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ボイスアンドトーンとは UXライティングの役割において、最も重要なことのひとつがボイスアンドトーンの設計です。 Appleがアプリ開発者向けに公開しているドキュメント「Human Interface Guidelines」でも、ボイスアンドトーンについて次のように書かれています。 Use your brand’s unique voice and tone in all the written communication you display. For example, your brand might convey feelings of encouragement and optimism by using plain words, occasional exclamation marks and emoji, and simple sentence structures. (著者意
アプリに関わるテキストのライティングの中で、UXライティングの効果を最も実感しやすいもののひとつが、アプリのプッシュ通知です。 プッシュ通知は画像を添付することも可能ですが、あくまでメインはテキストで、フォントや文字サイズなどのデザインをコントロールすることもできません。そのため、シンプルにテキストの訴求力が問われます。 逆に言うと、テキストの改善だけで大きな効果が期待できるので、必要なリソースが少なく、アプリの改善施策の中で最も手を付けやすい部分でもあります。 プッシュ通知のテキスト作成は、UXライティングで求められるスキルが体系的に学べる上に、実装がしやすく、開封率やCTR/CVRの効果検証もしやすいので、UXライティングによる改善の第一歩としては理想的な題材と言えます。 今回は、私がUXライターとして実際にプッシュ通知のテキスト作成・改善に関わり、多くのA/Bテストによって得られた知
先日行われたAppleの開発者向けイベント「WWDC22」で、AppleのUXライターが登壇してインターフェースのライティングについて解説するセッションがあったことを、こちらのツイートで知りました。 WWDCにUXライティングのセッションがあった。https://t.co/09rHJMSOSL Apple製品のインターフェースに含まれる言葉をデザインする際に考慮するポイントを、目的、予測、文脈、共感という4つの軸で説明している — 鈴木慎吾 / TSUMIKI INC. (@shingo2000) June 10, 2022 早速動画をチェックしたところ、あまりにも学びが多過ぎて大興奮だったので、自分にとって学びや発見があった部分を中心にまとめておきたいと思います。有難いことにTranscriptが公開されているのでその翻訳(DeepLは神)と要約がメインになりますが、私は決して英語が得意
著書の中でも「短いは正義」ということを繰り返し伝えていて、とにかくテキストは短く書くことが大切だと思っています。 なのですが、本というメディアの特性上、数千字の数ページで出版するわけにもいかず、ある程度のボリュームになっています(それでもかなりコンパクトにはまとめているのですが)。一冊読み切るにはそれなりの時間を要するので、まとまった時間をなかなか取れないという方もいると思います。 そこで今回は、特にプロダクトのテキストを書くとき私が気をつけていることを、シンプルにまとめたいと思います。業務でプロダクトのUIテキストを書くことがあるけど、チームにUXライターがいない、という方は、このnoteをチェックリスト的に使っていただけると幸いです。もし役に立ったら、ぜひ「秒で伝わる文章術」を買ってみてください…! それではさっそく始めていきます。 ①一文字でも短くする❌画面を上にスワイプしてロックを
この本は、私がプロダクト開発の現場で実践している、読み手の脳に負担をかけない「読み手ファースト」な文章の書き方についてまとめたものです。 そしてそれは、私がコピーライターとして広告業界からIT業界に転職して、「UXライティング」に出会って学んだことがベースになっています。 今回は、『秒で伝わる文章術』の中から、UXライティングについて書いた部分である「第6章 UXライティングに学ぶ読み手ファースト」の一部を編集・抜粋して公開します。もしこのnoteを読んでUXライティングや読み手ファーストな文章術について興味を持っていただけたら、ぜひ『秒で伝わる文章術』を予約していただけるとうれしいです! それでは、どうぞお楽しみください…! カゴメ「野菜生活100」の名コピー私は広告会社で、10年ほどコピーライターをしていました。10年間で数え切れないほどのコピーに触れましたが、その中でもずっと大好きな
