サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
GPT-4o
tokyodeep.info
東京DEEP案内へようこそ ちょっとアレな首都圏街歩きガイド「東京DEEP案内」です。首都圏一都三県の街ネタ情報、裏街徘徊、アレな町並み、特殊地帯、その他諸々テーマを問わず幅広く(中途半端に)気の向くまま路上観察を続けております。 姉妹サイトとして首都圏版「東京DEEP案内」、関西版「大阪DEEP案内」、海外版「世界DEEP案内」、それから当取材班が訪問した全国の物件データベース「DEEP案内不動産部」、首都圏の街レビュー&街の生活裏情報「首都圏住みたくない街 WEB Ver.」、関西地域の街情報網羅サイト「関西タウンマトリックス」等も運営しております。
東京には色んな人が住んでますが、成金スイーツから貧民まで様々な人種がいる中で、それらの傾向を一つの図に示したものがなかなか見つからないので、東京DEEP案内取材班が独断と偏見だけで適当に分類してみました。 2つの縦横評価軸 富裕層と貧困層の多い地区を縦線で、商業重視か文化重視かを横線で示しています。 「商業重視の地区」とは、地場産業や土着の文化、地域の特色が廃されて次々商業施設が出来るようなエリアを指し、「文化重視の地区」はその逆で、地域文化や土地の気質が残されて、商業主義の論理が働かないエリアを指しています。 しかし同じ街でも両極端の要素が混在する街もあるので、全ての街に評価軸が当て嵌まる訳ではありません(例えばスイーツとサブカルが同居する吉祥寺とか) 8つの放射状評価軸 さらに8つの評価軸でおおよその人種を分類しています。 ・スイーツゾーン 高級感を全面に押し出し街中甘
東京タウンマトリックス・2014年度版 前回より掲載タウン数「倍返し」でお送りする東京タウンマトリックス2014年度版を当ページで公開。東京には色んな人が住んでますが、成金スイーツから貧民まで様々な人種がいる中で、みんな自分の住んでる街にどんな人種が多く、よそからどう思われているか客観的に知りたがっている割にはこういう図を作ったりしないので、東京DEEP案内取材班が「独断と偏見だけ」で適当に分類して作っております。 東京タウンマトリックスの利用について 当初は出典明記を条件に転載自由の形を取っておりましたが、クソパクリキュレーションサイトや著作権意識の低いお馬鹿なネットユーザーの増加により全面的に見直すことになりました。 今後、無断転載は厳禁、転載希望の方は当方に規定の使用料をお支払いの上、許諾を得ていただく必要がございます。なお、既に東京タウンマトリックス画像を無断転載されているサイト管
飛び地...それはある種のマニアにとっては土地の歴史や成り立ちを想像させる、ロマンを感じる存在。決して大阪の飛田新地のことではない。 世界中のどこにでも国境はあるし、また日本の中にも廃藩置県の時代から行政区画が存在し、各々の土地の歴史を示してきた中で、都道府県の間の境界線を越えた向こうにぽっかりと孤島のように土地が残るという奇妙な地区がいまだに残っている。 自治体まるごと都道府県の飛び地という和歌山県北山村を代表例に、それは全国各地に点在しているわけだが、この東京23区にも、周りを埼玉県に取り囲まれた東京都の飛び地というものが実在している。 それが埼玉県新座市片山三丁目16に存在する「東京都練馬区西大泉町」なのだが、わざわざその飛び地を見るためだけに西武池袋線大泉学園駅からバスに乗り継いで、やってきましたよ。 東京23区でもっとも農地面積が広い練馬区。埼玉県境に近い大泉までやってくると至る
