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中東情勢
tigerwoody.hatenablog.com
プログ記事を書く際には、通常、参考書を読み返したり、ネット文献を参照しながら自分の考えを纏めることが多いです。なので記事作成にはそれなりの時間を要し、普通は週に2~3記事投稿が限界です。 ですが、頭の中にある知識や考えだけでスラスラ記事を書けるケースもあります。その際には、要旨や文章構成を特別に考えなくても、直接、文章化(PCキーボード入力)が可能です。 今回の「株式投資」テーマや「スポーツ」記事がその典型です。普段から頭の中で、そのテーマに関連した「情報・感情・思考」分析や自問自答を繰り返しているからです。「アイデア創出」概念図に示した情報・感情・思考が重なる領域から、テーマ・アイデア・発想や方向性が出てくる感じです。それは、私が「スポーツ」好きだからだと思います。「株」については、「知的スポーツ」と考えていますから同じ範疇です。 この概念図は、下に示す「入出力装置としての脳」模式図の、
人間という生命体が生命(いのち)を維持するための基本要素として、 1.食事(栄養分・水分)、2.睡眠(含む休息)、3.呼吸(O2⇋CO2ガス交換)、4.有酸素運動(生活行動を含む)、5.太陽エネルギー(熱・光)、が挙げられるでしょうか。 「三つ子の魂百まで」と申しますが、若い頃、特に、青春時代に考えたことは、結構その人にとって大事な、本質的な価値観だろうと思います。私自身思い返してみますと、当時、幾つかの価値基準がありました。 1.価値判断に迷ったときは「自然」か「不自然」か、に分けて判断する 2.仕事・学業・スポーツの場面で、「素直」な人は伸びる 3.「呼吸」は大事、心身健康のバロメータ 4.座右の銘は「原点回帰」 5.「哲学」は興味深い 基本線は今も変わりませんが、それでも現時点の価値観を言語化しておきたいと思い、本ブログ第67回「心豊かに自らの道を究む」)に基本理念と行動哲学を文章化
日本経済新聞(2024/4/7)に、「言葉にできる」は武器になる。という本の広告が載っていました。本のタイトルに惹かれ、早速、図書館に貸出しを申し込みました。著者梅田悟司さんは電通出身の有名なコピーライターで、上智大理工系大学院修了という変わった経歴の持ち主です。 借りた本を読み始めて、文章の質の高さ、特にキャッチワードの巧みさに引き込まれました。これは手元に置くべき本と思い、近くの書店に出掛けました。すると2016年の発行の本(日経BP)なのに、棚に陳列されていました。流石、30万部突破本です。「心に響く言葉を生み出す技術」について丁寧に纏められた良書です。個人的には、定価(1,500円+税)の10倍以上の価値がある本だと思っています。 先ず、梅田書「はじめに」からの引用です。著者の言葉に対する熱い思いが感じ取れます。 『本書では、理系一辺倒で、さほど読書経験もない私が、いかにして思考を
今、個人的に興味持っているキーワードは、「自然(・環境・生命)」「自らの人生の経営者(=主体性)」「自由技術」の3つ、共に接頭語が「自」です。基本理念の「心豊かに自らの道を究む」の延長線上の言葉です。 1.「自然(環境・生命)」 子供の頃から自分の価値観の基本として「自然」という概念があった様な気がします。何事も「自然体」、に加えて、最近になり福岡伸一博士の「動的平衡」シリーズ本からの誘いがあり「自然の摂理は人間のすべてを包み込むことが出来る」という思いに至りました。また松下幸之助氏の「自然の理にかなったことで事がならないものがない」という言葉が好きになりました。 2.「自らの人生の経営者(主体性)」 個人的には「自調・自考+自責・自行」を行動指針としてきましたが、今年に入り岩尾俊兵慶大准教授の著作(日経論考+著書3冊、本ブログ第35回参照)の影響を受けました。個々人は、「自らの人生の経営
