アマプラでいまさら、竜とそばかすの姫を見る。公開当時のタイムラインの噴き上がり方を知ってるので、期待値ゼロ以下のながら見をしてたんですけど、90分くらいまでは臭みこそあるものの、作家性という糖衣でごまかせないこともなく、フツーに面白い。「男性作家はスッピンの聖なる女子高生に世界の命運を背負わせすぎだから、そろそろ宮崎駿の後継者レースに女性監督が参戦してバランスを取るべきだよなー」とかヘラヘラ考えてたら、ラスト30分で真顔になりました。これを「プロアニメーター上がりによるアマチュア脚本の瑕疵」であるとメタ視点で切り捨てるのは簡単ですが、キチンと物語として批評するなら、逆張りではなく、この虐待父にこそ支援とケアが必要だと思います。 都内の高級住宅地に一軒家をかまえ、ネット耽溺の引きこもり長男と軽度の知的障害を持った次男を、男手ひとつで育てている。妻とはおそらく離婚していて、親権を得ていることか