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ブックレビュー
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ザ・ビートルズ(The Beatles)「最後の新曲」こと「Now and Then」が本日11月2日23時(日本時間)に配信開始。11月10日には曲数を追加したベスト・アルバム『赤盤』『青盤』が2023エディションとして世界同時発売。ファブ・フォーからの永遠に色褪せることのないプレゼント、その制作背景を関係者の証言とともに掘り下げる。 デビューシングルの「Love Me Do」のリリースから60年、文字通り満を持して発表されるザ・ビートルズ最後の曲は、世界で最も愛されるバンドの物語の最終章を新たに書き換えるだろう。11月2日、ビートルズは最後の曲「Now and Then」を公開する。ジョン・レノンが作曲し、ピアノとボーカルを担当した同曲は、1977年に彼の自宅でレコーディングされた。ジョン以外の3人で臨んだ『Anthology』(1995年)のセッションで、ジョージ・ハリスンはギターパ
ベイエリア出身のベテランプロデューサー、DJシャドウ(DJ Shadow)が新たなアルバム『Action Adventure』をリリースした。近年はラン・ザ・ジュエルズやデ・ラ・ソウルなど客演を迎えて作品を作ってきたシャドウだが、今作はゲストを入れず自身のプロダクションのみで聴かせる作品だ。歌声をサンプリングした「You Played Me」を除く全曲がインストで、ヒップホップを軸にしつつエレクトロニカやジュークなどとも隣接するシャドウの越境的なセンスが光るものとなっている。 本人のInstagramによると、この方向性の変化は「パーソナルになり、再び自分自身のために音楽を作る必要があった」「作曲全体を『自分のもの』にしたかった」ことから生まれたという。先行シングル「Ozone Scraper」のリリース時に発表したステートメントでは、「これは私と音楽との関係について。コレクター、キュレー
モーニング娘。’23が通算73作目となるトリプルA面シングル「すっごいFEVER!/Wake-up Call〜目覚めるとき〜/Neverending Shine」をリリースした。リーダーの譜久村聖にとって最後のシングルとなり、新たに加入した17期メンバーにとっては初めての作品となる。1997年から続くモーニング娘。のスピリッツを「継承」するという点でも、2011年からグループを支えてきた譜久村を送り出すという点でも、意義深い3曲が揃った。譜久村と17期の井上春華に話を聞いた。 【写真を見る】譜久村聖・井上春華 —今回のトリプルA面シングルの「すっごいFEVER!」を聴いたとき、つんく♂さんがライナーノーツでも書いていた通り、つんく♂さんの近作の中でもこれは特別な一曲だと直感的に思いました。譜久村さんは最初にこの曲を受け取ったとき、どう感じましたか? 譜久村:愛情の塊だと思いました。ライナー
Silica Gel(실리카겔)は現在韓国のインディロック・シーンで一番勢いのあるバンドだ。今年は20近い韓国国内の音楽フェスに出演したし、来月予定しているソウル市内では最大級の一つである、3000人弱のキャパのホールでの3日間の単独公演も即完。いま韓国で最もライブのニーズが高い彼らは、決してバンド・ミュージックが主流でないこの国で、いまやトップ・バンドの1組だ。そんな彼らが11月3日に開催される、アジアの注目アーティストが多数集結するイベント『BiKN shibuya 2023』で5年半ぶりの来日を果たす。 Silica Gelが発表する作品は常に新鮮で、聴き手に驚きを与えてきた。モダンなサイケデリック・サウンドを基盤に、ドリームポップ、エレクトロニカ、フォークなど多様なジャンルを昇華し、ミックスさせる音楽性自体はもちろん、近年はメンバーが作ったアイデアの断片を一つの曲の中で無数に繋ぎ合
マーキュリー・プライズを受賞した2017年の1stアルバム『Process』から約6年。サンファ(Sampha)の6年ぶりとなる最新作『LAHAI』はとんでもない傑作だ。ケンドリック・ラマー、ストームジー、トラヴィス・スコット、ドレイク、ソランジュといった超一流からも信頼され、いまやUKを代表するシンガーソングライターになった彼は、ここで実験的かつスピリチュアルなサウンドを提示している。 サンファのミドルネームであり、祖父の名前から取られたというタイトルが明示しているように、彼はこの最新アルバムを通じて、アフリカのシエラレオネからイギリスへと移住してきた両親のもとに生まれた自身のルーツへと思いを馳せつつ、同時にロンドンで育ちながら世界中の様々なアーティストに影響され、実際に交流もしてきたイギリス育ちとしてのアイデンティティにも向き合っている。アフリカン・ディアスポラの文脈と、今日の世界中で
