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■コロナ禍からの完全回復が見えてきた中国映画市場コロナ禍で苦しめられた中国の映画市場が回復軌道に乗っています。2020年には年間204億万元まで落ち込んだ興行収入は、23年には549億元まで回復。過去最高だった19年642億元の85%の水準です。24年も1/3が過ぎた4月末段階で約200億元、ほぼ平常ペースに戻ったとみてよいでしょう。 これは映画業界全体だけでなく、劇場アニメーションも同じです。2020年から22年は3年間の年平均は12億元と2019年の1/10まで落ちましたが、23年には80億元まで回復しました。 ただ数字が戻りましたが、ヒット作品の内訳はコロナ禍以前とは一変しています。中国産アニメーションが急成長しているのです。 この辺りは、3年前にも「日本・中国・米国 どのアニメが中国の映画館で選ばれているか」の話題でとりあげたのですが、その傾向がさらに加速しており、もう一確認してみ
■『ゴジラ −1.0』、北米で日本映画の新記録達成12月1日に北米公開した『ゴジラ −1.0』が記録破りのスタートを切っています。12月3日までの興行収入は1103万1954万ドル(約16億円)、北米週末興行3位にランキングされました。 これは『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』の1011万ドルを超え、2023年に北米公開された外国映画で最高です。 アニメ映画では大ヒットも珍しくなくなった近年の米国映画興行ですが、日本の実写映画では変わらず大きな壁があります。大規模公開は少なく、観客動員数もあまり伸びていません。 役者や舞台のほとんどが日本となることや、言語の壁のため親近感があまり持てないのが理由とされています。 これまでの大きな興行記録が、1989年公開の『子猫物語(英語タイトル:The Adventures of Milo and Otis)』の1300万ドル、1996年の『S
■「アニメーションの定義とは?」先日、ある方と話していて出た話題。 「アニメーションの定義とは?」 アニメーションは何を持ってアニメーションとするのかという話です。 「アニメーション」と「アニメ」の違いとかでなく、もっと広い“アニメーション”全体の話になります。 僕は日頃、アニメーションについていろいろ書いているのですが、そもそも“アニメーション”が何であるか自身のなかで定義づけしてなければ、そうした言葉も空虚と批判されても仕方ありません。 そこで「アニメーションは何を持ってアニメーションとするのか」を考えてみました。 しかし、これが意外に難しい。 1970年代、80年代であれば、定義はより簡単でした。 おそらくは、こんな感じです。 「アニメーションは人の手によって作られた対象物をひとコマずつ撮影し、フィルム上映した時に動きのある映像となる手法」 こうした定義では、一枚ずつ手で描いたセル画
■配信市場の1/6、年間269億円の日本アニメのDVD/BDマーケットNetflixやU-NEXT、Amazonプライムビデオなど、映像配信プラットフォームのサービスはアニメファンにとってはもはや不可欠になっています。コアファンに向けたヤングアダルト層のアニメ作品は、深夜帯に放送されることから「深夜アニメ」と呼ばれますが、いまでも深夜遅くこれらの番組を観るファンは稀で、テレビ録画も減っています。その多くは配信によって視聴されているはずです。 それでも「〇月〇日放送開始!」、「来週が最終回!」といったフォーマットは、ファンの関心を掻き立てるのに大きな役割を果たします。1週間に一回のテレビ放送は、今後も維持されていくシステムのはずです。 その一方で、より厳しい立場にあるのが、ブルーレイ/DVDのビデオソフトです。メディアでほとんど報じられていないのですが、日本映像ソフト協会の集計によれば202
