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ブックレビュー
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ホストくん編(21~22巻)ほか いつも生乾きの洗濯物のにおいがする街、歌舞伎町。 全国から下層の人間が流れ着き、ネズミのコロニー(巣穴)のような街を形成している。 歌舞伎町は過去に取り締まりを受けても、その度に復活してきた。 自分の人生さえ定まらない人間の集まりなのに、なぜ街が維持できるのか? 歌舞伎町に流れ着いた少女の一人、愛華の転落人生と共に理由を探っていきたい。 歌舞伎町に集まる男女 中学から不登校で行く場所がない15歳の愛華は、いつも歌舞伎町のバッティングセンターにいる。 社会のレールから外れた人間は、レールが存在しない混沌とした歌舞伎町に居心地の良さを感じる。 だが寂しさから、つい近くにいたイケメンに声をかけてしまう。 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん22巻」小学館 「なにしてるの?」 歌舞伎町では、こういう小さなキッカケから人生の転落が始まる。 イケメンは瑠偉斗(るいと)という源
ホストくん編より(21~22巻) ホストになる若者は、多くが男の中でも下の部類に入る者たちだ。 彼らの芝居がかったゴージャス感の演出は、コンプレックスの裏返しだ。 地元でくすぶっていた青年は、人生を挽回しよ...
職場の女は対立する サラリーマンの小堀の友人、町田は生命保険会社の課長だ。 かなり疲れている。 町田が30人の女をまとめる立場であるのを知ると、小堀が励ます意味も込めて 「へー 女に囲まれて楽しそーじゃん。」 と言うと、町田の態度が変わった。 「女なんて見たくもねーよ!」 町田の感情があふれ出す。 「正社員と派遣がそれぞれ派閥作ってよォ。 俺に好き勝手なコトばっか言ってくンだよ!!」 職場の女は派閥を作る。 こういう話題が出ると一般的に 『男だって派閥をつくる! キィィィーッ』 という金切り意見が出て、考察は深まらない。 男も派閥を作る時があるが、目的は明確だ。 会社の利益に対して自分のやり方が正しいと思う時、その方向性に持っていくために派閥を作る。 男の集団行動は、マンモスを狩っていた頃に起源を持つ。 共に命がけの狩りをし、それゆえに方法を巡ってぶつかりもする。 どちらか一方が生き残って
ウシジマくんと同郷の滑皮と愛沢は暴走族の出身で、大規模な暴走族は八王子の文化だ。 ウシジマくんと間接的に同郷の描写がある石塚ミノルは、明確に八王子の暴走族とされているので、ウシジマくんの地元その1として八王子をあげる。 ちなみにこれが石塚ミノルで、八王子には型落ち高級セダンを崇め(あがめ)たてまつる文化がある。 このあたり、神輿の土着信仰からきている。 八王子は道路が広い割に夜間交通量は少なく、集団走行ができる。 人口密度も低いから店の駐車場は広いし、どこかしら広い空き地があり、集会場にも困らない。 だから暴走族が大規模化しやすい。 埠頭のある大田区以外では、都市部の暴走族は小型化・スクーター化している。 グレる若者は社会の枠を打ち破っているように見えて、結局は不動産価格の枠組みの中で暴れているに過ぎない。 八王子は都心から遠く離れた場所に位置していて、江戸時代の名残で城塞都市のように孤立
即席感覚の人たち 渋谷にできたラーメン店が、3ヵ月後にはケバブ屋になっている事はザラだ。 パパッと作って、ササッと撤退。 街の中に即席感覚が溢れている。 このギャルの努力はイベントでVIPルームに入るためにキバッて行くだけ。 化粧を楽しみ服を選ぶのが努力で、VIPルームに入れたらゴール。 VIPルームに入れたからといって、彼女が重要人物になれるわけではない。 ちょっとの努力で得られるのは、わずかな時間だけの優越感に過ぎない。 これもまた、即席の価値観。 渋谷に来れば、即席で自尊心を満たせる事がたくさんある。 だが宴の後には何も残らない。 ドンキでビニールのコスチュームを買ってハロウィンに参加し、終わったらコスチュームをバサッと捨てて帰る。 どうしようもない人たちの行動は、即席ばかりでゴミが多い。
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