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の新作スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』がついにリリースされた。彼らは2023年の今、半世紀ぶりに誰もが何度でも聴き返したくなるアルバムを作り上げた。ローリングストーン誌US版のレビューをお届けする。 ザ・ローリング・ストーンズは2016年リリースのブルーズ・カバーアルバムを除き、ジョージ・W・ブッシュ政権時代の1枚を最後に、新作をリリースしていない。2005年の『A Bigger Bang』は、勢いのあるアルバムだったが、特に印象に残る作品とは言えなかった。それから約20年が過ぎ、ストーンズ自身も、これ以上新しい作品を出す必要があるかどうか迷い始めていた。長いブランクの後で再び新作を出してツアーをするというプロセスに、バンドが(ファンも巻き込んで)突き進むなら、それなりの価値がなければ意味がない。ところ
LAを拠点に活動するラッパーでモダンファンクアーティストのXL・ミドルトン(XL Middleton)が、10月下旬に来日公演を行う。日程は27日(金)・28日(土)の二日間。28日は東京都町田市の「CLASSICS」、29日は東京と渋谷区の「DESEO」に登場する。 沖縄にルーツを持つ日系アメリカ人のXL・ミドルトンは、Gファンクとモダンファンク、シティポップを繋ぐような活動を行っているLAのアーティストだ。2000年代前半にはGファンクを中心としたラッパー兼プロデューサーとして、LAのヒップホップシーンで活躍。自らキーボードを弾いて制作するファンキーなスタイルで、西海岸ヒップホップファンの間で支持を集めた。DJ PMXやGIPPERなど日本のヒップホップアーティストともたびたび制作しており、ここ日本でも人気の高いアーティストだ。 しかし、キャリアを重ねるにつれ、その音楽性には変化が見ら
サックス奏者のヌバイア・ガルシア(Nubya Garcia)は今日のUKジャズにおけるシンボルであり、その理由は2020年に発表された現時点の最新アルバム『Source』のインタビューでもたっぷり語ってもらった。トゥモローズ・ウォリアーズをはじめとしたロンドンの教育機関の出身であること、レゲエを取り入れるなどカリブ海やアフリカからの移民が持ち込んだ文化を反映していることもそれにあたるが、彼女にはもう一つ重要な文脈がある。エズラ・コレクティヴのリーダー、フェミ・コレオソは「UKジャズはダンスミュージック」だと以前語っていたが、クラブミュージック的な文脈を一貫して取り入れてきたのがヌバイアだ。 ナラ・シネフロ、カイディ・テイタム、モーゼス・ボイドなどが参加した『Source』のリミックス・アルバム『Source ⧺ We Move』(2021年)はひとつ象徴的だろう。ジャズがハイブリッドになり
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が、2005年の『A Bigger Bang』以来18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』を10月20日にリリースする。豪華ゲストも参加した本作の制作背景をミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロン・ウッド、スティーヴィー・ワンダーらが語った。 2022年、ザ・ローリング・ストーンズが最後にオリジナル・アルバムをリリースしてから17年が経ち、ミック・ジャガーは焦りを感じ始めた。前年にこの世を去ったドラマーのチャーリー・ワッツの喪失感に耐えながらも、バンドはツアーを続けていた。この10年以上は、ツアーの合間に新作へ向けたスタジオ・セッションを断続的に続けていたものの、アルバムに使えそうな作品をまとめるまでには至らなかった。2022年8月にバンドがドイツのベルリンでツアーを締めくくると、「今しか
