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本対談記事は、アットホーム(株)が全国の加盟不動産会社に向け発行している機関紙「at home time」に毎号掲載の同名コーナーの中から抜粋して公開しています。宇宙科学から遺伝子学、生物学、哲学、心理学、歴史学、文学、果ては環境問題 etc.まで、さまざまな学術分野の第一人者が語る最先端トピックや研究裏話あれこれ・・・。お忙しい毎日とは思いますが、たまにはお仕事・勉学を離れ、この「こだわりアカデミー」にお立ち寄り下さい。インタビュアーはアットホーム社長・松村文衞。1990年から毎月1回のペースでインタビューを続けています。
1962年神奈川県生まれ。東京工業大学理学部卒業。東京工業大学理工学研究科修士課程修了。金沢大学にて学位(理学博士)取得。海洋バイオテクノロジー研究所微生物利用領域長、JST ERATO((独)科学技術振興機構)橋本光エネルギー変換システムプロジェクト微生物グループリーダー、東京大学先端科学技術研究センター特任准教授を経て、2011年5月から現職。 100ml程度の装置があれば、携帯で音楽が聴ける──先生のご専門は生命エネルギー工学で、微生物を利用してエネルギーを作り出す研究をされているそうですね。驚いたのは、微生物を使って発電ができるとか。微生物といえば、古くから発酵食品や抗生物質などに利用されているのは知っていますが、電気をつくることができるというのは初めて聞きました。 渡邉 微生物の代謝と電気が関係あることは100年ほど前からわかっているんですよ。ただ、10数年ほど前に、体外に電子を
1947年、宮城県生れ。東北大学工学部博士課程修了。76年、国立環境研究所(旧国立公害研究所)入所。82年、アメリカ・コロラド州立大学留学。その後、国立公害研究所地域計画研究室長、国立環境研究所地域環境研究グループ総合研究官を経て、現在、慶應義塾大学環境情報学部教授。環境問題の解析と対策技術についての研究(電気自動車開発、環境技術データベース開発)に従事。国立環境研究所時代から電気自動車の研究開発を始め、27年間で7台の試作車開発に携わり、2004年、「Eliica(エリーカ)」の実現に至る。現在、「エリーカ」市販に向けて研究を進めている。著書に『電気自動車のすべて』(日刊工業新聞社)、『温暖化防止のために 一科学者からアル・ゴア氏への提言』(ランダムハウス講談社)他。 走りの安定化や車内空間拡大に成功 ──先生が開発された電気自動車「Eliica(エリーカ)」は、時速370㎞という世界最
1957年福岡県生れ。80年九州大学理学部卒業、82年同大大学院理学研究科修士課程修了。84年九州大学理学部助手、93年北海道大学電子科学研究所助教授を経て、2001年より現職。小型・軽量の体での生活に適合した情報処理システムである昆虫の脳を「微小脳」という概念で捉えることを提唱。昆虫の高度な行動につながる脳機構に着目し、その設計原理の解明と、ヒトを含めた脊椎動物の脳にも適用できる「脳の共通原理」の発見や、「脳の多様性と進化」の解明をめざしている。著書(ともに共著)に『もうひとつの脳』(培風館)、『行動生物学』(朝倉書店)、『脳から心へ』(岩波書店)、『昆虫の脳を探る』など、多数。 ※なお、水波先生は09年4月に北海道大学教授に就任されました 小型・軽量・低コスト、情報処理装置の傑作 ──先生のご著書『昆虫—驚異の微小脳』(中公新書)を拝読しました。 書店でたまたまこの本のタイトルが目に入
1945年香川県生れ。67年京都大学理学部卒業。73年同大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。京都大学助手を経て、79年−80年には、デンマーク・ニールス・ボーア研究所客員教授を務める。82年東京大学助教授、90年教授に。また95年、文部省が世界に誇る研究機関をつくることを目的とした「卓越した拠点形成プログラム」の一プロジェクトとして、同大学に初期宇宙研究センターが設立され、そのセンター長として活躍。その後、同プロジェクトが5年間の期限付きのため、その引き継ぎ研究機関として、99年にビッグバン宇宙国際研究センターが開設され、同時にセンター長に就任。89年に井上学術賞、90年には仁科記念賞を受賞。主な著書に『宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった』(91年、同文書院)など多数。 ビッグバン─火の玉ができた謎を解く!!──「宇宙はどのようにしてできたのか?」「地球以外に生命体はいるのか?」