心理学者にしてノーベル経済学賞を受賞した、行動経済学の先駆者プリンストン大学名誉教授ダニエル・カーネマン氏(90歳)の訃報記事が新聞に載りました。思わず名著「ファスト&スロー」の文庫本を手にしました。本書は「意思決定」メカニズムを徹底解剖した行動経済学の世界的ベストセラーです。2012年に単行本、2014年に文庫本(840円+税、上下巻)が翻訳出版され、2014年に東大で一番読まれた本だそうです。 個人的には、「経済」の仕組み・根幹を理解する基本書として、「アダム・スミス」「渋沢栄一」「ウォーレン・バフェット」を読みましたが、実際に「株式投資」の意思決定場面で参考になったのは上記「カーネマン書」でした。「直感的」システム1と「熟考型」システム2の2つの思考法を詳述しています。 名著「ファスト&スロー」は上下巻で800頁を超え、とても全頁読破は自分には無理でした。最初の100頁と、以降は要部
2023年度末を迎えます。投資先の「株」配当権利が確定し一段落、今日は、これまでのブログ記事の纏めと今後の展望を書くことにしました。 本ブログは昨秋11/5に記事投稿をスタートして5カ月になります。読者の皆様のサポートがあり、65記事目になります。当初計画の倍以上のペースで投稿出来ています。 ブログ記事用「基礎資料」は当初1ファイルが、今は6ファイルになりました。 No.1「スポーツ(運動)と脳科学」=『ブログ起点』 No.2「脳科学・身体・自然」=『生命・自然』関連 No.3「スポーツ・少年時代・遊びの哲学」=『スポーツ・遊び』関連 No.4「創造性・感性・快の感情・気付き・無意識」=『右脳』テーマ No.5「概念図・行動哲学・価値観」=『左脳』テーマ No.6「企業研究・経営・株式投資」=『ビジネス』関連 「百円ショップ」で買ったファイルですが、綺麗で使いやすいです。「百円ショップ」製
第57回ブログー福岡伸一博士からの学びーの中で、私の中間総括として「自然の摂理は人間のすべてを包み込むことができる」と記しました。 その延長線上で、松下幸之助の「道をひらく」という小冊子を手にしました。初版は1968年(昭和43年)で「珠玉の随筆集530万部」とあります。大変良いことが書いてあります。中でも「自然」「素直」「謙虚」という言葉が目につきます。「真剣」という言葉も気になります。今回は、福岡県伸一博士の「動的平衡」「自然・生命・環境」本の延長線上で、「自然の理」について考えてみました。 早春の3月、美しい季節の始まりです。桜のつぼみも大きくなり開花・満開待ちです。自然界は、1年で季節が廻ります。春・夏・秋・冬「四季」それぞれの良さがあります。毎日は24時間、朝・昼・夕・夜で回ります。我々人間も、(多分他の動物と同じ様に)割と規則正しいリズムの生活です。毎日の生活は、睡眠7時間・食
尊富士は凄いな! 前日右足首を捻挫負傷した尊富士が怪我を押して出場した大相撲春場所千秋楽の土俵で、豪ノ山相手に攻め切り初優勝を決めた。世紀の大一番に、思わず涙がこぼれた。 「幕尻」東前頭17枚目の尊富士(24歳)の記録だが、新入幕力士の優勝は110年ぶり、初土俵から所要10場所での優勝は最速記録だそうだ。 NHKテレビ解説の師匠・伊勢ヶ濱親方が仰ってた。「 靭帯伸びてるから相撲とれる状態ではない。でも本人から「やりたい」と言ってきた。しばらく考えたが、歴史的な取り組みを、止められないでしょう、止めた方も止められた方も後悔しますよ。」 伊勢ケ浜親方も万感の思いだっただろう。親方も昨夜はほとんど眠れなかったのではないか。顔がだいぶ腫れぼったい様子で、必死に涙をこらえているようにも見えた。 伊勢ケ浜部屋は稽古が厳しいと噂され、その厳しさと規律の良さが功を奏し、良い関取が育っている。幕内に「富士」