シンガポール出身で現在はロサンゼルスを拠点に活動しているナット・チミエルによるプロジェクト、ユール(yeule)の3rdアルバム『softscars』が先日リリースされた。 6歳の時にピアノ教室でクラシック音楽を学び始めたユールは、独学でギターやドラムの演奏を始め、やがて好きだったゲームの世界や楽曲の魅力にのめり込んでいくように。そこから「yeule」と名乗るようになり、2014年にセルフタイトルEPでデビューして以来、幻想的でドリーミーなポップサウンドや、ロンドンでファッションを学び身につけた独特のアート感覚が熱烈な支持を集め、音楽シーンにおける異質な存在としてカルトな人気を獲得している。 ノンバイナリーであるユールが抱える葛藤・苦悩や、オンライン上の人間関係に依存していた経験、その後現実社会と向き合うことで発見した新たな自分など、様々な感情を投影したリアルな歌詞の内容も、大きな魅力の一
カッサ・オーバーオール(Kassa Overall)がまもなく来日。10月19日に東京・渋谷WWW X(チケット完売)、20日にビルボードライブ大阪、21日に朝霧JAMに出演する。ジャズの未来を切り拓く革新的ドラマー/プロデューサーが、アヴァンギャルドな実験精神と独自の美学、名門Warpも太鼓判を押す野心作『ANIMALS』の制作背景を語った。インタビュアーはジャズ評論家の柳樂光隆。 ― 『Animals』のコンセプトを聞かせてください。 カッサ:このアルバム・タイトルにはいくつかの意味があるんだ。これまで発表してきた大半の作品タイトルと同様に、1つのワードで様々な意味のメタファーとして解釈できるようなタイトルをつけたかった。まず、ミュージシャン/エンターテイナーとして、俺は自分が「サーカスの動物」のようだと感じている。ステージで歌う際はオーディエンスを興奮させるくらい荒れ狂ったようにブチ
Soul Glo 左からTJ・スティーヴンソン、GG・ゲラ、ピアース・ジョーダン(Photo by Christopher Postlewaite) Soul Glo(ソウル・グロー)の初来日ツアーが10月26日〜31日にかけて京都・大阪・名古屋・神奈川・東京で開催される。2022年に名門Epitaphからリリースした最新アルバム『Diaspora Problems』が世界中で絶賛され、今年のコーチェラ・フェスティバルでも圧倒的な存在感を放った「今絶対見ておくべき」ポストハードコアバンドはどのように生まれたのか? 米ローリングストーン誌が発表した、音楽産業の刷新をリードする25組「Future 25」にも選ばれた彼らの最新インタビューをお届けする。 様々なジャンルを横断するロック界の無頼漢、Soul Gloが2014年に結成された頃、フロントマンのピアース・ジョーダンはワイルドで実現不可能
ベーシストのサム・ウィルクスとピアニストのジェイコブ・マンは、LAジャズ屈指の実験的ミュージシャンとして、ルイス・コールやサム・ゲンデルとの活動でも大きな存在感を放ってきた。YAMAHA DX7やRoland Juno-106といった日本産シンセサイザーの名機を駆使してクリエイティブなサウンドを作り上げた2022年の共演作『Perform the Compositions of Sam Wilkes & Jacob Mann』を引っ提げ、10月25日(水)東京、26日(木)大阪、29日(日)横浜のビルボードライブで来日公演を行う彼らに、お互いの関係性と音楽的ルーツを尋ねた。 ※ビルボードライブ公演のチケットプレゼント実施中、詳細は記事末尾にて 左からジェイコブ・マン、サム・ウィルクス(Photo by Roman Koval) ―そもそも二人はどのように知り合って、どうして一緒に演ることに
春ねむりが新作EP『INSAINT』を完成させた。昨年4月にアルバム『春火燎原』を発表して以降、3度に及ぶ北米ツアーをはじめとした海外公演を積極的に行う一方で、7月にはリキッドルームでのツアーファイナルを大盛況で終えるなど、国内外で彼女の存在感が日に日に増していることが感じられる中で発表された新作は、自身のルーツにあるハードコアパンクを初のバンド録音で、あくまで2023年の形で鳴らしてみせたもの。 また、『INSAINT』というタイトルは「insane」(常軌を逸した、馬鹿げた、狂った)と「saint」(聖人、聖者)を掛け合わせた造語であり、「一般的な観念からは『おかしい』と形容されるような、社会的規範から逸脱した領域にしか宿らない聖性のこと」というテーマは彼女がこれまでも一貫して描き続けてきたライフワーク的なもので、本作ではその哲学の背景にある自身の生い立ちを作品に大きく反映させてもいる