1964年神奈川県生まれ。87年早稲田大学第一文学部日本文学専修卒業後、約3年間、読売新聞社に記者職として勤務。96年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。早稲田大学文学部助手、日本学術振興会特別研究員(PD)、静岡県立大学国際関係学部専任講師などを経て、2006年から現職。専門は、日本語学(方言・社会言語学)。現代日本語社会で生ずるさまざまな「ことば」に関わる現象を足場として、社会や都市の成り立ち・行く末、そこで暮らす人々の意義や実態を捉えることができれば、と考えている。著書は、『「方言コスプレ」の時代―ニセ関西弁から龍馬語まで』(岩波書店、2011)、『首都圏における言語動態の研究』(笠間書院、2010)など。 関西弁の調査がきっかけで、「方言」に興味を持つように──「方言コスプレ」という言葉は、これまでに聞いたことがなかったのですが、ユニークでキャッチーな言葉です
1960年山形県生れ。91年東京大学大学院修了。農学博士。現在、東京大学農学研究員。専攻は感覚生理学、認知科学。水産庁に勤めた後、現職に。在学中からイルカの考える能力についての研究を続け、今年研究成果を国際シンポジウムで報告。イルカの思考法の一端を解明する研究として反響を呼んだ。実験や研究活動は主に水族館で行っているが、研究費はすべて私費とのこと。共書に『ここまでわかったイルカとクジラ』(96年、講談社ブルーバックス)、『イルカとクジラの心理学』(97年、青土社)などがある。 イルカという名前は単なる俗称──今回のテーマがイルカということで思い出したことがあるんです。私がまだ中学生の頃でしたが、修学旅行で佐渡島へ渡る時に数頭のイルカが、船と並走するようについてきたんです。それも結構長い間ついてきたんですよ。 村山 それは大変貴重ですね。最近はどんな船にもついてくるというわけではないそうです
1948年、神奈川県生れ。70年宇都宮大学農学部卒業、75年東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。農学博士。77年同大学助手、88年日本野鳥の会研究センター所長を経て、94年現職に。日本鳥学会鳥学研究賞、田村賞、山階芳磨賞などを受賞。主な著書に『鳥たちの生態学』(86年、朝日新聞社)、『飛べない鳥の謎』(96年、平凡社)、共著に『宇宙からツルを追う−ツルの渡りの衛星追跡』(94年、読売新聞社)、『湿地といきる』(97年、岩波書店)、『カラス、どこが悪い!−』(2000年、小学館)など。 カラスは自分の行動の意味、結果を知っている──近年、都市部を中心に、カラスの引き起こす問題、例えば、ゴミを散らかすとか、子育て期になると人を襲う…といった話がよく聞かれます。石原都知事の「カラスパイ」発言は記憶に新しいところですが、反面、賢くて、興味深い鳥だと思うんですが…。 樋口 そうですね。私もこれま
1943年香川県高松市生れ。65年京都大学工学部精密工学科卒業、67年同大文学部哲学科卒業、68〜71年ミシガン大学大学院に留学、ミシガン大学 Ph.D.取得。1979年大阪市立大学文学部講師、81年同大学文学部助教授等を経て、90年京都大学文学部哲学科(倫理学)教授、93年同大文学部科学哲学科学史科新設により配置替え、2006年退職。著書に『アインシュタインの思考をたどる──時空の哲学入門』、『推理と論理──シャーロック・ホームズとルイス・キャロル』(ミネルヴァ書房)、『科学哲学入門--科学の方法・科学の目的』(世界思想社)など。なお、近刊に、『ダーウィンの思想』(岩波新書)。 最大級の謎に挑んだ、アリストテレス、ニュートン、アインシュタイン ──先生のご著書『空間の謎、時間の謎』を拝読しました。 私が本屋で先生のご著書を思わず手にとったように、“時間とは何だろう”“空間とは何だろう”と