東京発のメディアが盛んに喧伝する「住みたい街ランキング」。 その上位にランクインする常連が「吉祥寺」「自由が丘」「下北沢」「恵比寿」「中目黒」「横浜」などの所謂オシャレゾーンもしくは学生街であるのだが、そんなものは東京DEEP案内に言わせれば鼻で笑うような代物である。 メディアの流す情報というのは「住みたい街」イコール「意味も無くお金を沢山落としてくれる財布の緩いスイーツ脳が住む街」ということは言うまでもなく、これらの街に共通する現象が「オシャレな店がいっぱいあって楽しいな。気に入った雑貨屋さんがありました。カワイイ置き物を衝動買いしちゃいました。明日のデートに彼を連れてお買い物。日ごろの自分にご褒美を。今日はあそこのカフェでスイーツ(笑)」といった住民の消費行動を促す仕組みが実によく出来ていることだ。 実際にこれらのランキング上位の街に訪れると、本当にそうなんだから笑える。 何を
千葉県房総半島の中心都市である木更津市にやってきた我々取材班。木更津と言えば氣志團…千葉のヤンキーのイメージの8割がたは木更津に持って行かれている気がしなくもないが、割と東京から近いのでいつでも行けると思ってなかなか行かない街の一つである。東京湾を挟んだ向かいには京浜工業地帯があり、神奈川県川崎市から東京湾アクアラインで直結している為、東京都心から高速バスでは片道1時間で来れるが、電車で来た場合は総武線経由で片道1時間半近く掛かる。 悲惨過ぎる木更津駅前「アクア木更津」と富士見通り 日本の土木技術力を結集して作られた「東京湾アクアライン」…総事業費1兆4千億円を掛けて1997年に開通して以来、木更津と東京都心との距離を半分近くに縮めた全長15.1キロの高速道路。そのうち海底9.6キロを川崎側から伸びるアクアトンネル、地上4.4キロを木更津側から伸びるアクアブリッジが走り、地上と海底の結節点
【大田区】サンクス?ローソン?いや違う!東京湾岸部に存在する謎のコンビニ「ポートストア」とは一体何なのか 2013年12月11日(水) 大田区, 東京都, 江東区, 港区 品川, 流通センター, 珍店舗, 辰巳 http://tokyodeep.info/2013/12/11/130752.htmlサンクス?ローソン?いや違う!東京湾岸部に存在する謎のコンビニ「ポートストア」とは一体何なのか - 東京DEEP案内 いまや日本全国にくまなく存在し人々の日常生活に欠かせないものとなったコンビニエンスストア。あまりに日常に溶け込んでしまったせいで別にコンビニの店舗を見かけても何の反応もしないのが普通で、まあ地方なんかに行った時に見かける北海道のセイコーマートだとか九州南部に多いエブリワンだとか広島に多いポプラとか、そのへんの地域差はあるにせよ、コンビニほど日本人にとって普遍的な店舗はないと思うの
横浜で2009年に開催された「開国博Y150」なる博覧会。横浜開港150周年記念するイベントであり、横浜市の威信を掛けて約5ヶ月間の会期で開催されたものの、ネット上ではすこぶる酷評で「タダでも高い」「蜘蛛以外見所なし」「なめとんのかワレ」などと散々な話しか聞くことがなかった。 そこまで酷い博覧会とは一体どんなものなのか、身をもって体感してみなければ何も語れまい。何があってもネタとして寛大な心で受け止めてみようではないか。いつの間にか閉幕日である9月27日が迫っていたのを急に思い出して、その前日26日に横浜みなとみらい21の赤レンガ倉庫付近にある開国博の会場を訪れたのだ。 横浜みなとみらい21と言えば、横浜港の一部の広大な敷地を埋め立てて作られた人工都市であるが、当初の計画よりも企業の誘致が進まず空き地のまま放置されている場所も目立つ。言うなれば大阪南港コスモスクエアに良く似た問題を抱えてい
