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のんが、自身が監督・主演・編集を務める新たなMVを公開した。 【ライブ写真】のん、仙台でのライブの様子(全14枚) 俳優・アーティストとして活躍し、2022年公開の長編映画『Ribbon』で監督・主演・脚本に挑戦した、のん。又吉直樹のエッセイ集『東京百景』にインスパイアされて作詞した2023年リリースの自身の楽曲MV「夢が傷むから(Inspired by 東京百景)」では、のん自身が監督・主演・編集を務め、加藤千尋(セントチヒロ・チッチ)、又吉直樹の出演も話題となった。 今回サプライズ公開された「夢が傷むから(Inspired by 東京百景)」バンドバージョン でも、のんが監督・主演・編集を務め、バンドの魅力が詰まったMVとなっている。
インディロックが瀕死の状態にあった2010年代イギリスにおいて、ファット・ホワイト・ファミリーが幾多の若者たちを触発し、サウスロンドンのバンドシーンの発火点となったのは今や誰もが認める事実だろう。シェイムやゴート・ガールやブラック・ミディはもちろんのこと、ラスト・ディナー・パーティでさえ、彼らがいなければ存在しなかったかもしれない。現在の英国インディの活況を用意したすべての始まり、それがファット・ホワイト・ファミリーである。 2010年代前半に登場したファット・ホワイト・ファミリーとは、様式化され、産業に飲み込まれたゼロ年代英国インディに対する反動だった。少なくとも、彼らの生々しくヒリついた演奏とカオティックなライブパフォーマンスはそのように人々から受け取られた。今やサウスロンドンのバンドシーンも成熟し、ある程度の様式化(スポークンワードとポストパンクを掛け合わせた音楽性など)が進んでいる
tofubeatsの最新EP『NOBODY』がリリースされた。同作は「フロアライクなハウスミュージック」をコンセプトに、全曲AI歌声合成ソフトのSynthesizer Vを使用したボーカルで制作されたことでも話題を集めている。そんなtofubeatsが、若林恵(黒鳥社)のオフィスを訪問。2017年のアルバム『FANTASY CLUB』にライナーノーツを寄稿するなど、かねてより交流の深い同氏とさまざまなトピックを巡って語り合った。(構成:神保勇揮・若林恵) 若林 恵 平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立。著書『週刊だえん問答 コロナの迷宮』(黒鳥社)、『さよなら未来:エディターズ・クロニクル 2
ジョン・レノンがオノ・ヨーコと別居していた1973年〜75年は「失われた週末」と呼ばれ、酒浸りになって乱痴気騒ぎを繰り返した傷心の空白期……というイメージが根強い。ジョンがメディアを騒がせたスキャンダラスな期間なのは間違いないが、実はソロ・アーティストとして精力的に活動した時期でもあった。『Walls And Bridges』(74年)、『Rock 'N' Roll』(75年)と2枚の傑作を残す一方、エルトン・ジョンの「Lucy In The Sky With Diamonds」に客演(74年:翌年、全米シングルチャートで1位を獲得)、デヴィッド・ボウイと「Fame」(75年:全米1位)をコラボ、プロデューサーとしてもハリー・ニルソンの『Pussy Cats』(74年)を手掛けるなど、優れた作品をいくつも生んでいるのだ。妻と別居して落ち込んでいるはずのロックスターがここまで旺盛に活躍するだ
レコーディング・エンジニア/プロデューサーとしても著名な音楽家、スティーヴ・アルビニ(Steve Albini)が死去。彼が経営するエレクトリカル・オーディオ・レコーディングのスタッフに米ローリング・ストーン誌が確認したところ、5月7日の夜に心臓発作で亡くなったという。享年61。 アルビニは1962年7月22日、米カリフォルニア州パサデナ生まれ。ビッグ・ブラックやシェラックといった自身のバンドを率いつつ、ニルヴァーナ『In Utero』、ピクシーズ『Surfer Rosa』、PJハーヴェイ『Rid of Me』など80年代後期以降のオルタナティヴ・ロック重要作に多く貢献。アナログの一発録りスタイルで知られ、多くのミュージシャンから愛されてきた。ZENI GEVA、メルト・バナナ、54-71、BORIS、MONO、GEZAN、CRYAMYなど日本のミュージシャンの作品にも携わっている。近年は