[クランチロール買収で生み出された海外におけるメディアミックス展開] さらにいま注目されているのが、このより広いアニメビジネスの海外への拡張である。2021年にソニーグループがAT&Tからワーナーメディア傘下のクランチロールを買収した際には、世界規模での配信プラットフォーム獲得ばかりが話題になった。 しかしそれはクランチロール買収のひとつの側面に過ぎない。もうひとつ重要なのはクランチロールが日本で発達したアニメのメディアミックスを海外に広げるハブになることだ。 筆者も取材に訪れた8月5日から7日まで米国サンノゼ市で開催された「クランチロールExpo2022」は、そんな可能性を示していた。「クランチロールExpo」は、いま世界各地で開催されるアニメコンベンションと呼ばれる日本アニメイベントのひとつである。エキビジョンホールに企業ブースが並び、作品紹介やグッズ販売をする。音楽ライブやトークショ
[映像でなく、音楽に含まれるアニメ事業]ソニーグループのアニメ事業が好調だ。2021年に劇場映画が空前の大ヒットとなったアニメ『鬼滅の刃』は、ソニーグループのアニメ事業会社アニプレックスが手がけている。本作の製作の中心となり、マネジメントやプロモーションを担当する。またアニメやスマホアプリゲームで大ヒットを続ける「Fate/Grand Order」もアニプレックスが製作する作品だ。ソニーグループはいま成長著しい日本アニメのメインプレイヤーのひとつなのである。 国内だけでない。2021年8月には、日本アニメを世界配信する映像配信プラットフォーム「クランチロール」を当時の為替で約1300億円にて買収した。世界1億2000万人、有料会員数は約1000万人(22年12月現在)の巨大プラットフォームで、これでソニーグループの海外アニメ事業はいっきに広がった。 アニメ分野での大型買収実現は、グループ内
6月13日から18日までフランスで開催するアヌシー国際アニメーション映画祭が、期間中の上映作品を次々に発表しています。世界で最も歴史が古く、規模が大きなことで知られるアニメーション映画祭ですが、日本からも長編・短編両コンペティションなどでいくつもの公式ノミネートが決まっています。 そのなかで今回、「おっ!」と目を惹いた作品がありました。コンペティションでなく、「ワーク・イン・プログレス(Work in Progress)」という部門で取上げられる山田尚子の監督による『Garden of Remembrance』という作品です。 製作はアニメスタジオのサイエンスSARUと同社代表取締役でプロデューサーのチェ・ウニョン、さらにアニメ製作会社エイベックス・ピクチャーズがクレジットされてます。 「ワーク・イン・プログレス」はアヌシーならの企画で、現在制作進行中のプロジェクトについて制作者が自ら作品
■「日本アニメ (一般向け)」の個人向け販売が前年比61%の増加 昨今は日本アニメの市場の大きな成長が話題になります。その市場は (一社)日本動画協会のレポートによれば、2010年から2019年まで10年連続で増加。市場は10年間で2倍近くにもなりました。 2020年は特殊な経済状況もあり前年比3.5%マイナスとなったものの、大きなトレンドは成長方向といってよさそうです。 市場の拡大を牽引してきたのは、「動画配信」や「映画」、「海外」、「アニソンライブ」、「展示会」など。ファンがアニメと接する場所が広がっていることが分かります。 そのなかで一人負けとも言えるのが、「ビデオパッケージ(DVD・ブルーレイ)」の販売です。最も売上げが大きかった2005年に1388億円あった売上げは20年には466億円と1/3まで落ち込みました。 動画配信で最新作が手軽にみられるようになったことで、いつでも好きな
海外で大人気な日本のマンガですが、ここ1、2年その勢いはさらにアクセルがかかっているようです。 昨年から2021年の日本マンガの海外売上げが、飛躍的に伸びていると話は聞こえていましたが、その一端を米国のメディアが伝えています。 米国の「Comics Beat」というコミック情報専門サイトが2022年2月4日の「レポート:2021年のグラフィックノベル売上げ前年比65%増」で驚くべき報告しています。 書籍販売データNPDブックスキャンの数字として、北米のグラフィックノベルの2021年の売り上げが前年比65%増と大きく伸びたというものです。グラフィックノベルは日本でのコミック単行本、書籍スタイルのコミック・マンガに相当します。 記事によれば急成長を牽引したのはマンガで、その売上げ前年比2.7倍(171.1%増)。冊数では前年比1700万部増との驚異的な数字です。ここで言う“マンガ”は一部日本ス