2020年、グラミー賞のラージ・ジャズ・アンサンブル部門にノミネートされたあたりから、挾間美帆の立場は大きく変わったように見える。著名アーティストや名門ビッグバンド/オーケストラとのコラボも増えたし、次世代の作曲家たちへのレクチャーなどに携わることも増えている。前作『イマジナリー・ヴィジョンズ』からは世界のジャズ・シーンで最も勢いがあるレーベルのひとつ、UKのEdition Recordsからリリースするなど、今ではラージ・アンサンブル・シーンの顔として世界中で引っ張りだこになっている。 そんな挾間が自身のプロジェクトm_unitでの新作『ビヨンド・オービット』を発表した。これまでと異なるのは彼女の様々な活動の断片が収められたものであることだろうか。モントレー・ジャズ・フェスティバルから依頼されて書いた曲、資生堂150周年 メッセージフィルム 『「うつくしい」は、いのちの話。』のために提供
ロザリア(Rosalía)が、彼女の誕生日でもある本日9月25日発売「Rolling Stone Japan vol.24」のBACK COVERに登場。日本で実施した14000字カバーストーリー「MOTOMAMI in JAPAN」が掲載される。 6月にリリースされた最新シングル「TUYA」のMV撮影で日本を訪れたロザリア。今世界で最も注目を集めるポップスターにして、大の親日家としても知られる彼女が、日本に恋した理由とクリエイティブの哲学を大いに語る。東京・人形町をロケ地に、カナダ出身の国際的フォトグラファー/映像監督ザビエル・テラが撮影した独占撮り下ろしフォトも必見。 ここではロザリアのカバーストーリー実現を記念して、彼女の歩みを振り返るコラムをお届けする。スペイン出身の彼女が世界中を魅了してきた理由を文筆家/ライター・つやちゃんに解説してもらった。 Photo by Xavier T
ソロピアノでの『Spectrum』(2019年)、弦楽四重奏との共演『シルヴァー・ライニング・スイート』(2021年)といった意欲作を送り出してきた上原ひろみが、久々のバンド編成によるニューアルバム『Sonicwonderland』を発表した。 今回は新プロジェクト「Hiromi's Sonicwonder」名義でのリリースとなり、超絶テクニックで知られる5弦ベースの名手アドリアン・フェロー、ラリー・カールトンからフライング・ロータスまで幅広く活動してきたドラマーのジーン・コイ、トランペットの新鋭アダム・オファリルという気鋭の音楽家たちが迎えられている。 かつて2007〜2008年に活動した「Hiromi's Sonicbloom」では、奇才ギタリストのデヴィッド・フュージンスキーがぶっ飛んだプレイを随所に聴かせ、それに上原も応えるさまが聴きどころでもあった。今回のSonicwonderで
ディズニー/ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』劇中曲の「It’s All Right」でアカデミー作曲賞を獲得し、2021年のアルバム『WE ARE』で最優秀アルバム賞を含むグラミー5冠を達成。ジョン・バティステ(Jon Batiste)がジャズ・ピアニストとしてキャリアを出発させた頃を思うと、遠くまで来たものだなと思う。『WE ARE』では故郷ニューオーリンズの伝統的なジャズからヒップホップまで縦断しながら、懐かしくも新しいポップ・アルバムとしてまとめあげる手腕に驚かされたが、最新アルバム『World Music Radio』ではさらなるサプライズが待っていた。 先行シングル「Be Who You Are (Real Magic)」ではミュージカル・ユースによるUKレゲエの名曲「Pass The Dutchie」を引用した楽曲に、ラッパーのJ.I.D、韓国のNewJeans、コロンビア
KIRINJIが通算16枚目のニューアルバム『Steppin' Out』をリリースした。新レーベル「syncokin」からの第1弾となる本作は、昨年6月配信の「Rainy Runway」(インタビューはこちら)、ドラマ「かしましめし」主題歌「nestling」、韓国のSE SO NEONとのコラボ作「ほのめかし」など全9曲を収録。いつになくポジティブなムードに満ちた本作の制作背景を知るべく、堀込高樹によるアルバム全曲解説をお届けする。 【写真ギャラリー】KIRINJI・堀込高樹 撮り下ろし写真(記事未掲載カットあり・全10点) 韓国での人気ぶり、SE SO NEONとの共演 —8月4日に開催された、韓国の仁川ペンタポート・ロック・フェスに出演したんですよね。お客さんの盛り上がりがすごかったみたいで。 堀込:そうですね、楽しさや喜びをストレートに表現してくれるというか。 —熱気が違うと言いま