煌びやかなメロディ、高揚感溢れるダイナミックなエレクトロニックビート。まるでジェットコースターに乗っているかのように有無を言わせずリスナーを翻弄し、恍惚の彼方へと誘うグリフィン(Gryffin)。日本のルーツを持った美メロEDM DJ/プロデューサーの快進撃が止まらない。コーチェラ、ULTRA、レディングなどのフェスは勿論のこと、北米の大規模会場を単独でソールドアウト。着実にファンを倍増している。昨年のフジロックに続き、6月には単独来日公演も決定し、更に通算3作目となるニューアルバム『Pulse』も、ほぼ完成したという彼にZoomで話を聞いた。が、この時点では、まだ来日公演は未発表、アルバムの詳細も明らかにはできないという状態。とはいえ上昇気流に乗っている彼が、過去を振り返りつつツアーやニューアルバムにかける意気込みや、今どこへ向かっているのかを教えてくれた。 ー先頃アーミン・ヴァン・ブー
パール・ジャム(Pearl Jam)による通算12作目の最新アルバム『Dark Matter』が大きな話題を集めている。プロデューサーを務めたのは、ザ・ローリング・ストーンズの最新作『Hackney Diamonds』でも素晴らしい仕事ぶりだったアンドリュー・ワット(Andrew Watt)。パール・ジャムの大ファンであり、彼らの結成とほぼ同時期の1990年10月に生まれた敏腕が、憧れのバンドとのコラボレーションについて余すことなく語った。 アンドリュー・ワットとパール・ジャムは、ほぼ同時に誕生した。エディ・ヴェダーが後に結成するバンドのメンバーと初めて対面するためにサンディエゴからシアトルへと向かった日と同じ週にあたる1990年10月2日に、現在33歳のプロデューサーはこの世に生を受けた。「僕が母の胎内から出ようとしていた時に、彼らは『Release』を書いていたっぽいよ」とワットは話す
2020年発表の楽曲「My Boy」で脚光を浴びたカントリーシンガー、エルヴィー・シェーン(Elvie Shane)は労働者階級の新たな代弁者になろうとしている。1988年生まれでケンタッキー州出身の彼が、麻薬密売や薬物乱用を重ねた後に得た償いの日々を経て、いかにニューアルバム『Damascus』に昇華させたのかを語った。 筆者はボウリング・グリーン(ケンタッキー州)のレース場で、エルヴィー・シェーンと待ち合わせていた。約束の時間まで数時間という時に、着信があった。 痩せた体中にタトゥーを彫ったカントリー・シンガーが2020年にリリースした曲「My Boy」は、USカントリー・エアプレイ・チャートのNo.1を飾った。シェーンは、最高時速300km/hに迫る2024年型コルベットE-Rayを試乗するために、待ち合わせ場所へと向かっていた。その途中で彼は、車をぶっ飛ばす感覚がたまらない、などと
パーティー・ネクスト・ドアが最新アルバム『PARTYNEXTDOOR 4』をリリース。ドレイク率いるOVO SOUNDの中心的存在であるR&B/ヒップホップ・プロデューサー兼シンガーソングライターを今こそ掘り下げるべく、音楽ジャーナリストの林剛に解説してもらった。 ドレイクを看板アーティストとするOVOサウンド(以下OVO)にはプログレッシブなR&Bの総本山といったイメージがある。トラップ・ビートが脈打つ仄暗く鬱屈としたサウンドは、OVO、つまりドレイクとその一派によって創造され、2010年代以降のR&Bの流れを変えた。レーベルは、ドレイクと、その制作パートナーであるプロデューサーのノア“40”シェビブ(以下40)、ドレイクのマネージャーであるオリヴァー・エル・カティーヴによって2012年に設立。R&B系ではDVSNやマジッド・ジョーダンらが在籍し、最近では幻想的な楽曲と神秘的な歌声がシャ
常田大希率いる「millennium parade」が「MILLENNIUM PARADE」へと改名し、アメリカではTravis Scott、21 Savageらを擁する「EPIC US」、欧州ではTems、Bring Me The Horizon、Sadeをはじめとする世界的アーティスト達を世に送り出してきた「RCA UK」と契約、グローバルでの活動を本格化させることが明らかになった。併せて、その第1弾シングルとして、5月10日に新曲「GOLDENWEEK」をドロップすることも発表。常田はかねてからSNSや取材などで、ミレパ第2章に向けての準備を進めているという話をしていたけれど、いよいよ新たなフェーズの幕が切って落とされたようだ。 しかも。この発表が行われる2日前=5月1日には、これまでmillennium paradeとしてリリースされてきた楽曲群のすべてが「ꉈꀧ꒒꒒ꁄꍈꍈꀧ꒦ꉈ ꉣ