1961年東京都生まれ。大学卒業後民間企業勤務の後、東京都立大学(現・首都大学東京)大学院で生態学を学ぶ。現在、北海道大学大学院農学研究院生物生態・体系学分野准教授。観察、理論解析とDNA解析を駆使して、主に真社会性生物の進化生物学研究を行っている。実験から得た「働かないアリだけで集団をつくると、やがて働くものが現れる」などの研究で話題を呼んだ。著書は、『働かないアリに意義がある』(メディアファクトリー新書)など。 数多くいる生物の中から「アリ」の生態に引かれ・・・ ──先生のご著書『働かないアリに意義がある』を大変興味深く拝読いたしました。アリやハチが、分業的な階層を持ち、集団で生活する「社会性」昆虫であることは知っていましたが、まだまだ知らないことも多く、驚きの連続でした。 アリやハチは、現在「真社会性生物」と呼ばれているそうですが、「社会性」とはどこが違うんですか? 長谷川 「真社会
1935年京都市生れ。58年東京大学農学部卒業。63年同大学大学院生物系研究科博士課程修了。64年ハワイのビショップ博物館研究員、65年国立科学博物館動物研究部研究官、75年横浜国立大学助教授、77年教授を経て現在に至る。農学博士。ダニの研究を始めてからこれまで約300種類の新種を発見し、そのすべての「名付け親」となる。定年退官後には日本列島のダニ分布図をつくるのが楽しみだとか。主な著書に『自然の診断役土ダニ』(83年、NHKブックス)、『日本列島ダニ探し−きみのそばにダニがいる』(89年、ポプラ社)、『日本産土壌動物検索図説』(絶版、最新版として『日本土壌動物−分類のための図解検索』が出版されている)、『ダニにまつわる話』(96年、筑摩書房)がある。 日本人の生活環境の変化で悪役ダニも変った──今日は「ダニ」のお話ということで、先生のご著書を始め図鑑などいろいろと読んでみたのですが、世の
1932年福岡県生れ。慶応義塾大学大学院医学研究科を卒業。専攻は精神医学。国立久里浜病院、川崎市立精神保健センター所長を経て、現在明治大学法学部心理学講師、川崎市麻生保健所所長、川崎市立井田病院精神科部長を務める。またアルコール症治療専門医として知られている。医学博士。著書に、中村氏が収集した怪談の事例をもとに人間の心を分析した『怪談の科学―幽霊はなぜ現れる』(88年、講談社)、『怪談の科学PART2』(89年、講談社)、『アルコール症・治療読本』(82年、星和書店)他多数。最新著書に『酒飲みの心理学―楽しい酒、上手な酒の飲み方』(1992年、講談社)がある。 「金縛り」は入眠直後のレム期に起こる──「心理学」とひと口に言っても非常に範囲が広いと思います。先生のご専門はどういう分野ですか。 中村 おっしゃる通り、心理学というのは、神経生理といわれる分野から精神分析の分野まで幅の広い学問です
1935年、静岡県生れ。60年、三重県立大学医学部卒業、67年、東京大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部講師、教授を経て、現職。野間科学医学資料館常任理事、日本医史学会常任理事。医学博士。著書に『日本の医療史』(82年、東京書籍)、『新装版解体新書』(98年、講談社学術文庫)、『病が語る日本史』(2002年、講談社)、編著に『疫病の時代』(99年、大修館書店)など多数。 昔は、「怨霊」が病気の原因。疫病は「失政」のせい。──本日は、先生がご研究されていらっしゃる「医史学」について、いろいろとお話を伺いたいと思います。まず、「医史学」とはちょっと耳慣れない言葉ですが、どういう学問なのでしょうか? 酒井 『医』と人との歴史を研究する学問です。過去の文献資料を元に、病気、治療方法、医師など『医』に関するあらゆる事柄について、その歴史や人間の生活との関わりを研究しています。 ──実は今回、先
1973年北海道生まれ。97年京都大学農学部卒業、2002年京都大学大学院理学研究科博士課程修了、同年同大学院生命科学研究科学振研究員PD、03年大阪バイオサイエンス研究所学振研究員SPD、04年佐賀大学医学部循環器内科寄附講座教員、07年佐賀大学医学部循環器内科助教、09年より現職。専門分野は「時間生物学」で、生物の体内時計や代謝変化など、生体の持つリズムについての研究を行っている。頭髪やひげなどの根元に付着する細胞を採取することで、簡便に人間の体内時計を測定する方法を開発。今後、医療分野での活用が期待されている。2010年日本時間生物学会学術奨励賞、11年文部科学大臣表彰「科学技術賞(理解増進部門)」を受賞。 時間学研究所で生体リズムの仕組みを研究──先生は、日本で唯一「時間」をキーワードに研究を行う研究機関「時間学研究所」に所属されているとうかがっております。「時間学」とは、あまり耳
