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note.com/osamu_iga
[2023/11/11更新] 便宜上、汚染水及び処理水を以下と呼称する。 「汚染水」原子炉建屋に流入し漏れ出た汚染水 「貯蔵水」タンク貯蔵(処理水+処理途上水)の水 「処理水」ALPS処理が完了し希釈する前の水 「希釈水」希釈するために汲み上げた海水 「放出水」希釈され海洋放出する水 希釈用海水は、港湾外の[5,6号機放水口北側]から湾内へ引き込まれ、港湾内の[5(6)号機取水口前]で取水されるが、この間でCs-137濃度が一桁上がる。つまり港湾内を通る過程で汚染されるということ。そして、そのCs-137濃度は希釈するALPS処理水よりも濃い。つまり何ら希釈になっていない。それを「希釈した処理水」と称して、更に一桁濃度が薄い1km先の海洋へ捨てているということ。 ●東電 [5(6)号機取水口前] H-3濃度: (ND) Cs-134濃度: (ND) Cs-137濃度: 0.22〜0.98B
[2023/7/23更新] 「空気感染だからマスクは無意味」は誤り。新型コロナはエアロゾルで感染するが、同時に飛沫でも感染する。マスクは飛沫なら80%、エアロゾルでも50%を捕捉できる。同じ空気感染でも、マスクでの予防が難しい結核や水痘、麻疹とは、現時点では異なるとされる。 ⚠️注:「空気感染」は誤りではないが古い言葉。事象を表す「経空感染」か、媒体を表す「エアロゾル感染」が正しい。定義に明確な違いはない。 【解説】 口から伝播する感染には以下の種類があり、新型コロナは飛沫感染とエアロゾル感染とされる。(日本呼吸器学会 COVID-19 FAQ広場より) ◎飛沫感染 ・飛沫(細かい水しぶき) 直径5μm以上 ・1〜2m程度の至近距離を飛散 ◎エアロゾル感染 ・エアロゾル(微小飛沫) 直径5μm以下 ・空中を漂い、数時間(3時間〜)は感染性を維持 ◎空気感染(結核,水痘,麻疹等) ・飛沫核(
[2023/7/31更新] 「マスクの隙間はウイルスより大きいから効果がない」は誤り。隙間より小さな粒子でもブラウン拡散等で繊維に付着する。PFE99%規格品なら約0.1㎛粒子を99%ろ過(捕集)できる。但し、マスクをすれば安全と過信しないこと。エアロゾル感染には併せて換気対策が重要となる。 ◾️日本エアロゾル学会 https://www.jaast.jp/new/covid-19_seimei_JAAST_20200327.pdf 以下が図解されてわかりやすい。 ◾️金沢大「粒子の濾過のメカニズムについて」 https://www.env.go.jp/jishin/rmp/conf/waste_safety02/mat05.pdf ◾️CSC Co.企業サイト https://www.csc-biz.com/csc%20bland/pao/pao.html 東京大学の実証実験 ◾️東大医
[2023/7/15更新] 「FDAが開示したPfizer資料に1,291種もの副反応が隠されていた」は誤り。それは事前の観測対象リスト(AESI)であって副反応リストではない。これは寧ろ厳密に検証された証左。 【解説】 米国の非営利団体PHMPTがFDAに勝訴し、Pfizer社が提出した全資料32.9万ページの開示を約束させた。順次開示され現時点で10万ページ相当が開示されているが、これがネットで一般公開されたところ、その資料には9ページに及ぶ1,291種類の副反応リストが記されていたというもの。FDAが開示を渋ったのは、この副反応情報を知っていたことを隠蔽したかったからだと勘ぐったデマが拡散された。 然しこれは副反応リストではない。元となったPfizer社の開示資料を確認すると、タイトルに”Review of Adverse Events of Special Interest (AE
「事前確率が低いと偽陽性だらけになるから無闇に検査してはいけない」は誤り。ベイズ推定を根拠に「事前確率が低いと特異度99%でも偽陽性だらけになる」と専門家が解説したが、後に前提の99%が間違いだと検査実績から判明。理論上は感度・特異度とも100%である。 ◾️岩田健太郎氏のツイート https://twitter.com/georgebest1969/status/1253898476078813185?s=20 【解説】 厚労省がPCR検査の特異度を99%と低く見積り過ぎたのが間違い。原理上は100%で実績値99.997%。仮に感度80%、特異度99.99%、事前確率(有病率)0.5%としても陽性的中率は97.6%(日本医師会COVID-19有識者会議の試算より)。 そもそもベイズの定理は推定をする為のものだが、クロス表で特異度を100%にすると偽陽性は0と一意に定まり、推定する余地がな
[2023/12/15更新] 過去を糾弾したいわけではない。 未来に過ちを繰り返さない為に。 「政治の信頼を回復するには、過ちや不公正に毅然と対峙することが必要です。この一年半のあいだ、政府や厚労省、一部の医師や専門家によって宣伝された偽情報は、撤回されなければなりません。合理的なコロナ対策はその先にしかないからです。」(※1. 引用元) 政府が検査抑制を進めた結果、日本は未だ検査キャパ不足の課題を引きずっている。もちろん、当時は致し方ない理由として、海外製試薬の調達不足・検査体制の未整備・医療従事者の感染の不安等もあったと思う。然し、それをベイズ推定という全く別の説明で安易に世論を抑え込もうとした。騙す意図はなかったとしても「国民の声を封じればよい」として、真の問題解決への努力を怠り、検査への誤った不信を抱かせ、後々の感染症対策に大きな弊害となったことは明らかだろう。 当時、多くの識者や
