共産主義を毛嫌いする日本人は多いが、共産主義が何かを知らない日本人が多い。学生運動時代のイメージが色濃く残っている世代もいるが、多くの若者は、単に中国が嫌いというのがその理由だろう。共産主義の本質を知れば、むしろ中国に対するイメージが変わるかも知れない。 共産主義とは資本家や世襲一族による支配を否定し、国民の財産を共同所有する事で、全ての国民が平等な社会を実現させる社会体制である。要するに、金持ちが権力を持つ社会から脱却し、みんな平等に富の再分配を徹底させようと言う社会である。「みんな平等なら、幸せも平等、不満も平等。みんなで頑張れば幸せに暮らせるよ〜」という、理念なのである。具体的には、国民の財産は全て国家の所有物であり、全ての職業が国営になる。賃金は一律固定給。国民全員、国家公務員!将来も安泰だ!バンザーイ! というのが共産主義である。因みに社会主義と何が違うのかと言えば、共産主義は労