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世界禁煙デー
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フェミニズムやLGBTQ+について知るほどに「あのときの自分の言動は誰かを傷つけてしまったかもしれない」と、過去の自分を振り返る機会も増えてきますよね。 もしかして今後も同じように誰かを傷つけてしまうかもしれない、というのは多くのフェミニストやアライの方が抱えている不安かもしれません。 もちろんどんなに学んでも、絶対に誰も傷つけない自分にはなれないかもしれませんが、それでも今日は、そんな不安を持つ方におすすめの本を2冊ご紹介したいと思います。 子育て世代以外にもオススメ! - 『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』私たちの生きる社会には「女の子なのだから(おしとやかに・偉ぶらないで・清楚にetc...)」という"らしさ"の押し付けがイヤというほどたくさんありますが、その裏側には「男の子なのだから(強く・たくましく・勇ましくetc...)」という押しつけも存在し
ボディポジティブという言葉、少しずつ広がってきましたよね。 ボディポジティブとは「痩せていることが美しいこと」とするこれまでの社会のあり方に疑問を呈し、それぞれの身体がそのままで美しいとする考えです。 これまで「細い体型」のモデルが中心だったファッション業界でプラスサイズのモデルが活躍したり、自分自身の体型に自信を持った女性がSNSで発信したりすることで、勇気をもらう人も多いのではないかと思います。 近年のフェミニズムの盛り上がりの中でこの「ボディポジティブ」も急速に認知度が高まっているように感じます。 今回は「ボディポジティブには賛成しているはずなのに抱えてしまう葛藤」について体験談をご紹介します。 ボディポジティブによって、少しずつ「痩せなければ美しくない」というプレッシャーから解放されてきた人は増えてきたのではないでしょうか? かくいう私もそのうちの1人。決して"スリム"とは言えない
フェミニズムの本が初めて登場したのは、1792年イギリスのメアリ・ウルフストンクラフトによる『女性の権利の擁護』だと言われています。 今から約200年前、ヨーロッパはフランス革命の頃。時間も空間も大きく離れている所で書かれたこの本ですが、実際に読んでみると多くの共感を覚えることに驚くことと思います。 その後、産業革命期の女性の労働環境改善を求める運動なども経て、18世紀末〜19世紀初頭にかけていわゆる「フェミニズム運動」の1つ目の大きな波が起こります。 今回はあらためて、第1波〜第4波のたどった歴史の流れを漫画で復習してみました。見えてきたのは、それぞれの波が決して独立している訳ではないこと。そして今の私たちの持つ問題意識と、わかちがたく結びついているということでした。 第1波 参政権 第2波 女性らしさからの解放・雇用や賃金の平等 第3波 主体的な"らしさ"と多様な"女性" 第4波 イン
「下駄を履かせる」という表現がある。 社会では本人の意思に関係なく、その人が持つ"ラベル"によって、まわりからの評価が高くなることもあるのだ。 たとえば"男性"というラベルを持つが故に、"女性"というラベルを持つ人と同じ成果を上げても、高く評価されることがある。履かされた下駄の分だけ立派に見えてしまう、という感じだ。 逆に、「"女性なのに"男性と同じ成果を上げてすごい」などと言われることもある。「女性なのに…」「男性だから…」などの"ラベル"というものは厄介で、出てきた成果そのものをただまっすぐに評価することは、人間にとって容易いことではない。学歴や見た目、国籍や性別なんかに対するイメージがモヤのように目の前にかかって、成果だけを見つめることを邪魔するのだ。そんな自分が持つ偏見(目の前にかかったモヤ)を自覚するというのは、なかなか難しい。 さらに言えば、"下駄を履かされている方"が「あ〜今