「書く瞑想」という本が出版されています。面白そうなので図書館に貸出申込みをしたのですが、予約待ち10件ということで、まだ読んでいません。世の中の本を読んでから後追いで行動するのではなく、自分で主体的に発想し行動することを潔しとするタイプなので、自分が考え、実践してきた方法を纏めてみたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 1.A5判バインダーに「A5版メモ用紙」20枚程(A4印刷ミス用紙の裏面利用、半分にカット)を重ねる。バインダーは5枚程(5テーマ分)用意。 2.気付いたことを「テーマ別」に4色ボールペンで「メモ(殴り)書き」し、寝かせておく。 3.必要に応じ、後日4Bシャープペンで「追加のメモ書き」と、4色ボールペン筆で色付け。この段階は「綺麗な字」や「丁寧な色付け」をする。そして2回目の「寝かし」をする。 4.アイデアを膨らませたい「割と重要な個別テーマ」については、A5用紙
全世界で3,000万部、日本でも累計200万部売り上げのベストセラー&ロングセラー、スティーブン・R・コヴィー著「完訳 7つの習慣」(2013/8/30、キングベアー出版)、頁数:520頁、定価:2,200円(税別)は、「人生論」「幸福論」として最高の本です。 個々人は皆、自分の人生の経営者と思っていますが、その基本書として活用しています。休日の豪華ランチ1回分で一生モノの愛読書を手にできます。 「成功には原則があった!」「人格主義の回復」などの副題がつけられています。1回で本全体を読む込むというよりも、個人生活の中で疑問や課題が出た時に何回も何十回も読む本です。どんな質問に対しても、示唆に富んだアドバイス・ヒント・解答を得ることが出来ます。どんな種類の課題にも対応できる幅広さと奥深さを持った本です。 参考 「人格は繰り返し行うことの集大成である。それ故、秀でるためには、一度の行動ではなく
茂木健一郎著「意思決定が9割良くなる無意識の鍛え方」(2022/4/28、KA DOKAWA)、頁数:191頁、定価:1,400円(税別)、という本を読んだのは1月中旬ですが、ブログ記事にするのに2カ月かかりました。 関連書も読んだり裏付けを取りながら読書記録を作成しました。 「無意識」は創造性/アイデアの宝庫では?、という目的意識で本書を読みました。「神経伝達物質」「神経ネットワーク」「脳波」「呼吸」「有酸素運動」との関係に興味がありました。本の前半は雑談的内容が多いのですが、後半(5~7章)に内容の盛り上がりがあります。参考文献が多いのでどの部分が自説なのかは明確ではありませんが、「僕は」で始まる文章は著者の持論です。私自身の気付き部分は、赤30・青14=計44箇所と多いです。図書館貸本ですが、茂木書をもう1回じっくり読んでみたい気がしてます。 以下、本の要約ですが、個人的な興味を優先
福岡伸一博士の朝日新聞連載作品を集めた「ゆく川の流れは、動的平衡」という本があります。前回記事「動的平衡2」はガッツリ本だったので、並行してパラ読みし自分の読書リズムを整えていました。「600字程度のエッセー」集なので、割と気軽に福岡博士の世界を楽しめます。「簡にして明」作品集です。 福岡教授の本は冒頭部分に博士の思いが詰まっていることが多い気がします。この本の「序文」には、18世紀のドイツの詩人の言葉が出てきます。次いで最初のエッセーです。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 「生命の惜しみない利他性」 (横浜のみなとみらい駅近くの黒い大きな壁一面に、碑文が刻まれているそうです。) 「樹木は、この溢れんばかりの過剰を、使うことも、享受することもなく自然に還す」、「動物はこの溢れる養分を、自由で、嬉々とした自らの運動に使用する」。植物と動物の共生、生命の循環、を端的に表現したドイツの詩人シラー
