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コーヒー沼
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2018.02.15 パラメトリック・ボイス 東京大学 木内俊克 サイバネティクス全史「アシュビーのホメオスタット装置」の挿絵 撮影:木内俊克 せっかくの3連休だったので、溜まっている仕事の解消に励む傍ら、一冊本を読み切ることに した。サイバーセキュリティーを専門とするイギリスの社会科学者トマス・リッド原著、松浦 俊輔訳の「サイバネティクス全史―人類は思考するマシンに何を夢見たのか」(原題:Rise of the Machines)だ。これが予想以上に面白く、ここ半年ばかり考えてきてずっと取りまと めたかった、筆者が取り組んだパブリックスペースのプロジェクト「オブジェクトディスコ」 で意識化しつつあったデザインの方法論整理にも思いがけずヒントを与えてくれた。 公共空間における私たちの視点は常に複数性(すれ違いと言ってもいい)をはらんでいること、 それでも私たち
2018.09.18 パラメトリック・ボイス 広島工業大学 杉田 宗 今年のArchi Futureに登壇させて頂くことになりました、広島工業大学環境学部建築デザイン 学科の杉田宗です。Archi Futureは実務寄りの参加者が多い中、今回は教育の観点から建築と デジタルの関係についてお話させて頂く予定です。今私が考える建築教育の抱える課題を、実 務に関わる方々と共有すると共に、これまでには少なかった、教育者の参加者に向けてのメッ セージを込めた内容にしようと考えています。 昨今、世界の水準と比べ、日本の教育におけるデジタル技術へのリテラシーの低さは様々な場 面で議論に上がっています。中でも建築やデザイン教育での遅れは顕著で、その遅れを取り戻 す必要性が叫ばれる一方、「BIM元年」と呼ばれている2009年から、大きな変化のないまま 10年程が経ってしまった状態
2018.07.31 ArchiFuture's Eye noiz / gluon 豊田啓介 LAの滞在先でこの文章を書いている。 LAでは友人のゲストハウスに家族と滞在しているのだが、なんとそのゲストハウスというのが ケーススタディハウス(CSH)の一つ、サーリネンとイームズの設計になるあの住宅だった(到 着するまで知らなかったので、知ったときの驚きといったらもう…)。広い庭にはプールと別 棟が増築され、現代の生活に必要とされる機能と広さは担保されているとはいえ、オリジナル のCSHが今もそのまま現役のゲストハウスとして使われている。当然ながら内装もほぼ当時の ままなので天井は高くひろびろとしていて、おそらく今では諸々法的に難しいだろう数々の ディテールや色遣いなど、真にオリジナルなミッドセンチュリーな雰囲気はファッションやテ レビの撮影などにも人気だと
2017.11.07 ArchiFuture's Eye ノイズ 豊田啓介 何を隠そう(隠してないが)、僕は安藤忠雄建築研究所出身だ。そして今、六本木の国立新 美術館で安藤忠雄建築展「挑戦」(12月18日まで)が開催されて連日すごい熱気だという。 安藤事務所でプロとしての基礎を叩き込んでもらった身として、自分の関わったプロジェク トや模型を久しぶりに見れるのもワクワクするが、多くの人が安藤建築に興味を持ってくれ ることが何よりうれしいし、この機会に社会のいろいろな階層の人が、あらためて建築の価 値、素晴らしさを感じてくれれば素晴らしいことだと思う。 今回の安藤展で話題なのは、なんといっても「光の教会」の1/1模型だ。これを模型という のか実物というのか複製というのか、そもそもこれは建築なのか模型なのか、諸々判断に困 る一品である。なにしろ大阪にある「本物」
2017.07.18 ArchiFuture's Eye 日建設計 山梨知彦 ■A.I.ではまだ、建築デザインは出来ない? 「A.I.が設計をするようになり、建築家の仕事ってなくなるんじゃないんですか?」最近至 る処でこんな質問を受ける。 正直にいえば、そんなことはわからない。A.I.に聞いてほしい(笑)。 でも多分、当分は建築家の仕事はなくならないと僕は思っている。なぜなら、 ・多くの複雑な要因の中でつくられる大型の複合開発ですら、実は建築の実現に向けての最 終的な意思決定に関わる人間はごく少数であり ・その少数によってなされる意思決定は、曖昧かつ不合理で、非論理的であり、 ・そのプロセスは、論理的にも、ルールとしても捉えがたいものであり、 建築案を一つに絞り込むプロセスとは、いわばルールブックなき、ゲームのようなものなの だ。建築の設計とは、A.I.の明
2016.11.22 ArchiFuture's Eye 日建設計 山梨知彦 仕事の合間。スタバでの休憩中に、こんなことを考え、スマートフォンでメモを取ってみた。 ■トランプ氏、大統領選に勝つ 政治に疎い僕でも、今回のアメリカ大統領選挙には興味津々であった。 無知丸出しであるが、よそ様の国のことゆえ呑気な傍観者気分で、新聞やSNSに流れる情報 を鵜呑みにして、クリントンが僅差ではあろうものの勝利することを信じ、スマートフォン で状況をチェックしていた。ところがどうだ、マスメディアの予想やSNS上の噂を翻し、ト ランプが勝利を納めてしまった。僅か二週間ほど前のことだ。 ■PC PCといっても、パソコンのことではない。ポリティカルコレクトネス(Political Correctness)、つまり政治的、社会的に中立で正しいこと。少なくとも日本を含む自由主 義社会
2016.05.17 ArchiFuture's Eye 大成建設 猪里孝司 この欄の初回でモデルからBIMを考えようと書いた。「ある総体事象の中からある必要な属性、 性能だけを問題にして、その側面に限り総体事象と同じ働きを有するもの」という太田利彦に よるモデルの定義を引き、建築という総体事象に最も近いものがBIMモデルであり、その観点 からBIMの意義を考えてみようと述べた。当然であるがコンピュータで建築を扱うには、デジ タル化された建築のモデルが不可欠であり、建築のデジタルモデル化は建築でのコンピュータ 利用と一体となって進んできた。構造解析のためのモデル、環境シミュレーションのモデル、 CGのためのモデルなど目的により異なった表現であるが、さまざまな形式のモデルがつくり出 されてきた。多くは設計や施工、建築を創り出す時に、確認・検証・合意形成などのた
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