コーシャス・クレイ(Cautious Clay)は桁外れのサクセスストーリーを歩んできた。不動産エージェントで働きながら、プロのミュージシャンを目指していた彼のデビュー曲「Cold War」はストリーミング再生1億回を超える大ヒットを記録。テイラー・スウィフトが「London Boy」でその「Cold War」をサンプリングし、ビリー・アイリッシュのデビュー曲「Ocean Eyes」のリミックスに起用されるなど、錚々たるアーティストたちを魅了してきた。 その後、2021年にデビュー作『Deadpan Love』を発表し、UMIやレミ・ウルフらとのコラボでも注目を集めてきたコーシャスは、2023年にジャズの名門ブルーノートとの契約を発表した。意外な展開にも思われたが、彼のライブ動画を見るとその意図が見えてくるだろう。もともとジャズを学び、フルート/サックス奏者の道を模索していたという彼のパフ
モーニング娘。’23:左から山﨑愛生、北川莉央、岡村ほまれ(Photo by Rika Tomomatsu) 5月には17期メンバーの井上春華と弓桁朱琴が加入、秋にはリーダーの譜久村聖が卒業という激動の狭間にいるモーニング娘。’23が、正に「シン・モーニング娘。ここにあり!」と言わんばかりの凄味を見せつけたのが、6月の「モーニング娘。’23 25th ANNIVERSARY CONCERT TOUR glad quarter-century~at 日本武道館」だった。結成25周年を記念し、1998年のメジャーデビューから各年1曲以上をセレクトしたメドレーを含め、全45曲を披露。そのなかでも強烈に印象に残った15期の3人、北川莉央、岡村ほまれ、山﨑愛生に今回インタビューを実施。誕生25周年を記念したアルバム『モーニング娘。ベストセレクション〜The 25周年〜』の話も含めて、15期の「今」を
ここ数年、テラス・マーティン(Terrace Martin)は規格外といえるほどアクティブに活動している。Love Supreme Jazz Festivalでの来日も話題になったロバート・グラスパー、カマシ・ワシントンとのディナー・パーティー名義で2作のアルバムをリリースする傍ら、盟友グラスパーの『Black Radio 3』やレオン・ブリッジズ『Gold-Diggers Sound』から、リゾ『Special』、セレステ『Not Your Muse』、バッドバッドノットグッド『Talk Memory』といった話題作まで幅広く貢献してきた。 さらにリーダー作も、2020年から昨年にかけてアルバム3作・EP4作を、自身のレーベル「Sounds Of Crenshaw」から立て続けに発表。2021年のアルバム『DRONES』はグラミー賞にもノミネートされた。さらに、今年もすでに『Fine T
ブランディー・ヤンガー、今年8月に開催されたブルーノート東京公演より(Photo by Tsuneo Koga) ジャズにおいて、ハープという楽器はずっとマイナーなものだった。しかし近年、ミシェル・ンデゲオチェロやマカヤ・マクレイヴン、テラス・マーティンやバッドバッドノットグッドなど、様々なアーティストの作品からハープの優雅な音色が聴こえてくるようになった。そこで演奏しているのはブランディー・ヤンガー(Brandee Younger)。彼女の登場はハープという楽器のイメージから、その楽器のジャズにおける立ち位置まですべてをガラッと変えてしまった。 ミシェル・ンデゲオチェロは以前、こう語っている。「ブランディ・ヤンガーとは絶対に一緒にやりたかった。彼女は今、最も優れたハープ奏者だから。ハープは一種のエネルギー。とても力強い楽器なの。そのことをみんなに知ってもらいたかった」。 そんな彼女が今年
SUMMER SONIC 2023に出演するためリアム・ギャラガー(Liam Gallagher)が日本に滞在している間に、今月リリースされたばかりのライブ・アルバム『Knebworth 22』が全英アルバム・チャートでNo.1を獲得した。ソロキャリアの大きな到達点であるネブワース公演のライブ盤がチャート首位に立った喜びを、リアム自身も19日にX(Twitter)で(彼にしては素直な)感謝の言葉を添えて投稿。必然的に、8月22日豊洲PITでSUMMER SONIC EXTRAとして開催された単独公演は、祝祭感に包まれたものになった。 入場して開演を待つ間、場内に流れるBGMはT.レックスやセックス・ピストルズ……選曲はリアムの兄でギャラガー兄弟の長男、ポールが担当していたようだが、それを聴きながら、「Cigarettes & Alcohol」を初めて聴いた瞬間の衝撃を思い出していた。今では