カマシ・ワシントンの最新アルバム『Fearless Movement』は、これまでの延長線上にありつつ、明らかに趣が異なる作品でもある。愛する娘が生まれ、彼女と暮らす中で感じたことがインスピレーションになっていたり、概念としての「ダンスミュージック」をテーマにしていたりするのもそうだし、過去の作品にあったスケールの大きさやフィクション的な世界観とは違い、現実(≒生活)に根を下ろした視点から生まれた等身大で身近に感じられるサウンドになったようにも感じられる。 たとえば、これまでは壮大な世界観をクワイアやオーケストラと共に表現していたが、今回はほぼ自身のレギュラー・バンドで構成しており、外から加わっているのはほとんどがボーカリストやラッパーだ(カマシはこれまで、声にまつわる表現はバンドメンバーのパトリス・クィンに任せていた)。ここでは様々な声がそれぞれのメッセージを語っているのだが、その言葉か
セイント・ヴィンセント(St.Vincent)ことアニー・クラークが、通算7作目の最新アルバム『All Born Screaming』を発表。すべてのペルソナをはぎとった彼女の現在地に迫る最新インタビュー。 初めに映ったのは真っ黒な画面だ。「アーティストはカメラをオンにしない」とスクリーンに書かれている。アニー・クラークは普段からカメラの前に立つのだが、本当の姿を隠すことを好んできた。2007年からセイント・ヴィンセントという名の下にリリースしてきたアルバムごとに、ルックを一新し、様々な仮面をかぶり、神官から女帝、ロボットからロックスターに至るまでの役を演じ分け、アートの内なる核を隠してきた。「仮面をかぶった人は真実を語る。それなしでは、ほとんど語りはしない」と、かつてある人は言った。 2017年に自身のInstagramで、ピンクのミニスカートと半透明のラテックストップを着たセイント・ヴ
霜降り明星・粗品の1stアルバム『星彩と大義のアリア』が4月17日にリリースされた。今作は、粗品がヴォーカル・ギター、藤本ひかり(ex. 赤い公園)がベース、岸波藍(ex. セプテンバーミー)がドラムを担当。全12曲すべてを粗品が作詞作曲をしており、飾らない言葉、真っ直ぐな歌声、骨太なロックンロール・サウンドという、とにかく潔さと清々しさを感じる1枚となっている。彼は何を思い、今作を完成させたのか? 音楽を通して粗品が訴えたいこととは一体? 関連記事:霜降り明星・粗品が語るボカロ文化への憧れ、芸人離れした本気の音楽表現 ─1stフルアルバム『星彩と大義のアリア』に関して、まずは作品のテーマを教えてください。 粗品:テーマは2つありまして、1つは自分の“大義”を表現しています。 ──大義というのは? 粗品:結構ね、僕は悪く言われることも多いんですよ。「あいつ生意気やな」「なんでこうせーへんね
2週連続でコーチェラに出演し、「Gobi」ステージの大トリを飾った新しい学校のリーダーズ(ATARASHII GAKKO!)。米ローリングストーン誌が出演後の4人を直撃。それぞれの「はみ出していく」個性、『ゴーストバスターズ』のための曲作り、夢のコラボレーション相手についてなどを尋ねた。 【動画を見る】本記事のインタビュー動画 ―こうしてお話する機会を楽しみにしていました。 お時間を割いていただき、本当にありがとうございます。「青春日本代表」を明確に打ち出しているのが素敵ですよね。その言葉はみなさんにとってどういった意味をもつものなのでしょうか。 SUZUKA:青春に年齢なんて関係ない、学生だけのものじゃないと。 だからこそ、私たちATARASHII GAKKO!の音楽を通して、「年齢関係なくみんなで楽しもうぜ」っていうメッセージを伝えております。 ―固い友情と絆で結ばれているみなさんです