はじめまして。私はいま、IT系の事業会社でインハウスのコピーライター/UXライターをしています。主な仕事は企画とUXライティングです。前職は広告会社でコピーライターをやっていました。広告会社のコピーライターだった人間が、事業会社に転職してUXライティングをするというのは、なかなかレアなキャリアなのでは?と思い、広告コピーとUXライティングの両方を経験して気付いたことをnoteに書くことにしました。今回はその第一回です。 今日書きたいのはタイトルの通り、「コピーは矢印」がUXライティングでもクソ大事、という話です。 そもそも「コピーは矢印」とは一体何なのか。 2012年、私は「宣伝会議コピーライター養成講座 谷山・井村・吉岡・照井クラス」に通っていました。日本を代表するコピーライターの谷山雅計さんと、谷山さんの教え子である井村さん、吉岡さん、照井さんが講師をつとめる講座です。その授業の中で、
はじめに 私は事業会社(楽天→スタートアップ)でUXライティングを専門としてプロダクトの開発に携わっています。しかし、事業会社で私のような専任のUXライターやコピーライターを雇用している企業は決して多くありません。 多くの場合、UXデザイナーやUIデザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャー、マーケターなど、UXライティングに比較的近い立場の方が、自分自身でUIテキストを書かなければならない、というのが実情だと思います。 そうした状況で試行錯誤されている方に向けて、自分に何かできることがあるのではないかと思い、このnoteを書くことに決めましたら。私がUXライティングの知見をしっかりと整理して伝えれば、役に立つのかもしれないと。 このnoteでは、私なりの実践的なUXライティングの方法論を言語化します。あくまで私が実践しているものなので、考え方もやり方も違うし、こんなのUXライティングじ
お手本は広告業界じゃなくて、他の業界から見つける。私が人生で最も影響を受けた人物のひとりがクリエイティブディレクターの箭内道彦さんなのですが、これは私が広告に夢中になっていた頃、箭内さんがよく言っていた言葉です。 この言葉は、いま私がUXライティングの技術を磨く上でも大きな指針になっていて、テック業界やデジタルプロダクトだけでなく、ゲーム、エンタメ、ファッション、哲学、アートなど、あらゆる業界から言葉について学びを得るようにしています。 そんな私にとって、まさにお手本となるようなブログが公開されていました。 『ジャンプの漫画学校講義録⑥ 作家編 松井優征先生「防御力をつければ勝率も上がる」』です。 「漫画学校講義録」というタイトルがついていますが、私にとってこれは、完全にUXライティングの講義録でした。 このブログを読んで、「漫画を書く上でもUXライティングと全く同じ考え方が必要だったんだ
最近UXライティングに関する話題を以前より見かけることが多くなり、それに触発されるように、私も改めてUXライティングについて考える機会が多くなりました。 そこで今回は、最近考えている機能的UXライティングと情緒的UXライティングという私が勝手に作った概念について、考えをまとめてみたいと思います。 本noteで扱うUXライティングの定義について今回のnoteでは、下記の定義をUXライティングとして扱います。 UXライティングとは、プロダクトとユーザー間のインタラクションを支援し、プロダクト内のユーザーを導くUIのコピーライティングのことを指します。UIのコピーには、ボタンやメニューラベル、エラーメッセージ、セキュリティの注意喚起、利用規約、その他のプロダクト使用に関する指示などが含まれます。 『効果的なUXライティングのための16のルール』より引用 いちばんのポイントとしては、プロダクトのU
