一時的にのみ活躍を見せた歌手や芸人を一発屋と読んだりする。一発屋というと芸人のイメージが強いかもしれない。 だが、ミステリ作家にも一発屋はいる。インパクトのあるトリックでデビューしたものの、その後の作品が続かない作家のことだ。 この記事では、デビュー作で爪痕を残したものの次回が出ていない作家を紹介する。 『消失!』 / 中西 智明 『火蛾』 / 古泉 迦十 『ヴィーナスの命題』 / 真木 武志 『予告された殺人の記録』 / 高原 伸安 『鬼に捧げる夜想曲』/ 神津 慶次朗 『消失!』 / 中西 智明 消失! (講談社文庫) 作者:中西 智明,菊地 信義,辰巳 四郎,Yoshi 講談社 Amazon 高塔市―赤毛の人々が数多く住む奇妙な街で、その事件は起こった。美しい赤毛の持ち主ばかりを次々に殺害し、忽然と「消失!」する黒ずくめの男の謎。痕跡ゼロ、関連性ゼロの完全犯罪に名探偵新寺仁が挑む!ミ