デビュー時から次世代のダンス・ミュージック・シーンを担う存在として、ビッグ・アーティストからのラブコールも絶えないほど大きな期待を背負い、音楽ファンからも大きな支持を集めた、UK出身のジョシュ・ロイド・ワトソンとトム・マクファーランドから成る二人組ユニット、ジャングル。2023年8月には4枚目となる最新アルバム『VOLCANO』をリリースして、アルバム全曲を一つの長編映像作品にして、単なる音楽にとどまらない世界観も提示。アルバム収録曲の「Back On 74」は大ブレイクを果たし、その振り付けを「踊ってみた」ダンスチャレンジ動画もSNS上で大流行。3月3日のBRIT AWARDS 2024では、グループ・オブ・ザ・イヤーの受賞に輝いている。5月の来日を前にトム・マクファーランドに話を聞いた。 ーコーチェラのライブはどうでした? 素晴らしかったよ。けっこう頑張ったからね(笑)。音楽をやるには
ダンス・ミュージックのスーパー・プロデューサー、カイゴが新曲「For Life feat. Zak Abel & Nile Rodgers | フォー・ライフ feat. ザック・エイベル&ナイル・ロジャース」をリリースし、ミュージックビデオを公開した。同曲は2000年にリリースされた、フランス出身のハウス・デュオ=モジョのヒット曲「Lady (hear me tonight)」をサンプリングした楽曲。原曲の印象的なサビに、カイゴ特有のメロディのアレンジが加わり、見事にオリジナルの魅力を引き出しながらも、高揚感溢れるモダンなダンス・ポップ・トラックへと生まれ変わらせている。 トロピカル・ハウスの火付け役でもあり、名曲のリミックス、リメイクでも知られるカイゴ。全世界で大ヒットした2016年のデビュー・アルバム『CLOUD ININE』を始め、『KIDS IN LOVE』『GOLDEN HOU
シャバカ・ハッチングスはUK屈指のサックス奏者として、サンズ・オブ・ケメット、コメット・イズ・カミング、シャバカ&ジ・アンセスターズといったプロジェクトで高い評価を得てきた。アメリカ由来のジャズだけでなく、彼のルーツでもあるバルバドスを含むカリブ海の島々の音楽をはじめ、アフロビート、ジャングルやグライムなどが溶け込んだシャバカの音楽は、近年のUKのジャズにおける最良の教科書のようでもあった。だからこそ彼はロンドンのシーンで「キング」と呼ばれていた。 そんなシャバカがサンズ・オブ・ケメットの2021年作『Black To The Future』あたりからバンブーフルートを演奏し始めるようになると、そこに尺八やインディアンフルートも加わり、サックスを手にする機会が減っていった。誰もが不思議がっていたころ、シャバカは前述の3つのグループの活動を休止すること、サックス奏者としての活動を停止し、フル
2023.06.07 14:24 King Gnuが初のスタジアムツアーを終幕、日産スタジアムで7万人が大合唱
音楽評論家・田家秀樹が毎月一つのテーマを設定し毎週放送してきた「J-POP LEGEND FORUM」が10年目を迎えた2023年4月、「J-POP LEGEND CAFE」として生まれ変わりリスタート。1カ月1特集という従来のスタイルに捕らわれず自由な特集形式で表舞台だけでなく舞台裏や市井の存在までさまざまな日本の音楽界の伝説的な存在に迫る。 2024年3月の特集は、「大滝詠一」。アルバム『EACH TIME』40周年。1984年3月21日に発売されたオリジナルの40周年バージョンが3月21日に発売される。同作と既に発売になっている『大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK』の2作を1カ月に渡り掘り下げていく。 田家:こんばんは。FM COCOLO「J-POP LEGEND CAFE」マスター・田家秀樹です。今流れているのは大滝詠一さんのアルバ
今夏のフジロックに出演決定。2ndアルバム『I'M DOING IT AGAIN BABY!』も注目を集めているガール・イン・レッド(girl in red)。先日公開した解説コラムに引き続き、最新インタビューをお届け。若い世代の共感を呼び、テイラー・スウィフトとのツアーでも脚光を浴びたノルウェー発シンガーソングライターの現在地とは? マリー・ウルヴェンは穏やかな人物とは言い難い。高そうな黒のアスレジャーの服に身を包んだ女性たちで賑わう、洒落たニューヨークの人気スポットでランチをとりながら、彼女はテイラー・スウィフトがErasツアーで披露した「The Man」での振り付けを真似をする(昨年夏に同ツアーの数公演で前座を務めたウルヴェンはそれを完全にマスターしていた)。だが次の瞬間、彼女は息を切らしながら胸を押さえた。「不安が襲ってきたときは、いつもこうするようにしているの」と彼女は言う。「今