新宿駅から小田急線の快速急行で片道30分、横浜駅から横浜線で35分、東京と神奈川の都県境に挟まれながら発展してきた衛星都市「町田」の中でも、中心繁華街から線路で分断された町田駅南口は長らく発展から取り残され、いかがわしい歓楽街として街に暗い影を落としてきた。 そんな町田駅南口に出るにはJR横浜線の改札前を横切って来なければならない。確かに街が分断された形になっていて不便極まりない。駅前にまともな商業施設はヨドバシカメラくらいしかないという所もキテますね… そして駅前を流れるのは東京と神奈川のほぼ都県境上を流れる「境川」。この川を渡れば住所は東京都町田市ではなく神奈川県相模原市南区上鶴間本町となるのだが、駅周辺は都県境が境川を超えて駅側に飛び出している。 そして神奈川県側に入ると急激に街並みがゲスっぽくなってきて非常に分かりやすい構造になっている訳だ。パチンコ屋かこういう店ばかりしか見当たら
【荒川区】ガチな下町「荒川区荒川」 (5) 荒川八丁目胞衣工場 2011年6月23日(木) 京成本線, 京成沿線, 千代田線, 東京メトロ沿線, 東京都, 荒川区, 都営線沿線, 都電荒川線 バラック, レトロ, 下町, 人権啓発, 寂れた街, 工場, 町屋 http://tokyodeep.info/2011/06/23/000000.htmlガチな下町「荒川区荒川」 (5) 荒川八丁目胞衣工場 町屋駅周辺の住所は都電荒川線が町屋駅で京成本線と交わる北側一帯が「荒川区町屋」、そこから南側の常磐線の線路あたりまでの一帯が「荒川区荒川」となっている。どちらも一丁目から八丁目まであって広大な区画だが、町屋駅からは三河島水再生センターの敷地に挟まれて孤立したような形の「荒川八丁目」というのがある。 荒川八丁目は同じく町工場が密集する街並みとなってはいるが他の地区とは少々異なり、油脂、皮革関連の工
今日2月18日発売の「週刊文春」(2月25日号)に掲載された衝撃の写真。今から19年前の1997年に起きた「神戸連続児童殺傷事件」の犯人である当時14歳の「少年A」が、関東医療少年院を退院して10年もの沈黙の後に突然手記を出版した事を契機に、週刊文春が250日にわたる取材の上で現在33歳となった当人の姿を撮影、直撃取材した旨の記事が巻頭を飾った。 週刊文春に掲載されていたボカシ入りの写真を元に2ch鬼女軍団が場所を特定し、元少年Aが住んでいた場所が足立区にある「花畑団地」だという可能性が非常に高いという事が分かった。 当方もストリートビューにて確認を行ったが、歩道のブロックやガードレール、街路樹の形状と少ないヒントではあったが、十中八九この場所であるとの確証を得た。鬼女軍団恐るべし…としか言いようがないのであるが、何故彼が花畑団地に住んでいたのか、そして花畑団地とはどのような場所なのか、少
東京DEEP案内では以前にも「電波住宅」と称した、落書き張り紙だらけのカオスな民家の数々に迫ってきた。大田区東糀谷の物件、それに杉並区高円寺の物件、それぞれ家の主が何らかの変調を来して、自分の家の外装一面にまるで邪気封じのまじないでも掛けるがごとく、大量の意味不明な文章を直接外壁に書いたり張り紙を貼りつけたりしている。 今回タレコミを受けて我々は埼玉県蓮田市を訪れた。大宮からさらに宇都宮線を乗り継いだ先にある田舎町。特に印象のない街だがストリッパーとして活躍中の小向美奈子の地元である。 そんな蓮田市の西の外れにある上平野地区の一角に、主を失い荒れ果てたままになった一軒の「黒い家」がある。聞いた所によると地元では超有名な心霊スポットになってしまっている。こんな異様な家がデデーンと幹線道路沿いにあるし近くを通りがかっても嫌でも目に付く位置にあるので当然だろう。 2階建ての家は見るも無残な状態だ
【江東区】タワマン乱開発の影で高齢化進行中「辰巳団地」の取り残され具合がヤバイ件 (1) 2013年12月11日(水) 有楽町線, 東京メトロ沿線, 東京都, 江東区 レトロ, 団地, 老人街, 貧民街, 辰巳 http://tokyodeep.info/2013/12/11/195847.htmlタワマン乱開発の影で高齢化進行中「辰巳団地」の取り残され具合がヤバイ件 (1) - 東京DEEP案内 近年の都心回帰で東京のベイエリアにはアホみたいなタワーマンションが雨後の筍の如くニョキニョキ生えてきていて、特に豊洲だの勝どきだのは富裕層に人気の高い住宅地となっている。震災で地盤沈下や諸々のリスクが認識された後でも、便利な都心でのタワマン暮らしというのは強力なステータスシンボルなのには違いなく、見栄っ張りな方々の人気に支えられ、状況はそれほど変わりがない。 地下鉄有楽町線に乗って東の果てに行く
