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HOME > 市民の皆様へ一覧 > (更新9/15)【重要】2021年9月7日に放送された日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」に関して抗議文を... 【2021年9月15日掲載】 2021年9月14日放送の「ザ!世界仰天ニュース」の番組で、9月7日の放送された下記内容について、謝罪放送及び番組ホームページでの謝罪表明がありましたことをお知らせします。 [2021年9月14日掲載] 2021年9月7日に放送された日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」のなかで、「ひどい肌荒れがまさかの方法で回復」との番組がありました。そのなかには、「ステロイドは本来体内で作られるが、ステロイド薬の使い過ぎにより体内でステロイドが作られなくなった。」(23:53)や、「再び体内で作られるようにするには、ステロイド薬を断つしかない」(24:09)といった、科学的に明らかに根拠のない内容もあり、患者さんへの悪影響が懸念
「イボ」は、皮膚から盛り上がっている小さなできもの一般を指す俗語です。ですから、患者さんが「イボができた」と言って受診されるものの中には、私達皮膚科医から見ると、実に様々の異なる皮膚病(多くは皮膚の腫瘍です)が含まれています。 最も普通の「イボ」は「ウイルスが感染してできるイボ」で、専門用語でウイルス性疣贅と呼ばれるものです(資料1)。その他にも、このQ&Aのテーマの一つでもあるミズイボ(専門用語では伝染性軟属腫)や中年イボ(専門用語ではスキンタッグ)(資料2)や年寄りイボ(専門用語では老人性疣贅あるいは脂漏性角化症)(資料3)を初めとする多くの皮膚病があります。中には悪性腫瘍のこともありますので、診断には慎重を要します。もちろん、安易な自己診断は禁物です。 もっとも、皮膚科医が狭い意味で「イボ」と言う場合、通常はウイルス性疣贅を指します。このQ&Aの中でも基本的には「イボ」=ウイルス性疣
アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマとも呼ばれます)は、皮膚の内側に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)や皮膚の脂(皮脂)が、袋の中にたまってしまってできた腫瘍(嚢腫)の総称です。たまった角質や皮脂は袋の外には排出されないので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。身体のどこにでもできますが、特に顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこり(腫瘍)で、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、そこから臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てくることがあります(資料1、2、3)。 資料1:おしりのアテローム(表皮嚢腫)(正面像) 資料2:おしりのアテローム(表皮嚢腫)(側面像) 資料3:あごのアテローム(表皮嚢腫)。 半球状に盛り上がっている部分の中央の黒点が開口部。
掌蹠膿疱症はウミが溜まった膿疱と呼ばれる皮疹が手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に数多くみられる病気で、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。ときに、足と手のほかにスネや膝にも皮疹が出ることがあります。皮疹は小さな水ぶくれ(水疱)が生じ、次第に膿疱に変化します。その後、かさぶた(痂皮)となり、角層(皮膚の最表層にある薄い層)がはげ落ちます。後にこれらの皮疹が混じった状態になります。出始めに、よくかゆくなります。また、鎖骨や胸の中央(胸鎖肋関節症)やその他の関節が痛くなることがあります。足の皮疹は水虫によく似ていますので、診断をはっきりさせるために皮膚表面の角層を一部取り、顕微鏡で調べて、水虫を起こすカビ(白癬菌)がいるかどうか調べる必要があります。その他、間違いやすい皮膚病としてかぶれ(接触皮膚炎)や乾癬(参照先はこちら)などがあります。
現在、発売されている抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑えるだけで、神経の中に入り込んだ(潜伏した)ウイルスDNAを取り除く事は出来ません。従って、年6回以上再発を繰り返す患者は、抑制療法といって一定量の抗ウイルス薬を毎日内服し続ける方法が、承認されました。方法はバラシクロビル1日1回500mgを毎日内服します。約1年間継続し、中断後再発が2回観察された場合さらに継続するかを検討します。抑制療法中に再発した場合、通常の治療法すなわち1回500mgを1日2回5日間内服し、その後1日1回に戻します。抑制療法を行っても再発頻度が減少しない場合には1回250mgを1日2回または1回1000mgを1日1回にします。これでも再発をする場合、診断が正しいかどうかまたはバラシクロビルに耐性が出来ているかどうかを調べてもらいましょう。 また、再発頻度が少なく、誘因や再発の前徴が明らかな患者さんは、予め抗ウイルス