■ジャパニメーション(Japanimation)は存在したのか? 米国で日本アニメを指す言葉に「ジャパニメーション(Japanimation)」があることを知っているかたは少なくないと思います。 しかし「“ジャパニメーション”なんて米国で全く使われていないよ」、という指摘もまた多いのです。日本アニメをジャンルとして区別する場合は、単純に「ANIME=アニメ」と呼ぶことが大半だと。 実際に僕自身の米国での経験からも、これは同意です。アニメイベントや小売店、メディアなど皆無とまではいかないけど、「ジャパニメーション」が登場するのは極めて稀です。 「ジャパニメーション」は存在しないのでしょうか? そうとは言えません。過去に遡るとその形跡は確かにあります。「ジャパニメーション」はどこかの段階で消えてしまったのでしょうか。ならば、いつ、どのように誕生し、使われ、そしていまはどうなってしまったのか。
「Disney+」は日本アニメを変えるのか?同じ言葉が、最近までは「Netflix」で言われていた。「Netflixは日本アニメを変えるか」である。 実際にNetflixのインパクトは大きかった。日本アニメの配信権購入だけでなく、独占配信=Netflixオリジナルアニメとすることで、アニメ製作予算のほとんどをカバーすることを実現した。Netflixがなければ企画が実現しなかった作品も少なくない。 2017年にスタートしたオリジナルアニメの本数は、2021年におよそ40本にもなった。日本のアニメ制作の持続との点で、Netflixはいまや日本でも大きな存在だ。 では、Disney+はどうだろうか? 2019年に米国でスタートしたサービスは、わずか2年でSVODと呼ばれる定額課金見放題の映像配信サービスで契約世帯数が1億2000万近くに達した。いまやNetflixの最大のライバルである。 そうで
■5社を2社に集約、バンダイナムコグループのアニメ事業新戦略2021年10月19日に、バンダイナムコグループがIPプロデュースユニットの事業再編を発表しました。IPプロデュースと言うと判りにくいですが、つまりはアニメを中心にキャラクターやライセンスを含めたビジネス部門です。 この主要企業である『ガンダム』でお馴染みのサンライズ、DVD・ブルーレイ・アニメ音楽のバンダイナムコアーツ、それに配信のバンダイナムコライツマーケティング、イベントのバンダイナムコライブクリエイティブ、さらにサンライズミュージックと5つの会社を2つの新会社に集約します。 サンライズが存続会社となる映像事業新会社がひとつ、アニメ事業会社と言ってもいいでしょう。もうひとつはバンダイナムコアーツを中心とした音楽とライブエンタテイメントの新会社です。 いくつもの会社を組み合わせた集約・再編は、バンダイナムコグループにとっての大
【ソニーのクランチロール買収で独占は強まったか】 ソニーグループがユーザー数世界最大のアニメ専門配信サービス「クランチロール(Crunchyroll)」の買収完了を2021年8月9日に発表しました。買収総額は約1300億円、長年ニッチと思われてきた「ANIME」の海外ビジネスとしては破格の金額です。 今回の買収は2020年12月に既に発表されており、買収完了まで約8ヵ月もかかりました。時間がかかったのは、米国司法省による独占禁止法の審査に時間がかかったとも言われています。 グーグルやアマゾンといった巨大IT企業が存在する米国で、なぜクランチロールが問題視されたのでしょうか。それこそがソニーグループが今回の買収の理由であり、この件がアニメ業界で事件とされる理由です。 クランチロールのユーザーは世界1億2000万人、有料会員数が500万人。特に北米で強さを発揮しています。アニメ専門配信の業界シ