1972年前後のデヴィッド・ボウイの姿を紐解く豪華6枚組ボックス・セット『ロックン・ロール・スター!』が、輸入盤国内仕様の日本盤となって6月26日に発売することが決定した。 【画像を見る】デヴィッド・ボウイ五周忌 象徴的な写真で振り返るアイコンの変遷 デヴィッド・ボウイが生み出したロック史に残る最大のペルソナ、ジギー・スターダスト。『ロックン・ロール・スター!』は、1972年発表の傑作『ジギー・スターダスト』発表前後、ボウイがジギー・スターダストというキャラクターを地上に降臨させ世界を興奮の渦に巻き込んでいった1971年から1972年にかけての彼の姿を、多数の未発表音源を含む貴重な音源の数々で紐解く5枚組CD+Blu-ray Audioからなる豪華6枚組ボックス・セット。海外では6月14日にリリースされる今作だが、日本盤はオリジナル・ハードカバー・ブックに掲載されている詳細なライナーノーツ
音楽評論家・田家秀樹が毎月一つのテーマを設定し毎週放送してきた「J-POP LEGEND FORUM」が10年目を迎えた2023年4月、「J-POP LEGEND CAFE」として生まれ変わりリスタート。1カ月1特集という従来のスタイルに捕らわれず自由な特集形式で表舞台だけでなく舞台裏や市井の存在までさまざまな日本の音楽界の伝説的な存在に迫る。 2024年3月の特集は、「大滝詠一」。アルバム『EACH TIME』40周年。1984年3月21日に発売されたオリジナルの40周年バージョンが3月21日に発売される。同作と既に発売になっている『大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK』の2作を1カ月に渡り掘り下げていく。 田家:こんばんは。FM COCOLO 「J-POP LEGEND CAFE」マスター・田家秀樹です。今流れているのは大滝詠一さんのアル
でんぱ組.incが、2025年頭をもってエンディングを迎えることを発表した。 関連記事:でんぱ組.incが語る世界観、アキバカルチャーの果て これは、4月20日に恵比寿リキッドルームで開催された、でんぱ組.incのツアー『We need the DEMPA TOUR 2024』で発表されたもの。アンコールでファンの前に戻ったメンバーは「大切なお知らせがあります」と、16年の歴史に幕を閉じることを発表。メンバー、クルーとの話し合いを重ねたこと、「エンディング」という言葉をみんなで悩んで決めたことなどを語った。 オフィシャルHPには、”でんぱ組.incから皆様へ大切なお知らせ“と各メンバーからのメッセージが掲載。今後は全国ツアーを計画していることや、ラストライブまでの期間もでんぱ組.incにしか出来ないステージをファンの人たちと一緒に創っていきたい、と綴られている。ライブMC時に発表した時の模
先週末の4月13日~15日に続いて、今週末の4月20日~22日(日本時間)にかけて、コーチェラ・フェスティバル(Coachella)が米カリフォルニア州にて開催される。 YouTube配信のスタートは各日の日本時間AM8:00〜を予定。2週目は「Coachella Stage」「Outdoor Theater」「Sahara」「Mojave」「Gobi」「Yuma」の6つのステージからライブストリーミングが行われ、自宅にいながらパフォーマンスを楽しめる。今年はYouTube TVのマルチビューに対応、6つのステージのうち最大4つを同時に視聴できる。 ヘッドライナーを務めるのはラナ・デル・レイ、タイラー・ザ・クリエイター、ドージャ・キャット。日本からは日本時間20日にYOASOBI、初音ミク、日本時間22日に新しい学校のリーダーズが登場する。 2週目の配信タイムテーブルは以下の通り。 ※スケ
横綱は特出した実力を持ち、その周囲には多くの付け人が集まっている。そういった意味では、バン・B(Bun B)はまさにヒップホップ界の横綱を名乗るに相応しい人物だ。テキサスを拠点に1980年代から活動する南部ヒップホップのパイオニアの一人であるバン・Bは、その説得力溢れる低音のスキルフルなラップで常に第一線で活躍し、多くの後進のラッパーに慕われてキャリアを歩んできた。 バン・Bはピンプ・CとのラップデュオのUGKでシーンに登場した。生演奏を巧みに取り入れたソウルフルなスタイルで知られる二人は1990年代にはデュオで『Super Tight』や『Ridin’ Dirty』などの名盤を数多く生み出し、1999年にはジェイ・Zのシングル「Big Pimpin’」に客演。メインストリームのキングであるジェイ・Zを空いてに一歩も譲らない強力なラップを披露し、文字通りのアンダーグラウンド・キングぶりを提