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好きな人と堂々と手を繋ぐ。 SNSで交際を抵抗なく公表でき、友達や家族から祝福される。 一緒にいることに特別な意味を持たせる必要がない。 そして、結婚したいと思えば今日にでもすることができる。 これらは、多くの異性と付き合う人にとっては「当たり前じゃない?」と感ることでしょう。 しかし多くの同性同士で付き合うカップルにとって、これらは決して当たり前のことではありません。そして特に緊急事態において、普段の公正ではない社会のひずみが同性同士のカップルに一気に押し寄せてしまいます。 6月4日、約20年共に生活してきた同性のパートナーを殺害された人に、犯罪被害者給付金が支給されないという判決が名古屋地裁で出されました。 犯罪被害者給付金とは、パートナーが殺されてしまったときなどに、遺族の精神的・経済的なダメージを緩和する目的で支給されるもの。異性カップルであれば、「事実上婚姻関係と同様の事情にあっ
#BlackLivesMatter このハッシュタグをTwitterで見かけたことがある人も多いと思う。 2013年、アメリカ合衆国においてトレイボン・マーティンという黒人少年が警官に射殺されたことをきっかけに、その後も後を絶たない警官による無抵抗の黒人への暴力・殺人事件に対して「黒人の命は重要である」という言葉は大きなムーブメントとなって広がった。 自由の国と称されるアメリカでは、未だ根深い人種差別が残っており、本来市民を守るべき警官による暴力事件もまた、大きな問題であり続けている。 そして2020年5月25日に、再びこのBlack Lives Matterの運動が盛り上がる出来事が起きてしまった。アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドが、警官によって首を押さえつけられ、死亡したのだ。 この事件をきっかけに、全米で抗議の声が広がった。差別や暴力の根絶と正義の実現を求め、1人ひとりの市民
LGBTQ+という言葉は今では多くの人に認知され、同性婚訴訟の盛り上がりや同性パートナーシップの広がりをみても、「好きになる相手は人それぞれだよね!」という考え方は、今や多くの人が共有しているものだと思います。 一方でそもそも「誰のことも好きにならない、誰に対しても性的欲求を持たない」というセクシュアリティがあることは、まだまだ認知されていないかもしれません。 今回は、そんな「恋愛感情や性的欲求を持たないセクシュアリティ」であるアセクシュアルについてまとめてみました。 アセクシュアルについて学びたいけれど、本人たちにはなんとなく聞きづらい…。自分がアセクシュアルだと気づいたけれど、わからないことだらけ…。この記事ではそんなLGBTQ+当事者やアライ初心者の疑問に答えながら、説明します。 そもそもアセクシュアル(Aセクシュアル、エイセクシュアル)とは?アセクシュアル(Aセクシュアル、エイセク
「誰を愛するか」という観点から考えたとき、最近では少しずつ映画やドラマなどの物語での"愛"の描かれ方は多様になってきたように感じます。 これまでの物語はその多くが異性愛の男女によるもの。しかし、少しずつ同性愛をテーマにした物語も増え、その恋愛に主題が置かれていなかったとしても、同性愛のキャラクターが登場する物語も増えてきました。さらに海外の映画やドラマなどには顕著ですが、もはや「同性愛者であること」ということは1つの情報として捉えられるだけ、という場合もあるほどです。 これまで"ないもの"にされてきた人々の存在が、物語においても少しずつ可視化されてきたと言えるのだと思います。 しかし、そんな少しずつ多様性が広まってきた物語の中でも、まだまだ「想定されていない」と感じるセクシュアリティが多くあるのも事実。その1つが、そもそも恋愛をしないAロマンティック(アロマンティック、エイロマンティック)
「このまま黙って時が過ぎるのを待つことが、いいこととは思えない。」 2020年3月18日、私はパレットークの編集長に電話しました。 それは(株)ストライプインターナショナルの創業者のハラスメントに関する最初の新聞記事が出てちょうど2週間のことです。 同社で採用や教育、ダイバーシティやSDGsを担当してきた私が、ハラスメントの報道をみて最初に感じたのは「なんじゃこら」。 そして「私が採用した子たちは、今どんな気持ちで店頭に立っているのだろう」でした。 対応に追われる広報チームと次々に書き込まれるネット情報を見ながら、「東京レインボープライドやエシカル活動など、これまで取り組んできたことが嘘になっちゃうのかな」とぼんやりと思いました。 個人のスマホには、いろんな人からメッセージが届きます。 心配の言葉にまぎれた「今は厳しい時代だからね」であったり、「アナタは上手にかわしてきたんでしょ」といった