■最大ヒットは国内興収850億円以上の中国アニメーション中国で製作するアニメーションの躍進が話題になることが増えています。作品のクオリティが上り、中国国内で人気も高まっているとか。 アニメーションの鑑賞はテレビや配信、映画館いろいろありますが、今回は数字が比較しやすい劇場映画で、中国のアニメーションがどう成長しているか調べてみました。 *引用している数字は、中国の映画ビジネス情報サイト「芸恩」のデータを集計しています。 上の表は2019年、20年、21年(7月25日までの実績)のアニメーション映画の興行収入上位を、中国、米国、日本と製作国別に並べました。直近中国でヒットした主要なアニメーション映画が分かると思います。(該当期間では、3ヵ国以外のアニメーション映画でヒット作と言えるものはありません) ひとめで分かるのは、中国製作作品がかなり健闘していることです。2020年は映画館休止時期があ
映像配信プラットフォームの普及が、海外での日本アニメの人気拡大につながったと言われています。メディアでの配信の話題は「Netflix」や「Amazon プライム ビデオ」などの米国のグローバルプラットフォームに傾きがちです。 ただ世界の国は様々。国ごとにアニメファンが利用する映像配信プラットフォームも異なるのでないか? と、思って調べ始めたら、これが大変……。 NetflixやAmazonプライム ビデオ、アニメ専門の「クランチロール」以外にも、海外で利用されているサービスが次々にでてきます。どうやら2020年のいま、世界のアニメ配信は一大活況を呈しているようです。 世界全部は無理と判断、今回は東南アジアに絞って日本アニメを届ける映像プラットフォームの動向をまとめてみました。 ■東南アジアでも強い「Netflix」東南アジアの人口は、ASEAN10ヵ国だけでも軽く6億人を越えます。これはヨ
2021年4月9日に、「マクロス」シリーズとして知られるロボットアニメに関する日米3社の合意が発表されました。これが歴史的な出来事として、日米のアニメ関係者から注目を浴びました。 発表は“ビックウエスト、スタジオぬえ及びHarmony Gold USA 全世界的なマクロス及びRobotechの未来に関する包括的合意を発表”としています。 日本で人気の高い「マクロス」シリーズと、米国で人気の高い「ロボテック」シリーズのそれぞれの今後の国際展開で各社が協力するというものです。 合意内容は、こちらの記事と発表を参考にしてください。 「マクロス」「ロボテック」、それぞれの国際展開で協力 日米企業が合意 http://animationbusiness.info/archives/11178 ビックウエスト、スタジオぬえ及びHarmony Gold USA 全世界的なマクロス及びRobotechの未
■有期雇用でアニメーター育成:スタジオポノックの試み「日本アニメの人気やビジネスが拡大する一方で、アニメーション制作の就業環境は劣悪な状況にある」、業界内外から長らく指摘されてきた問題だ。厳しい就業環境は高い離職率となり、制作での慢性的な人材不足の一因にもなっている。 さらに状況がなかなか変らないことも問題とされてきた。しかし近年、制作スタッフの就業環境改善や人材育成に変化の兆しが現れている。こうした動きは、まだよく知られていないようだ。 そんな変化を象徴するニュースが、4月1日に流れてきた。アニメーション制作のスタジオポノックが4月から「Ponoc’s “Principles of Animation”Program(”P.P.A.P.”)」と名付けたアニメーター育成の教育プログラムのエントリーを開始する。 2015年に設立、まだ5年ほどの歴史しかないスタジオポノックの名前を知らない人は
[「アニメビジネス」の再定義]「アニメビジネス」は、再定義されるべきである。 一般に「アニメビジネス」と言えば、映像の制作、作品の放送・上映・配信、映像ソフト販売、そこから得られる収入と考えられがちだ。 しかしアニメ作品は、玩具やグッズなどの商品化やライブイベント、タイアップなどライセンス(版権)利用が活発である。またアニメ企画当初からこの周辺産業での利益回収があることを前提にすることが多い。 「アニメビジネス」はアニメというフィルムを作り、販売する工程だけでなく、そこから派生する権利運用を含めた全てのビジネス活動を含めたものとあらためて定義するべきである。 1970年代以降、日本の実写映画が縮小するのとは対照的に、アニメがビジネスとして成長したのは、この版権ビジネスとの連動に大きな要因であった。 [制作と版権を統合したビジネスと考えた場合]制作と版権運用が統合されたビジネスであると認識す
