はじめに:イントロダクション お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、この記事の題名「ぼくはいかにして社会人学生になったか」は、内村鑑三の著書「ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか」のオマージュです。「なぜ」ではなくて「いかにして」なのです。本記事には、もしかしたらみなさんが期待しているかもしれない、社会人学生のメリット・デメリット、あるいは社会人学生になるにあたって悩みに悩みぬいた思考の記録などはほとんど含まれていません。きっと、そういうことは他の方が書いてくださるでしょう。ぼくがここで書きたいのは、ぼくというどこにでもいる人間が、「いかにして」社会人学生という奇妙な立場で生きることになったのか、という個人史の記録なのです。 ではなぜそんなものを書こうとしたのか。誰の利益にもなりそうもなければ、自分にとっても無駄に個人情報を晒すだけなのに。実はこれを書いているぼくにもはっきりとはわからな