「第六感」という言葉は、基本的に、五感を超えるもので、物事の本質を掴む心の働き、のことを指しています。西洋的な概念だそうで、類義語として、インスピレーション、勘、直感、霊感などがあります。 私の場合、若い頃からの「第六感」的?な価値判断基準があります。 1.物事の判断で、二者択一で迷ったら、「自然か・不自然か」で決める 2.(男として、競技者として)前向きな「闘魂」を持ち、課題に挑戦する 3.「呼吸」は最重要、加えて「リズム」感を大事にする 競技テニスの経験からは、 4.「3C」が、技術+心構えの両面からのポイント ①コントロール(Control) ②集中(Concentration) ③自信(Confidence) また最近は、 5.人間は「心地良さ」=「快」の感情を求めて行動する という感覚的な思いがあります。 話は少し飛躍しますが、山奥の源流部のイワナ釣りで一人で魚止めの滝に詰め入っ
ここ1年、養老孟司・福岡伸一両先生の作品(著作・講演・記事)から、人間(・生命)についての3つの原理を学びました。私にとって極めて重要な「知見(結果)」ですが、それ以上に、自分の学びの中でその結果を得るに至った「プロセス」を大事にしたいと思っています。 数年前から読書量が徐々に増え、2023年は120冊の本を読みました。大半は近くの市立図書館からの貸本ですが、手元に置きたい本は書店に注文します(地元の本屋さんを応援したいので原則ネット注文はしません)。購入は月2・3冊です。良書は何回も、何十回も読み返します。 前記の価値ある「3つの原理」は、以下の作品から読み解きました。 人間の行動原理:『合目的性』『試行錯誤』・・・養老孟司「考えるヒト」「バカの壁」他 生命の基本原理:『動的平衡』・・・福岡伸一著「動的平衡」シリーズ この3つの原理は、何れも人間の「動き(行動)」が前提になります。 養老
本を読んだり、ネット記事を見たり、テレビやYouTubeを視聴したりする中で、第六感に響いた言葉を、メモ用紙に書き殴ることを習慣にしています。それを暇な時間に「結構真面目に」パソコン(Excel)や研究ノートに整理しておくと結構役に立ちます。 点の情報が線になり、線が面になり、面が立体になり、立体は時間の経過とともに流体や飛行体や無限に広がるアイデアに繋がります。 以下、順不同の「第六感に響いた言葉」集です。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 立川談志(落語家)言『自分の五感を通して得た情報しか血肉にならない。』、『センスは教えられない、勝手に磨け。』 野中郁次郎(一橋大学名誉教授)記『重要なのは「内発的動機づけだ」。人間のモチベーションの源泉は外的、または物質的な動機づけや罰則ではなく、「体からふつふつと湧きあがる心理的な欲求」であり、PDCAも使い方を誤ると過剰な計画と規則で自律的な創造
YouTube動画に、養老孟司先生と福岡伸一教授の対談がある。大谷大学キャンパスツアー/第5回親鸞フォーラム「仏教と生命ーいのちのゆくえー」、10数年前の2011/2/6、92分の動画作品だが、今の時代を見事に予測しているかという内容です。 養老孟司先生の素晴らしさは勿論ですが、分子生物学者・福岡伸一青山学院大学教授の講演が秀逸です。主題は「生命とは何か?、それは動的平衡だ!」です。 その中で「生命・環境・自然」について考慮すべき特徴を挙げています。 1.長い時間軸で考える 2.部分的な思考に陥らない 3.流れをとめない 4.占有から共有へ 5.多様性 この5項目を自分なりの解釈をしてみました。 ①目先(だけ)にとらわれず中長期視点で物事を捉えること ②部分最適化でなく全体観とその可能性を広げる(蓋をせず無限の可能性) ③全体の流れ+リズム感重視 ④価値観の共有と利他精神を大事に ⑤(文字