2020年開催の東京五輪に向けてますます変貌を遂げつつある、東京の顔でもある山の手の副都心「新宿」、そこからさほど離れてもいない場所に、よもやそうであるとは思えない程に時代の流れに取り残されたまま、行き遅れた地域が存在する。 「都営戸山ハイツアパート」(戸山ハイツ)と称する大規模都営住宅群である。もともと戦前までは旧陸軍の演習場などがあり「戸山ヶ原」と呼ばれていた一帯が戦後になって戸山公園という都市緑地と、それを取り巻く大小35棟ある都営住宅に生まれ変わった。 都心のマンモス老朽化団地、老人と猫しかいない この団地、昭和40年代には高層棟が連なる今の姿になっているが、住民は高齢化も甚だしく、都営住宅であるゆえに低所得者層ばかりで、いつぞやのプレジデント・オンラインが公開している東京の所得分布図では都営戸山ハイツアパートのある新宿区戸山二丁目だけが最も低所得者である事を示す「濃い青色」で塗り
「西早稲田2-3-18」にあったもの 「東京都新宿区西早稲田2-3-18」は、地下鉄東西線早稲田駅からも程近い「穴八幡宮」の裏手の一帯である。国内屈指のマンモス大学である早稲田大学キャンパスからも近いこの住所に何があるかというと、「公益財団法人早稲田奉仕園」というキリスト教系施設である。日本キリスト教会館、日本基督教団早稲田教会、日本パブテスト同盟東京平和教会といったキリスト教に係る施設が集まっている。 別にここ自体はキリスト教関連施設でしかなく敷地内には自由に出入り可能だ。一際威厳のあるレンガ作りの教会が目に入る事であろう。こちらが日本基督教団早稲田教会「スコットホール」である。戦前の大正11(1922)年に建設されたものだ。実は早稲田奉仕園はその前身から遡ると創立100年以上の歴史を誇るキリスト教施設なのだ。 スコットホールは東京都の歴史的建造物に選定された由緒ある建物である。反日の巣
武蔵野線東所沢駅前にヤバイ駐輪場があるというので覗きに来てみた我々取材班。それは駅前にある「アサヒヤ駐輪場」の事だった。 何やら建築廃材をかき集めて作ったようなDIY仕様の2階建て駐輪場、謎めいた手書き看板群、駐輪代1回80円という激安っぷり、しかも無人でほったらかし状態のテキトーさといい突っ込みどころ満載の駐輪場なのだが、やはり真打ちはスリリング感倍増の2階へのアプローチ。 そもそもこれ、ちゃんとしたスロープじゃないし、単にベニヤ板を貼り合わせただけである。 床を踏み抜かないか心配になりながらも一歩ずつ踏みしめて2階へ上がっていく。歩く度にベニヤ板が揺れ動くんですが本当に大丈夫なんでしょうか。建設工事の足場を随所に組み合わせた手すりも凄く危うい感じである。 たわむベニヤ板に恐れながら上へ登るとここにも手書きで「2階通路」だなんて書かれていたりするお節介な管理人の気配りが。とても通路とは
新宿駅から歌舞伎町を跨いで徒歩20分ほどの場所に副都心線と都営大江戸線の東新宿駅がある。「新宿」を一つの繁華街として区切るとするならこの辺が最も北東端にあたるが、新宿というよりは新大久保の方がむしろ近い。 大久保通りと明治通りが交差する東新宿駅真上の大久保二丁目交差点に出てきた。そこからさらに北東に「戸山公園」という時代に取り残されたかのような奇妙な空間がある。大規模公園に山手線内最高峰の箱根山、そして公園を取り巻くように立ち並ぶ古ぼけた巨大団地「戸山ハイツ」を包括する。 戦前は陸軍戸山学校の敷地で、さらにそれ以前は尾張藩徳川家の下屋敷。戦時中は「731部隊」こと陸軍軍医学校防疫研究室もあった色々と曰く付きの土地だ。 今回はそんな戸山公園一帯を散策すべくこの地にやってきた訳だが、副都心線が地下を走る東新宿駅前の明治通り沿いの道はすべからく区画整理が進み目新しいマンションばかりが並ぶ無機質な
