。60席くらいのスクリーンは多くのシネコンにあるし。未確認情報だが、丸の内ピカデリーをリニューアルにあたって、2
アップリンク配給、3月2日公開の『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』の映画公開に合わせてパンフレットに書いたテキストです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 芸術を拡張せよと訴え、社会の中での「対話」そのものが芸術だとしたヨーゼフ・ボイスの作品(対話)は、言葉の問題もあったのか、1984年の来日当時はなかなか理解されなかったという。アンドレス・ファイエル監督は、本作『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』をほぼボイスの言葉で編集し、映画作品を通じて現在の観客がボイスと対話できるように仕掛けた。英語、ドイツ語が理解できなくても日本語字幕がついた本作は映像と言葉がリアルタイムで頭に入ってくる利点がある。この映画を通して、観客は自分なりのボイスとの対話を行うことができるのではないだろうか。そういう意味では、ファイエル監督は、誰もが芸術家であり、未来に向けて社会を彫刻しなければ
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