UXライティングについてこのnoteを書き始めてから、ありがたいことに「UXライティングのことをもっと勉強したい!」という方から連絡をいただくことが増えてきました。 その理由として、UXライティングに相当する考え方や概念自体は以前からあったものの、それに対して「UXライティング」という名前がついたのは最近なので、勉強するための本を見つけるのが難しい状態だからなのかなと思います(特に日本語では)。 そこで今回は、2020年8月時点でわたしがおすすめする、UXライティングの考え方を学べる本を3冊紹介したいと思います。 まずはじめに、そもそもUXライティングとはどういうものなのかを簡単に説明し、その後におすすめの本を紹介します。 UXライティングとはUXライティングとは、WEBサービスやアプリなどのプロダクトのユーザー体験を、より快適で洗練されたものにするために、PCやスマホなどの画面(UI)に
UXライティングは一言で言うと、言葉による課題解決です。 サービスやプロダクトのユーザー体験において、何らかの課題があり、それを言葉で解決するために、コピーを考えます。 なので、なぜその言葉が存在する必要があるのかを、最初に明確にしなければなりません。 すごく大袈裟に言うと、そのコピーが存在している時と存在していない時で、世界がどのように変わるか、を考えるということです。 具体事例で見ていきます。 以前NetflixのUXライティングを分析したnoteを書きました。 この事例では、「いつでもキャンセルOK」というコピーが何度もユーザーに提示されるということを書いています。 では、なぜ「いつでもキャンセルOK」であることを伝える必要があるのか。 それは、ユーザーの心理的を不安を取り除くためです。 Netflixを会員登録を進めるにあたり、もし登録後に自分が期待していたサービスと異なっていた場
以前書いたSlackのリリースノートに関するnoteをTHE GUILDの安藤さんにシェアしていただいたのですが、そこでまたとても勉強になる事例を紹介されていました。 写経とはコピーライティングのトレーニングの一つ。実際に書き写すことでリズムやセンスを磨く事に働くと。身体性を伴うからなのだろうな。 そしてSlackのリリースノートの文章のUXライティングを解説。共感・理由・人格で組み立てる。勉強になる。https://t.co/8dKLcOdkRg — Go Ando / THE GUILD (@goando) June 19, 2020 マンガアプリ・アルのリリースノートです。 この事例を見て、プロダクトと開発者の関係性について大きな学びがあったので、ちょっとまとめてみたいと思います。 開発者の立ち位置で書くリリースノートこちらがそのリリースノートです。 このリリースノートを見てわたしが
コピーライターになったばかりの頃は、自分にプレッシャーをかける意味もあり3年分ぐらい自腹で購入していましたが、広告会社で働いていた頃は会社で読むことができましたし、大学生の頃は大学の図書館で読んでいました。 こちらの画像は過去のわたしのノートから発掘したもので、ブレーンという広告クリエイティブの雑誌から、世界最高のコピーのひとつであるAppleの「Think different」の部分を切り抜き、その下に日本語訳を写経したものです。わたしにもこういう涙ぐましい努力をしていた時代があったんですね(遠い目)。 写経をすると何がいいのかというと、よく言われるのが優れたコピーのリズム感を身体で覚えることができる、というものです。 こちらのnoteでコピーにおけるリズム感の重要性みたいなものを書いたのですが、どちらかというとこれは頭で理屈を考えるよりも、生理的に気持ちのいいリズム感を身体で覚える的な
「少しでも家での暮らしを楽しもうとパッケージの明るい商品やスイーツ類の動きがいい」 これは、2020年5月4日の日経に掲載された、ローソン社長・竹増貞信氏の取材記事の一文である。 2020年5月頃から、ローソンのPB商品のパッケージ刷新について、SNSを中心に大きな話題となっている。もちろん上記の発言は今回のパッケージ刷新について言及されたものではないが、竹増社長が商品パッケージを経営戦略における重要な要因のひとつとして考えていることが伺える。 パッケージ刷新は課題解決の手段のひとつ コンビニの経営戦略において、パッケージ刷新というのは、課題解決の一手段に過ぎない。ローソンが抱える何らかの課題があり、課題を解決するための戦略が立案され、最終的なアウトプットのひとつとして世の中に提示されたのが今回のパッケージ刷新である。 パッケージ刷新を点としてひとつの事象として考えるのではなく、過去および
