投稿日:2021/09/15 更新日:2021/09/29 (単位格子の話を修正) はじめに Pythonで結晶を描画するプログラムを作るシリーズの第2回目です。今回はCIFデータ内で使われている分極座標 (fractional coordinate system) (文献によっては原子座標、規格化座標などと呼ばれる)と直交座標系の関係性とその分極座標上のアフィン変換について説明していきます。今回は座学多めで、感覚的に対称操作というものを理解する事を目的とします。 Pythonで結晶を描画するプログラムを作る~単位格子を描く~ Pythonで結晶を描画するプログラムを作る~分極座標とアフィン変換#2~ 1. 分極座標 (fractional coordinate system) 第1回目の記事でみたように6つの結晶パラメータから大きさや形が異なる単位格子が生成されます。その内、結晶をなすも