はじめに イボもミズイボもウオノメもタコも、いずれも皮膚病の俗称です。日常よく口にするありふれた言葉ですが、それぞれについての正しい知識はと言うと、意外に乏しいのが現状のようです。これらの言葉が混同して用いられていることも少なくなく、また私達皮膚科医が見ても、これらの皮膚病の診断そのものが難しいことがあります。自己診断で治療したばかりに、重篤な事態を招いてしまった患者さんもいらっしゃいますので、「たかがイボ」、「たかがウオノメ」などと軽々に扱うことのないようにしましょう。 このQ&Aでは、これらの俗称で呼ばれる皮膚病がいったいどの様なものか、原因の違いや見た目の違い、治療法や罹った時の注意点、予防のためのスキンケアなどついて説明します。これを機会に、正しい知識を身に付けて頂きたいと思います。 また、イボについては、その原因となるウイルスの仲間が皮膚癌や子宮癌を初めとするある種の癌の原因であ
蕁麻疹は比較的よくある病気で、15~20%の人は一生のうちに一度は経験するといわれています。一般に食べ物や薬に対するアレルギー反応として起こると思われることが多いようですが、その他感染、運動や暑さ、寒さといった刺激、圧迫や日光などによっても起こります。毎日繰り返して現れる蕁麻疹は本当に嫌なものですが、その仕組みと関連する病気、検査法、治療の見通しなどについて説明します。
最近は少なくなりましたが日焼けサロンで肌を真っ黒に焼く方がいます。日焼けサロンのうたい文句は、有害な紫外線、これは波長の短いUVBという紫外線ですが、それをコントロールして、害のないUVA、これは波長の長い紫外線で肌を焼くのでダメージはないというものです。しかしながら色が黒くなるのは皮膚に傷害が起こった結果メラニンがたくさん作られたためであって、皮膚のダメージなしに褐色の肌は得られません。UVAはUVBと比べて確かに害作用は弱いのですが皮膚の細胞を酸化させます。また皮膚の深部まで到達するという性質もあり、決して安全とはいえません。 海外でも日焼けサロンによる皮膚傷害がたくさん報告されていますが、我が国でも皮膚科医を対象にしたアンケート調査で、150例を超す健康障害例が見いだされました。主にあてすぎによる火ぶくれ症状でしたが、しみなどの問題も起こっています。また、眼の障害も少なからず見られま
1 2 3 4 5 6 A ! B 1 2 α β 3 表 1 推奨度 C l i n i c a l Q u e s t i o n A A C Q 1 男性型脱毛症にミノキシジルの外用は有用か? (C Q 1 . 1 )男性の男性型脱毛症 (C Q 1 . 2 )女性の男性型脱毛症 C 1 C Q 2 男性型脱毛症に塩化カルプロニウムの外用は有用か? C 1 C 1 C 1 C 2 C 1 C Q 3 男性型脱毛症に医薬部外品・化粧品の育毛剤の外用は有用か? C Q 3 . 1t - フラバノン C Q 3 . 2 アデノシン C Q 3 . 3 サイトプリン・ペンタデカン C Q 3 . 4 セファランチン C Q 3 . 5 ケトコナゾール A D C Q 4 男性型脱毛症にフィナステリド内服は有用か? (C Q 4 . 1 )男性の男性型脱毛症 (C Q 4 . 2 )女性の男性
じんましんは漢字で「蕁麻疹」と表し、皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。人がイラクサ(蕁麻(じんま))の葉に触れると同様の皮膚症状が起こることからこの名前がつきました。大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼けるような感じを伴うこともあります。個々の皮疹(ブツブツや赤み)は数十分から数時間以内に消えるのが普通ですが、中には半日から1日くらいまで続くものもあります。症状が激しい場合には次々と新しい皮疹が出没し、常に皮疹が現れているように見えることもあります。もし一度出現した皮疹が何日もそこに残り、特に後に茶色い色がついたり表面がガサガサ、ポロポロするようでしたら蕁麻疹とは別の病気と考えられます。膨疹(皮膚の盛り上がり)の大きさは1~2mm程度のものから手足全体位のものまで様々で、また一つ一つの膨疹が融合して体表のほ