2020年5月現在、世界で最も洗練されたUXを実現してるプロダクトのひとつが、Nintendo Switchのソフト『あつまれ どうぶつの森』ではないでしょうか。 子供から大人まで世代を問わず楽しめて、日本のみならず世界中の人々を虜にし、入手が困難になるほど爆発的に売れている。 何より外出自粛になったこのタイミングで、外で遊ぶことを疑似体験できるソフトがドンピシャで発売されるという運命の巡りあわせに、任天堂の持つ神懸かり的な力を感じずにはいられません。 それだけ多くの人に愛されるプロダクトなので、プレイしていても学ぶことが本当に多く、いま自分が遊んでいるのか、仕事をしているのか、わからなくなるほどです。 いや、さすがにそれは言い過ぎました。プレイしている時は完全に遊んでいます。完全に遊んでいるのですが、それでもゲームをしていて、自分の仕事に活かせるような「これは…!」というようなアイデアや
私がUXライティングをする中で気を付けていることのひとつが、とにかく短く書くということです。 広告コピーの講座に通うと、コピーは短く、簡潔に書くことを求められます。広告コピーの教科書として評価の高い「広告コピーってこう書くんだ!読本」の中で、著者の谷山雅計さんは、その理由を「誰も広告を積極的に見ようとはしない」からだと書いています。 テレビを見ていても、新聞を読んでいても、意欲をもって広告を「さあ、見るぞ!」「さあ、読むぞ!」とはならない。基本的にはボーッと見ています。極端なことを言えば、広告など見ていないと言い切ってもいいぐらいです。広告をつくる側は、その彼らを振り向かせなくてはいけない。「あれ、なんだろう?」と注目させて、しかも伝えたい内容をしっかりと理解してもらうところまで誘導しなくてはいけない。そう考えると、長いコピーは、読む手間がかかるというそれだけで、まず高いハードルになってし
おめでとうございます! あなたの記事がはじめてスキされました!わたしの書いたnoteがはじめて「スキ」された時、スマホの画面にこんなメッセージが表示されました。その時わたしは、心がポッとあたたかくなるような、すごくうれしい気持ちになったことを覚えています。ユーザーにポジティブな変化があった時、ひと言声をかけてあげる。それだけで、ユーザーとプロダクトの心の距離は一気に縮まる。noteを利用するひとりのユーザーとして、そのことを実感した事例です。 「スキ」という言葉にも「noteらしさ」が表れています。Facebook、Instagram、Twitterはすべて「いいね」で統一されていますが、あえて「スキ」という言葉が選ばれている。noteを運営するピースオブケイクの代表、加藤貞顕さんのnoteを「スキ」すると、ランダムでこんなメッセージが表示されます。 「スキ」って「いいね」よりもエモくない
THE GUILDの安藤剛さんがTwitterでNetflixのUXライティングに関する記事をシェアされていたのですが、事業会社でUXライティングに取り組んでいるわたしにとって非常に参考になりました。 UXライティングを深堀りしたくなり、Netflixの事例を漁ってみた。 サインアップファネルにおいて、どのようなコミュニケーションでユーザーの心理的負担を下げているかの考察。 スレッドで解説します👇https://t.co/hpZcm7cNWF — Go Ando / THE GUILD (@goando) March 2, 2020 彼らがサインアップで強調しているメッセージは4つ 1.いつでもキャンセル可能 2.初月は無料 3.有料化3日前にお知らせ 4.どのデバイスでも利用可 このメッセージを何度も繰り返し目に入るようにしている。 初月無料に至っては13回 そしてプレーンテキストでは
まずはこちらの文章をお読みください。 毎年、いまごろになると「鬼が笑うけど」というようなことを考えます。だってねぇ、今年やることなんてあと10日分しかない。 来年は、今年の続き…だと、ふつうは思うじゃない?だけど、そういうことにはならないよ、たぶん。ただの続きのつもりでやってても、だめだよ、きっと。これは、とある日のほぼ日に掲載された、糸井重里さんが書いたエッセイ「今日のダーリン」の冒頭部分です。皆さん、この文章を読んで何か気付きませんか?そうです、ひらがなが多いのです(記事のタイトル見たらわかるがな)。具体的に言うと、今頃を「いまごろ」、普通を「ふつう」、多分を「たぶん」、駄目を「だめ」というように、一般的には漢字で書いてもおかしくないような言葉を、ひらがなで書いています。 糸井重里さんは日本で最も有名なコピーライターのひとりだと思うのですが(いまだにわたしはコピーライターやってますとい
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