3月とはいえ、まだ肌寒い。毎日の1万歩ウォーキングも早朝出発とはいかない。日が照れば早めの時間に出発するが、春雨だと昼前後になる。 でも自然との対話は朝早めに始まる。先ず庭の餌場(樹々の枝)にブドウかミカンをセットする。夜明けから待ちわびたヒヨドリが直ぐに集まる。朝の挨拶代わりに、自然仲間との交流が始まる。子供の頃は(神奈川県・)川崎市で過ごしたが、小鳥は鳥カゴで楽しむものという感覚だった。自作した鳩小屋で何羽かの鳩も飼った。今は自然の中に、野鳥が沢山いる。身近に見る鳥の種類は20種を超え、家のすぐ前の小川には鴨や鷺(ダイサギ・コサギ・アオサギ)もいる。 関東で過ごした時期は遠出して、山・海・渓流に出かけ自然に親しんだが、今は北陸の地、山里・里山でなくても自然は豊かだ。散歩は近くの親水公園の錦鯉にパンの耳を餌やりから始まる。緑に囲まれた自然公園や川沿いコースで、遠くの立山連峰を望みながら毎
手元に2冊の本があります。1冊は世界的に高名な海洋生物学者・レイチェル・カーソン(1907-1964)の本、もう1冊は有名な分子生物学者・福岡伸一教授と阿川佐和子さんの対談本です。何れもテーマは「センス・オブ・ワンダー」=自然に触れて深く感動する力、という意味を持つ言葉です。2冊とも素晴らしい本です。 レイチェル・カーソン著(上遠恵子訳、写真森本二太郎)「センス・オブ・ワンダー」(1996/7/25、新潮社)、頁数:63頁、定価:1,500円(税込) 環境保護運動の世界的な先駆けであるレイチェル・カーソンの書としては「沈黙の春」がロングセラーとして広く知られています。「沈黙の春」を執筆中にガンに侵された彼女は、文字通り時間との闘いの中で、1962年、ついにこの本を完成させました。 レイチェル・カーソンは「沈黙の春」を書き終えた時、自分に残された時間がそれほど長くないことを知っていました。そ
吉岡秀人著「最後の講義完全版 人のために生きることは自分のために生きること」 (2022/12/2、主婦の友社)、頁数:184頁、定価1,450円(税別)という本は、NHK2022/3月放送「最後の講義 𠮷岡秀人」を書籍化したものです。 著者の𠮷岡秀人医師は途上国で医療をするパイオニアです。 2004年にジャパンハートを設立し、短期間で海外の医療支援ができる体制を確立。ミャンマー、カンボジア、ラオス、日本での活動を続けており、無償の医療活動は26万件を超えているそうです。 私の個人的評価ですが、2023年に読んだ124冊の本の中で最高評価(4.9点)です。何回読んでも感動します。今回は1年前の読書記録で要約した24箇所の内、最重要な6個所を引用させていただきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 第1章 「感性の声」を聴いて生きる 28頁 感性の声っていうのが、僕は全脳の声
最近、養老孟司著「生きるとはどういうことか」(2023/11/11、筑摩書房)、頁数:255頁、価格:1,600円(税別)、という本を読んだ。 「まえがき」で本書の通底しているテーマは「自然と人間」とでも言うべきであろうか、と述べている。2003年から20年程の間の作品を纏めたものだ。ここでは全59編の中から何篇か選んで要約した。やはり(口述筆記でなく)養老先生が自ら書いた作品はしっかりした内容だ。 個人的には、養老孟司の作品を大別すると、下記3つの時期になると考えている。 「考えるヒト」 1996/7/10以前 (文庫2015/10/10) 「バカの壁」 2003/4/10以前 「本書」 2003年以降作品群 (2023/11/11) これに弟子の布施氏の本と数々の動画を加えれば良い。動画も古い時代の長編作品が良い。本だけでも20冊近い養老作品を堪能
登山家・今井通子さんの日経「私の履歴書」の連載が完結しました。今回も自然(山と森)の素晴らしさを伝えて下さいました。冬のアイガー北壁の極限状態を知る女性登山家の言葉は深くて重い。「 」内太字が今井通子さんの言葉です。 「自然の中で体を動かすと爽快感を味わえ、体力、判断力も身につく。」 私のブログ(プロフィール)に記した、有酸素運動後の爽快感と、効果としては運動は心身の健康管理や脳活性化にもつながります、という内容に似ていて嬉しくなりました。 「極上の絵画に出会えるかも。鮮やかな緑、流れゆく霧、ぽっかり浮かぶ月・・・。一期一会の芸術だ。」 本当に、大自然の風景は、最高の芸術品だと思います。 「私の好きな言葉は「中庸の徳」。小さいうちは山裾で。成長すると、頂上を目指す。そして成熟した大人が、中腹から上も下も見据える。」 昨日の立山連峰の雪景色はいつもにも増して美しかったです。庭の餌場にはヒヨド
