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この論文では、人びとが恋愛をどのようにはじめて、それを結婚にどう結びつけているのかを、ソーシャル・キャピタルの視点から検討する。そうした恋愛の壁と結婚の壁における社会的格差を分析することで、家族形成プロセスを解明し、少子化防止にどのような支援が必要かをかんがえる。そこで、ランダムサンプリング調査によって恋愛経験を計量的に測定した。その結果、恋愛の壁をこえて恋人と交際するのに教育や職業といった社会階層は影響をもたず、恋愛はすべての人に平等にひらかれていた。それよりむしろ、成人前の友人関係、部活動、恋人といったソーシャル・キャピタルがその後の交際人数を増加させた。さらに、交際人数が多ければ、とりわけ1人とでも付きあったことがあれば、結婚の壁を乗りこえるチャンスがふえた。これらの結果は、ソーシャル・キャピタルを蓄積することが、恋愛経験や家族形成に役だつことを示唆する。
― ( 11 )86 ― 児玉千尋 関東大震災と文豪 関東大震災と文豪 ――成蹊大学図書館の展示から―― 児 玉 千 尋 Ⅰ.目的 方丈記が書かれてから 800 年にあたる節目の年 2012 年に、成蹊大学図書館では 「災害文学としての『方丈記』と東日本大震災」という展示を行った。震災に関す る資料を集める過程で、関東大震災に遭遇した著名な文豪たちが残した文学作品が 数多くあり、まだまとまった形では研究をなされていないことが分かった。一つ一 つの作品を読むだけでも充分興味深いが、ある一時期に関してこれだけ様々な作家 が、これだけのヴォリュームのものを残しているということは、当時を知る上でも 非常に貴重な資料といえる。これは、個々の作家研究、作家仲間の関係性、あるい は歴史資料としてなど様々な方面から分析できそうである。一体、歴史上のある一 日に関して、これほど様々な人の証言がある日というの
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