[2023/7/19更新] 何度も繰り返し拡散するデマである。 最初のデマが根拠とした調査書は信憑性に欠け、Reuters,APなどがFALSEと判定している。 その後、寄生虫や5G磁性体などの荒唐無稽な派生デマに発展するが、いずれも根拠不明。 直近では、FDAが開示したPfizer社の機密文書に記載があるという言説が拡散したが、これは誤読で、製品の評価過程で使用されただけである。 【解説】 1. 最初のデマ スペインAlmería大学のCampra教授が、Pfizer製ワクチンを光学および透過型電子顕微鏡で観察研究したところ、酸化グラフェンが含まれていたと発表したもの。調査サンプルが出所不明(匿名からの送付)、論文ではなく非公式な報告書、依頼者がデマブログ創設者Ricardo Martín氏、Almería大学からは否定される等、信憑性に欠ける。 ◾️デマの根拠となったCampra教授の
「CDCがPCR検査取りやめを発表」は誤り。CDC発表(2021/7/21)の誤解。発表は「CDCが推奨するPCR検査をMultiタイプに変更する」であり「PCR検査を取りやめる」ということではない。「インフルを誤検出する」ということもない。FactCheck.orgでFALSEと判定されている。 【解説】 これまで推奨してきた専用タイプはEUA(緊急使用許可)が今年末で終了。このタイミングで、今後のインフルエンザ流行に備え、同じPCR検査のマルチタイプ(インフルエンザの検査も同時に可能)に変更すると発表しただけ。これまでのものが、精度が劣っていたり、インフルエンザを間違えて検出するといった問題があったわけではない。これまでの専用タイプも、引き続きCDCのHPで公開されている。 これは幸福の科学の及川幸久氏がYouTube で拡散したデマ。月刊誌FACTAが誤って記事にしたが、後に訂正記事
ご自由にお使いください。但し、画像等は説明の必要性から引用したものなので、引用の範疇でお願いします。また、改変された場合の責任は改変者が負うものとします。 多くの皆様からのご助言と情報提供に感謝致します。[twitter]@osamu_iga #新型コロナ #COVID-19
「日本はCtの設定値をわざと大きくしている」は誤り。そもそもCt値は測定値なので設定できない。設定するのはcut-off。標準的にはtotal-cycleが45、cut-offが40、Ct値が20〜25。97%がCt<35で陽性となるのでcut-offが35でも40でも誤差は僅か3%。Ct≧35の場合は再検査となる。 Ct値については以下の記事を参照ください。 ◾️【資料】「total-cycleとCtとcut-off」 https://note.com/osamu_iga/n/n4f15cd1c8db1 ◾️感染研: 検出マニュアル https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/2019-nCoV20200319.pdf 感染研のマニュアルでは、total-cycle=45、cut-off=40が標準とされる。測定されるCt値は、機器・試薬・
[2023/11/1更新] 「5類にすれば医療崩壊しない」は誤り。5類に変更すれば「どこでも診療できるようになり病床数も増える」と言うが、実際は院内の感染対策を対応可能な民間病院の多くが既に発熱外来を実施済である。医療機関への補助や在宅診療の支援が無くなるなど、寧ろ後退する懸念もある。現に第9波でも発熱外来や救急医療は逼迫した。 【解説】 診療については、感染症の診療ができる医療機関の約7割近くが既に発熱外来を実施済みなので、5類に変更しても解決しない。寧ろ通常診療に戻ることで対応する医療機関が減る懸念もある。 5類に変更はいずれ必要なことだが、メリットとデメリットの総合的判断が必要。時期を誤れば感染爆発を起こし、逆に医療崩壊を早める恐れがある。感染症対策の基本は感染者を減らすことしかない。類を変更すればウイルスも変化してくれるわけではない。類の区分に拘らず、その時々の感染状況に応じた適切
[2023/8/14更新] 「PCRの発明者が感染症の診断に使えないと言った」は誤り。キャリー・マリスはPCRの発見者だがPCR検査の発明者ではない。彼がそう言ったのはRoche社がリアルタイムPCRを開発する以前の1997年の動画。この動画で今のPCR検査を否定するのは間違い。その後の2004年の著書では本人が診断に使えると書いている。 ◾️キャリー・マリス博士の動画(1997) ◾️著書「マリス博士の奇想天外な人生」 発行:早川書房 訳:福岡伸一 その後、彼の著書(2004年初版)には感染症の診断に利用できると書かれている。(P162参照) ◾️原著”Dancing naked in the mind field” The procedure would be valuable in diagnosing genetic diseases by looking into a perso
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