ロードレースもマウンテンバイク競技も、レース機材の主流はカーボンフレーム。 カーボンファイバー(CFRP)は細い炭素繊維を織った生地を樹脂で固めた複合材料で、引張強度が高く軽量で、弾性に富み、振動吸収性も高い。 テニスのラケットからレーシングカーまで、軽さと強さが求められる製品はたいていカーボンファイバーで作られている。 自転車のフレームには、安価で軽量なアルミニウム合金もエントリーモデルを中心に使用される。また、スチールも、細身のシルエットとバネ感に根強い人気がある。 そんな中で異色を放つのがチタン合金。錆びないため地肌が剥き出しになっていて、独特の雰囲気がある。 今回は、レースの世界では一度も主流になれなかったチタンフレームについて語ろうと思う。 素地剥き出しのフレーム 錆びないので塗装する必要がない チタンフレームの都市伝説 自転車競技では長い間スチールフレームが主流だった。その後、