[2019年、TVアニメ制作が前年比大幅減]2020年11月に日本動画協会が刊行した「アニメ産業レポート2020」によると、19年のTVアニメの制作本数は18年に較べて大幅に減少しました。 19年の制作タイトル数は314本、前年の350本より36本減少です。15年の361本、16年352本から3年連続の減少でもあります。 TVアニメシリーズは各話1分程度や30分枠まで長さは様々で、必ずしもタイトル数から制作現場の稼働は分かりません。そこで日本動画協会は、制作分数でも動向を発表しています。こちらは19年が10万7006分の制作、18年の13万347分と較べて18%もの減少、さらに過去7年で最も低い水準です。 これは2019年のアニメ業界動向で見逃されがちな事実です。なぜなら昨年の「アニメ産業レポート」のサプライズは、アニメ産業市場の前年比15%増、過去最高の大幅更新だからです。アニメ制作会社
■日本アニメで買収総額1222億円日本アニメの海外人気の高まりが近年指摘されますが、これと共にビジネス規模も急激に大きくなっています。ソニーと米国の通信会社AT&Tが12月10日に発表した、ソニーのグループ会社ファニメーション・グローバルによる米国のアニメ動画配信企業クランチロールのAT&Tからの買収は、これを象徴する出来事です。 買収総額は11億7500万ドル(約1222億円)。大型M&Aとして国内外のメディアでも大きく報じられました。これまでニッチと思われてきた「アニメ」分野での10億ドル規模のM&Aが国内外のアニメ関係者を驚かせました。 日本国内でもアニメ企業のM&Aは少なくありませんが、その金額は最近までは数億円から数十億円程度です。そもそも北米おける日本アニメの映像市場は10数年前には年間数百億円に過ぎませんでした。それがいまや1200億円の企業買収が成立するようになったのです。
■2Dアニメでも話題作が次々現れる中国映画2020年11月7日に全国公開となった中国産の劇場アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』が、映画ファン、アニメファン、アニメ関係者で話題を呼んでいます。もともと昨年秋に中国語音声・日本語字幕が小規模公開しており、作品の完成度がアニメ関係者やファンの間で高く評価されました。 これを受けて人気の声優を起用、日本アーティストの主題歌をつけて、より親しみやすいかたちで今回の本格公開となりました。作品の評判は上々です。 中国ではこれまでも『ナタ 魔童降臨』、『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』といった大ヒットアニメーション映画があります。日本でも公開されました。しかし本国の興行成績では遥かに小さい『羅小黒戦記』ほど話題になりませんでした。 『羅小黒戦記』が関心を呼ぶのは、先の2作品がハリウッドスタイルのフル3DCGだったのに対して手描きの2
アニメ評論家・藤津亮太氏の評論集「ぼくらがアニメを見る理由――2010年代アニメ時評」(フィルムアート社)が先頃上梓されたので、早速購入してきて読み始めました。 2012年以降に書いた文章を中心に、なんと400ページを超える分厚さ。『天気の子』や『魔法少女まどか☆まぎか』といった劇場アニメ・TVアニメが何十タイトルも登場するだけでなく、海外作品にも言及するなど、まさに2010年代を一望します。読み応えたっぷりです。 個人的には多くの評論の初出である藤津さんの連載「アニメの門」が、2015年夏からウェブサイト「アニメ!アニメ!」で「アニメの門V」として連載を開始した頃の編集長だったこともあり、少し懐かしく読みました。 「ぼくらがアニメを見る理由――2010年代アニメ時評」 (フィルムアート社) 藤津亮太=著 発売日:2019年8月24日 定価:2,400円+税 http://filmart.
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