日本皮膚科学会ガイドラインの公開にあたって 日本皮膚科学会ガイドライン委員会委員長 秀 道広 日本皮膚科学会では、各種皮膚疾患の診療ガイドラインを作成しています。これらのガイドラインは、我が国における最も標準的かつ最善と思われる診療を提示しようとするものです。しかし、これらのガイドラインは主として皮膚科医による診療を想定しており、皮膚科医以外の医師による診療には必ずしも当てはまらないこともあります。 また、実際の治療は個別の状況を踏まえて行われることは言うまでもありません。さらに、各疾患に関する知見は常に更新され続けている一方、診療エビデンスの集積が乏しい疾患については、一般的な診療ガイドラインに求められているEBMの体裁が不十分なものもあります。 そのため、本学会のガイドラインは、個々の症例でガイドラインに書かれていない診療が行われても、逆に書かれている内容が実施されなくても、そのことを
アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマ)は、俗に “しぼうのかたまり”などと呼ばれることもありますが、実は本当の脂肪の塊ではありません。皮膚の内側に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)や皮膚の脂(皮脂)が、袋の中にたまってできた腫瘍(正しくは嚢腫といいます)の総称です。ですから、本当に脂肪細胞が増殖してできた良性腫瘍の脂肪腫とは全く異なるものです。アテロームはわれわれ皮膚科医が最も診察する機会の多い皮膚腫瘍です。良性の腫瘍ですが、ときに炎症を起こして腫れることがありますし、似て非なる腫瘍もたくさんありますので、このQ&Aを読んでアテロームについての正しい知識を身につけて下さい。しかし、皮膚腫瘍の自己診断は非常に危険です。皮膚科専門医の診察を受けていない方は、是非最寄りの皮膚科専門医を受診して、診断・治療について相談して下さい。
米国で、性器ヘルペス患者が増加したことを1980年米国の雑誌タイムが「Herpes」というタイトルで大々的に報道しました。その結果「ヘルペス」という言葉が一躍有名になり、「ヘルペス」イコール「性器ヘルペス」というイメージがつくりあげられてしまいました。ヘルペスは現在単純ヘルペスウイルス感染でおこる単純疱疹および水痘・帯状疱疹ウイルスによる帯状疱疹をさしています。いずれも一度感染すると一生涯その宿主に潜んでしまい、抵抗力が低下した時に再発するという性格があります。今回は、このやっかいなヘルペスウイルスについて述べます。
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爪甲縦裂症の原因 爪甲が縦に割れる状態を爪甲縦裂症といいます(図)。原因は爪上皮(クチクラ)の異常による場合と爪の根元に腫瘍がある場合が考えられます。爪をよく見ると爪甲の先端の割れ目から根元に掛けて線条を認めます。ときには先端から根元まで割れていることもあります。とりあえず、後爪郭部に根元の方から爪先に向けてステロイド含有外用剤を1日2回(朝、夕)塗布するようにします。2、3ヶ月すると爪甲の根元の部分から症状が改善してきます。2、3ヶ月ステロイド含有外用剤を塗布しても症状が改善しない場合には、腫瘍による可能性が高くなります。このようなときには爪甲を除去して腫瘍の有無を調べることが必要になります。 59歳、女性。初診時 ステロイド軟膏外用3ヶ月後 この症例は初診から2年後には完全に治癒し、再発もありません。
痒疹は虫刺されのような痒いポツポツとした皮膚のもりあがり(丘疹)がいくつもできる病気です。一時的ですぐに治ってしまうのもから、体中に広がっていつまでも治らず硬いイボのようになってしまうものまであります。非常にかゆいので夜も眠れず大きな悩みになります。一方、痒そうな病変はなにもないのに体中がかゆくなることがあり、皮膚そう痒症と呼ばれます。
メラノーマ(悪性黒色腫)は悪性度の高い皮膚がんの一種です。一般的には「ほくろのがん」と呼ばれています。医学的には私たちの皮膚の色に関与する「メラニン色素」を作るメラノサイト(色素細胞)ががん化して生じると考えられています。悪性度の高い皮膚がんですが、早期に発見し、早期に治療を受けていただければ完治する確率も非常に高くなります。皮膚は内臓と違って目に見える部位ですので、早期にメラノーマを発見することができます。このQ&Aは、皆さまに読んでいただくことでメラノーマという病気を知るきっかけとなり、メラノーマが疑わしい病変を早期に見つけ、結果として早期診断・治療に結びつくことを願い作成いたしました。
皮膚科Q&A どんな病気?治療法は?専門家が皆さんの疑問にお答えします。
ロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会から、9月2日に放映されました「クローズアップ現代:最新報告 カネボウ“美白”問題」をご覧になられまました患者さんへのメッセージを、以下のとおりご報告いたします。