はら としお 1949年、福岡県生れ。74年、九州大学農学部食糧化学工学科卒業、78年、九州大学農学部助手、86年〜88年、英国ロンドン大学王立医科大学院大学に留学。89年、九州大学農学部助教授。専門分野は微生物遺伝子工学環境科学、農学博士。食品微生物の分野に初めて遺伝子工学を導入。「環境」と「食糧」をキーワードに、発酵微生物と人類の共生システムの開発を考えている。日本農芸化学会奨励賞受賞、著書に『納豆は地球を救う』(リバティ書房)。 驚異のネバネバパワー──先生は、納豆についてさまざまな研究を行なっていると伺っております。「納豆」といえば、先ごろいろいろと物議をかもしましたが、ダイエット云々は別として、やはり健康食品の代表といえることは確かです。 しかし、それ以外にも、実は大変すばらしい可能性を秘めているとか…。 原 そうなんです。納豆にはものすごいパワーがあるんですよ。しかも、あの「糸
1948年東京都生まれ。70年慶應義塾大学文学部心理学専攻卒業、76年同大学院社会学研究科心理学専攻博士課程修了。81年同大学文学部助教授を経て、89年同大学文学部教授、現在に至る。95年、ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功し、イグ・ノーベル賞を受賞。2007年、同大学グローバルCOEプログラム「理論と感性の先端的教育研究拠点」の拠点リーダーを務める。著書は『認知の起源をさぐる』(岩波書店)、『ヒト型脳とハト型脳』(文藝春秋)、『ハトがわかればヒトがみえる』(共立出版)、『脳科学と心の進化』(共著、岩波書店)、『鳥脳力』(化学同人)など多数。 動物もヒトとは違う形で、脳や心の機能が備わっている──先生が心理学の立場から鳥の行動を研究・分析しておられる著書『鳥脳力』を大変楽しく拝読させていただきました。 「心理学」と聞くと「人間の心の中を分析する」といった哲学的なイメー
1955年、大分県生れ。77年、京都大学工学部電気系学科卒業。79年、同大学院修士課程修了後、日産自動車に入社。主に車の空気力学的特性を数値解析する研究に従事。98年、フォークボールの計算機シミュレーションの研究を機に理化学研究所に転職、同年より現職。工学博士。コンピュータ・ビジュアリゼーション・コンテスト最優秀賞、日本流れの可視化学会・映像展芸術賞、日本機械学会・学会賞および計算力学部門業績賞など多数受賞。著書に『魔球をつくる』(2000年、岩波書店)、共著に『魔球の正体』(2001年、ベースボールマガジン社) フォークボールは2種類存在する─ご著書「魔球をつくる」は、インパクトのあるタイトルでとても興味を引かれたのですが、野球ではなく流体力学の専門家が書かれた本だと知って、驚きました。本日は魔球の話を中心に、先生のご研究についていろいろとお話をお聞きしたいのですが、そもそもどうして魔球
1941年愛知県生れ。64年滋賀大学経済学部経済学科卒業、64年〜67年大阪大学大学院経済学研究科博士課程中退。68年〜69年大阪大学経済学部助手、69年〜71年松山商科大学(松山大学)経済学部講師、78年より現職。専門分野は日本経済史。研究テーマは貨幣の経済史、三貨制度、貨幣流通史、通貨統合など。近世の日本貨幣の流通の実態について調査。「近世物価と貨幣の経済史」をテーマに、日本各地の物価動向や貨幣流通の実態を示す史料を探索し、江戸時代にどこまで市場経済が形成され、地域的にどのような経済格差が生じていたかを分析している。著書に「近世日本物価史の研究」(大原新生社)、「経済社会の成立(日本経済史1)」(共著、岩波書店)、「近代成長の胎動(日本経済史2)」(共著、岩波書店)など。 日本の紙幣流通は、西欧よりもずっと早く始まった ──先生は江戸時代の貨幣の流通についてご研究されていると伺っており
出雲については後程いろいろと伺いたいのですが、まずは、先生のご専門である、政治思想史について教えてください。 原 例えば、われわれが普段何気なく使っている、「自由」や「正義」、「民主主義」という言葉や考え方について、歴史的に検証していく作業だと私は思っています。いま話題になっているマイケル・サンデルの『これから「正義」の話をしよう』もそうですね。 分りやすくいうと、国家や政府、権力の存在を肯定的にせよ否定的にせよ踏まえたうえで、どういう統治のあり方が一番望ましいと考えられたのかを検証するものです。 ──そのような検証を通して、これからの体制のあるべき姿を考えるということでしょうか? 原 突き詰めていくとそうなるのかもしれませんが、そのためには過去の叡智から学ぶ必要があります。古今東西を問わず、これまでにどういう思想があったのか、その経緯を細かく見る必要があると私は考えています。 例えば、日