テレビや動画で偶にお見掛けする高名な分子生物学者・福岡伸一先生の本を先週末に初めて読みました。「新版 動的平衡3」(2023/2/6、小学館)という271頁の本を、図書館で借りて読み、最初の10頁(第1章)で魂を奪われました。 「生命は、機械論的な動的平衡という新たな生命の捉え方」 「本を書くとき、私がいつも心がけているのは、プロセスを語ることだ」 「インターネットの情報にないものは何か。それは、その答えに到達するまでの時間の経緯だ。そこには時間軸が決定的に欠けている。私は、きちんとプロセスをたどって答えに到達しないと、そこに至る喜びが味わえないのはもちろん、その答えを本当に理解したことにならないと思う。」 これは、インターネット万能時代への鋭い警鐘です。 「商行為とは、使ったエネルギーよりも作り出した秩序により大きな価値を創造すること」、と経済(・経営)の話題にも言及しています。 今年に
2/24韓国釜山で開催された「世界卓球」で日本女子チームは53年ぶり世界一に挑戦したが、決勝で中国と対戦、歴史的激闘の末敗れ惜しくも銀メダルであった。内容的には、大健闘だった。 しかし中国のエース「世界ランク1位」の孫穎莎(スン・インシャ)選手は強かった。パワー、テクニック、メンタル共に飛び抜けている印象だ。 本ブログ27回「文武両道 世界レベルの日本人アスリート」では、 個人的なスポーツ体験から、アスリートの行動パターンは、 自然体/平常心+「心・技・体」+知性/哲学→自己表現→自己実現→自己超越(社会貢献)、というフローが理想型、と述べた。 一流選手は「心・技・体」の充実、という部分だけに目が行きがちだが、ですが、その前後の「自然体/平常心」と「知性/哲学」を含む人間力に注目だ。 また本ブログ36回では、要素を一部追加し、下記フローとした。 1.自然体/平常心+2.興味・関心・好奇心+
「余白思考」という新しい概念の提案かも知れない。「論理的思考・データ分析だけでは戦えない時代の直感と感性の鍛え方」という帯の表現に惹かれ新刊書を読んでみた。 山崎晴太郎著「余白思考」(2024/1/9、日経BP)、頁数:272頁、価格:1,600円(税別)、2~3時間で読め、結構、気付きが得られた。 著者はアートディレクター・グラッフィクデザイナー・3社の経営者・タレント(1982年生まれ、京都芸大修士)とマルチに活躍。YouTube対談動画もあり、「社会の右脳を刺激する」、と手指・腕を常に動かしながら表情豊かにインタビューに応じる。身体感覚をロジックに人間を知る、という姿勢。表情や言葉からセンスを感じる。 著書に拠れば、『論理を積み重ねれば、確かに「正しい答え」にたどり着く。でも、「心を動かす答え」には届かない。「デザイン思考」は「人間中心思考」とも呼ばれ、商品やサービスを使うユーザー視
前回ブログの続編です。企業経営の究極の目的を「長期利益」の最大化と考えた場合でも、それは企業+社会全体の「価値創造」を長期的に継続することになるので、長期利益と価値創造と社会貢献は一体かも知れないですね。 企業経営の「価値創造民主化」という長期展望(理念)は、それが現実に具体化していく過程で、業容・業績拡大→価値増加→社会貢献→業容・業績拡大→価値増加→社会貢献→・・・の好循環が成り立ちます。同時に好循環サイクルによる時価総額増大や株価上昇を伴います。 結果、経営主導で、従業員・株主を含むステークホルダー、ひいては社会全体が相応のメリット享受し、当該企業の経済圏が拡がっていくというシナリオが期待できそうです。