先だって、株式会社カネボウ化粧品、株式会社リサージ、株式会社エキップが自主回収いたしました、ロドデノール含有化粧品使用後に生じた皮膚障害に対し、日本皮膚科学会は診断と治療方法を早急に確立すべく「ロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会」を平成25年7月17日に発足し、対応することとなりました。 まずは、医療者(皮膚科医)向けの診療の手引きと、一次調査表(医師用、患者用)を、作成いたしましたのでお知らせいたします。 なお、本事例は現状十分に解明がされていない状況であることから、以下の診療の手引きについては、速報として掲示した情報となります。そのため、適宜、情報を追加修正していく予定ですので、本ページの確認を引き続きよろしくお願いいたします。
日皮会誌:120(5) ,977―986,2010(平22) 日本皮膚科学会ガイドライン 男性型脱毛症診療ガイドライン(2010 年版) 「男性型脱毛症診療ガイドライン」策定委員会 智2) 乾 重樹2) 植木 理恵3) 坪井 良治1) 板見 勝岡 真鍋 憲生4) 求7) 倉田荘太郎5) 山 正視1) 幸野 健6) 齊藤 典充4) ガイドラインの概略 1.背景と目的 男性型脱毛症は思春期以降に始まり徐々に進行する 脱毛症である.生理的な現象ではあるが,外見上の印 象を大きく左右するので社会的な影響は大きい.最近 になり男性型脱毛症に有効な外用,内服の育毛剤が開 発され,皮膚科診療においても積極的に使用されるよ うになってきた.しかし,それでもなお皮膚科医の立 場からは無効といえる科学的根拠に基づかない治療法 が社会的に横行し,無効な治療法を漫然と続ける患者 も少なくない. このような
日皮会誌:118(10) ,1893―1923,2008(平20) 日本皮膚科学会ガイドライン 尋常性痤瘡治療ガイドライン 林 伸和1) 谷岡 未樹6) 山本 有紀7) 赤松 日高 宮地 浩彦2) 良子4) 良樹6) 岩月 古川 川島 啓氏3) 福実7) 眞1) 黒川 山崎 一郎4) 修3) 幸野 山崎 健5) 雙次8) ガイドライン策定の背景 痤瘡は,思春期以降に発症し,青年期以降には通常 自然に軽快する顔面,胸背部の毛包・脂腺系を場とす る脂質代謝異常 (内分泌的因子) ,角化異常,細菌の増 殖が複雑に関与する炎症性疾患である. アクネ,あるいはニキビとも呼称されるが,本邦で は 90% 以上の人が経験するものであり, 疾患としてよ りは生理的変化としてとらえられる傾向にあった.ま た,症状の程度も欧米と比較し軽症例がほとんどを占 めることから,ニキビは青春のシンボル」とされ,
掌蹠膿疱症はウミが溜まった膿疱と呼ばれる皮疹が手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に数多くみられる病気で、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。ときに、足と手のほかにスネや膝にも皮疹が出ることがあります。皮疹は小さな水ぶくれ(水疱)が生じ、次第に膿疱に変化します。その後、かさぶた(痂皮)となり、角層(皮膚の最表層にある薄い層)がはげ落ちます。後にこれらの皮疹が混じった状態になります。出始めに、よくかゆくなります。また、鎖骨や胸の中央(胸鎖肋関節症)やその他の関節が痛くなることがあります。足の皮疹は水虫によく似ていますので、診断をはっきりさせるために皮膚表面の角層を一部取り、顕微鏡で調べて、水虫を起こすカビ(白癬菌)がいるかどうか調べる必要があります。その他、間違いやすい皮膚病としてかぶれ(接触皮膚炎)や乾癬(第14回参照)などがあります。 日本大学医学部皮膚科 医学博士 照井
メラノーマとは悪性黒色腫と呼ばれる皮膚がんの一種です。皮膚のメラノーマは通常、黒く「ほくろ」のようにみえるので、「ほくろのがん」と言った方が一般の方には理解しやすいと思います。このがんは非常に悪性度が高く、進行が速いため、治療が手遅れになるとほとんど生命にかかわってきます。しかし、早期の状態で見つけ、手術を行うとほとんど治すことができます。よって、この情報により一般の方にこのがんを理解していただき、万が一の場合でも早期発見、早期治療となるようにと考えています。
粉瘤(ふんりゅう)とは、一般的に“しぼうのかたまり”と呼ばれることが多いのですが、実は本当の脂肪の塊ではありません。皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちる垢(角質)と皮膚の脂が、剥げ落ちず袋の中にたまってしまった腫瘍の総称です。本当の“しぼうのかたまり”は脂肪腫と呼ばれるものです。粉瘤は皮膚腫瘍としてわれわれ皮膚科医が最も診察する機会の多いものです。良性の腫瘍ですが、ときに化膿して真っ赤に腫れ上がったりすることがありますし、似て非なる腫瘍もたくさんありますので、このQ&Aを読んで粉瘤についての正しい知識を身につけて下さい。しかし、皮膚腫瘍の自己判断は危険です。皮膚科専門医の診察を受けていない方は、是非専門医に診断、治療について相談してみて下さい。
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