初版: 2018/11/16 著者: 伊藤 雅博, 株式会社日立製作所 はじめに この投稿ではオープンソースカンファレンス2017.Enterpriseで発表した「めざせ!Kafkaマスター ~Apache Kafkaで最高の性能を出すには~」の検証時に調査した内容を紹介します(全8回の予定)。本投稿の内容は2017年6月にリリースされたKafka 0.11.0 時点のものです。 最終回となる今回は、システム全体のレイテンシについて紹介します。前回まではデータ処理のスループットに着目してチューニングを行ってきました。一般的に、スループットが増加するとレイテンシも増加しますが、これまでの検証で行ったチューニングではレイテンシを考慮していませんでした。そこで今回はレイテンシの測定結果について紹介します。 過去の投稿: 1. Apache Kafkaの概要とアーキテクチャ 2. Apache K