学問として「哲学」を正規に学んだことはないのですが、哲学っぽい本を読んだり、哲学的考え方をするのは割と好きです。また頭で考えていることを「言語化」したり「文章化」したりすることは習慣にもなっています。 正式に「哲学」を学んでいないので、仕事や勉強など日常の生活習慣の中で哲学的な考え方を体得してきたのかも知れないですし、特に競技スポーツの中で、頭でなく体で(、身体を動かしながら)多くの「行動哲学」を学んできたような気もします。 自分の「行動哲学」について考えてみます。先ず、元々は 自然体/平常心+心・技・体+知性/哲学→自己表現→自己実現→自己超越(社会貢献)、 という基本フローだったのですが、先日(2024/2/15、本ブログ第36回の中で)少し補強して、基本フローを次の表現にしました。 1.自然体/平常心+2.興味・関心・好奇心+3.状況判断/思考(直観/熟考)/意思決定+4.「心・技・
本ブロブ第31回「落合博満は凄い人間らしい」に続く「落合博満」論です。第27回「文武両道 世界レベルの日本人アスリートの人間力」の続編でもあります。 落合博満氏の話題を取り上げるのは、楠木建著「経営読書日記」の「表」編と「裏」編で、楠木氏が落合博満氏(以下、敬称を略します。)の著書4冊を絶賛していたことがきっかけです。その内容の一部を引用します。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 「勝負の方程式」:現代日本最高のリーダーの一人。勝利の方程式などというものはない。再現可能な法則はなくても勝つ可能性を高める論理はある。即ち「勝負」の方程式だ。 「コーチング 言葉と信念の魔術」:深い人間洞察に基づいた仕事論に感銘。自分で考え、経験の中で磨き上げていくことは野球やスポーツに限らない普遍的な仕事論。 「野球人」:現代日本最高のプロフェッショナルリズムとリーダーシップの持ち主でその知性と見識を深く尊敬。
前回のブログで、『「株」投資家を含め、個人は皆、自分の人生の経営者だ。』と書きました、その続きを書いてみたいと思います。「個人は皆、自分の人生の経営者だ。」という趣旨の発言は、幾つかの場面で見聞きしたことがあります。私自身も趣味の掲示板などで使ってきました。 でも新進気鋭の経営学者・岩尾俊兵氏が放つその言葉には独特の重みと説得力がありました。 岩尾俊兵・慶応義塾大学商学部准教授を知ったのは、正月明け、2024/1/10付けの日本経済新聞(「Analysis」というコーナー)です。「ヒトとカネと二元論脱却を」という2,800字の論考記事が目が留まりました。経営の目的は「ヒトの幸せ(=価値)の創造」だと断じています。何よりも文章に力があります。大学の先生の論文は机上の空論の場合もあるのですが、岩尾准教授の論考には説得力がありました。論理構成と文章力が秀逸で、全体像が容易に把握出来ました。 ・・
「株」の道は、「結果」を追い求めるのではなく、「プロセス(過程)」を充実させることが大事だ。つまり、自らの「銘柄選択力」と「売買技術」を高めることが先で、「株価」や「株主利益」は後付け、結果(だけ)を追いかけてはいけない。 こんな簡単なことが忘れられがちなのは「欲目」があるからだ。安値で好銘柄に巡り合った投資家は「選択眼」があった。でも適正値でその銘柄を知った投資家は「売買技術」で何とかカバー出来る。 「株」の道は、人生の縮図だ。「結果」でなく「プロセス(過程)」を大事にしよう。「株」投資家を含め、個人は皆、自分の人生の経営者だ。 昨夜の女子バスケ観戦での寝不足を昼寝で解消したら、こんな思いが頭を駆け巡った。勝利の神は細部に宿る。神は借金して(まで)株を買ってはならないと言っている。日常の行動=生活習慣こそが基本だ、「心豊かに株の道を究む」。
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