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shirokuma-shirokuma.hatenablog.com
鹿児島県出水市の山奥に「東雲の里」という大庭園があります。紫陽花の季節が有名で、梅雨時期になると約4万坪の敷地に色とりどりの紫陽花が咲き乱れています。北海道の蝦夷紫陽花から屋久島紫陽花まで日本中の品種が植えられていて、その数は160種類以上とも。 園主は宮上誠さん。今から31年前の1992年、陶芸家・看板屋として仕事をしていた宮上さんは「自分の作った器で、最高の景色を見ながら蕎麦を食べてもらいたい」と大いなるロマンを抱き、手付かずの山でひとり開墾を始めました。 その宮上さんの開拓ストーリーを以前メシ通で記事にしました。 www.hotpepper.jp 結構大きな反響をいただき、県内だけでなくはるばる県外からもたくさんのお客さんが訪れてくださったと聞きました。私は宮上さんのお話をそのまま記事にしただけなのですが、素敵な場所を多くの人に伝えられてうれしい限りです。 メシ通の記事では紫陽花の季
次々と消えていく全国各地のレトロ自販機。2020年5月31日には埼玉県行田市にあるレトロ自販機とレトロゲームの隠れた名店・オートレストラン「鉄剣タロー」が多くの人々から惜しまれつつ32年の営業に幕を閉じた。 ▲阿久根商店のうどん・そば自販機(2020年7月撮影) 鹿児島県南さつま市の阿久根商店には「九州で最後」「日本最南端」と言われるうどん・そば自動販売機があった。1978年に設置されて以来43年の長い間訪れた人々の胃袋を満たし寒い冬には体を温めて続けてきた。しかし運営元の製麺所を営む阿久根商店が廃業したため2021年6月21日に自販機は撤去された。 ▲自販機で提供されるうどん。麵は自家製麺で、つゆもかき揚げも手作りだった 自家製麺や手作りのつゆ、かき揚げが好評で「おいしい」とファンの多いスポットだった。もうないのは寂しいけれど、ひとつのものが役割を全うして消えていくのはごく自然なことなの
熊本との県境に位置する鹿児島県出水市は、日本最大のツルの渡来地として知られている。その出水で、ツルを描き続けた画家がいる。宮上松岳さん(1914-1988)だ。 毎年10月中旬から12月にかけて、はるかシベリアから出水までやってきたツルは、翌年3月頃まで越冬する。長い果て旅路の果てに羽根を休め、エサをついばみダンスをするその姿は、出水の冬の風物詩である。 私が松岳さんの絵に初めて出会ったのは、出水市の山深い場所にある大庭園「東雲の里」だ。園主の宮上誠さんは、看板と陶芸の仕事をしながら46歳の時に山を購入。「ここに最高に美しい庭園を作ろう」と20年以上の歳月をかけて開墾し、花や木を植え、石畳を敷き、園内に蕎麦屋や陶芸窯を設けて、一大庭園を築き上げてきた。 ▲初夏には約10万本のアジサイが山を彩る。「東雲の里」は日本各地のみならず海外からも人が訪れる出水市の観光名所だ そんな「東雲の里」園内に
特異なロケーションにある店が気になって仕方がない。「どうしてここに?」と思われるような変わった場所に店を構えながら、当たり前に客が出入りし、長年商売が成り立っている店がある。 そんな店のひとつが鹿児島県鹿児島市にある「竜ヶ水そば」だ。背後は切り立った崖が10キロも続き、眼前には錦江湾と桜島を望む。国道10号とJRが、崖と海の間の細い海岸線に沿って走っている。 まるで陸の孤島のような隔絶された雰囲気だ。周辺の人家はわずかに点在するだけで、近くの竜ヶ水駅は無人である。鹿児島市の2016年統計「鉄道の乗降客数」によると、年間1000人程度の利用しかない。秘境駅とさえ呼ばれている。 ▲竜ヶ水駅。「海の見える駅」の別名がある美しい景色だ。 しかしこの海沿いは、県の東側から鹿児島市街地へと繋がる主要道路であるため、車の往来は極めて多い。朝夕の通勤時間帯には渋滞になる。そうして多くの人たちが行き交う一方
人知れず埋もれゆく鹿児島の廃寺跡を探し歩き、撮影し続ける人がいる。 幕末から明治にかけて行われた廃仏毀釈。これにより鹿児島から寺が消滅した。 かつての古寺跡の一部は史跡や神社になっているが、ほとんどの跡地が一般の墓地となり、時代の流れで人々から忘れられつつある。 写真家の川田達也さんは、そんなかつての廃寺跡を巡ってブログ「薩摩旧跡巡礼」に記録を残し続けている。 川田さんの撮影する廃寺跡は、静謐な美しさが漂う。 雪の福昌寺跡の景色は大変美しいものでした。境内は静寂に包まれ、現代文明の音は聞こえません。音といえば雪の降る音や風の音、木から雪が落ちる音、自分の足跡のみ。カメラのシャッター音だけが現代文明を思い出させます。―「薩摩旧跡巡礼」福昌寺雪景より 昔はこの一帯全てが岩屋寺境内であったそうです。大伽藍は姿を消しましたが、お寺の荘厳な空気は全く失われていません。今まで訪れた廃寺跡の中で随一の空
鹿児島県薩摩川内市入来町は、武家屋敷や多くの史跡が残る歴史ある街並みだ。そんな入来町の片隅に「マダガスカル温泉」はある。 知る人ぞ知る温泉で、そのちょっと独特な外観から入るのには勇気がいる。しかし、平成30年12月18日をもって営業を終了してしまった。 温泉法では温泉施設が営業をする条件として「番台を置くこと」を義務付けているが、オーナーが逝去してこの条件を満たせなくなったからだ。 しかし、一体「マダガスカル温泉」とはどのような温泉だったのだろう? 武家屋敷の街に遠い異国の「マダガスカル」という言葉が奇妙に響く。「オーナーがマダガスカルの人と結婚したからこの名前だ」との噂を聞いたことはあった。私は営業していたころに2度訪問したが、いずれもオーナーに会えず直接真実を確かめられなかった。お会いしたいと思っていたので残念だ。 それでも、今からでも知れることがあるかもしれない。いくつかの問い合わせ
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