これまでネットスラングだった「意識高い系」という言葉が独り歩きし始めて、最近ではNHKのドラマのタイトルになるなどして様々な場所で使われだしている。元々は「自己啓発(自分磨き)に熱心で、周りに自分を売り込む事だけに必死で、根拠もなく自信に溢れており、常に謎の上から目線。実際は全然大した事もしていない、中身のない人間」を揶揄する言葉だったものだ。勿論「意識高い系の人間」というのは、批判的かつ皮肉に満ちた言葉であり、そう言われた側は気分の良いものではないが、しかし巧い言葉だとも思う。 2015年2月、東京都江東区平野、清澄白河駅近くの住宅地に、アメリカ西海岸を拠点とするコーヒーチェーン店「ブルーボトルコーヒー」が華々しく日本第一号店をオープンさせた。開店当初、様々なネット記事に「コーヒー界のApple」という言葉が躍り、さらにツイッター上ではとあるIT系ジャーナリストの発言が「典型的すぎる意識
自治体まるごと都道府県の飛び地という和歌山県北山村を代表例に、それは全国各地に点在しているわけだが、この東京23区にも、周りを埼玉県に取り囲まれた東京都の飛び地というものが実在している。 それが埼玉県新座市片山三丁目16に存在する「東京都練馬区西大泉町」なのだが、わざわざその飛び地を見るためだけに西武池袋線大泉学園駅からバスに乗り継いで、やってきましたよ。 東京23区でもっとも農地面積が広い練馬区。埼玉県境に近い大泉までやってくると至る所に広大な農地が見える。下手すると八王子よりも田舎臭い場所があるが、それも練馬の魅力の一つであろう。 この界隈は都県境が複雑で、あちこち住宅地と化した地区一帯に昔の基準で設けられた都県境がそのまま使われている為、隣の家で東京と埼玉が分かれていたり、家のど真ん中で東京と埼玉が分かれていたりするなど、かなりややこしい事になっている。 都県境が入り組んだ特殊事情も
川崎市や隣の東京都大田区はホームレスが多い事でもとても有名だが、実は寿町や山谷と同じような「ドヤ街」が存在することをあまり知られていない。それは川崎駅の隣、京急八丁畷駅近くに位置している。 京急八丁畷駅を降りた北側、東京への人口一極集中を受けて川崎市内であるこの街にも次々新しい高層マンションが建設されて風景が一変してしまっているが、東側に目をやると何やら怪しげな建物が視界に入る。あれが「日進町」の簡易宿泊所の一つである。 このドヤ街はこれまで見てきた「西成釜ヶ崎」や「山谷」、「寿町」と比べても明らかに違う特徴がある。ドヤが周囲のマンション開発でどんどん追いやられている様子を見られることだ。日進町はとても狭い範囲に30軒程度のドヤが密集し営業を続けているが、中には高層マンションが目の前にそびえるドヤもあって、見た目に奇妙である。 日進町界隈では、寿町のように労務者風のオッチャンがそちらこちら
東京都東久留米市滝山町、西武新宿線花小金井駅から西武バスに乗らなければ辿り着けない多摩北部の田舎臭い田園地帯に高度経済成長期に作られた大型団地「滝山団地」は約3200世帯もの公団住宅と戸建住宅で構成されたニュータウンだが、既に街開きから半世紀が過ぎ、交通便の悪さと住民の高齢化もあって街がじわじわ衰退している。 そんな団地の住民がわざわざバスに乗って遠くまで行かなくとも普段遣いのお買い物ができる商店街があるにはある。滝山団地の中心部に位置する「滝山中央名店街」である。団地が完成してから数年経った昭和45(1970)年に商店街が発足し、今も地域住民の買い物の中心となっている。鉄道駅のない土地でここまで大型の商店街がある場所は、多摩地域でも珍しい気がする。 滝山団地住民のための商店街「滝山中央名店街」を見る 商店街の中心は、滝山中央通りから一本南側に入ったところにあり、この通り開放的な幅の広い遊