1948年宮城県仙台市生れ。71年、東京大学理学部生物学科(動物学)卒業。東京大学助手、琉球大学講師・助教授、デューク大学(アメリカ)客員助教授(86−88年)を経て、91年より東京工業大学理学部生物学教室教授、理学博士。専攻は生物学、動物生理学。主な著書に「サンゴ礁の生物たち」(85年、中公新書)、「細胞のバイオメカニクス(共著、90年、オーム社)、「Biology of Echinodermata」(共編著、91年、Balkema)、「ゾウの時間 ネズミの時間」(92年、同、講談社出版文化賞科学出版賞受賞)、「歌う生物学」(93年、講談社)、「絵とき ゾウの時間とネズミの時間」(93年、福音館書店)、訳著に「サンゴ礁の自然誌」(86年、平河出版社)、「生物の形とバイオメカニクス」(89年、東海大学出版会)等がある。 今年4月−6月、NHK教育テレビ「人間大学−生物のデザイン」に出演。“
1999年、東京工業大学大学院理工学研究科機械物理工学専攻修士課程修了。99年、同大学工学部機械宇宙学科助手。2003年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究本部宇宙航行システム研究系助手。現在、JAXA月・惑星探査プログラムグループ助教。これまでに、小惑星探査機「はやぶさ」の運用や「M-Vロケット」の打ち上げ、「S-310観測ロケット」の実験や大気球実験などに携わる。現在は、ソーラー電力セイル実証機「イカロス」のプロジェクトマネージャを務めている。専門は、動力学・制御、宇宙機システム。10年5月に金星探査機「あかつき」とともに打ち上げられた「イカロス」は、「宇宙ヨット」の技術を実証することに世界で初めて成功した。 太陽光発電もできる宇宙ヨット。100年来の人類の夢を実現 ──このたびは、太陽の光で航行する宇宙ヨット「IKAROS(イカロス)」の成功、おめでとうございます。宇宙ヨッ
論理的ディベートで「限界」の核心に迫る!──先生のご著書『理性の限界』『知性の限界』を、大変興味深く拝読させていただきました。 先生のご専門は論理学と伺っていましたので、実際に読むまでは「難しいんじゃないかな・・・」と思っていたのですが。いやはや、とんでもありません。大変面白く、そして時に難しく(笑)、とても楽しく読み進むことができた1冊でした。 また、さまざまな登場人物が「パネルディスカッション形式」で議論しながら、人類が到達した「限界」の核心に迫っていく、という構成も、大変ユニークで斬新だったと思います。 高橋 ありがとうございます。 私が最大の目標にしたのは、読者の方々に「知的刺激」を味わっていただくこと。それと併せて、あくまで「楽しみながら考えてもらう」ことを優先したつもりです。従って、シンポジウムの参加者も、各分野の専門家だけではなく、会社員や運動選手といった普通の人も登場させま
1946年、東京都生れ。70年東京教育大学文学部卒業。74年一橋大学社会学研究科博士課程中退。京都大学人文科学研究所助手、和歌山大学経済学部助教授を経て、現在、中央大学文学部教授。著書に『コレラの世界史』(94年、晶文社)、『ロンドン─炎が生んだ世界都市』(99年、講談社)、共著に『路地裏の大英帝国』(82年、平凡社)、『青い恐怖・白い街』(90年、平凡社)『記憶のかたち』(99年、柏書房)、『疾病・開発・帝国医療』(近刊、東大出版会)、共訳に『ダウニング街日記』(90年、平凡社)。 「青い恐怖」の上陸にイギリスは大パニック──ご著書『コレラの世界史』を、大変興味深く読ませていただきました。コレラを通して、19世紀のイギリスの歴史を見るという発想もさることながら、一つひとつの事柄が実に詳細に書かれていることに大変驚きました。 まず、どういうきっかけで、「コレラ」という一風変わったテーマに目
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