──「デブリに触れた水」という言葉が定型句のように使われている。X(旧ツイッター)に書き込まれた投稿数は、8月16日から31日までで1,181件と急増した。 負の感情を回収した政治家とジャーナリスト ALPS処理水放出の直前から盛んに耳にするようになった表現、「デブリに触れた水」がいつ、どのように定着し、なぜ爆発的に使用されるに至ったか。この疑問を、第一回[デブリに触れた水と言い出したのは誰だ 定型句に支配された風評]であきらかにした(図1-1、1-2)。 図1-1図1-2 「デブリに触れた水」が定型句となって使用された経緯で、特筆すべきできごとが二点ある。 第一点は、元発言の「デブリに触れた水を海に流すのは『なんか嫌』」というふわふわした感情と言葉が、たちまち「処理しても汚染度が高い水」と姿を変え、さらに「未処理の水を放出する」とされるまでになったことだ。 第二点は、あいまいな感情から、