JR王子駅前の飛鳥山の麓に戦後すぐの頃に建設された呑み屋横丁「さくら新道」があり、駅前至近距離ながらも昭和の佇まいを残すとともに、毎年梅雨時には紫陽花の花見どころとなり情緒豊かな風景を見せる場所だった。 しかし先日火事で丸焼けになってしまったという一報を聞いて、居ても立ってもいられず現地へ赴いた。王子駅のホームに降りると目の前には確かに無残に焼け落ちた「さくら新道」の姿があった。ホームにまで焦げ臭い匂いが漂ってくる。 王子駅前さくら新道飲食街は戦後の昭和27(1952)年、王子駅前の闇市から始まった「柳小路」がバラックから木造に建て替えた時に、土地が足りないという理由で線路を挟んだ反対側にある現在の柳小路がある場所から、くじ引きで決められた一部の店舗がこの木造長屋に移ってきた。つまり柳小路とは姉妹関係にある。 さくら新道の飲食店街は60年間飛鳥山公園の下で変わらぬ姿で建ち続けていた訳だが、
世界的に有名な建築家アントニ・ガウディが手掛けたスペイン・バルセロナの聖家族贖罪教会「サグラダ・ファミリア」は着工から130年、本人の没後も細々と建設が進められてきた未完作品であったが、近年のIT技術の進歩とやらで、2026年の完成が宣言、大きな話題を呼んだ。一方で「日本のサグラダ・ファミリア」と呼ばれる横浜駅は、完成の目処は未だに立っていない。 しかし東京のど真ん中にもガウディみたいな「セルフビルド建築」に生涯を注ぎ込んでいる奇特な事をしてる人がいるらしく、港区三田の聖坂に行けばリアルタイムで自力建設中のビルが見られると聞いて、ひょっこりやってきましたよ。 JR田町駅及び都営地下鉄三田駅から西側、第一京浜と桜田通りの間の高台を登る坂道…そこが聖坂である。ずーっと登っていくと伊皿子だとか高輪だとかがありますね。ガチな高級住宅地です。 聖坂には「普連土学園」というまるでアニメの舞台にでも現れ
戦後の高度経済成長期に工業都市として発展した川崎市、そんな中でも川崎区は工場や現場の労働力として地方から集まった人々を受け入れる為の簡易宿泊所が数多く建てられた地区で、規模は山谷や寿町程ではないが、昭和30~40年代に建てられた粗末な木造建築の簡易宿泊所が市内各所に点在している。 中でも日進町は30数軒の「ドヤ街」が形成されていて京急八丁畷駅近くに密集地帯が存在するのだが、今回この日進町でとうとう起きてはならない大惨事が発生した。 2015年5月17日午前2時頃、川崎区日進町の簡易宿泊所「吉田屋」の玄関付近から出火したと思われる火災が発生、隣接する「よしの」と合わせて二軒が全焼、焼け跡から死者11名、重軽傷者十数名を出している。燃え盛るドヤの中から助けを呼ぶ住民男性の声が生々しくテレビで全国放送された。その現場はどうなっているのか、当取材班も少し様子を見に来た。 日進町ドヤ街は京急八丁畷駅
埼玉県川口市、JR京浜東北線西川口駅および蕨駅周辺が新興チャイナタウン化しているという話は以前にも当サイトで何度もお伝えしてきた。都内各所でも中国人観光客が団体で百貨店やドラッグストア、家電量販店等に殺到する「爆買い」がメジャー化し日常風景に溶け込んでしまっている昨今、人の慣れというのは恐ろしいものを感じるが、やはり首都圏で「中国化」が著しい地域として西川口・蕨エリアの行く末は目を離す事が出来ない。 今回お伝えしたいのはJR西川口駅東口から然程離れていない場所にそびえるこちらの七階建ての集合住宅である。何の事はない。ここも芝園団地と同じくUR都市機構が管理する「西川口市街地住宅」という建物である。昭和41(1966)年築、五十年モノといういい加減にくたびれた物件なのだが、全192戸を有するこの大型マンション全体が著しく中国化してしまっているのだ。 西川口駅東口から出て蕨方面に徒歩6分程度と