誰かとお付き合いをするとき、性格の相性や共通の趣味など、考慮される大切な要素は多くあります。その中の1つとして、セックスに関することも度々話題に上りますよね。しかしそうしたときに、「付き合うならばセックスをすることは当然」という前提それ自体について、議論されることはありません。 「セックスレス」というと一般的にネガティブな文脈で捉えられることも多く、セックスを介さない関係は冷え切っていて、愛情がなく、避けるべき状態というように語られます。実際に多くのカップルがセックスレスであることに悩んでいて、最近は朝の情報番組でも取り上げられるほど世間の注目も高まっています。 コミュニケーションの重要な1つになりうるセックスですが、しかし果たしてセックスとは、誰かとパートナーシップを築く上で必須の要素なのでしょうか。セックスを介さないカップルは、"普通じゃない"のでしょうか。 今回の漫画では、アセクシュ
すでに知っていること、むしろ自分の方が詳しいかもしれないことについて、誰かから延々と説明されてうんざりする…。さらに「この人は女性だから、きっとあまり知らないだろう、理解していないだろう」と、見下した気持ちが透けて見えるような話しぶりに、モヤモヤする。 そんな経験には、「マンスプレイニング」という言葉があることをご存知でしたか? 「男性(man)」と「説明する(explain)」を掛け合わせた言葉で、アメリカの著作家レベッカ・ソルニットが2014年に出版した”Men Explain Things To Me" (『説教したがる男たち』ハーン小路恭子訳、左右社、2018年)という本の中で使われ広まったとされます。 今回は、そんな比較的新しい言葉であるマンスプレイニングについての体験談をマンガでご紹介します。 すでに知っていること、とりわけ一般的に女性の方が詳しいとされることについてでも、一部
誰かのパートナーをなんと呼ぶか、という問題。筆者の私はこれに長年悩んできた。というのも「ご主人/旦那さん」や「奥さん/家内」といった言葉には、古い家父長制の匂いが、これでもかというほどに染み付いてしまっているから。 「ご主人」、それは家の中で1番偉く、家族のリーダーとして意思決定権を持つ存在。また「主人」の対義語として妻を意味する「家内」があるが、こちらは「妻は家を守り、家の中に留まる」、そんなイメージを含んでいる。 「嫁」と「婿」という言葉もそうだ。男性の家に"嫁ぐ"ことを求められるのが女性であり、そんな女性を"むかえ入れる"のが男性。 ちなみに結婚に際して入籍という言葉を使う人が多くいるが、これは誤用。今の法律は結婚によってどちらかの家(戸籍)に"入る"というシステムではない(新たに戸籍を2人で作る)。にも関わらず多くの人が今も「入籍」という言葉を使うのは、私たちのうちで無意識に古い家
「私の身体は私のもの」 この言葉の意味は「自分の身体について自分で決めることができる」ということですが、「何をあたり前のことを」と思った方もいるかもしれません。 でも実はこれ、今も昔も、全然当たり前ではないのです。 昨年5月、アメリカのアラバマ州で女性の妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する法案が可決したことが話題になったことを覚えているでしょうか? そして、日本でもかつて人工妊娠中絶は罪だった時代があります。 そんな時代には、女性たちは望まない妊娠をすると、逮捕されることを覚悟でヤミ医者に行ったり、自力で危険な中絶の処置を行わざるをえませんでした。 だからこそ、自分の身体について自分で決める権利を持つことは、長く切実な願いとして女性たちの中心的な課題でした。そして今でも、それはとても重要な問題であり続けています。 今回は、「私の身体は私のもの」がなぜ女性にとって重要な意味を持つ言葉なのか、かつて
昨年の8月、お茶の水女子大学がトランスジェンダー女性の受け入れを発表した。 かつて"女性である"ということを理由に、勉強する機会を奪われてきた人たちがいた。大学で学べるのは男性だけ、女性は大学で学ぶことは許されなかったのだ。そんな時代、「性別によって学ぶ機会は奪われるべきではない」という経緯で女子大は成立した。 そして私たちが生きる今の時代において、お茶大が「さらに弱い立場に置かれている人の存在をないことにしない」という宣言をした。その後も、他の女子大が次々と同じような声明を出すことになる。嬉しい流れだ。 だからこそ昨年の夏以来、SNSで吹き荒れる"女性"からの反発に対しては正直大きな戸惑いを覚えた。 たとえば 「女性のスペースに"男性の身体"をしている人が入るのは怖い」 「女装をした性犯罪者とトランスジェンダー女性の区別がつかない」 「公衆浴場にペニスを持った人が入ってきたらどうするんだ