8月19~20日にかけて開催され、多くの反響を呼んだサマーソニック。音楽ライター・小松香里が東京公演2日間の模様を振り返る。 【写真ギャラリー】サマーソニック ライブ写真まとめ(全117点) コロナ禍における声出し等の制限が解け、完全なるサマーソニックが戻ってきた。東京会場の初日のヘッドライナーは昨年再始動し、2003年以来のサマソニ出演となるブラー。同年はグレアム・コクソンが不在だったため、4人が揃った編成では初のサマソニだ。2日目のヘッドライナーはケンドリック・ラマー。2018年、大雨の中で登場したフジロックのヘッドライナー以来、5年ぶりの来日となる。 ブラー以外にもリアム・ギャラガー、ウェット・レッグといったUKロック勢や、NewJeans、ENHYPEN、TREASURE、SOLといったK-POP勢が出演。多種多様で旬なサマソニならではの華やかなメンツが顔を揃えた。 また、「”so
ルーマニア政府から性的人身売買の容疑を駆けられているアンドリュー・テイト 本人は容疑を全面否定(AP PHOTO/ANDREEA ALEXANDRU) 2022年12月、性的人身売買の容疑で極右インフルエンサーのアンドリュー・テイトがルーマニア当局から逮捕された。その際ルーマニアの組織犯罪テロリスト捜査局(DIICOT)は、テイトと弟のトリスタンが交際を匂わせて女性たちをブカレストのマンションに誘い込む、いわゆる「ラバーボーイ手法」で女性たちに風俗仕事を強要したと主張した。テイトはパートナーに風俗を強要したことは一度もないとして、一貫して無罪を主張。最近もタッカー・カールソンとのインタビューで、自分には女性にオンラインコンテンツを無理矢理作成させる「金銭的動機はひとつもない」と語った。 【画像を観る】「性奴隷」にされた自己啓発団体の被害者たち 新たに流出したのはテイトが運営する男性専用会員
SU-METAL、MOAMETAL、MOMOMETALの3人体制となった新生BABYMETALが、初の新曲「メタり!! (feat. Tom Morello)」をリリース。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロをゲストに迎えた、この夏一番の話題作と言っていいだろう。キャッチーなメタル要素とトリッキーなアプローチを交えた鋭いギターが見事に融合。2023年、世界を相手に様々なジャンルをクロスオーバーしていく3人に話を聞いた。 【写真を見る】BABYMETAL WORLD TOUR 2023 ASIA (タイ・バンコク公演) —初お披露目となった『BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE-』から、UK、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアと新体制で臨んだ2023年上半期の海外ツアーはどんな手応えがありましたか? SU-METAL:私たちにとっては3
こんなジェイムス・ブレイク(James Blake)が聴きたかった――初期からのファンはそのような興奮を隠しきれなくなるに違いない。ブレイクによる2年ぶりのニューアルバム『Playing Robots Into Heaven』(9月8日リリース)は、久々に彼のエクストリームなトラックメイカーとしての才能が余すところなく発揮された作品だ。 アルバム前半のDJユースの楽曲群から立ち昇るのは、汗と熱気にまみれたダンスフロアの匂い。アルバム単位でここまで強いクラブカルチャーとのコネクションを感じさせるのは、それこそデビュー作以来ではないだろうか。だがもちろん、これはただの原点回帰とは違う。「Loading」などに搭載された、簡潔だがフックのあるボーカルメロディは、過去5作でソングライティングの実力を磨いてきた成果も感じさせる。『Playing Robots Into Heaven』は今のブレイクだ
Photo by Ian Waldie/Getty Images / CORBIS/Corbis via Getty Images ファッションドールの世界を実写化した、グレタ・ガーウィグ監督による2023年最大の話題作『バービー』が日本でも公開スタート。内容が気になりすぎるあまり、先に公開されたアメリカでの考察記事やネタバレ動画を隅々までチェックしてきた若林恵(黒鳥社)は、もちろん本作を公開初日の朝イチで鑑賞。勢いそのままに本稿を書き上げた。“原爆の父”と言われた科学者の伝記映画『オッペンハイマー』(日本公開未定)が、本国で『バービー』と同時公開されたことから生まれたネットミーム“Barbenheimer(バーベンハイマー)”を巡る考察。先日の騒動が浮き彫りにしたものとは? 「被曝」をめぐる嘘 この8月7日に、78年前の広島、長崎への原爆投下に関する新たな情報が、ジャーナリストや研究者に
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