米ヴァージニア州リッチモンドを拠点とする、ブッチャー・ブラウン(Butcher Brown)という5人組がいる。ヒップホップ/ネオソウル以降のジャズ系バンドである彼らは、サウンドの質感への徹底的なこだわりに加えて、そのインスピレーション源やカバー曲の選曲センスも高く評価されてきた。 アナログ機材やテープでの録音は当たり前。まるでマッドリブがバンドを結成したかのように敢えて音質を落としたり、ノイズ交じりで録音したり、ジャズ系のバンドはまずやらない手法を駆使している。そのこだわりからレコードだけでなく、カセットテープでのリリースをずいぶん前から行なっていた。 さらに彼らは、トム・ブラウン「Funkin' For Jamaica」、デヴィッド・アクセルロッド「Holy Thursday 」、ボブ・ジェイムス「Nautilus」、ワンネス・オブ・ジュジュ「African Rhythms」、タリカ・
ニューアルバム『Visions』のリリースから1カ月が経過したタイミングで、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)がZoomでインタビューに応じてくれた。 自分が聞きたかったのは、大きくふたつ。彼女はどういったサウンドを求めてヴィンテージソウル・リヴァイヴァルのキーパーソンとも言えるマルチプレイヤー/プロデューサー/エンジニアのリオン・マイケルズと再び組んだのか。それから、アルバムが久しぶりに明るさやあたたかさを感じさせるものになったことに理由はあるのか。「考えてない」「意識していなかった」という答えも多いのだけど、分析めいたことに関心がないのはいつものこと。彼女なりの考えと正直さがよく見えてくるインタビューになったんじゃないかと思う。 リオン・マイケルズとの共同作業 ―ニューアルバム『Visions』を聴き、“あなたらしさ”と“新しさ”の塩梅が絶妙なアルバムだなと感じました。“らしさ
プーマ・ブルー(Puma Blue)は突然現れた。2017年ごろに『Swum Baby EP』が静かに話題になっていったが、実に独特で、不思議な音楽だった。おぼろげに浮かんでいるようなサウンドに、ささやくように歌う声、全ての音は今にも消え入りそうに揺らめいている。その音楽は暗くて、退廃的。でも、セクシーであり、とてつもなくエモーショナルだった。DIYなやり方で制作しているのは明らかで、理想的なインディペンデント音楽であるように思えた。 しかし、同時に彼のバンドにはUKのジャズトリオVels Trioのメンバーも在籍していたこともあり、どこかパンク的なマインドさえも感じられる衝動的なサウンドであるにもかかわらず、演奏面では洗練されている部分も感じられた。実はブリット・スクールで音楽を学んでいたという話もある。粗削りであり、洗練されてもいる。エモーショナルだが、その音楽は全てがコントロールされ
LE SSERAFIMがアメリカ最大規模の音楽フェスティバルの一つで、毎年20万人以上の観客を集める「コーチェラ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)」への初週(米国現地時間4月13日)の出演を終えた。 【コーチェラの写真を見る】LE SSERAFIM 出演に際してはコーチェラの会場となるインディオ砂漠へ行く、ロサンゼルスからパームスプリングマーケット(Palm Spring Market)へ向かう道路沿いにファンによるコーチェラ出演のニュースを知らせる大型屋外広告が設置され、 横11m、縦3.2mの大きさの大型広告板に刻まれた5人のメンバーの肖像と「LE SSERAFIM SATURDAYS COACHELLA」というフレーズが目を引いていた。 SAHARAステージのスクリーンにLE SSERAFIMのロゴマークが写される中、
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