最近は、LGBTQ+という言葉を知る人も増え、性のあり方が多様だということの認知も広まってきたと感じる。 同時に、ゲイやレズビアンといった、それぞれのセクシュアリティを示す言葉も多くの人が知るようになったのではないだろうか。 しかし、LGBTQ+の人への呼称のなかには ・差別的に使われてきた歴史や経緯があるもの ・そもそも差別的な意味を含むもの などがあり、そういうネガティブな言葉が無配慮に使われてしまっている状況が問題になっている。 性のあり方を示す言葉がたくさんあり、それぞれの認知度が高まってきたこともあって、「悪気はなくても相手を傷つけてしまうのでは…」と心配になったり混乱してしまう方も多いのではないだろうか? そこで、パレットーク編集部では普段使わないようにしている言葉、そして代わりにどう表現するか、漫画にしてみた。 「ホモ」や「レズ」って言葉は使っちゃダメ?LGBTQ+という言葉
「ホモソーシャル」という言葉を耳にしたことはあるだろうか? ここ最近、男性の生きづらさや男性へのセクハラなどへの関心も高まってきているが、そうしたトピックを考える上でこの「ホモソーシャル」という言葉を踏まえることはとても重要だと感じる。 そこで今年の8月、パレットークは「ホモソーシャル」をテーマに漫画を公開した。 世の中には、本当に様々な形での"こうあるべき"が渦巻いている。そうした同調圧力の中で「自分はそれに当てはまれないな」と感じる場合、生きづらさを感じたり、「劣っている」と誰かに評価されてしまったりする。 そうした数々の同調圧力の中でも、男性同士の空間で流れる"こうあるべき"は、かなり厄介だ。その、男性同士の空間で流れる"こうあるべき"を「ホモソーシャル」と呼ぶ。 ホモソーシャルってどういう意味?男同士の絆ホモソーシャルとは、「同性同士の性や恋愛を伴わない絆や繋がり」を指す言葉だ。特
「じっ、実は私、ADHDで……」 採用面接中に、少し気まずそうにそう話した彼女のことを、私はずっと忘れないと思う。 申し訳ないことを伝えるように、彼女は続けた。 「特性のせいでミスばかりしちゃうし、正直、ちゃんと働けるか不安で怖いんです。」 一緒に働く前からそんなにも申し訳ながることではないのに。どんな過去が彼女をそうさせたのか、今だったらよく分かる。 このnoteの筆者が編集長をつとめる『パレットーク』は、多くの人が漠然と抱えている”普通”や”こうあるべき”を考え直すためのエピソードや考え方について、さまざまな角度から発信するメディア。気軽に読める漫画を用いた発信をしている。今日はそんなパレットーク編集部で活躍する、ひとりの大学生インターンの話をしたい。 ADHDであることを採用面接で伝えてくれた彼女がパレットークで働くようになって、もう1年半が過ぎた。 「こんなに楽しく働けるアルバイト
知ることは、エンパワーになる - お茶の水女子大 申琪榮先生が考える、日本人女性にとっての「慰安婦」問題 「慰安婦」問題。 そう聞いたときに、皆さんは何を考えるだろう。 「韓国の人だけが勝手に騒いでいるんじゃないの?」 「もう終わったことなのに、昔のことを掘り返すの?」 かつて日本軍は、韓国をはじめとする多くの国の女性たちを「慰安婦」とし、性暴力を行った。しかし、そのことについて若い世代の私たちが学校で習うことは、ほとんどない。 メディアでは、少女像の問題がセンセーショナルに報道され、触れると危険な問題かのような印象さえ受けてしまう。歴史的な経緯を知る機会がほとんどない私たちは、不確かな情報の中で、どう判断し、どう行動していいのかわからないでいるのだ。 一方韓国では、多くの若い女性たちがこの問題について学び、考え、声をあげている。被害女性たちの受けた苦しみに共感し、今も起き続ける戦時性暴力
(漫画:mimi) パレットークでは、性のあり方や多様性について発信をしています。 Twitter: @palettalk_ Instagram: @palettalk_
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