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掃除・片付け
note.com/kansyo_maso
会社を途中で抜けて、『君たちはどう生きるか』を観て、そのまま用事を二つこなして夏祭りまで行って疲れているので、つらつらと書く。 想像していた通りだが、アニメーションとしては面白くなかった。『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』もそうだったが、『千と千尋の神隠し』の大成功以降、宮崎駿はストーリーにあまり興味がなくなったように思える。 話の流れが不自然でも、迸るイメージが素晴らしければ確かに一つの作品になりうる。(五十嵐大介の『はなしっぱなし』はまさにそういう作品だろう。) ただ、そういう作品は想像力が衰えた後ではなく、衰える前の若い頃にやるべきではと思う。 前半の豪邸の背景描写はよかったものの、後半のファンタジー描写は、他人の宴会に突然参加させられたような居心地の悪さを感じた。 それでもなお、本作を観ていて凄まじいと思ったのは、宮崎駿のマザコンとエゴイズムだ。 誰だって自分のことを良い人間とし
7月からTwitterで閲覧制限がかかるようになり、他のSNSへの移民も増えた。それに関連して、音楽ライターの伏見瞬さんがTwitterに関する個人史の記事を書いており、面白かったので自分も書いてみようと思った。 https://iwasonlyjoking.hatenablog.com/entry/2023/07/04/233132 私がTwitterに登録したのは2007年5月だから、もう今年で16年もTwitterをしていることになる。小学校から大学卒業までストレートで過ぎたのと、同じだけの年月を経ているのだ。そう考えると、過ぎていった時間の長さと早さに驚いてしまう。 中学や大学などは卒業式という儀式があるからこそ、過ごしてきた日々が終わったことを意識できる。ある意味では、RPGでそれまでの冒険を記憶媒体にセーブすることで、ゲームを止めて他の作業を行うことができるのと似ているのかもし
※この記事は、「第三十四回文学フリマ東京」(2022年5月29日(日))にて頒布予定の『感傷マゾvol.07 仮想感傷と未来特集号』に掲載予定の「架空のノスタルジー座談会」の中から、「リミナルスペース」に関する部分を抜き出したものです。 Twitterのリミナルスペースbot(@SpaceLiminalBot)が投稿した画像を見ると、「一時的に立ち寄る無人の場所」から懐かしさと不気味さが共存した感情を覚えます。深夜のオフィスや閉店後のデパート、もしかすると子供の頃に見た夢の中で似たような場所を歩いたことがあるのかもしれません。この言語化が難しい不思議な場所について、今回はノスタルジーに詳しい三人の方と座談会でお話させていただきました。 「架空のノスタルジー座談会」では、その他にも面白いお話がされており、現在、編集作業中です。 「もしも、生まれつきVR機器が手元にある世代にとっての思い出とな
※この記事は、感傷マゾ専門同人誌『感傷マゾvol.05 終末と感傷特集号』(https://wak.booth.pm/items/2551855)に掲載されたものです。今回は「終末」に特化した内容で、小説家・三秋縋氏にお話を伺いました。 三秋縋(@everb1ue) 1990年生まれ、岩手県出身の作家。 ウェブ上で『げんふうけい』名義の小説を発表し、人気を博している。 聞き手:かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン(@wak) 01.ゼロ年代含め、古今東西、創作物の中でさまざまな世界の終わりが描かれてきましたが、三秋縋さんにとって魅力的な終末のシチュエーションや、それを体現した作品があれば教えていただきたいです。 三秋 「今夜限り世界が」というレイ・ブラッドベリの短編が、僕の考える終末の理想型の一つです。何の前触れもなく、男は何もかもが終わりになる夢を見ます。“なんとなく、たとえば読みさ
記事というよりぼやきに近いから結論はないけど、twitterに投稿するには長いのでnoteに書きます。 新海誠監督の最新作の『天気の子』を観て2日経って、最も刺さったことは異常気象の取り扱い方かもしれないです。 普段、私は概念の夏とか感傷マゾとかについて言及して悦んでいるけど、女の子との思い出はともかく、少なくとも私が子どもの頃(1990年前後)の夏休みの天気は、概念の夏のイメージとそんなに変わらなかったんですよね。昼間は暑いけど夕立が降れば気温も下がって湿気もなくなるし、特別に暑いのはお盆の前後というイメージでした。 だから、感傷マゾ本を10代の方に読んでいただいて感想をもらった時は、とても嬉しい反面、「これでいいのかな…」という気持ちもあったんです。住む地域にもよるだろうけど、今の首都圏の大抵の地域は真夏日が多いし、ゲリラ豪雨とか連発する雷とか。『天気の子』の須賀さんの元義母のおばあさ
※『感傷マゾvol.01』(https://wak.booth.pm/items/1166627)から、座談会を公開します。 座談会参加者 ・わく/かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン(@wak) →感傷マゾ専門の同人誌を作っている人 ・スケア(@scarecrowFK) →『AIR』に関して喋るはずだったのに、自宅の玄関に『AIR』が通販で届いてから二階の自室へ向かうまでの自身の胸の高鳴りについて30分語り続ける伝説のネットラジオをした本物の男 ・たそがれ(@tasogarexerion) →西の感傷マゾ代表 ・かがみん(@NKJ8906) →今回は、感傷マゾではない視点の役として座談会に参加 1.感傷マゾの定義と変遷わく 「最近、暴走Pさんの『感傷マゾヒスト』というボカロ曲が人気になったり、三秋縋さんの『君の話』などの感傷マゾ寄りの作品が人気になってきました。感傷マゾという言葉が
※この記事は、感傷マゾ専門同人誌『感傷マゾvol.02 最高の夏コンプレックス特集号』(https://wak.booth.pm/items/2264028)に掲載されたものです。自身が提唱された「サマーコンプレックス」を中心に、小説家・三秋縋氏にお話を伺いました。 三秋縋(@everb1ue) 1990年生まれ、岩手県出身の作家。 ウェブ上で『げんふうけい』名義の小説を発表し、人気を博している。 聞き手:かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン(@wak) 01.まず、サマーコンプレックスについて質問させてください。『僕が電話をかけていた場所』のあとがきで、サマーコンプレックスを提唱したら同じ感覚を抱いている人たちがいて、大きな反響があったと書かれていました。そこで質問なのですが、四季の中でも、なぜ、夏を強く感じさせるものを見る度に、コンプレックスを刺激されるのでしょうか?春や秋、冬では
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