五反田が戦前、花街として賑わったという歴史はそこかしこで耳にしたものの、今更来て見てもどこにその名残りがあるのかさっぱり分からない。 先にも記した通り、五反田駅西側一帯は戦時中の空襲で焼け野原となった経緯があるためだが、そんな五反田の街、目黒川沿いの一角に奇跡的に花街時代の趣きを残す宿がある。 で、またしても池上線の鉄橋が見える大崎橋の上にやってきた。春には川の両岸に植えられている桜が開花して、周囲のマンションやオフィスビル、池上線、遠くに見える大崎駅前のタワーマンション群と一体となって、壮観な都市景観が見られる。 大崎橋の目黒方面を見ると、目黒川のほとりにやけに場違いな料亭風の建物が見える。 「海喜館」という古い旅館だ。 一部では「怪奇館」などと揶揄される程、その建物だけが時間が止まったまま、まるで幽霊屋敷さながらの状態で佇んでいる。 大崎橋を渡った真ん前が海喜館の正面玄関にあたる。周囲
韓国の存在はいまどきのメディアでは「日本のお隣」などと軽々しく呼ばれていますが、日本と韓国はその近さから歴史的にも色んなしがらみを抱えたまま、離れられない腐れ縁のような関係でいます。 日本には戦前から様々な理由で韓国から渡ってきた人々が集まって住み着いているコリアタウンが数多く存在します。戦前に成り立ったオールドカマー系、近年急増傾向にあるニューカマー系、一口にコリアタウンと言えども成り立ちはそれぞれ。 日本にあるコリアタウンは、そのクオリティではどうしても大阪市生野区などがある関西に軍配が上がってしまうと思うんですが、それでも首都圏のコリアタウンの中には強烈な光景を残す場所が各所に隠されています。 東京DEEP案内では東京・神奈川・埼玉・千葉の一都三県に点在するコリアタウンについて、規模の大小を問わず訪れた場所を簡単にまとめてみました。街角探索の参考にしていただければ幸いです。
東京という土地は首都という性格もあって街の新陳代謝が激しく、再開発やら何やらで古い建物はどんどん壊されていくし、つまらない没個性的なマンションばかりになっていくのでどうにも腑に落ちないのだが経済優先も度が過ぎると問題がありますね。 そんな東京の各所でひっそり佇む、建物自体が異界の城か古美術品かと思える「日本のガウディ」こと梵寿綱氏が建てたビルの数々はその多くが70年代後半から80年代に建造された結構な年代物であるにも関わらず、あまりに前衛的過ぎるそのデザインに古さを全く感じさせない。最も有名なのは早稲田鶴巻町にある早大キャンパス門前にある「ドラード早稲田」だが、実は池袋にもそんな梵寿綱建築があるというので見に来たのだ。 池袋駅東口を降りて真正面のグリーン大通りを少し歩いて右に折れると「本立寺」というでかいお寺がある。山の手三大ターミナル駅の一角を占めるはずの池袋の駅前とは思えないだだっ広い
日本最大の歓楽街とされる新宿・歌舞伎町。戦後の焼け野原の頃から大衆娯楽の一大拠点としての開発が進められ、一時期は無法地帯とも言える程となり近づくのも憚られるような街だった頃もあったが、すぐそばの都庁が目を光らせる中で浄化作戦が繰り返され、色々とゴタゴタはあったが今では外国人観光客が大勢闊歩するような、表向きには安全な街へと脱皮している。 去年2015年の一年間の外国人訪問者数は1900万人を突破したと報道されている。前年2014年と比べても600万人増で、政府が2020年の東京五輪までの目標にしていた「年間2000万人」は余裕で到達する見込みとなっている。今、新宿・歌舞伎町を歩く雑踏の大多数が外国人観光客である。靖国通り沿いから見える歌舞伎町の眩いばかりのネオンサインは、外国人観光客が夢中でカメラのシャッターを切る格好の被写体となっている。 外国人観光客の急増に伴い、歌舞伎町はそれまでのダ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『東京DEEP案内 - 東京アンダーグラウンドタウンガイド』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く